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ご主人が物を溜め込み片付けない、という相談メールをいただきましたので、この記事で回答します。
まずメールをシェアします。リコさんからです。
すぐに部屋を汚部屋にする夫
件名:ADHD気味のアメリカ人夫の汚部屋で困ってます。
30代前半のリコです。筆子さんのブログをいつも参考にミニマムライフを目指しています。
今現在第2子を妊娠中で、切迫早産になり入院を1ヶ月半し、一時帰宅の許可がおり、自宅安静にしているところです。
さて今回ご相談と言うか、意見を聞きたかったのは、主人の件です。
筆子さんのご主人も溜め込みをする方だと以前ブログでおっしゃっていましたが、うちの主人に似てるなぁとは思いましたが、まだまだ可愛いものという印象を受けました。
主人は私より10歳上のアメリカ人、バツイチ前妻との間に子供1人、養育費を払い、私たちは日本に住んでいます。
物をどんどんもらう夫
主人は物を捨てられず、元の場所に戻せず、部屋を汚部屋にしてしまいます。
しかも、母国に帰国する友人がいると、ほぼなんでも貰ってきます。私にと、服や水着なども貰ってきます。タンスから食料など。
私はシンプルな服装が好きなのですが、主人は真逆のギラギラしたセクシーな服が好きなようで、貰ってきた服もチャイナ服やスパンコールの付いた服でした。
もちろん、やんわりと、好みではないのと服はあるから要らないとは伝えましたが。
本人は納得いかないのか、何度かの後あきらめたようです。
筆子さんのブログのことも主人には何度か話したことがあります。
その時には、主人が、この人はご主人からは愛されてないよ。しかたなく一緒に居るだけだよ。
女を捨ててオシャレもせず、物を捨てて、人生を一緒に楽しめないし。妻に何も求めてないんだよ。
つまり見捨てたようなもんだよね。他に良い人もみつからないし、仕方なく共同生活してるんだよ。
what a miserable life.
と、吐き捨てたのです。
しかも、俺が今そうだからわかる。と言ったのです。
片付けがまったくできない夫
まず、本人は片付けが全くできません。
写真ものせましたが、入院で1ヶ月家をあけ、子供は実家に預けているにもかかわらず、
部屋がこんなになるとはビックリです。自宅安静で家事はしてはいけないと医者から言われてるので少し片付けて欲しいと頼みましたが、全く出来ません。
もちろん、普段は歩みより、他人を変えることが出来ないと思っていますので、あまり言いませんでした。
主人の部屋は好きに汚してもかまわないが、共有のリビングや私と子供の寝てる隣の畳には物を置かないでほしいと頼んであったのに、
ゴミだらけで、子供の布団にもシャワーなど入らず外から帰ったままのジャンバーで寝ていたようです。
しまいには、靴を履いたまま室内で生活していたようで、ビックリしました。
身長165㎝で110キロもある体は正直、不摂生から来てるとしか思えず、痩せるからジムに行くと言い口だけ、
生活習慣も乱れているし、ゴミ溜めをしているから、不摂生になってるとしか思えません。
結婚して4年ですが、お腹の子が産まれたら真剣に離婚も考えています。
ADHDというか、学習障害なのか?と思われることが恐ろしいほどかなり当てはまります。 もし、そうだったらの場合を想定して、それなりの対処方法をしてきました。
もちろん、彼を変えることは出来ませんが、出来るのなら共存はしていきたいなとは思っていました。
私自身はミニマリストをめざしている
が、先ほどの筆子さんのような生活を目指している私への批判的な言動から、これからも一緒には生活していけないのかと思い、
筆子さんに意見を聞きたくてメールしました。
忙しいところ申し訳ありません。
もし、お時間がありましたらお願いいたします。
P.S. 湯シャンもしておりましたが、汚ならしいことするな、安かったからこのシャンプーとこのシャンプーとこれはもらったシャンプーだから使えと
風呂場に沢山あります。 もちろん、使ってはいません。。。ただあるだけで、邪魔です。
ちなみにうちはビンボーと言えるくらい貯金などもありません。
切迫で動けない状況で、掃除などできず、イライラがたまってしまいます。
寝るベットがあるだけ良いと思い我慢するのが一番なのでしょうか?
せめて、共有部分にはゴミを捨てないでほしいのですが、聞いてくれない場合はあきらめるのが一番でしょうか?
ご主人は病的に片付けられない人だと思う
リコさん、こんにちは。
ご主人に私のブログのことを話してくださったのですね。ありがとうございます。
さて、今後どうするかは、ご自身の中に結論が出てるんじゃないかなあ、と思います。
写真を拝見しましたが、真正汚部屋ですね。物が積み重なっています。
いったんネット上に写真をのせると、簡単にコピーされるし、削除してもどこかのサーバー上に残ってしまう可能性があるので、今回はあえてのせません。
これまで4年一緒に暮らしていて、おかしいな、と気づかなかったのでしょうか?
