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すでにたくさん服を持っているのに、新しい服を見るとどんどん買ってしまう。
この行動をやめるコツを紹介しています。
今回は足りないマインド(私は十分持っていないという思考や態度)を手放すすすめです。
これまで
1.買い方の傾向を調べる
2.家にある服の棚卸し
3.買うきっかけを見つける
以上3つを紹介しました。
この3つを根気よくやれば、買い方の癖を正すことができますが、足りないマインドセットを手放しておくと、リバウンドを防げます。
足りないから買う
服の買い物において発揮される足りないマインドには2種類あります。
1.服が足りない
自分が持っている服の枚数が足りない、特定のアイテムが足りないと感じると、新しい服が欲しくなります。
すでに服をたくさん持っているのに、さらに新しい服を買う時、それが、完全に自動的な行動でない限り、なんらかの理由をつけて買うものです。
去年のはデザインが古いから、同窓会に着ていく服がないから、あのコートは今1つ、着心地が悪いから、など。
服が足りない、家にあるものでは役不足だと思うから買うわけです。
2.自分自身が十分でない
服の数は足りているけれど、自分自身に足りないところがあるので、買い物が止まらない人もいます。
私はかわいくないから/太っているから/見た目が冴えないから/老けているから、できるだけかわいい服/おしゃれな服/見栄えのいい服/流行の服/若く見える服を買って、かわいく/素敵に/若く/おしゃれに見せようと思っていると、いつまでたっても、服の買い物が止まりません。
足りないのは自分自身なので、いくら新しい服を買ってもこの欠落が埋まらないからです。
まあ、外見をよくするために、服を買いたい気持ちになるのは、誰にでもあることです。私だって、似合わない服より、似合う服を選びます。
しかし、これも程度問題です。
クローゼットやタンスが服でいっぱいなのに、毎月、カードの支払いであえいでいるのに、さらに服を買ってしまうとしたら、自分自身を足りないと思う思考の癖を手放すべきです。
その方法を4つ紹介します。
1.あるものを見るようにする
高齢化が進み、国として、衰退の道をたどっている日本ですが、一応まだ先進国です。
この国に住む人は、必要な物はたいてい持っているし、豊かな生活をしています。ゴミもいっぱい出しています。
豊かだとゴミがたくさん出る話⇒世帯収入ごとにみる世界の人の暮らし(TED)
それなのに、「服が足りない」と思うのは、ふだんないもの探しをしているからです。
足りないものではなく、すでに持っているものや、手にしているものに意識的に目を向けてください。
服をたくさん持っている人は、たいてい在庫を把握していません。数が多すぎて、自分が何を持っているのか、わからなくなっています。
足りないと思っているけれど、タンスや押入れ、クローゼット、その他の場所に服がたくさん眠っていますよ。実家にもあるかもしれません。
「イベントに着て行く服が必要だわ」と思ったら、すぐに買いに行くのではなく、まず家の中の服を1つ残らず、チェックしてください。
すべての服を着てみて、やはり「ない」と思ったら買ってください。
今後、新しい服が必要だと思うたびに同じことを繰り返しましょう。
初回の記事に書いたように、一度、在庫を完全に把握しておくと⇒徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
本当に足りていないのか、実はあるのか調べる時間を短縮できます。
2.感謝する習慣をつける
日常的に感謝する習慣をつけると、あるものに目がいきやすくなります。
感謝する方法は過去記事に書いています⇒リマインダーとしての感謝ノートのすすめ~感謝できるようになる方法(その1)
今回は4つやり方を紹介します。
1)おかげ探し
今の自分の生活は誰のおかげか考えてみると、感謝したい人がいっぱいでてきます。
先日、モーニングページを書いていたとき、ふと、今の私の生活があるのは、Aさんのおかげだよね、と思い、「Aさん、ありがとう」とノートに書きました。
すると、そこから、どんどん芋づる式に、Aさんが、私にこういうことをしてくれたのは、Bさんのおかげだよね、Bさんを知ることができたのは、Cさんのおかげだ、とどんどん、感謝したい人が出てきて、ノートが感謝したい人々の名前で埋まりました。
2)感謝ジャー
