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不用品を持たない生活をしたいから、あれこれ捨てているけれど、なかなかうまくいかない。
そんな人に、持たない人になる最初のステップを紹介します。
それは、家に余計な物を持ち込まないことです。
必要じゃない物は家に入れない
今、家に物が多すぎるとしたら、「本当は必要じゃない物を、必要じゃないタイミングで家に入れる」という行動を何回も繰り返したからです。
これをやめさえすれば、あとは、毎日15分ぐらい、身の回りの不用品を捨てていれば、半年~1年ほどでスッキリします。
買い物するときは、以下の4つの質問に答えてから買ってください。
1)これは本当に必要か? ⇒ イエスなら買う
2)いつ、どこで、誰が使うのか? ⇒ それぞれ、明確にイメージできるなら買う(明確にするために、文章として書き出すことをおすすめします)
3)使わないときにはどこに置くのか? ⇒ 置き場所を確認してから買う
4)すでに似たようなものを持っていないか? ⇒ 家の在庫調べをして、同じ用途のものがなければ買う
特に、先に置き場所を作ってから買うことはとても重要です。
車や大きな家具を買うときのように、どこに置くのか、しっかり決め、場合によっては、寸法をはかり、場所をあけてから買いましょう。
もちろん、棚や引き出しの中など、置き場所としてふさわしい場所に置いてくださいね。
「とりあえず、床置きする」というのは、置き場所としては認められません。
4つの質問は忘れないように、買い物メモを書く手帳や、30日間待つノートの表紙の裏などに書いておくといいですよ。
毎回、この質問をクリアして買うことはできないかもしれません。それでも、努力目標として掲げて、できるだけ、事前に質問に回答しましょう。
では、以下に、不用な物を家に持ち込まないために、特に気をつけるポイントを4つ書きます。
無料の物をもらわない
日本は贈り物や景品、粗品をもらう機会がとても多いので、必要じゃない物をもらわないことが、きわめて重要です。
ただの製品や、値引きされた品物は、それだけでは、お得な品物ではありません。
それらを、自分の生活で、ちゃんと使い、何らかの恩恵を得られたときにはじめて、無料でもらった物が、本当にお得な品物になります。
もらって、そのへんに放置していたら、お得でもなんでもありませんよ。
むしろ、生活の質を落としてしまう「負の資産」です。
無料の物やサンプルを家に入れるときにも、先に書いた4つの質問に回答してください。
買い物するときも、無料プレゼントに、つられないようにしましょう。
カナダでは、「1着買うと、2着目は半額/または無料」というプロモーションをよくしています。
この場合、必要なのは1着だけであり、2着目は、無料/半額にひかれて買う「余計な物」です。
大切なのは、必要な物を家に入れることであり、少しでも値引率の高い物を家に入れることではありません。
この点は、とても重要なので、バーゲンに行く前に、しっかり確認しておいてください。
いかに値引きされているか、ではなく、いかに自分の生活にプラスになるか、にフォーカスしましょう。
バーゲン品や無料プレゼントをスルーするのは、人によってはとてもつらいものです。
「他の人は、無料プレゼントをもらって得をしているのに(セールで得をしているのに)、私だけせっかくのチャンスを無為にするなんて」と思うかもしれません。
これは、いわゆるFOMO(Fear of Missing Out 取り残される不安や恐怖)です⇒SNS依存に注意。FOMO(フォーモー:取り残される不安)を捨てる方法
他の人がやっているのと同じことをしないと不安になる人は、「人は自分が本当にしたいことをしてはじめて幸せになれる」という考え方をしてください。
実際、そうですよね?
単品買いに徹する
セットものを買うと、使わない物が出てくるので、単品買いを心がけてください。
鍋やざる、食器など、セットで売られていることが多いですね。セットで買った商品、すべてを、よく使っていますか? 全然使わない物はないですか?
アイシャドウのパレットでも、使わない色が出てきたりしますよね?
