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今年は、汚部屋の住人を返上したい。そんな人におすすめするスッキリ生活の扉を開く19の生活習慣を紹介しています。
今回は、後編の9つです。
11.制限をもうける
いろいろなことに、期限や制限をもうけると、片付けがはかどります。
時間の制限
1日中、だらだらと片付けず、1日、15分など、短い時間、だけど毎日片付けるようにしてください。
期限があれば、作業がはかどります。やる気がない時でも、「5分間だけならやってみるか」と重い腰があがります。
タイマーを使うといいですよ⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
タイマーを使うのは、「終わる時」を決めるためです。
容量の制限
どうしてもレジ袋をためないと気がすまない人、ショップの袋が家にないと不安で夜、眠れない人は、「このすきまに入る分だけ」「この袋に入る分だけ」と容量のリミットをもうけてください。
ストック商品も、「このかごいっぱいになるまで」と決めます。
洋服も、洋服ダンスに入る分だけ、と決めます。
コツは、できるだけ小さい容量を設定することです。
数の制限
「1週間は7日あるから、ソックスは7足でいいか」と数の制限を決めます。
べつに靴下が20足や30足あっても悪くありません。口紅が28本、マニキュアが56本あっても。ですが、その数字の根拠は何なのでしょう?
なぜ、自分の人生に56本のマニキュアが必要なのか? 50本以上、マニキュアがあったおかげで、去年は、こんなふうに楽しかった、充実していた、と言えるのか?
洗面台が思いっきり散らかっているのは、コスメやパーソナルケアグッズが多すぎるせいではないのか?
数字がすべてではありませんが、時々、物の数を数えて、それだけの数を持つ意義を考えてください。
12.なんでも早め、早めにやる
今年は前倒しで生きてください。
時間に追われていると、心の余裕がなくなります。心の余裕がなくなると、片付けどころじゃなくなります。
片付ける心の余裕をキープするために、つねに前倒しで生活することを心がるのです。
合言葉は早寝、早起き、早帰り。
早く寝れば、睡眠時間をしっかり確保できるので、翌日のパフォーマンスが向上します。
朝、15分でも早く起きることができれば、出勤前に、そのへんを片付けることができます。
早く帰れば、夕飯の支度にプラスして、冷蔵庫の前に貼ってある、いらない紙を取り去ることができます。
時間に追われていると、そばにガラクタがたまっていても、なかなかそこに目が行きません。時間の余裕があれば、「断捨離しなきゃ!」と思わなくても、自然に、周囲に散らかっているものが見えてきます。
日常生活において、すべてを前倒しする、追われるのではなく追っていく、と決めてください。
残業があってどうしても早く帰れない日は仕方がありませんが、何もないのに、なんとなくだらだら会社に居残るのはやめたほうがいいです。
新年会も、一次会か二次会でさっと切り上げます。
買い物も、買い物メモを見ながら、買うべき物を買ったらさっさと帰ります。
やるべきことは、早めに着手。
こうした前倒しの癖をつけるだけで、部屋のキレイ度があがります(本当ですよ)。
先延ばしをやめる方法⇒どうしてもできない?家事や片付けを後回しにする癖を直す5つの方法。
13.自分が捨てやすい物から捨てる
物を捨てるときは、自分が捨てやすい物、簡単に捨てられる物から捨ててください。
世界的に有名な、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんは、物を捨てる順番をこんなふうに提案しています。
1.衣類、2.本、3.書類、4.小物、5.思い出の品。
ですが、これにこだわることはありません。今年は、順番を守ることではなく、部屋が片付くという結果を得るほうにフォーカスしてください。
もし、床の上にスーパーのゴミ袋や、よくわからない物体が堆積していたら、そういう物を先にクリアするべきです。自由に身動きできませんから。
去年、部屋を片付けられなかったのは、ある片付け本を読んでは、ちょっとやってみて、また違う片付け本を読んでは、ちょっとやってみて、とたくさんある片付けメソッドをいちいち試していたからかもしれません。
「もっと、簡単に、劇的に片付く方法ないかしら」と考えながら。
今年は、方法探しに時間をかけるのではなく、実際に片付けることに時間とエネルギーを注ぎましょう。フォーカス先を間違えないように。
関連記事⇒いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
14.買わない、もらわない、持って帰らない
ある程度、部屋がきれいになるまでは、「家の中にある物の数を増やす活動」を控えてください。
合言葉は、「買わない、もらわない、持って帰らない」です。
買わない
汚部屋の人は、もう充分すぎるほど物を持っているので、1~2年、何も買わなくても生きていけます(生鮮食料品は買う必要あり)。
1ヶ月に1週間ぐらい、買わない挑戦をして、様子を見てください。
買わない挑戦とは?⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
もらわない
誰かに、「これ、どうぞ」と何かを差し出されても、もらわないでください。
断るのが難しいのはよくわかっています。私だって、誰かが善意で、ちょっとした贈り物をもってきたら、断りにくいです。が、もらい続けていたら、いつまでたっても部屋はきれいになりません。
「これ、どうぞ」と言われたら、笑顔で、「ありがとうございます。お気持ちだけいただきます」と言ってください。最初は違和感があるかもしれませんが、そのうち慣れます。
尚、食べ物などの消え物はもらってもいいですが、消費状況を見て、自分で、食べきれないと思ったら、すぐによそに回します。
持って帰らない
よそからいろいろ持って帰るのをやめます。
自宅に使い切れないほどシャンプーや石けん、タオルがあるのに、ホテルのアメニティグッズを持ち帰る人がいます。
いったい、何のために? 旅の記念でしょうか? 高級ホテルのアメニティグッズはおしゃれだから? 高級ブランドだから?
