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無駄にストレスを増やす考え方のクセを5つ紹介します。
すでに、十分すぎるほど物があるし、積極的にコレクションしているわけでもないのに、どんどん物を買って、汚部屋を作っている。
もしかしたら、精神的苦痛(ストレス)を解消するために、物を買っているのかもしれません。
似たようなできごとに対して、すごくストレスを感じる人と、さほどでもない人がいます。
考え方や、ものごとの受け取り方が違うからです。
ストレスを増やしすぎる考え方を知って、改善していけば、無駄な買い物が減り、部屋もきれいになります。
1.強すぎる競争心
勝ち負けにこだわる人は、ストレスが多いです。
負けたくないから、いつも気を張って競っているし、万が一、負けたら、ものすごく落ち込みます。ときには、怒りを感じることもあるでしょう。
スポーツやゲームなど、勝敗がはっきり出る場合はもちろん、それ以外の、「どうやって勝敗がわかるの?」と思うような局面でも、買った・負けた、私のほうがすごい・だめだなどと反応することが多いなら勝敗にこだわりすぎている可能性あり。
負けず嫌いの人は、向上心が強く、夢や目標に向かってがんばっているだろうから、この思考が自分にプラスになることもあります。
しかし、負けたくないがために、見栄をはって、いらない物を買ってしまう危険性もあります。
貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
買い物している理由が、「誰かに負けたくないから」ではないか、一度、見直してください。
勝ち負けにこだわるのをやめると、もっと楽になりますよ。
競争心を手放すには?
競争心を手放すために必要なのは、まず、自分が無意味な競争をしていることに気づくことです。
次に、今、何に勝とうとしているのか、勝つことによって、何を得たいのか考えてください。
競争して、買ったその先に、いったい何が待っているのか?
たいていは、またべつの競争を見つけて、また勝とうとするだけです。
無意味な競争をしていることに気づいたら、同じ土俵に立つのをやめてください。
競争相手(ライバル)の成功に嫉妬するのではなく、敬意をもつようにすると、疲れる競争をしなくてすむでしょう。
いきなりはできないかもしれませんが、意識するだけで違います。
2.自分と他人とのネガティブな比較
知人、友人、家族、不特定多数の人間と自分を比較することが多いとストレスが増えます。
他人と自分の生活や境遇を比べる人は、積極的に競争しているわけではありません。
SNSで見る、不特定多数の人間と競争したって勝てるわけないですから。
つまり、目的は勝利することではない。
では、なぜ比べるのか?
比べたその瞬間、優越感を感じたいからなのかもしれません。
しかし、実際は、比べたあと、たいてい落ち込みます。
あの人のほうが幸せそう、あの人は仕事で成功している、あの人のほうがいい物を持っている、あの人のご主人はこんなにやさしいのに、うちは冷たいなどなど。
そして、自分は他の人に比べてここがだめ、あれを持っていない、と足りないマインドが炸裂します。
なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
比べるのをやめるには?
自分と他人を比べるのをやめるコツは、すでにいくつか記事を書いています。
今回は客観的になることをおすすめします。
比較は、本来、環境や条件を同じにしないとできません。つまり、自分がやっている比較とその結論(あの人のほうが幸せ、私は不幸)は、そもそも、スタートからずれているし、その結論は間違っています。
無理な比較をし、間違った結論を導き出して、落ち込み、ストレスを増やし、買い物で解消し、汚部屋にする。
きわめて、愚かな行動です。
「いや、そこそこ、比較にふさわしいはず。だって、私とあの人は年齢が同じだし、同じ会社に勤めているもの」。
そう思いますか?
それって、何千何万とある人生を構成する要素のうち、たった2つが同じなだけです。
筆子にしつこく言われたのに、うっかり比べてしまった…。そんなときは、比較して出した結論の証拠(エビデンス)を確認してください。
根拠の薄いエビデンスじゃないですか?
人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
3.コントロール欲
ものごとを自分の思い通りにしたいという気持ちが強いとストレスが増えます。
なぜなら、人生には、思い通りにならないことが多すぎるから。
明日の天気ですら、思い通りになりません。
まあ、あたりまえのことです。
人の思考や行動を思い通りにしようとやっきにならないほうが、心穏やかに暮らせます。
コントロール欲を手放すには?
