歩いている足元

ミニマルな日常

最終更新日: 2023.03.29

しなくてもいいがまんをするから無駄に物が増える~がまんするのをやめるには?

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今回も読者のお便りに返信します。

「ずっとがまんをしてきたから物が増えてしまった。もう私はがまんをやめる!」という内容です。

まずメールをシェアします。差出人はいろどりさん。小見出しは私が入れました。



がまんするのをやめました

件名:初めてのお便りです。

筆子さん、こんにちは。

いつもブログ拝見しております。

筆子さんのブログとの出会いは結婚後すぐにコロナ禍になり、モヤモヤとした気持ちを何とかしたくて断捨離で検索したことでした。

私が初めて大きな断捨離をしたのは7年ほど前に、やましたひでこさんの本を読んだことがきっかけでした。

ひとり暮らしを目標に、引っ越しを楽にしようと思ったのが始まりでした。

初めての断捨離はうまくいき、その勢いでひとり暮らしをすることができました。

引越し後は楽しい毎日を過ごしていましたが、結婚をすることになり1年半で終了してしまいました。





結婚後に増えたガラクタ

結婚してからは辛いことが多々あり、コロナ禍にあったため毎日がつまらなく、やる気もなく何となく生きている感じでした。

断捨離は日々しているし、部屋はスッキリしているのになぜ心はスッキリしないんだろう?

と断捨離をすれば心もスッキリする! と思っていた私はモヤモヤを抱えていました。

そして筆子さんのブログでプレインダンプを知り、白い紙に思いつくままに書き出してみたり、モーニングページを始めました。

続けていくと「我慢したくない」「自由になりたい」「離婚したい」と書くことが増えていきました。

モヤモヤの原因は主人に合わせる生活をしていたため、結婚してから自分の望みを無視し続けたことでした。

主人に否定されることは日常になっていたし、周りからは「幸せでいいね。」と言われることが多いため我慢していたことに気づいていませんでした。

がまんするのをやめてみた

今年に入ってからは主人の言葉がきっかけで一緒に出かけることをやめて、行きたい場所ができたら一人で出かけ、主人の帰りを待たずお腹が空いたときに好きなものを食べるようにしました。

すると結婚後どんどん増え続けた体重が減りはじめたのです。

我慢しないことでストレスが減ったのか、甘いものを食べる量が減り、衝動買いが減り、食事の量が減り。。。

私の趣味だと思っていた買い物や食べることがストレスを発散するためにしていたのだと気づきました。

新しい目標

そして目標を「誰かに頼らなくても一人で輝いて生きること」に決めました!

離婚して名古屋に引っ越しをして、もりもり働くことが目標です。

もう若くもない、働く能力もない、頼れる人もいないから我慢して自分を押し殺して養ってもらうしかない。

このまま何となく生きて「つまんない人生だったな」と思いながら死ぬんだなぁーと暗くなっていた自分が嘘みたいです。

とはいえ、若くなることもないし、急に仕事のスキルが上がるわけでもないので、超えなければならない山はたくさんあると思います。

それでも今の気持ちを忘れず頑張ります。

きっかけをくださった筆子さんに決意表明をさせていただきました(*^^*)

これからもためになるブログや本を楽しみにしております。

ありがとうございました(^^)

いろどりさん、こんにちは。メールありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、れしいです。決意表明、しかと受け止めました。返信を希望されていたので、ここでお返事しますね。

もう若くない、と言うな!

 
いろどりさん、「もう若くない」って書いているけど、比較の問題ですよね? 今、70歳や80歳じゃないでしょう? 私(もうすぐ64歳になります)よりずっと若いんじゃないですか?

私は37歳でカナダに来て、39歳で子供を生み、その後はずっと家にいて、新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」にも書いていますが、50歳のとき、貯金が全然なくて、53歳のとき、ブログで収入を得ることを始め、今に至ってます。

若い頃OLをしていましたが、37歳から52歳まで、まったくお金を稼いでいなかったんです(まれに派遣社員をしたことはある)。

それでも今、毎月収入があるので、いろどりさんだってこれから、いくらでも働いて収入を得ることができますよ。

必要なのは、あれこれ思い煩うことではなくて、行動です。まず、私にメールを書いたのは、とてもよかったと思います。行動を起こしたわけですから。これからも、どんなに小さなことでもいいから行動してください。

もし、今現在、家にいるなら、まずはパートで働くことから始めてはどうでしょうか?

