ゲーム依存がひどいという読者の質問に回答します。おしまいに、エッセオンラインの記事の告知もします。
今回、回答する質問は、5日の記事で買い物について質問した、しのさんのもう1つの質問です。
まずメールをシェアします。
ゲームを長時間してしまう
私の悩み1：鬱でゲーム依存症が悪化している
ほぼ寝たきりの毎日ですが、趣味だったゲーム（ソフトを使用するもの）に時間を使えるようになり、反動のように長時間プレイしてしまいます。
また、時間があるので実況者の方が面白そうな作品をしていると私もしたい！ となりすぐ買ってはやり込んで、クリアしたら飽きてしまいます。
ただ、やり込んだ時間や貴重なデータだと思うと中々手放せません。
毎日ログインしないようにしたり、梱包材を用意するなど手放す用意はできていますがあと一歩が踏み出せないです。
時間をかけたデータだからもったいない、と思っていると思います。
しのさん、こんにちは。
これから質問に回答しますが、この記事もしのさんの病気の影響は考慮せず、誰もができそうなことを提案します。
さて、このメールを読む限り、しのさんは
・長時間ゲームをプレイする
・おもしろそうなゲームをすぐに買ってしまう
・いらないゲームを手放せない
以上3つを問題だと感じているようです。
一番問題なのはどれですか？
メールに複数の質問を書く読者に、私は、まず、一番大きな問題をクリアすることをおすすめしています。
もっとも重要な問題を解決すれば、ほかの問題もおのずと解決していくからです。
そのために、何が一番大きな問題なのか、早急に解決したい問題はどれなのか、見極めなければなりません。
しのさんも、今、自分が直面している一番大きな問題を見つけて解決するようにしてください。
モーニングページなどを書きながら、心の中を見るのがいいでしょう。
気持ちを紙に書き出しつつ、自分が一番求めていることを見つける努力をしてください。
私の想像ですが、しのさんは、自分を癒やすものや、現実逃避のツールとして、ゲームや買い物を使っているのではないでしょうか？
先日の記事（下記にリンクします）にも書きましたが、そういう「癒やし」に過度に頼るのは自分のためになりません。
5日の記事⇒不安から物欲が止まらない。そんなときにすべきこと。
ほぼ寝たきりの毎日だそうですが、病気のせいで全く起き上がれないのか、それとも起きようと思えば起きられるのに、寝転がってゲームをしているほうが楽だからそうしているのか？
しのさんは、「来月から職場に復帰するが、不安がある」とメールに書いていました。
休職前はうまく仕事ができなかったので、今度はちゃんとしたいという気持ちがあるんですよね？
それなのに、今、毎日ほぼ寝ているんですか？
ずっと寝たきりで過ごすつもりですか？ そんなことをしていたら、初出勤のときつらくないですか？
ほぼ寝たきりでゲームをしていることについて、主治医はなんと言っているのでしょう？
私には疑問がたくさんありますが、とりあえず、今回は長時間ゲームをするのをやめる方法を紹介します。前提として、しのさんが「長時間ゲームをするのをやめたいと思っている」とします。
本人にやめる気がない場合、何をやっても効果はありません。
長時間ゲームをする結果について考える
長時間、ゲームをプレイすることによって生じるネガティブな結果を考えると、次第にゲームをしたくなくなります。
ゲームをすることにはメリットもありますが、デメリットもありますよね？
先日、家を出ていこうかどうか迷っている読者に、家を出ることによって、得られるものと失うものを考えてみることをおすすめしました。
ものを片付けない家族と離れて暮らしたいと思うのは、私のわがままなのか？
しのさんも、長時間ゲームをすることで、得ているものと失っているものを書き出してください。
私はゲームをしないので、的外れかもしれませんが、得られるもの・失うものを考えてみます。
ゲームから得られるもの
楽しい時間
ゲームが上手になること
反射神経
認知能力の活性化（記憶力、計画する力、戦略を練る力）
仲間と楽しめる（つながり）
ゲームやプレイすることに関する知見
ゲームの種類によっては新しい知識や理解
ゲーム哲学
気晴らし、現実逃避（ゲーム中は嫌なことを考えなくてすむ）
ゲームをすると失うもの
時間
社会的に孤立する
現実世界で起きていることとのかかわり（人間関係、仕事、自己実現などにリソースを投下できない）
健康（運動不足、眼精疲労、睡眠不足、不規則な生活により体にダメージを与える）
お金（ゲームを買ったりプレイすることに使う代金）。
ほどほどに楽しむなら、失うものより得られるもののほうが多いかもしれません。
しかし、長時間ゲームをしていれば、ものすごくたくさん時間を取られるので、私はこれが一番問題だと思います。
人生とは、自分の命であり、すなわちそれは時間だからです。
しのさんは、今、休職中だから、時間はいくらでもあるかもしれません。
でも、もし私がいきなりすごく暇になっても、ゲームはしません。
娘と時間を過ごしたり、スキルを身に着けたり（できるようになりたいプログラムやアプリはいつもある）、新しいブログを作ったり、読書したり、運動したり、趣味（語学、塗り絵、シンプルライフ）を追求したりするでしょう。
しのさんは、前は働いていたからわかるでしょうが、いったん社会に出たら、なかなか自分の時間は取れませんよね？
せっかくできた時間を全部ゲームに費やすのはもったいなくないですか？
