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家の中に不用品が増えたり、貯金がちっともできなかったりするのは、買い方のどこかに問題があるから。
望ましくない買い物習慣を変えるために、買い物日記をつけることをおすすめします。
この記事では、買い物日記をつける目的、具体的な取り組み方などをお伝えします。
現状をモニターして気づくのが先
雑誌やインターネットには、「1年で100万円ためている人の買い物習慣」とか、「貯めている人が必ずやっていること」なんて記事が紹介されています。
こうしたライフハック(工夫やコツ)を真似しても多少は効果があるかもしれません。しかし、その話に出てくる人々は、自分とは違う人だから、そう簡単にはうまくいきません。
効果がないから、何年たっても同じような方法が雑誌に紹介されているわけです。
自分とは気質も生活環境も違う人のまねをするのは難しいですし、下手すると、うまくいかない自分のことを卑下(ひげ)してしまう恐れもあります。
それよりも、自分のいまの買い物の傾向をつかんで、少しずつ修正していくほうが効果的です。
実際、お金のことはあまり考えたくないし、どんぶり勘定な私も、そうやって、多少はましになってきました。
表面的に他人のまねをするのではなく、地道に自分の生活パターンを改善していくほうが、結局は早道です。
買い物日記を書く目的
買い物日記、と聞くと、お買い物大好き主婦の買い物日記、懸賞マニアの当選品ごろうじろ日記、通販マニアのきょうも変な物が届きました日記、みたいなものを思い浮かべるかもしれません。
しかし、買い物日記は人に見せるために書くのではありません。
この日記をつける最終的な目的は、自分の買い方のクセを調べて、望ましい買い方ができるように修正することです。
しかし、まずは、自分が日々行っている買い物に意識を向けることが目標です。
買い方のクセがわかればいいので、書き方は自由です。
紙と鉛筆を使って書いてもいいし、デジタルのほうが書きやすいなら、デジタルツールを用いてもかまいません。
読み返すので、紙と鉛筆を使うなら、あとで読めるような筆記をしてください。
私は字が汚いため、自分の日記を読むのも苦労しています。よって、ショッピングの記録はパソコンに入力しています(Google ドキュメントを利用してます)。
わたしのGoogleドキュメントの使い方はこちらの記事に⇒衣類の整理方法、その他の質問に回答しました 最初の質問への回答部分です。
ふだんの食料品の買い物の記録をしてもいいのですが、煩雑になるかもしれないので、まずは、ウォンツ(どうしても必要ではないが欲しくて買ったもの)の記録にしぼるといいでしょう。
また、洋服や化粧品など、すでに「買いすぎていると自覚していて、買うのを控えたいと思っている物」にしぼってもかまいません。
ウォンツとニーズの違い⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
買い物日記、書き方の例
書き方は自由ですが、参考までに3つほど形式を紹介します。
どの形式を選んでも、買い物した日とだいたいの時間はわかるようにしてください。
1.散文型
特にフォーマットはさだめず、作文のように思いつくまま書いていく方式です。
きょうの午後、〇〇ビルのセリアに行って、ラプンツェルのアート塗り絵と、シンプルなクラフト紙の封筒を買った。ラプンツェル、かわいい。いい買い物ができてうれしいな、でも、家に帰って引き出しの中を見たら、同じシリーズのアリエルの塗り絵にまだ全然手をつけてないのに気がついた。ほかにも塗り絵本がごろごろ。一生かかっても塗れそうにないんですけど。
こんな感じです。
2.ピンポイント型
自分が記録したいことをピンポイントに買いていく方式です。
箇条書きになります。
たとえば、買い物をした日付、曜日、時間、店、買った物、金額、同伴者のみを書きます。
これだと、1つの買い物につき、1行ですみます。たくさん買っていたら、行数が増えますが。
この記録をえんえんとしていくと、何曜日の何時頃(ポイントが倍付けされる日とか)、よく買い物をしている、やたらと通販で買い物をしている、特定の人物と一緒のとき、よく買い物をしている、といったことに気づきます。
もちろん、自分がよく買っているものもわかります。
3.思索型
買い物をしたきっかけや、買い物をした理由、買い物していたときの自分の感情、その後起こったこと、その買い物が自分の人生に及ぼしたこと、それは自分の価値観を反映した買い物であったのか、など、ちょっと考えないとわからないことを、書いていきます。
文章を書くのが苦手な人には書きにくいかもしれません。
しかし、実際に書いていみると、ほんの数分で終わります。
ある程度書いたら読み直してパターンを見つける