がまんのしすぎの弊害

いろどりさんが、ご主人に合わせる生活に甘んじていたのは、コンフォートゾーンから出たくなかったからだと思います。

誰かに生活費の大半を稼いできてもらうのは楽ですが、通常、私たちは、「ギブアンドテイクしたい」と思っているから、むこうにばかり稼いでもらうのは申し訳ない、私も何らかの形で家庭に貢献をしたいという気持ちから、合わせたくないのに、相手の意向に合わせてしまうのです。

最初のうちは違和感を感じていても、だんだんそうするのがデフォルトの状態、つまりコンフォートゾーンになります。

コンフォートゾーンから出るのは、恐ろしいので、そのままずるずるとがまんし続けます。

しかし、がまんするのはすごくストレスですから、無駄な買い物や、無駄なおやつ食いなどが増えてしまうわけです。

今回、がまんするのをやめたのも、とてもいいことです。

コンフォートゾーンから出る

次に私がいろどりさんにおすすめしたいのは、コンフォートゾーンから出ることです。

慣れ親しんだ環境で、大きな恐怖はないが、多大なるがまんを強いられる状態から一歩足を踏み出してください。

コンフォートゾーンから出るコツを3つ紹介しますね。

1)思い込みを手放す

思い込みを手放してください。

メールにあった思い込みをあげます。

- 私は若くない

- 私はスキルがない

- 仕事をする能力がない

- 頼れる人がいない

これらは、すべて自分が勝手に思っていることです。

今はシニアの方でも、シルバー人材センターに登録したり、インフルエンサーになったりする時代です。

生涯現役の人も増えていますから、「若くない」というのは自分の決めつけです。

次に「スキルがない」ですが、これも、大雑把すぎる言い方です。仕事によって求められるスキルは違います。

先日、認知のゆがみの話をしたとき⇒もらった物を捨てて、あとでもめたことはありませんか?「極端な一般化」を紹介しました。これをやらないでください。

たとえば、現在のいろどりさんに、医者やパイロットとして働くスキルがないからといって、ほかのすべての仕事をするためのスキルがないとは言えないんです。

それにたいていのスキルは学習とトレーニングによって、身につけることができます。

「頼れる人がいない」というのも幻想で、実は、周りの人は、意外と助けてくれます。特にがんばっている人に対しては、皆、応援してくれますよ。

若くない、スキルがない、頼れる人がいない、と思うのは、典型的な「足りないマインド」による思考です。ぜひ、たっぷりあるマインドに切り替えてください。

たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。

2)習慣の見直し

毎日やっている習慣で、自分のためにならないものは、見直して、変えましょう。

がまんするのも、習慣(特に意識しない自動運転)ですが、他にも、習慣でついついやっていることがあると思います。

いろどりさんは、周囲の人から、「幸せでいいね」とよく言われたから、自分ががまんしていることや、実は不幸なことに気づかなかったのですよね?

つまり、他人の見立てを過大評価しすぎていて、自分の本当の気持ちにはあまり意識を向けない習慣があったんです。

この習慣も変えるといいですよ。

これからは、自分の心地よさを大事にしてください。

他にも、日常、無意識にやっていることで、目標に到達するのを邪魔する習慣があれば、1つずつ変えてください。

習慣を変えるおすすめのやり方は30日間チャレンジです⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)

3)恐怖と向き合う

コンフォートゾーンを出るのは不安で恐ろしいものです。この恐怖に負けないために、自分が感じている恐れを客観的に見てください。

先日、紹介したTEDトークに⇒アウェアネス(気づき)とつながる方法~実は瞑想はとても簡単(TED)

川が見えているときは、自分は川の外にいるし、山が見えているときは、自分は山の外にいる、パニックが見えているときは、パニックの外にいる、というくだりがありました。

恐怖も同じで、それが見えているときは、自分は恐怖の外にいます。

外にいれば、恐怖に支配された選択や決断をしないですみます。

すでに、ブレインダンプやモーニングページを書いていますが、引き続き続けて、思い込みを手放し、恐怖と向き合ってください。

それでは、いろどりさん、これからもお元気でお過ごしください。

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

******

読者のお便りを紹介しました。

年度末だから、新しいことを始めたいと思っている人も多いかもしれませんね。

物を捨てることもそうですが、昨日までと違った生活をするには、コンフォートゾーンから出なければなりません。

コンフォートゾーンから出たところで、死んだりしないので、勇気をもって一歩踏み出してください。

応援しています。





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