贈り物を差し出す女性

断捨離テクニック

最終更新日: 2019.08.28

物を捨てることに抵抗がある人に伝えたい7つの考え方。

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家の中に物がいっぱいあって、少し片付けなければならないし、実際そうしたい。

しかし、使っていない物であっても、どうしても捨てられない。

そんな人に、物を手放すきっかけになる7つの考え方を紹介します。

いらないのに捨てることができない時や断捨離で行き詰まったときに、思い出してください。



1.物を捨てるのは悪いことではない

物を捨てない人は、「どんな物も、捨てずにきちんと取っておくべきだ。そうするのが人間として正しい」と思っています。

この考え方を捨てれば、不用品を捨てることができます。

何もかも、ずっと取っておこうとすると、家が倉庫状態になり、暮らしにくくなります。

それは、人間として正しい生き方なんでしょうか? 理想の生活の仕方でしょうか?

不用品を持ちすぎると、それらの管理に時間と手間がかかることは、過去記事に何度も書いています⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

いらない物の世話にエネルギーを取られると、もっと大事なことができなくなります。

いらない物の収納や、整理整頓をどんなにがんばったところで、たいして世の中に貢献できないと思います。

そもそも、自分が楽しくありません。

「物を捨ててはいけない」という価値観にしばられているのなら、なぜ、捨ててはいけないのか、捨てないままでいるとどんなことが起きるのか、そこを考えてみるとよいです。

もちろん、買っては捨てて、また買っては捨てる、ということを繰り返していると、ゴミが増えるので、あまりいい暮らし方とは言えません。

けれども、不用品を捨てることによって、物との付き合い方を見直すことができます。いらない物をたくさん持っているのなら、一度は、徹底的に捨てたほうがいいのです。





2.今の生活環境に合わせるべき

昔は必要だったけれど、今はもういらない。こんな物を見つけたらどんどん捨てるべきです。

所持品は、現在の生活環境、そして、この先、こんなふうに暮らしたいという生活に合わせて選ぶものです。

できるだけ少ない数の物を持って暮らそうとしている人でも、時間の経過につれて、どうしても不用品がでます。

人の生活は、どんどん変わるからです。

自分の生活があまり変わらなかったとしても、社会が変わります。

「昔よく使っていた物」だからといって、今の生活に必要な物とは言えないのです。むしろ、昔よく使っていた物は、もういらない物です。

子供が小さかったときよく使っていた物は、子供が大きくなったらもういりません。捨てましょう。

子供が成長してしまったのに、子供服、ランドセル、教科書、ノート(そんなものを取っている人はいないと思いますが、念のため)、おもちゃ、図画工作を持っていても何の意味もありません。

記念品として残したいなら、数をしぼって、いまの自分にとって意味のあるものを、自分が把握できる量だけ持つといいですね。

思い出品の捨て方⇒思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?

3.中途半端に集めない

なんとなく集めている物は、捨てましょう。

世の中には、物を集めている人(コレクター)がたくさんいます。珍しい本、絵画、骨董品など。

インテリア関係の物(家具や雑貨)を集めている人もいますね。

そんな読者からメールをもらったこともあります⇒インテリアが趣味で、部屋も倉庫も物だらけで困っています。

徹底的に集めたコレクションは文化遺産になるので、集める意義があります。ですが、ただ、なんとなく集めている物は、どうでしょうか?

ただの場所ふさぎになっていませんか?

物を集めることが、自分にとってどんな意味があるのか、考えてください。

どうしても、集めたいと思うなら、べつに止めません。

ただ、1番にも書いたように、物があればあるほど、管理に手間、時間、エネルギー、お金を費やすことになるから、集めるなら、それなりの覚悟を持つべきです。

収集癖を手放したいなら⇒収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法

4.払ったお金は戻ってこない

値段が高かったから、もったいなくて捨てられない、という人がいます。

たとえばこの方⇒高かった服を捨てるのはお金を捨てるような罪悪感があり、捨てられません。

「高価なワンピースを捨てるのは、お金をどぶに捨てるような気がする」と思うかもしれませんが、よくよく考えれば、すでにお金は支払っているのです。

もう払い終えているので、あらたに捨てるお金など、何もない、と考えてはどうでしょうか?