買い物も同じですが、現実生活のいやなことから逃れるためにえんえんとゲームをしても、問題は解決しません。かかえている問題が精神的なものなら、その問題はむしろ拡大します。
制限をかける
ゲームをする時間に制限をかけ、やりたいときに好きなだけやるという状態を変えてください。
日々のスケジュールのログをとって、いつ、どれだけゲームをしているのか調べてみましょう。
その後、ゲームをする時間帯や何時間やるのか決め、できるだけそのスケジュールを守ってください。
自分で決めた目標（自分との約束）をちゃんと守ることができると、セルフイメージがよくなります。
少しだけプレイすることができないなら、後述しますがゲームはきっぱりやめてください。
ゲームの代わりにすることを見つける
ゲームの代わりにできるゲームと同じくらい楽しいことを見つけてください。
散歩やジャーナリング（書くこと）、不用品の片付け、塗り絵、読書などが、私は楽しいと思います。人によっては料理、楽器の演奏、スポーツ、旅行などでしょうか？
もし何も見つからないなら、「ゲームをしないこと」を、ゲームの代わりにしましょう。
これまでゲームをしていた時間が来たら、ただ座って、何もしない。これはこれで、とても脳にいいです。
毎日、毎日ぼーっと座っていると、さすがに何かやりたくなります。
ゲームに関係のあるものを手放す
ゲームに関係のあるものは、物理的なものもデジタルなもの（アプリや会員登録など）もすべて捨ててください。できれば、ゲーム機も手放しましょう。
ゲーム機がなければ、ソフトも不用ですから、今持っているソフトは手放せるし、今後もソフトを買わなくなります。
ソフトを買わなければ、「売りたいのに手放せない」という悩みからも解放されます。
買い物の記事でも書きましたが、インフルエンサーの投稿やゲームの実況中継は見ないほうがいいので、アカウントをフォローしないこと。
「いきなりゲーム機を捨てるなんて無理」と思うなら、どこかにしまいこむのもいいでしょう。
私はゲームをしないから想像で書きますが、ゲームに依存している人は、「時間を決めて少しだけプレイする」というのは、かえって難しいかもしれません。きれいさっぱりやめてしまうことをおすすめします。
ゲーム機がなくても、スマホだけでできるゲームもありますしね。これはこれで終わりがないので問題ですけが。
ゲームをしないゲームをする
ゲームが好きな人は、次々と降りかかってくる困難なことをクリアして段階をあげることで達成感が得られるから、ゲームを好きなんだと思います（よくわからないけど）。
そこで、「ゲームをしない」という、今のしのさんにとっては決して簡単ではないゲームをしてください。
「ゲームと手を切る」という目標をかかげ、「ゲームをしないゲーム日記」みたいなノートを作り、毎日、どんなふうに進んだか、記録をとってはどうでしょうか？
手書きがいやなら、ブログやSNSを利用してもいいです。
記録をとれば、どれだけ目標に近づいたかわかるので、モチベーションをキープできます。
日記を書きながら、「ゲームをしないことで得たもの」を見つける努力をしてください。
簡単に見つかるとは思いますが。
しのさんは、「時間をかけたゲームを手放すのはもったいない」とメールに書いています。人は、時間やエネルギーを投資したものを手放すのは、みんなもったいないと思うのです。
せっかくこんなに集めたから：サンクコスト効果～捨てない言い訳その5
だから、ゲームをしないことに、しのさんも時間とエネルギーを注いでください。
とれは貴重な経験になるでしょう。しかも、ものではないので、場所は取りません。
どんな未来にしたいのか考える
理想の未来や、望む暮らし方を考えてください。
しのさんの年齢がわかりませんが、きっとお若い方だと思います。
5年後、10年後も、今のように寝たきりで長時間ゲームをしていたいですか？
それが、しのさんの理想の未来ですか？
それとも、ほかにやりたいことがありますか？
やりたいことがある場合、今の状態を続けるのは得策でしょうか？
ゲーム関連記事もどうぞ
しのさんが、長時間ゲームをしているのは、ここ1年のことなので、依存症ではないでしょうが、依存症を克服する記事も、ぜひ読んでください。時間について考えてみることもおすすめします。
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悪い習慣を断ち切る簡単な方法（TED）マインドフルネストレーニングのすすめ。
スマホゲームはもうやめる。テレビもなくてもいい気がしてきた。
もっと早く捨てればよかったもの
エッセオンラインに新しい記事がアップされたので連絡します。今回はもっと早くに捨てておけばよかったものを紹介しました。
ぜひお読みください⇒60代ミニマリストが「もっと早く捨てればよかったもの」5つ。捨てても少しの後悔もなくすっきり | ESSEonline（エッセ オンライン）
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長時間ゲームをしてしまう読者の質問に回答しました。
意図に反してえんえんとゲームをするのは、ゲームを楽しんでいるというより、ゲームにコントロールされている状態です。
せっかくゲームを楽しんでも、あとで罪悪感を感じて気分が悪くなるので、ゲームを楽しむスタンスに戻してください。
それでは、あなたも質問などありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。
