多すぎる服

断捨離テクニック

無理なくゆるやかに断捨離したい時役立つ5つの習慣。

忙しいし、暑いし、大がかりな断捨離はやりたくない。でも、できれば、いらない物は少しずつ減っていってほしい。こんな願いを持っている人におすすめの習慣を5つ紹介します。

ガラクタがたまってしまったのは、自分や家族の生活習慣のせいです。別の習慣を取り入れれば、余計な物は潮がひくように減っていくでしょう。ちょっと時間はかかりますが。



1.とにかくもらわない、買わない

新たに家の中に物を入れなければ、消耗品は次第に減っていきます。洋服のように、消耗するスピードが遅いものでも、いつかは消耗します。

今持っている洋服の数にもよりますが。

物をもらわない方法はこちら⇒ミニマリストの不用品を「もらわない」ための努力と工夫

特に、無料の物をもらわないように気をつけてください。「安いからもらっとこう」と思って家に入れたものは、結果的に、あまり大事に使うことができません。

買わない方法は、たくさん書いていますが、個人的にはこの記事がおすすめです⇒無駄遣いの原因は心理的な思い込み。認知バイアスを知って上手な買い物を。

「買わないでください」と言うと、多くの人は「え、もう一生買い物できないの?」と大げさなりアクションをします。

期限を決めて、買わない挑戦をすればいいのです。

今は7月になったばかりなので、今月は買わない挑戦をしよう、とか。1週間買わないで、次の1週間は通常生活、次の1週間はまた買わない、とか。

特定の物をターゲットにするのもいい方法です。今月は洋服は買わない、あるいは夏のセールでは絶対服を買わない、など。

自分でいろいろなプロジェクトを考えてやってみると楽しいです。ちょっとむずかしそうだけど、できなくもない、ぐらいの挑戦をするのがいいでしょう。少しだけ負荷をかける感じです。

自分のレベルにちょうどいい挑戦は、自分にしかわかりません。

2.1つ入れたら2つ捨てる

1つ入れたら1つ捨てる、ワン・イン・ワン・アウト(One in one out)は聞いたことがあると思います。何かもらったり、買ったりして家の中に1つ物が増えたら、別の物を何か1つ捨てる、というルールです。

このとってもゆるやかなルールは、すでにある程度物減らしが終わり、現状を維持したい人に最適の決め事です。

しかし、今回は、ゆるやかではあるものの、物は減らしていきたいのですから、1つ入ったら2つ捨ててください。3つでもいいです。

できれば、同じ種類の物を捨てるのがベスト。

新しい靴を買ったら、古い靴を2足処分する、というように。新しいバッグを買ったから、古いボールペンを2本捨てる、でもいいですが、これでは、カサはあまり減りません。

このルールの肝は、数をきっちり守ることにあります。もちろん捨てるほうが増える分にはかまいません。





3.不用品を携帯したまま家の敷居をまたがない

物が家に侵入してくる場所は玄関です。窓から入ることはあまりないでしょう。人の出入り口はガラクタの出入り口でもあるのです。

そこで、家の中に入るときに、無意識にガラクタを持ち込まないように気をつけてください。

できればドアの外側にゴミ箱を置いて、うっかり家に持込みそうになったものは、みんなここに捨ててください。

たとえば、ポストに入っていたダイレクトメール、ちらし、ついもらってしまったショップのポイントカード、レシート、パンフレット。ガラクタになるに決まっている紙ものは家の中に入れる前に始末をつけます。

ほかにもバッグの中に入っているお菓子の包み紙、コンビニでもらった割り箸やスプーン、もういらないメモ用紙、こわれた何か、その他ゴミのようなものは、家に入る前に捨てることをおすすめします。

