シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

どこまで捨てればいいの?断捨離お悩み相談の回答。



読者の方から、相談メールをいただきました。

徹底的に断捨離をして、何もない部屋にしたものの、最近つい物を買ってしまう。物がいっぱいある部屋を見ると落ち着かない。だけどミニマリストみたいな部屋はいやだ、私はどこを目指したらいいのか?

こんな質問です。

正直、このメールだけでは、何を悩んでいるのか、今ひとつあいまいでした。ただ、この人があまり幸せを感じていない、ということはわかりました。

まずメールを紹介しますね。

私は何を目指したらいいのか?

優花さんより
件名:断捨離してきたはずなんです。

はじめまして。
いつも拝読させていただいております。

私の断捨離熱はテレビにこんまりさんがよく出演されるようになってから火がつきました。

ときめく物だけを残して、ときめかない物は捨てる、すっきりとした暮らし。部屋がホテルのようになったという体験談。

元々、何でも思い出が詰まっているからと、紙きれ一つ捨てれないタイプの人間でした。捨てるという考え方さえなかった気がします。

今、私は30歳なのですが20代の頃は訳あって貧困生活を送りました。20歳から30歳までの10年で美容室に髪を切りに行った回数は4回ほどです。常に伸ばしっぱなしの傷んだ髪で恥ずかしく思っています。

お給料が入ったら洋服や雑貨など自分が好んで求めた物を買える範囲で買っていました。でもお給料前になっていよいよ苦しくなると、その買った物を近所のリサイクルショップに持って行ってお金にしていました。家中の売れる物を売って、お金にしました。

売った後は何ともいえない虚無感とガランとした部屋に脱力感を覚えました。

それでもリサイクルでも売れなかった物は手元にあったので家の中の細かいところはごちゃごちゃしたままでした。

小学校の時に書いた作文や友達とやり取りしたメモ帳、とにかく何でもとってありました。

断捨離を始めて3年ほどかけてそれらのものを手放し、家中の物をゴミ袋100袋分以上捨てました。

生活に少しだけ余裕ができる→また苦しくなる→リサイクルに持って行くの負のサイクルを何度も繰り返しました。

断捨離をしてからは更に部屋がガランとなりました。

掃除はしやすくなり、無駄な物は置きたくないと思いました。

最近やっと生活が本格的に落ち着いてきたのですが、つい物を買ってしまいます。気がつくと部屋に小物がたくさんあります。

ミニマリストの方の生活をテレビで見かけるようになりましたが、リサイクルに持って行った後のあの何ともいえない気持ちを思い出してしまいます。

全部必要だと思って買っているつもりなんです。でも物がたくさんある自分の家を見ると気持ちが落ち着きません。

どこを目指し、どうやって折り合いをつけたらいいのか。

もうわからなくなって今回筆子さんにお尋ねしてみたいと思い、メッセージを送らせていただきました。


優花さん、メールありがとうございます。

質問はこれですね?

>どこを目指し、どうやって折り合いをつけたらいいのか。

どこを目指すかを見極めるために、自分に問いかけてみるとよい質問を6つ書きますので参考にしてください。

今、一番問題になっていることは何なのか?

どこを目指したらいいのかわらかない、とのことですが、それはいったい何においてでしょうか?

物をどこまで捨てたらいいのか、ということでよろしいでしょうか?それとも、どんな部屋にしたらいいのか、ですかね?

なぜ質問がわかりにくいのかというと、時系列にやや混乱があるからです。たぶんご本人にはわかっているのでしょうが、私にはわかりません。

メールには大きく分けて2つのトピックがある、と感じました。断捨離体験と貧乏話です。

少し情報を整理すると、

1.断捨離体験に関すること

●前は物を捨てられない人間だった。

●近藤麻理恵さんをテレビで見てから、物を捨て始めた。

●3年ぐらいかけて、溜め込んだ物を捨てたら、部屋がすっきりした。

●ところが今はついつい物を買ってしまう。

●部屋にたくさんある物を見ると落ち着かない。

●だけど、テレビでミニマリストの部屋を見ると、それはそれで、楽しい気分はしない。

2.貧困生活のこと

●20代はとても貧乏だった。

●貧乏だったが、給料が入ると、洋服や雑貨を買った。

●給料日前はお金がなくなるので、買ったものをリサイクルショップで売ってお金を作った。

●物を売ったあとは、部屋がガランとして虚無感を感じた。

●買う⇒売る⇒むなしくなる⇒買う⇒売る⇒むなしくなる、のサイクルを繰り返した。

このように理解しましたが、合っているでしょうか?

物を売ったあと、何もない部屋で「ああ、また同じミスを繰り返してしまった」と思うから、がらんとした部屋の中で、むなしさを感じていたのでは?

テレビでミニマリストの部屋を見ると、以前感じた罪悪感を想起するので、ゆううつになるのではないですか?

そもそも昔貧乏なとき、よけいな物を買わなければ、給料日前に売る必要はなかったわけです。

このお便りだけを拝見して私が感じるのは、よけいな物を買ってしまう習慣を改めればいいのではないか、ということです。

余計な物がたくさんあるから、部屋にいるとイライラするのだと思います。

ですが、これはあいまいな情報をもとに、私が感じていることです。優花さんご自身で、今、何が、一番問題になっているのか、その点についてもう少し考えてみてください。

問題が明らかにならないと解決することはできません。

いったん問題が明らかになれば、解決に向かって動き出せばいいのです。問題解決の方法はこちらに書いています⇒お金に関する不安を手放す方法。悩んでいても何も解決しない。 「心配するのではなく、問題を解決する努力をする」の箇所をお読みください。

何のために断捨離したのか(しているのか)?