思い通りにしたい気持ちを和らげる方法も、これまで書いたのと同じで、まず、自分はいろいろなことをコントロールしようと、むきになっていることに気づくことから始まります。
次に、コントロールする必要が本当にあるのか考えてください。
なんでもかんでも自分の思い通りに進んだら(そんなことは絶対ありえませんが)、人生のおもしろみが8割方減少します。
次に、がんばれば思い通りになることをコントロールしてください。
たとえば、自分の不用品の片付けなどは、ほぼ思い通りにできます。
有り余るほどあるコントロール欲は、そのようにコントロールできる分野で使いましょう。
完璧主義の方は、完璧にしようとするのをやめるのもおすすめです。
4.頑固な思い込み
人はいろいろな思い込み、信念、固定観念をもっています。
それは、日々の意思決定に大きな影響を与えます。
たとえば、
・人にはいつも礼儀正しくしなければならない
・どんなことも、うまくやらなければいけない
・義理母には好かれなければならない
・ノーというと、他人に嫌われる
・今、この人と別れると私は一生一人ぼっちなんだ
こんな思い込みもあれば、
・おかずは必ず三品作らなければならない
・同じ服を2日連続で着てはいけない
・報告書を書く前に下書きをしなければならない
・スポンジケーキを作る前は必ず小麦粉をふるわなければならない
・毎日洗髪しなければならない
こんな思い込みもあります。
このような思い込みや自分ルールが、自分を苦しめて、ストレスを増やすことがよくあります。
思い込みを手放すには?
ストレスを感じたら、その背後に思い込みがないか、考えてください。
次に、その思い込みが妥当かどうか検討します。
ずっと前から、それこそ、ただ思い込んでいるだけで、現状にはまったくそぐわないルールもたくさんあります。
そして、さまざまな可能性を見るようにしましょう。
「この方法しかない」と思っても、たいては、他の選択肢もたくさんあります。
「選択肢はもっとあるはずだ」と考えることを忘れないでください。
5.どこまでも低いセルフエスティーム
セルフエスティームは「素の自分を愛する気持ち」と私は定義していますが、自己肯定感や自尊心と訳されることもあります。
セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
競争心が強かったり、人と自分を比べたり、状況を思い通りにコントロールしたいと思うその裏に、限りなく低いセルフエスティームがひそんでいることがあります。
今の自分をそのまま認めることができないから、競争の勝利や人の賞賛を追い求めてしまうわけです。
セルフエスティームが高い人は、そうでない人に比べて、人生が安定すると思います。
もちろん、悲しいできごとがあればふつうに傷つくし、困ったことがあれば、悩むでしょうが、自己嫌悪や劣等感を持つことが少ないので、その分、ストレスも少ないです。
私は、自分をセルフエスティームが高めではないかと考えていますが、こういう人は、生きるためにやるしかないことと、自分がやりたいと思うことだけをやって日々を過ごすと思います。
つまり、とてもシンプルに生きられます。他人からは、バカに見えるかもしれませんが。
セルフエスティームを向上させるには?
セルフエスティームは長い時間をかけて作られるので、こんな記事を1つや2つ読んだくらいでは何も変わりません。
私が効果的だと思うのは
・ちょっとがんばればできる小さな目標を立ててクリアすることを続ける(自分との約束を守り続ける)
・自分の強みに目を向ける(たっぷりあるマインドの採用)
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
・心から楽しいと思うことをする
・自己主張する
・できるだけ前向きに考える
このあたりです。
セルフエスティームの向上については、たくさん過去記事を書いているので読んでください。
本当の自分に出会う:セルフエスティームをあげるマニュアル(TED)
もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。
着るものがないと悩むなら
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。今回は、たくさん服を持っているのに、「着るものがない」と思ってしまう理由とこの問題の解決法です。
興味のある方は、ぜひお読みください⇒「着ない服」を増やさない簡単すぎるコツ4つ。60代ミニマリストが実践 | ESSEonline(エッセ オンライン)
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ストレスを増やしてしまう思考パターンを5つ紹介しました。
文中にも書きましたが、改善するためには、自分の思考がストレスを増やしていることに気づかなければなりません。
自分で作り上げているだけなので、考え方を変えれば、ストレスは減ります。
そうすれば、無駄な買い物も減るし、疲れる断捨離をしなくてもよくなりますよ。