ドアの外側にゴミ箱を設置できない場合は、玄関のそばや、玄関から入ってすぐの部屋に置くといいでしょう。

帰宅してドアを開けるまえに、何か余計な物を持ち込もうとしていないか、考えるクセをつけてください。

「私は、余計な物を持ったまま、家の中には絶対入りません」と意識するだけで物は増えません。

外出先で、何かをもらいそうになっても、「今もらうと、玄関に入る前に捨てなきゃならない」と思うので、「いりません」と答えることができるようになります。

少なくとも何も意識していないよりは、効果があります。

4.山を見たらくずす

何かが重なって山を作っていたら、その山をくずしてください。

平らな場所に物の山ができていたら、ガラクタが溜まり始めている証拠です。たとえば、雑誌や新聞紙の山、洗濯物の山、おもちゃの山。

本格的な山でなくても、なんとなく物が集積している場所があると思います。机の上に書類や本の山ができているんじゃないでしょうか?

キッチンのテーブルの上に、そのへんの物がたまっていたら、1つ1つチェックして、捨てるなり、所定の位置に戻すなりして、山をなくしてください。

ふと目をあげたとき、物が集まり始めているのを発見したら、この段階で片付けるクセをつけると、部屋が大々的に散らかりません。

物の山をクリアするだけでなく、なぜ山になってしまうのか、その理由も考えてください。

こんな理由で物は集積します。

●同じ種類の物を持ちすぎているから。
代表的なのが雑誌や新聞です。最新号だけ残して、あとはさっさとひもでしばって外に出す準備をしてください。

●しまう場所が決まっていないから。
ダイニングテーブルの上になんとなく物の山ができるのは、しまい場所が決まっていないからかもしれません。

しまう場所があれば、そこに入れるだけなのに、それができないのです。

●すぐに次の処理をしないから。
洗濯物の山やおもちゃの山があるのはこのせいかもしれません。すぐにしまえば、山にならないのに、何らかの理由で次の処置をしないので、物がたまっているのです。

山ができる理由をつきとめ、どうしたら今後山ができなくなるのか考えて対策すれば、毎度、毎度、山をクリアする作業に追われることはなくなります。

キッチンのテーブルに物がたまる理由を考察しています⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)

「そんなこといちいち考えるのは面倒です」という場合は、山になっている物をなくすのが一番です。

新聞をとらなければ、新聞の山はできないし、本や雑誌をすべてデジタルにしてしまえば、やはり山はできません。

5.寄付する物を入れる場所を作っておく

しまい場所が見つからないもの、もういらないような気がする、そんなものを見つけたら、すべて、人にあげられるように、専用の箱や、特定の引き出しにしまっておきましょう。

しまい場所がないものは、捨ててしまえばいいのですが、それができるくらいなら、「ゆるやかに断捨離したい」なんて思わないでしょうから。

友達や親戚が家にやってきたら、この箱を取り出し、「ほしいものがあったら、持ってっていいよ」と言ってみましょう。

自分のゴミはたいてい他人のゴミなので、「え、いらないよ」と言われるかもしれません。

箱がいっぱいになったら、寄付します。

日本はドーネーションセンターが近くにないかもしれませんが、インターネットで探せば、寄付を受け付けてくれる団体は見つかります。

ほんの少しですが、寄付できる先を書いています⇒上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる

学校のバザーなどに定期的に出せるなら、「バザー用」という箱を作ってもいいですね。

とにかく、不用品を見つけたら、すぐに「人にあげる物用の箱」に入れるクセをつけてください。

わざわざ捨てる物を探す必要はなく、「あ、これもういらないかも」と思ったら、その時すぐに入れられるようにしておくのです。

これは、捨てるハードルを下げる行為です。

収納ケースや収納雑貨を買うことは、捨てるハードルを上げる作業です。
~~~~~~
今回紹介した5つの習慣は、以下の状況でも効果があります。

●ある程度物が減ったあと。
●断捨離モチベーションが下がっている時。
●忙しくて積極的に断捨離している時間がない時。

全部やらなくてもいいので、自分の性格や事情に合っている方法から試してくださいね。次第に身の回りがきれいになっていきますよ。





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