記念に持ち帰りたい場合は、写真をとれば事足ります。おしゃれとか、高級ブランドとかは、関係ありません。どんなに素敵な物に見えても、使わないならすべてガラクタになります。
「かわいい物」「素敵な物」「おしゃれな物」を、持って帰らなくても、自分の生活がずたずたにはなりません。いま、家に物がたくさんありすぎることのほうが、人生にかかわる大問題です。
店舗や街で配られる販促品も、極力、もらわないでください。
15.ビジュアライゼーションとプランニング
1日5分ぐらい、片付けについて思い巡らしてください。
「きょうはどこを片付けようかな?」「今月はどこをタックルしようかな?」「捨てたい物は何があるかな?」「多すぎて持て余してるものってあったっけ?」と考えてみるのです。
余裕があれば、片付ける手順を頭の中でシミュレーションします(頭の中でイメージすることを、ビジュアライゼーションといいます)。
まず、ダイニングテーブルの様子を思い浮かべます(スマホで写真をとっておくと見たい時にすぐに参照できますね)。
次に、大晦日に食べた、どん兵衛の容器がまだあったんだよね。その横には、確か先日買った宝くじを入れた袋があるはず。コンビニで買ってきたクリスマスケーキの残りもそのまま置いてあった気がする、などと思い出します。
そして、きょう家に帰ったら、まずどん兵衛の容器を片付けよう、で、宝くじは机の引き出しに入れて、ケーキの残りは燃えるゴミだ、というように、実際に自分が片付けているところを想像(シミュレーション)します。
このように、頭の中で一度部屋を片付けておくと、実際に片付けるとき、何も考えていないときより、さっさと動けます。
ビジュアライゼーションの効果について⇒イメージトレーニングを利用して断捨離に成功する方法(汚部屋改善)
新年会の予定がいっぱいで、当分片付けられそうにないときは、片付ける日を決めて、スケジュール帳に書いておきます。
片付けのビジュアライゼーションや、片付ける日を決めて、予定に組み込むといった行為をすればするほど、「部屋をきれいにすること」に意識が向きます。
16.最優先事項を決めて実行する
一気に何もかも捨てて、部屋をスッキリさせたい、と思うかもしれませんが、そんなことができるのは魔法使いだけです。
物が堆積した部屋は、そこにある物を1つひとつ、撤去しない限り、きれいになりません。
そこで、忙しくて、何もできない日が続いても、「これだけはやる」という最優先事項を決めて、それだけはやるようにしてください。
たとえば、
●家に帰ったら、何がなんでも、コートをコート掛けやハンガーにかける。
●食事に使ったお皿は、絶対、その日のうちに洗う
●靴は必ずそろえる(あたりまえすぎますか?)