この方法は以前も紹介しましたが、透明の瓶やジャー(ジャムの空き瓶など)に、感謝したいことをためる方法です。
毎日、1つずつ、感謝したいことを小さな紙きれに書いて、書いたら紙をたたんで瓶に入れます。1年の最後に、この紙を全部出して、読みます。
服が欲しくなったら、新しい服を買って、新たに服をためるのではなく、瓶に感謝したいことをどんどんためていくと、場所も取らないし、お金も節約できるし、断捨離の手間もはぶけます。
3)感謝の手紙やメールを書く
感謝の気持ちをしたためて、メールや手紙を出してください。
出すのが恥ずかしいなら、書くだけでいいです。
すでに亡くなってこの世にいない人(大好きだったおばあさんとか)や、もう2度と会えない人(小学校3年生のとき、隣の席に座っていた子とか)に対して書いてもかまいません。
ペットや自分自身に書いてもいいですよ。
週に1回か、月に1度感謝の手紙を書いていると、感謝することに敏感になると思います。
3.勝ち負けにこだわらない
誰かと自分を比べて、勝ち負けにこだわるのをやめてください。
足りないマインドは、「リソースが限られているから、それを誰かが取ってしまうと、自分の分が残らないよ、なくなってしまうよ」という考え方です。
パイを奪いあうから足りないマインドになります⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?
人と比べて、自分のほうがどーだ、あーだ、と比較する土俵から降りてください。
なぜなら、あなたは、そのままで大丈夫だから。
誰もが絶対的な存在だから、人と比べる必要なんてありません。
ふだん、私は勝ち組だ、負け組だ、私のほうがあの人よりえらい、すごい、すばらしい、あの人よりだめだ、劣っている、点数が多い、低い、年収が多い、少ないという思考をしていると、足りないマインドに陥りやすくなります。
マウントを取る行為も、足りないマインドを強化します。
どうでもいいことで張り合ったりマウンティングする心を捨てるには?
どうしても、勝ち負けにこだわってしまうなら、全員が勝つ方向に持っていってください。
ウィンウィンの状態です。
4.言葉遣いを変える
先日も書いたばかりですが⇒夫の物が気になる人に伝える、他人の思考や行動をコントロールしようとするのをやめる方法。
言葉遣いに思考の癖が出るので、無意識に使っている言葉に注意を向けて、足りないマインドに傾きそうになったら、肯定的な言葉に直してください。
足りない思考が現れている言葉は、足りない、できない、わからない、うまくいかない、といった言葉です。
悩み相談のメールには、こうした言葉がたくさん盛り込まれています。
足りないマインドに傾いているときは、こんな言葉を、現在形のみならず、過去形や未来形でもよく使うものです。
無意識なので、そういう言葉はつい出ます。
しかし、たとえば、人と会って、何かを話すことがあったら、その夜か、翌朝に、何を話題にして、自分がどんな言葉を使ったか、振り返ってほしいのです。
家族や誰かとケンカや言い争いをしたときも、あとでチェックしてください。
そしてほんとうに、「足りない、できない、わからない、うまくいかない」のか検証してください。
たいていは、足りている、できる、わかる、うまくいくこともあります。
しかし、足りないマインドでいると、そちらを見ることができません。
その結果、すでにいっぱい服(に限らず、バッグや靴なども)があるのに、「足りない、新しいのがいる」と思ってしまうのです。
☆この続きはこちら⇒着ない理由を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その5)
これまでに書いた記事:
本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その1:傾向調べ)。
徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
買うきっかけを見つける:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その3)
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服の買いすぎをやめる方法、今回は足りないマインドを手放すことをおすすめしました。
物をいっぱい買い集めるのは、いろいろな面で、足りないと思っているからです。
たまには、「いや、もうすでに十分あるよね?」と考えてください。
買うスピードが落ちると思います。