ご主人は、強迫的ホーディング(Compulsive hoarding)やセルフネグレクト(ごく普通の日常生活ができない人)の傾向が強いと思われます。
もちろん、私は医者ではないし、ご主人に会ったこともないので、断言はしません。ですが部屋の写真を見てそう思いました。
強迫的ホーディングについてこちらに少し詳しく書いています⇒物をためこむ母親にスッキリ断捨離してもらう方法。実録・親の家を片付ける番外編
一度、専門家に診てもらい、必要な治療をすべきだと思います。
hoarder (ホーダー、病的に溜め込む人)の場合、単にずぼらで、部屋が片付けられないのではなく、どうしても物を溜め込んでしまう深くて暗い心理的な要因があります。
これを取り除かないかぎり、人に、「片付けろ」「掃除しろ」と言われても動けないのです。
本人は自分のことを病気だとは思っていないでしょうが、一ヶ月であそこまでぐしゃぐしゃな部屋になるなんて明らかに普通じゃないです。
自分の幸せをないがいしろにしてはいけない
リコさんの以下の質問に答えます。
寝るベットがあるだけ良いと思い我慢するのが一番なのでしょうか?
せめて、共有部分にはゴミを捨てないでほしいのですが、聞いてくれない場合はあきらめるのが一番でしょうか?
先日、ご主人の新聞紙を捨てたい、という質問にも書いたのですが、がまんすることはないですよ。
新聞紙の記事⇒夫がためこんだ古新聞を捨ててはいけないの?←質問の回答
家族が物を溜め込む場合
1.自分の幸せ
2.相手の幸せ
3.その他の家族の幸せ
この3つが最大限になる道を考えつつ、物を減らしてもらうべきだと思います。
強迫的に物を溜め込む人や、とてつもなくズボラな人も、家族の愛と協力があれば、まあまあ他人と共同生活していける状態になれます。
その場合、家族に愛情や、深い思いやり、慈しみの心、忍耐が求められます。
リコさんが、夫は物を溜め込む欠点はあるけれど、ほかの面でいいところがいっぱいあるし、子どもにとってもいいパパだ、やはり一緒に暮らしていきたい、と思うなら、そちらの道をとればいいでしょう。
具体的に何をすべきかは、こちらの記事を読んで考えてみてください⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。
リコさんは、妊娠中なので元気な子どもを産むのが最優先ですよね。
あのような部屋に住むことは耐えられないので、私なら実家に帰って出産すると思います。
どこにお住まいか知りませんが、日本であんなに物を積み重ねないほうがいいです。危険すぎます。
投資家むけの情報を掲載している Insider Monkey というサイトによれば、日本はインドネシアに続いて世界で2番めに地震の多い国です。
情報元⇒The 11 Countries with Most Earthquakes – Insider Monkey
ご主人はアメリカ人だから、地震の怖さを知らないのかもしれませんね。
自分の生き方を押し付けず相手をサポートする
私はかなりコアなミニマリストなので、私の生き方をご主人にあまり押し付けないほうがいいです。全く受け付けないと思います。
いきなり湯シャンにせず、身体や環境にいいシャンプーを、頻度を落として使うのはどうでしょう?
ゼロ・ウェイストの暮らしをしているベア・ジョンソンがノー・プー(シャンプーなし)体験をTEDで語っています。
アップルサイダービネガーを洗髪に使っていたら、ご主人から苦情が出たので、やめたそうです⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
一緒のベッドに寝ているなら、そのあたり、妥協は必要かと思います。
ただ、あのような汚部屋に住んで平気な人が、湯シャンを「汚い」というのには笑ってしまいました。
結局、物を溜め込む人は、心の中に大きな不安や満たされない思いがあるのだと思います。
まずそこをどうにかするべきです。
ご主人も、自分の生活を、What a miserable life.(なんてみじめな生活)と言っているのですよね?
ではどうしたら、みじめではなくなるのか、その点を彼に聞いてみてはどうでしょうか?
いったい彼は何が不満なのか? 彼が本当に求めていることは何なのか?
自分が生まれ育った国ではないところ、つまり外国に住んでいると、いろいろとストレスのあるできごとに遭遇します。ご主人はご主人でつらいことがいっぱいあるのかもしれません。
そこを理解してあげないと、話し合いしてもうまくいかないでしょう。
ホーダーに関する本など読んでみると、サポートしやすくなるかもしれませんので、1、2冊読んでみてください。
こちらはわりと有名な本です。
あと、脳の病気は腸内環境とおおいに関係があるので、できれば、ご主人ができるだけ身体によい食品を食べる方向に持っていくといいと思います。
リコさんも一緒に身体にいいものを食べて、出産を乗り切ってください。母子ともに健康で、かわいい赤ちゃんが産まれることをお祈りしています。
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湯シャンを汚いという人が多いのですが、人間は昔はこんなに毎日、ケミカルなシャンプー剤を使って洗髪していませんでした。
おじいさんやおばあさんに、子どものころ、どのぐらいの頻度でシャンプーしていたか聞いてみてください。
19世紀の人はせいぜい月に1度、ケミカルなシャンプーが販売されるようになった直後も、そんなに頻繁には洗ってなかったと思います。
女性は髪を毎日洗うのは当たり前、という風潮になったのは1970年代以降ではないでしょうか。
もちろん「毎日洗うべきですよ~」と言ったのは、シャンプーのメーカーです。