●食事やおやつは必ずテーブルに向かって食べる(パソコンやスマホを見ながら食べない)
●死んでもバッグを床置きしない
こんなルールを1つだけ決めるのです。
何も片付けられなくても、最優先事項のをちゃんとやれたら、よしとします。
こういうちょっとしたことを、毎日、続けると、必ず部屋はきれいになっていきます。
17.DM、カタログ、不用なお知らせを止める
紙ゴミや書類が部屋に散乱して、大事なものと、大事でないものがわからなくなることがあります。
このような事態を避けるために、いらない物は最初から家に入れないようにします。
DMは受け取り拒否できますし、(赤ペンで「受取拒否」と書いてポストに入れる。参考⇒架空請求、いたずら等、迷惑な郵便物を届けてほしくないのですが、どうすればよいのでしょうか? – 日本郵便)、
送ってくる企業のカスタマーサービスに直接連絡して止めることもできます。
カナダの場合、郵便局(カナダ・ポスト)が、チラシとかクーポンを郵便受けに入れるので、郵便受けに、ノー・ジャンクメールと書いて貼っておけば、入らなくなります。
届いたら、すぐに捨てる、という手もありますが、入ってくるのを止めてしまうほうが、送る側や実際に配達する人のリソースが無駄にならないし、自分だって疲れません。
部屋の中が紙でいっぱい、というときは一度DMやカタログ類を見直してください。
さらに、ペーパーレス化を意識すると、家に入る紙類が減ります。銀行の明細は、オンラインで見る、できるだけ、包装が少ない品物を買う、などいろいろな方法があります。
加工食品を食べるのを控えると、紙ゴミも減ります。
参考⇒ゼロ・ウェイスト(ゴミなし)生活の始め方。1回しか使わない物の使用をやめてみる。
18.人に手伝ってもらう機会をもうける
家族で住んでいる人は、同居の家族全員で、ひとり暮らしの人は、ときには友人や別居している家族と一緒に片付けをしてください。
子供がすごく小さいうちは、子供が散らかしたものは、親が拾って収納することになります。ですが、ある程度、大きくなれば、簡単なお片付けはできるようになります。
幼稚園でも、お片付けの時間はあると思いますから、やらせればできるはずです。
子供がしまいやすい片付けのシステムを作り、できるだけ本人に片付けさせると、本人のためにもなります。
私自身は、自分が片付けるのが好きだったため、娘が散らかしたものをまめに片付けていました。これは失敗だったかもしれない、と考えています。
参考記事⇒家族が家事を手伝わない5つの理由。原因をクリアして解決に導く。
一人暮らしの人は、友人や家族を招いて、手伝ってもらうといいでしょう。
引っ越しのときに、友人に手伝いを頼むことがありますが、その要領です。その時、部屋全体を片付けるのではなく、部分的にターゲットを決めたほうがいいです。
「ためこんだ雑誌の切り抜きを整理したいから、ちょっと手伝ってくれない?」などと言って、遊びに来てもらい、おしゃべりしながら、切り抜きを整理すればいいのです。
「本がたまりすぎたから、欲しいのがあったら、持っていってくれない?」「クローゼットが服でいっぱいで、少し捨てたいんだけど、何を残したらいいか、アドバイスしてくれない? あなた、おしゃれが上手だから」などなど、誘い方のパリエーションはいろいろあります。
人を招くとなると、「足の踏み場ぐらいは作ろう」という気になるので、その点でもよい方法だと思います。
19.ほどほどでよしとする(完璧主義は捨てる)
読者の部屋が片付かない悩み相談のお便りを読んでいるうちに、「片付けられない人は、だらしないというより、完璧主義すぎる人が多い」と気づきました。
「断捨離とは、時間のあるときに、ガンガン捨てて、スッキリ片付ける行為」と思い込んでいる人が多いのです。
そして、その「時間のあるとき」や「ある程度、長時間、ほかにやることがない時」を待っているのですが、そんな時はなかなか来ません。
その結果、何年も散らかった部屋に住むことになります。
べつに、そんなに一気に、完璧に片付けなくてもいいのです。
きょう、15分、こっちをちょこちょこ片付けて、明日も10分ぐらい、あっちをちょこちょこ片付けて、と毎日少しずつやっていけば、次第にきれいになります。
たまに何もできない日があっても、また翌日、そのへんを片付けることから始めればいいわけです。
そのほか、ゴミの分別の仕方、捨てる順番、作業手順など、細かいことにこだわって、自分で片付けのハードルをあげている人もたくさんいます。
こういうのも、「完璧にやりたい」「理想の片付けをしたい」「きっちり片付けたい」「できるだけ効率よく片付けたい」という気持ちのあらわれです。
縁起のいい日や開運日に断捨離をしたい、という人もいます。特定の数字の日から始めたい、日曜から始めたい、月曜から始めたい、自分の誕生日から始めたい、などなどいろいろな吉日があるようです。
自分が「吉日」と思えばいつでも吉日なので、あまり気にせず、いま、この瞬間から始めてください。
そして、「まあ、だいたい片付けばいいや」ぐらいの気持ちで気楽に取り組むのがコツです。
スッキリした家で暮らす19のルール、前編はこちら⇒スッキリした家で暮らす19のルール(前編)。今年こそ汚部屋を卒業しよう。
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散らかった部屋をきれいにする生活習慣を、前編、後編合わせて19個、紹介しました。
一度に全部やろうとすると失敗するので、できそうなものから少しずつ始めてくだささい。今年はいい年になりそうですね。