優花さんは現在も断捨離しているのでしょうか?それとも何もない部屋にすると虚無感を感じるから、もう捨てることはやめたのでしょうか?

その点はメールに書かれていませんね。

今も断捨離中なら、何のために断捨離しているのか、最終的なゴールを考えてください。

断捨離や物を減らすこと、最小限の物だけで暮らすことはより幸せに暮らすための手段です。

物を捨てることを当面の目的にしてもいいのですが、捨ててどんなふうになりたいのか考えておかないと、すべてを捨てきったとき、むなしくなってしまいます。

優香さんは、テレビでこんまり先生が、クライアントの部屋をきれいにするのを見て、ホテルみたいな部屋に暮らすのっていいな、と思ったのかもしれません。

では、なぜそんな部屋にあこがれたのか、物を捨ててどうなりたかったのか、その点を考えてください。

こちらの記事も参考になると思います⇒断捨離しているのにイライラします~断捨離に好転反応はあるか?

きれいな部屋

何もない部屋にいると虚無感を感じる。

なぜ部屋の中にいると落ち着かないのか?

メールには、つい物を買ってしまう、必要だと思って買っているつもり、とあります。

ですが、物がたくさんある部屋にいると気持ちが落ち着かないのですよね?

必要だと思って買っている物、自分で好きですか?

嫌いなものに囲まれて暮らしているとイライラすると思います。

また、物の数が多すぎると、ストレスになります。視覚的な刺激を受けるからです。詳しくはこちらをお読みください⇒物が多いとストレスがたまる7つの理由

物を捨てなくてもいいので、少しごちゃごちゃした場所を片付けてみてはどうですか?

「小物」とは具体的にはどんな物なのかわかりませんが、自分が好きな物や毎日ちゃんと使っている物だけにしぼったほうがいいです。

たとえ好きな物ばかりだとしても、数が多いと、ストレスになります。

当面、使わないものは箱に入れて視界から出してみては?

また、部屋の様子以外で、イライラの原因はないか、考えて、心当たりがあればできるだけ取り除いてください。

こちらによくあるイライラの原因を書いています⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。

よけいな物を買っていないか?

たくさんある物のせいで、イライラしているのなら、少し買物を控えてください。

本当に必要な物を買っていますか?

必要だと思いつつも、実はいらない物をいっぱい買っている、ということもよくあります。

ショッピングをやめる必要はありませんが、少し慎重にしてはどうでしょうか?

本当に必要なのか、単に欲しいだけなのか、見極めるヒントをこちらに書いています⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

さらに、なぜ買物をしてしまうのか、大元の理由も追求したほうがいいです。洋服を買う理由をこちらで分析しています⇒どうしてこんなにたくさん洋服を買ってしまうの?あなたが洋服を買い続ける7つの理由

どうしてこんなにたくさん洋服を買ってしまうの?あなたが洋服を買い続ける7つの理由

自分が心地いいポイントはどこか?

断捨離は暮らしの質をあげるためにすることです。みんながみんなコアなミニマリストみたいにどんどん捨てる必要はありません。

何を捨てるか、どこまで捨てるかは、その人次第なのです。

「何もない部屋」を目指すのではなく、自分が居心地よく感じる部屋を目指してください。

私自身は捨てて後悔したものはありませんでしたが、誰かの部屋を真似して捨てたこともありません。私はアメリカのミニマリストに感化されました。彼らはべつに空っぽの部屋のアピールはしません。「物が少ないと自由だよ、心が豊かになるよ」という考え方に触発されたのです。

ごく自然に、「これはもうなくてもいいな」と思って捨ててきました。他人の捨て方をお手本にするのではなく、自分の気持ちを尊重した断捨離をするといいでしょう。

どこまで捨てたらいいのか迷うなら、捨てる前にテストする方法もあります。「捨てよう」と思う物を箱に入れて別の場所に置き、それなしで暮らしてみるのです。

自分らしい断捨離をするヒントはこの記事でも紹介しています⇒捨てすぎないススメ。楽しくない断捨離はやめて、自然体で片付ける。

自分が本当に好きなことは何か?

メールを読む限り、優花さんはあまり楽しそうには思えませんでした。断捨離に関して悩むのもいいのですが、ほどほどにして、ご自身が好きなことに打ち込んでください。

何か趣味とか、やってて楽しいこと、ありますよね。好きなことをするのに時間を費やしてください。

昔貧乏だったことを引きずっている印象を受けましたが、もう終わったことですよね?

実のところ、貧乏でも幸せな人はたくさんいます。美容院に行かなくたって、自分で髪を切ることを楽しめばいいのです。

私はカナダに来て21年目ですが、美容院に行ったのは4回だけです。

貧乏でいることは別に恥ずかしいことではないのです。

最後にベンジャミン・フランクリンの言葉を紹介します。

Having been poor is no shame, but being ashamed of it, is.

「貧乏であることは恥ずかしいことではない。貧乏を恥ずかしいと思っていることが恥ずかしいことである」。

こういう考え方ができると、余計な物を買ってしまうこともないでしょう。


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こんにちは。昭和34年生まれの50代主婦、筆子(ふでこ)です。持たない暮しを心がけているミニマリストです。好きなものは、小豆とナッツ。さらにくわしい自己紹介はこちらからどうぞ⇒はじめまして。筆子です

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