セットで買って、使わない物は、すべて、無駄になります。割高でも、単品で買ったほうが、よけいな物をかかえこみません。
可能な限り、単品で買いましょう。
今、台所で、セット物を探してみたところ、軽量スプーンを見つけました。
ふだんよく使うのは、大さじと小さじだけ。
以下の小さいサイズのスプーンはめったに使わないので、今、断捨離しました。
昔、お菓子を作っていたときは、小さなサイズの軽量スプーンもそれなりに使っていました。
ですが、ずいぶん前にお菓子作りはやめたので、3つのスプーンは調理ツールを入れる引き出しの奥のほうに押しやられていました。
福袋もセット買いなので、手を出さないようにしましょう⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
「使わない物はメルカリで売るからいい」という人が多いのですが、最初から買わないほうがもっといいと思いませんか?
余計な仕事が発生しないし、いくらメリカリでも、買ったときより、高く売れることもないでしょう。
しまい込まない
収納しすぎると物が増えるので、しまいこむのはほどほどにしてください。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
引き出しの中に入れたり、棚の扉をしめたりすれば、中の物はもう見えません。
すると、「私は、スッキリ暮らせている」と錯覚してしまいます。
しまいこんだまま忘れないように、定期的に引き出しや棚の中をチェックするといいですよ。
チェックもれがないように、毎日1つずつ、引き出しや棚の中を見るのはどうでしょうか?
わざと隠すのはやめましょう⇒隠している物を捨てるススメ(プチ断捨離44)
扉やカーテンを取り去ることができるなら、取り去ってしまうのもいいと思います。
そうすれば、ガラクタがあれば、一目瞭然なので、早めに撤去できます。
ちょうどいいサイズの物を用意する
「大は小を兼ねる」といいますが、物によりけりです。
大きすぎる家を買うと、収納スペースも増えるので、不用品が増えます。
かつて、いしだあゆみさんが、「大は無駄を兼ねる」と言っていました⇒いしだあゆみさんに学ぶ、60歳からの断捨離とミニマルライフ
これは本当です。余裕がると、人間、そこを無駄な物で埋めてしまうのです。
それは、時間でもスペースでも同じです。
大が無駄を兼ねる理由⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
7年前、我が家が、今よりスペースの広かった家から、今の家に引っ越すとき、夫はどうでもいい家具や雑貨をたくさん捨てました。
もし、今もあの家に住み続けていたら、このとき捨てた物を夫は今も持っていたと思います。
そして、家賃の6割ぐらいを、不用品のために払い、不用品を冷やしたり、暖めたりするのに、光熱費を使っていたでしょう。
すでに、大きすぎる家に住んでいる人は、ダウンサイジングするのもいいかもしれませんね。
収納家具や、収納グッズを買うときも、ジャストサイズを買ってください。
まあ、こういう物は最初からいきなり買わないほうがいいですよ。
ある程度、物を減らしたあと、どうしても散らばる物があって困るときに、はじめて買えばいいのです。
不用品を捨てていると、たいてい収納グッズも不用になります。
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持たない人になる最初のステップを紹介しました。
必要だと思って買った物でも、実際に使ってみると、使い勝手が悪かったり、思ったのと違っていたりして、不用品になることがよくあります。
必要性を感じて家に入れた物の何割かは、不用品になってしまうのです。
買ったり、もらったりするときに、必要性が感じられない物たちは、もっと不用品になる確率が高いです。
100%、不用品を買わない生活をしなくてもかまいません(そんなことはできないと思うけど)。
「私は本はたくさん持ちたい」とか、「趣味のクラフトグッズはいろいろと持っていたい」という人もいるでしょう。
私だって、塗り絵が趣味だから、色鉛筆やマーカーはいっぱい持っています。
そういう、自分が意図して、ある程度、物の増殖を許す分野はあってもいいし、それは生活の潤いになると思います。
ですが、無意識に、まんべんなく、不用品を増やすのはやめたほうがいいです。
これを続けていると、物の世話に明け暮れる生活から抜け出すことができません。