それに、いくら高価な服でも、持っているだけでは、何のお金にもなりません。

「どうしても、その服から金銭的価値、あるいは何らかの価値を生じさせ、その価値を享受しないと気がすまない!」。そんな気持ちなら、以下のどちらかをするべきです。

・服を服として活用する(つまり着用する)

・誰かに服を売って対価としてお金をもらう

何もせず、ただ、「高かったから、捨てるのもったいないな」と思ってじーっと服を見ているのは、時間の浪費です。

「お金がもったいない」という気持ちにさいなまれることが多い人は、以下の2つの記事を読んでください。

高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません

価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。

5.明日の自分は今日の自分の延長

やる気発動装置として、物を買い、そのまま家に眠らせる人がいます。

テレビショッピングで売っているスポーツグッズやダイエット用品。読もうと思って買った本や参考書など。

こうした物はもう捨てたほうがいいです。なぜなら、明日の自分は今日の自分とそう変わらないから。今日使わなかったら、明日も使わないのです。

すてきなスポーツウエアやシューズを買うと、やる気になって、明日から、ばりばり走っちゃう、と思うかもしれませんが、きょうまで何の運動もしてこなかった人が、物を買ったぐらいでいきなり走り回ったりはしません。

数日は、走るかもしれませんが、三日坊主に終わるでしょう。

「朝、運動したいな、ウォーキングしたいな」と思っているのに、なかなかできない人はできない理由があります。

たとえば、朝、ギリギリまで寝ている、一応起きるけど、睡眠時間が少ないからどんより疲れている(睡眠時間が少ないのは、前夜、寝るのが遅いから)とか。

「1日15分の片付けをしよう」と決めたのに、それができない人は、その15分をほかのこと(スマホを見たり、テレビを見たり)に使っているからです。

物を買ったぐらいで、「そうできない事情」や「そうできない自分」がすべて帳消しになったりはしません。

野望ガラクタの記事参照のこと⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法

「身銭を切るとやる気になる」と言われることもありますが、これは、ふだん無駄遣いをしない人にしかあてはまりません。

私は、いったんお金をあるサービスに払ってしまうと、ほどなく、お金を使った痛みを忘れて、そのサービスを使わない、ということがあります。

これは、私だけではないと思います。

6.修理しないならもういらない

こわれた物や、ちょっと難のある物をずっとそのまま持っていることがあります。

修理すれば使えるからです。

きょうから1週間以内に修理に向けてアクションを取れないなら、もう捨てたほうがいいです。

こわれたまま、ずっとそこにある、ということは、べつに家になくてもいい、ということです。

しっかりガラクタなのです。

5番に書いたように、今日の自分が、いきなり明日、こわれた物をまめに修理する人になるとは考えにくいです。

そうなるためには、修理というアクションを完結させるための計画が必要です。

・いつ修理するのか?

・修理するのに必要な道具や材料はあるのか? なければ、どこで調達するのか?

・直し方を知っているのか? 知らないなら、どこでその情報を得るのか?

・そもそも、自分で直せるのか? 直せないなら、誰に頼むのか?

最低でも、この4つについて、考えておかないと、明日、修理する人にはなりません。つまり、意識的にならないと、できないのです。

こわれた物は、「早く直さなければ」という、プレッシャーの元になります。

私なら、さっさと捨てます。

7.贈り物でも捨てていい

ギフトでも捨てて大丈夫です。

人からいただいた贈り物や、何かの記念品(卒業記念、結婚式、落成披露パーティー、その他のお祝いごと)は、捨ててはいけない、そうすることは、人として正しくない、と考えている人がいます。

なぜそう思ってしまうのかというと、贈り物に、相手の「思い」が入っていると感じるからです。

確かに、くれた相手はそのプレゼントに何らかの思いを込めたでしょう。「喜んでくれるとうれしいな」と一生懸命選んだかもしれません。

ですが、思い出の品と同じで、思いは、物にはなく、人の心の中にあります。

だから、その思いを受け止めて、今の生活に活かしているなら、不用な贈り物は捨てるべきだと私は考えます。

「相手に悪いから」「使ってないところを見つかるとまずい」と思って、いらないのにずっと持ち続け、無理やり使うのは、真に相手の思いにこたえている行動でしょうか?

かえって生活がややこしくなります⇒贈り物を捨てたことが相手にばれそうでとても心配です←質問の回答

不用なプレゼントを捨てるのが苦手な人は、ふだんから物に過剰に思いを込めているのかもしれません。

自分が、誰かにプレゼントする側になった時、その贈り物を絶対使ってほしい、ずっといつまでも持っていてほしい、私のことをずっと好きでいてほしい、といった、過剰な思いを込めない練習をしてください。

プレゼントで相手の生活や人生をコントロールしようするべきではないです。

「気に入って使ってくれればうれしいけど、そうでなくても、それはそれでいい」ぐらいの、軽い気持ちで贈ってはどうでしょうか?

本当に相手のためを思ってするプレゼントとは、そういうものだと思います。

プレゼントの捨て方⇒いらないプレゼントがある。捨てるべきか、捨てざるべきか?

*****

不用品を捨てることに、大きな抵抗を感じる人のために、物を捨てられる考え方を7つ紹介しました。

いらない物を捨てることは、物を大事にしない行動とは言えません。

使わずにずっと放置していることが、物を大事にすることでもないのです。





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