ある程度、記録がたまったら、読み直し、自分の買い方のくせを見つけます。
この日記は最低でも1ヶ月は続けてください。
理想は1年続けることです。
1年書き続けると、季節がひとめぐりするので、季節的な要因(クリスマスやバレンタインデーは、直接自分に関係くても、雰囲気に浮かれて買い物をしているなど)にも気づくことができます。
けれども、「1年書け」というと、まだ始めてもいないのに、「書けない」「失敗しそう」「忙しくてそんなことやってられない」とおじけづき、何も始めない人がいると、読者のお便りを読んでいてわかりました。
だから、数ヶ月やってみよう、ぐらいの楽な気持ちで始めればいいでしょう。
しかし、本気で買い物習慣を変えたいなら、パターンが見えてくるまでは書き続けてください。
毎日、買い物日記をつけていると、べつに読み直さなくてもパターンは見えてきます。
100均に行くことが多い人は、しょっちゅう、ダイソーやセリアと書く(入力する)ことになるし、通販が多い人は毎週アマゾンと書くことになります。
週に5日以上、スターバックスでラテを買っていることもわかるし、お買い物マラソンや無印週間になると、さしあたり必要でない物をたくさん買っていることもわかります。
パターンを見つけたら、それについて自分はどう思うかちょっと考えてみます。
その買い方を継続し、そのまま暮らしていきたいのかどうか?
「このままではまずい」と思ったら、変えたい部分を1つだけ見つけて、30日間チャレンジなどを使って変えていきます。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
買い物日記を続けるコツ
買い物するたびに記録するのは、人によってはハードルが高いかもしれません。
継続するコツを4つ書いておきます。
1.完璧主義に陥らない
買い物日記を書く目的は、ふだんの買い物の仕方に意識を向けて、望ましくない買い物習慣を望ましい行動に置き換えることです。
この目的が達成できれば、形式は関係ありません。
ところが、「こういうことやってはどうですか?」と提案すると、「正しいやり方」に異様にこだわる人がいます。
何に書いたらいいの?、どのぐらい書いたらいいの?、何を書いたらいいの?
ノートはどんなのがいいの、B6それともA5? ペンは? 量はどのぐらい書いたらいいの? おすすめのアプリありますか?
そんなことはどうでもいいので、とにかく書きはじめてください。
散文型ではじめて、「これじゃあ時間がかかりすぎる」とか、「あとで読み返しても、何が言いたいのか自分でもさっぱりわからん」と問題を感じたら、箇条書きにするとかすればいいのです。
完璧主義の手放し方⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
2.ためない
買い物したら早めに書いてください。週末にまとめて書こう、と思っていると細かいことを忘れてしまうので、データとして使えません。
私は買い物したら、家にそれが入ったタイミングで記録しています。
3.淡々と記録する
記録するとき、「ああ、私、またこんな無駄使いしちゃって、最低じゃん」と自分を責めたり、ジャッジしたりしません。
書くたびに、自分を責めていたら、だんだん書きたくなくなってくるし、セルフイメージも下がってしまいます。
暗くなるために書くのではなく、生活を改善するために書くことを忘れずに。
4.間があいても続ける
突発的なできごとがあったり、病気になったり、旅行に行ったり、なんとなくさぼったりして間があいたら、気づいたその日から復活します。
買い物したらすぐに書くのが理想ですが、最初はなかなか習慣にならないでしょう。
さぼってしまっても、そこでやめるのではなく、また始めればOKです。
私、毎日モーニングページを書いていますが⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ、毎日書くようになる前の年に、1度はじめて、挫折しています。
1回や2回(3回、4回、5回…∞)の挫折であきらめないこと。
買い物習慣を変えることに役立つ過去記事7選
物を買いすぎない暮しをする7つの秘訣。小さなことから始めればOK。
がまんせずに、無駄遣いをやめるには?:本当は何が欲しくて買っているのか調べるだけ。
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きょうは買い物日記をつけることをおすすめしました。
買い物習慣に限らず、何かを改善したいときは、現状を調べることから始めるのが効果的です。
その方法として一番おすすめなのは、やはり記録する(モニターする、ログをとる)ことです。
めんどくさいと思うかもしれませんが、自己観察の1つなので、やってみると、いろいろおもいしろいことがわかるんじゃないでしょうか?
自分とは一生つきあうことになりますからね。