ページに広告が含まれる場合があります。
物がたくさんあるけれど、捨てるのはもったいなくてできない。できるだけ使って数を減らしていきたい。
こう思っている人に、今持っている物を使い切る手順をステップ・バイ・ステップでお伝えします。
物があふれている現代、何かをきっちり使い終えるととても気持ちがいいものです。ストック品など、数が多すぎる物を使うチャレンジをすると、暮らし方の見直しもできます。
1.使い切るものを決める
まず、何を使い切るのか、1つだけターゲットを選びます。
ただ、なんとなく、「これから私は、家にある物を使い切る生活をしよう」と思うだけでは、これまでの生活習慣から抜け出せません。
洋服、文房具、積ん読本、食器、コスメのサンプル、食料など、具体的に、使い切るものを選んだほうがうまくいきます。
私は、ボールペンや⇒持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ、
ノート⇒三日坊主なあなたに~ノートをきっちり使い切る方法はこれだ
口紅⇒口紅を最後まで使い切る方法。化粧品の使用期限も確認しておこう
こんなごく小さな物を最後まで消費する練習をして、使い切るコツを会得してきました。
「あれと、これと、それも使い切ろう」と手をひろげるより、自分が使い切りたいものを、1つだけ選んでください。
2.どうやって使い切るのか考える(計画を立てる)
ターゲットを決めたら、つぎにどうやったらそれをちゃんと使い切れるか、具体的にどう使っていくのか、いつまでに使い切るのか(期限を切る)といったことを考え、計画をたてます。
ボールペンだったら、1本ずつ使い切るために、ほかの筆記具は輪ゴムでまとめて別の場所にしまったり、数が多すぎる分は人にあげたりすれば、より使い切りやすくなります。
これまで、なぜ、1つひとつを使い切れず、みんなそのへんに散らばる結果になってしまったのか、その理由を考えてみると、使い切る戦略をたてやすいです。
自分ひとりで使い切れないときは、子供に手伝ってもらおう、と考えるのも、立派な戦略の1つです。
私も文房具を使い切るため、子供に手伝ってもらったことがあります。⇒くさらない物も賞味期限を過ぎればガラクタ~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白2015年5月29日
洋服なら、いつ、どこへ着ていくのか、具体的にプランニングします。スケジュール帳にコーディネートを書いておいてください。
食品を使い切りたいなら、使い切りメニューをインターネットで調べて、メモしておきます。
新しい物を入れない工夫をするのも、使い切り計画の重要なポイントです。
1番にも書きましたが、なんとなく「使い切ろう」「物を大事にしよう」と思って、使い切れるのなら、とうに使い切れています。
これまでは、なんの計画も展望もないまま、どんどん新しい物をもらったり、買ったりしたから、消費が追いつかないわけです。
「使い切らず、そのへんにためこむ生活」から、「ちゃんと使い切る生活」にシフトするには、それなりのアクションプランが必要なのです。
自分の生活環境に合わせて、計画を立ててください。
3.実際に使い始める
実行プランができたら、実際に使い始めます。
「使い切る生活をしたいなあ」と思っているだけで、なかなか実行に至らない人がいます。しかし、今回は、具体的なアクションプランがあるので、着手しやすいはずです。
「明日から」「週末から」「余裕のあるときに」といった先延ばしをせず、今日から始めてください。
先延ばししないコツ⇒今すぐやる人になる6つの秘訣。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
11月に入ったばかりなので、30日チャレンジのテーマとして取り組んでもよいでしょう⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
洋服を使い切りたいなら、いつもは、着慣れたトップスやジャケットに手を通すところを、意識して、「これからはちゃんと着よう」と思った服を着用します。
食品を食べきる計画なら、さっそく、今晩の夕食に食べてください。
始めるとき、ちょっとエネルギーが必要ですが、いったん始めてしまえば、思ったより簡単に続けられます。
何事も始めるときが、一番大変なのです。ここをクリアできれば、半分成功したようなものです。
4.最後までめんどうをみる
ボールペンを1本使い切ったら、「やった~!」と思ってそのへんに放置してはいけません。
最後までめんどうをみます。「またリフィルを買って軸を使い続ける」という予定がないなら、廃棄するところまでやって完了です。
部屋が片付かない理由の1つは、最後のつめの甘さにあります。つまり、最後までしっかり完了しないのです。
「あとで捨てよう」と思って、そのへんに置いたものが、いつまでも家に居座り、へたをすると、また「使うかもしれない物」の中に混ざり込むことがあります。
「あとで荷ほどきをしよう」と物置に入れた引っ越しの荷物を、箱に入れたまま、次の引越し先に持っていく人も珍しくありません。
使い切ったものの始末をきっちりつけることを意識してください。
ノートに使い切りたい物をリストアップしておき、ちゃんと完了できたら、チェック印を入れたり、線を引いて、「完了したこと」を視覚化すると、うやむやにならないでしょう。
完了しないから物が増える話⇒断捨離をして「未完了の問題」にきちっと片を付けろ~実録・親の家を片付ける(10)
番外.物を使い切るためのマインドセットを持つ
使い切る前でも、使っているときでも、思ったようにすすまないなあ、うまくいかないなあ、と感じたら、物を使い切るための心構えを確認してっださい。
使い切るためのマインドセットはこちらに書いています⇒物をちゃんと使い切る生活をする7つのコツ。
考え方がぶれると、昔の「たくさん持って、どれも使い切らない暮らし」に戻ってしまいます。
なお、使っている最中に、「これは自分向きではないなあ」と思ったら処分したほうがいいです。
全然着ていなかった洋服を着てみると、あまり着なかった理由に改めて気づくかもしれません。
サイズが小さい、とか、肌触りが悪い、とか。そういう服は無理に使い切ろうとせず、人にゆずったほうがいいです。
「たとえどんなことがあっても使い切ること」を目標にしていたら別ですが。
物を使い切るのも、断捨離と同じで、自分の暮らしの質をあげるためにやることです。目標達成のみにフォーカスしすぎて、本来の目的がないがしろになると、ストレスがたまります。
使い切りたい人の参考になる過去記事
使い切るまで買わない暮らし:文房具をためこまず、ちゃんと使うコツ。
あれもこれも必要だから買う!この気持を手放して、無駄遣いをやめる方法。
*****
今回は、物をしっかり使う手順をお伝えしました。
1つひとつの物を大事に最後まで使う、すでに家にある物を使う、というのは、最近私も心がけていることです。
新しい物を買うのは簡単ですが、あえてちょっと手間のかかることをすると、人間らしい知恵を養えるのではないでしょうか?