ページに広告が含まれる場合があります。
子供服を捨てるタイミングがわからない、という質問をいただきました。この記事で回答します。
質問をくださったのは、少し前に、義理母からいらない子供服を押しつけられて困っている、というメールをくださったKさんです。
まずメールをシェアします。
トップスの捨てる基準がわかりません
件名:Tシャツや上から着る物の捨てどきについて
はっきりといらないなら断る、もらわない、すごく勉強になりました。服ではないですが義母は夕飯前にお菓子を子供に与えます。
[…お菓子の話は今回の記事の主旨には関係ないので省略します…]
前置きが長くなりすみません。
義母からもらった上の子の服を実母と断捨離していたのですが、上から着る服になるとなかなか私の捨てるか残すかがペースダウンしてしまいます。
ズボンや靴下など下から履くものは捨てる基準が自分の中であるのですが、上の服は基準があまりなく、
母から「これ首元が伸びてる。捨てたら?」と言われても、えっこれ本当に伸びてる?
ぱっと見た感じ変に感じないなと思って、子供にその場で着せてみましたが、伸びてるのかまだ着れるのか分からず、
母に「これ大丈夫だよ。どういうのが首元が伸びてるっていうのか分からないから教えて。」と言うと
「あんた捨てどきが分からないの?そんなのいちいち教えなくても直感で分かるでしょう。」と。
写真に添付してるのが母から言われた服です。他にもありますがとりあえず1枚写真を撮りました。ひもを近くに置いてひもに黒い点をつけてます。
ものさしで首元の右端から左端を測ると16センチでした。
母から言われた他の服は18センチでした。だいたい首元が16から18センチが多かったです。
子供に着心地を聞いても、着れたらなんでもいいとのことでした。
自分の服ならこれ着にくいとか着心地が悪いと思い捨てる方にまわしましたが、子供服は自分が着るわけでないので分からず、この年になってこんな事も分からないのか情けなくなります。
またヨレてるというのは首元がダランとしてて少し胸辺りまで見えるもののことでしょうか?
以前、収納アドバイザーの片付け屋さんが来た時、服の捨てどきやこんなのはヨレヨレの服か尋ねたら「個人の感じ方は人それぞれなので、ある人はこれ不要と思っても、ある人は必要と思ったりするので分かりません。」と。
資格持ってたら基準を知ってるのかと思ってたので驚きました。
長々とすみません。
色あせてなくて首元だけが伸びてる、または長袖の袖のみが伸びてるのも捨てるべきでしょうか?
これから自分でどんどん断捨離していこうと思うのでアドバイスいただけたらと思います。
Kさん、メールありがとうございます。前回の記事が参考になってよかったです。
Kさんの以前の相談はこちらで紹介⇒義理母が余計なものをくれる問題の解決法は、きっぱりノーと言うことに尽きる。
Kさんのお子さんは、上が小学生で下が保育園児ですね。
今回のメールに対しては3つアドバイスがあります。
1.先に残す服を決める
2.子供服を断捨離するときの3つの捨てる基準
3.細かいことは気にするな、ゴールを目指せ
順番に説明しますね。
1.先に残す服を決める
まず残す服を決めて、ほかの服はすべて捨ててください。
Kさんのように、この服はまだ着れるだろうか、それとももう捨てたほうがいいのかわからない、着るのは自分じゃないから決められない、とささいなことで迷って、断捨離が進まない人は、捨てない服を決めたほうが速いです。
捨てない服とは、実際にお子さんがふだん着ている服です。
これならば、1~2週間、観察していればわかります。
着用頻度の見える化
クローゼットを使っているなら、着用して、洗濯したら、一番左にかけてください。
すると「いつも右のほうでくすぶっている服は着ない服」だとわかります。着た服はハンガーの向きを変えて目印にする、という方法もあります。
タンスやチェストの引き出しに収納しているのなら、洗濯するたびに、手前から入れれば、「奥のほうにある服は着ない服」とわかります。
引き出しに服を重ねて入れると、この方法は使えないので、Tシャツでも何でも立てて収納してください。どんなたたみ方でも、立てて入れることを意識すればよいです。
私も娘の服は立てて入れてました。こちらに写真があります⇒収納や整理整頓にはまって断捨離の遠回りをする日々~ミニマリストへの道(16)
たたみ方をちゃんと知りたい、と思うなら、近藤麻理恵さんのやり方を参考にするといいでしょう。
こんまり流の「ときめくたたみ方」はこちらで紹介してます⇒こんまり流の片付けをする時間がない人には、こんな断捨離のやり方をおすすめします
長袖のTシャツ、トップスのたたみ方はこちらです⇒こんまり流、衣替えをしない収納とは?秋こそ服の断捨離のチャンスです
リミットを決める
さらに、残す服のリミットを決めてください。
リミットの決め方は2種類あります。
●だいたいの枚数の目安を決める
1週間は7日なので、週に1度洗濯する人なら、同じアイテムは7枚でよい、となります。実際は、子供服は汚れやすいので、もう少しまめに洗濯すると思いますが。
残すアイテム、枚数の決め方はこちらに書いています⇒子供服の断捨離の仕方。数は少なくして、使い切る。
●収納場所で決める
たとえば、洋服ダンスのバーにかかる分だけとか、この引き出しに入る分だけ、と収納スペースに応じてリミットを決めます。
どちらでもやりやすい方法を使ってください。2つの要素を考え合わせてもいいです。
このようにして残すアイテムを決めたら、あとはすべて断捨離可能です。いちいち首周りをチェックする必要もありません。
2.子供服を捨てる3つの基準
上でリンクした記事に詳しく書いていますが、子供服を捨てる基準は大きく分けて3つあります。
1.)サイズの合わない服は捨てる
これはお子さんに着せてみれば、一目瞭然です。
2.)子供が着ない服は捨てる
実際に着ている服は残し、着ていない服は捨てます。
たとえ新品同様でも、高かった服でも、親の自分が好きでも、子供が着ない服は、断捨離です。
3.)コンディションの悪い服は捨てる
しみだらけ、破れている、冬の服なのに穴がいっぱいあいてて、防寒にならない、といった服は捨てます。
首元がよれよれの服はこのカテゴリーに入ります。
メールに書かれていた、「色あせてなくて首元だけが伸びてる、または長袖の袖のみが伸びてる服」もそうです。
ただ、お子さんが好きで実際に着ていたら捨てなくてもいいです。そのうち、お子さんが成長して入らなくなりますので、その時捨ててください。
さて、「どんな状態なら首元がよれているのか」問題ですが、これは簡単に判断できます。
自分が「よれよれだ」と思ったら、よれよれです。
首周りを測るのはあまり意味がありません。なぜなら、服のデザインや素材によっては、実寸は小さいのに、着用するとき、ひじょうによく伸びる服もあるからです。
自分が見て、「首周り、よれてる」と思ったら、よれてるんです。
たとえお母さんが「これ、首元のびてるよ」と言っても、自分では、「ちょうどいい具合に布がこなれてる」と思ったら、よれよれではないのです。
Kさんに必要なのは、首元がよれている子供服の物理的な定義ではなく、他人の意見に惑わされず、自分の意見を大事にし、それを貫く態度です。
たぶん、kさんは、これまであまり、自分の意見を尊重してこなかったのではないでしょうか? だから、お義母さんにノーと言えなかったし、首周りが伸びてる子供服ってどんなのかわからない、などと思ってしまうのです。
服がきれい、汚い、ボロボロだ、という判断は個人の主観によって違います。
私は、「毛玉だらけのタイツを寄付するってどうよ」とか、「穴のあいた服を着てるなんて人間失格」といった意見をいただきますが、「いや、でもそれ人それぞれだから」とそこまで気にしていません。
それでいいんじゃないでしょうか?
タイツの写真はこちらにあります⇒洋服を捨てながら断捨離の経験値をアップする日々:ミニマリストへの道(63)
3.細かいことは気にせずゴールを目指せ
最後に言いたいことは、細かいことはあまり気にせず、現在のプロジェクトのゴールを目指して行動してほしい、ということです。
細かいこととは、
– 捨てる基準にこだわること
– お義母さんが服を押し付けて迷惑だと思う気持ちをもつこと
– 収納アドバイザーは役立たずだった、依頼して失敗したといつまでも悔やむこと
– どんな服の首元が伸びているのか、この年にもなってわからないから情けないと思うこと
– 首元のよれ具合を調べるために、服の首周りを計測すること
こんなことです。
そういうことに、心身のエネルギーを費やすのはやめて、ゴールに向かうことに意識を向けてください。
今、Kさんは断捨離というプロジェクトを始めたわけです。
そのプロジェクトのゴールは、子供服を捨てて、数を減らすことですよね? いらない服のない、スッキリした部屋をイメージしながら、ゴールを達成する行動だけにフォーカスしてください。
成功をお祈りしています。