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ミニマリストへの道

最終更新日: 2017.09.17

筆子流、紙ゴミを増やさない極意:ミニマリストへの道(70)

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前回、紙ゴミを10キロ以上捨てた話を書きましたが、私が捨てた紙はこれだけではありません。もっと、もっとたくさんありました。なぜ、やたらと紙ばかりがあったのか?

今回は紙ばかり溜め込んでいた、おのれの意味不明のメンタリティを解明して辿り着いた、私の紙ゴミを増やさない鉄板ルールを紹介します。

私のように、紙ものが好きな方は参考にしてください。



結局紙ゴミの山にうずくまる

引っ越し前は、毎日のように、スーパーのレジ袋片手に家中をうろうろしていました。

捨てる物を探していたのです。

とてもこんなにたくさんの物を新居に持っていくことはできないのでした。

そんなことを3ヶ月ぐらいはやっていたでしょうか。毎日、いらない物を外に出していました。

さすがに、引っ越し直前は、もういいかげん、外に出せるものはなかろう、という気分に。

「おとといも、ここ見たばっかりだしね」

つぶやきながら、台所の中でバタバタ。

「もう何にもないね、捨てるもの」

と、バスルームの中もチェック。

「もう捨てるものはないはず」と思いながら、毎回断捨離を始めると、いつも、軽く50個ぐらいは不用品が出ました。

「今使っていない物」「もういらない物」という視点で見ると、自分の持ち物はほとんどすべてガラクタの認定を受けるのです。

その何年も前から、シンプルライフを心がけていた私。なぜこんなに捨てるものがあるのか?理解に苦しみます。

ですが、今ならわかります。私はあまりにも紙ゴミ(書類、本、紙でできた雑貨)を持ちすぎていたのです。

毎回、捨てセッションを始めると、結局、自分の紙の山にうずくまることになるのでした。

カードやメモ帳を断捨離

いつまでも持っていた紙の雑貨。

☆前回の記事はこちら⇒紙ゴミ10キロ以上捨てて自分の溜め込みグセに涙した日:ミニマリストへの道(69)

なぜ、私はやたらと紙ばかり持っていたのか。今思うとこんな理由があるのです。

1.紙の有効期限を意識していなかった

家電のマニュアルや保証書、子供のノート、クレジット・カードの明細、年賀状、クリスマスカード、レシート、写真、コンサートのチケット、飛行機のチケット、パーティの招待状。

50年の生涯に渡って、こんな紙をたくさん溜め込んでいました。

ですが、冷静に考えれば、ほとんどの紙は、その時の、自分の人生には必要のないものでした。

用が終わった紙なのです。

この手の紙には情報がのっています。その情報が必要なのは、ほんの少しの間だけ。その期間が終わったら捨てればいいのです。

しかし、なぜか捨てない。

私はただなんとなく、「こういう紙はとっておかなくちゃいけないんだ」と思いこんでいました。深い考えがあったわけではありません。ほぼ無意識に収納していたのです。

これが大きな間違いでした。

情報がのっている紙は、取っておくべきものもあれば、すぐに捨てていいものもあります。

紙の有効期限を意識するようになってから、溜め込むことがなくなりました。





2.使う目的がないのに、やたらと紙ものを買っていた

私はなぜか紙ものが好きで、若い頃は、レターセット、カード、シール、絵葉書、小さなノート、ラッピングペーパーなどをよく買っていました。

フェリシモでコレクションもしていました。

しかもスヌーピーやキティなどキャラクター雑貨も好きだったため、その手の紙雑貨も増えていました。

キャラ物はきっぱり卒業しましたよ⇒いかにして私はキャラクターグッズを卒業したか~大量の「かわいい物」を断捨離して得た境地とは?

この買い物で問題だったのは、「使う目的を全く意識していなかった」ということ。

買うだけ買って、全く使わなかったので、どんどん溜まってしまったのです。

あたりまえといえばあたりまえ。

通常、買い物と消費は、何かが必要になる⇒店に行って、必要になった物を買う⇒買ったものを使う、この順番で行われるべきなのです。

そうしなければ、買ったものは行き場を失い、家の中で死蔵品と化します。

実用品ではない、眺めて楽しむものでも、必要になる⇒買う⇒飾る、という流れを経るべきです。

ところが私は、1番最初の、「何かが必要になる」という理由を全く無視して、べつに必要じゃないのに、いきなり買っていました。

なぜ、必要じゃないものを買ってしまうのか?

ストレス解消、暇つぶし、気分転換としてのショッピング、いわゆる感情的なショッピングをしていたのです。

感情的なショッピングとは?⇒罪悪感しか生み出さない、感情的な買い物をやめる3つの方法。

3.使わないのにいつまでも捨てなかった

かわいいレターセットやカードを買ったり、通販で届けられたあと、私はどうしたか?

ちらっと見るだけで、そのへんにぽんと置いておりました。その後、その物の存在はほとんど忘れ去られてしまったのです。

翌月になれば、フェリシモから新しい絵葉書が届き、一方で、私は、街に出るたびに、雑貨屋や、ファンシーショップに寄り、また新しい「紙の何か」を買ってきました。

時々は、友達に手紙を出したり、誕生日プレゼントをあげるのにカードやラッピングペーパーを使うこともありましたが、それはほんのたまのことです。

供給が多すぎて、需要が追いつかないのでした。

さすがに、20年前、カナダに来てからは、こんな意味不明の買い物はやめました。それでも昔買ったものは消えません。

「そのうち使うかな」なんて思いながら、ずっとしまっていました。ところが、そのうち使うどころか、インターネットや電子メールが登場して、ますます紙ものを使わないご時世になりました。

子供が小さいとき、バースデーカードの招待状をお出しする機会がありましたが、私はすべてパソコンで作って印刷しておりました。

客観的に考えると、もう自分の生涯で、レターセットやカードをこんなに大量に使うことはない、と思いました。

それでも、一度手にしてしまったものは、なかなか捨てることができなかったのです。

ポストカードブック

1980年代、フェリシモで買ったクリスマスの絵葉書ブックも捨てた。

☆ミニマリストへの道を最初から読む方はこちらへ⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

結局、家に入れないことがベスト

さすがに今は、不用意に紙ものを家に入れることはなくなりました。しかし、いったん家の中に入れてしまった紙ものたちは、かなり長居をしていることを認めざるを得ません。

私は自分の紙をためるクセがよくわかったので、今は意識して紙を増やさないようにしています。

紙ゴミを増やさない方法はいろいろあるでしょう。私の場合は、こんなルールが役にたっています。

●必要になってから、物を買いに行く。

●本当に必要になってから、プリントアウトする。

●用が終わったら、一刻も早く捨てる(紙の山を作らない)。

●デジタルデータを増やさないことを意識しながら、ペーパーレスを心がける。

私は、お菓子のレシピをたくさんプリントアウトしてためこむ傾向があったので、これはきっぱりやめました。

ネットでレシピを参照したら、手順を手書きでメモし、それを見ながら調理します。そして用が終わったらメモを捨てます。

ごくまれに同じレシピを探して作ることがありますが、このときもまたメモして、使ったら捨てます。

「印刷したら負けだ」と思っています。

仕事で必要なものは印刷しますが、用が終わったら、どんどん捨てます。

紙の断捨離が話題になるとき、多くの人は、ファイリングをすすめます。私も一部ファイルしていますが、これはどうしても必要なものだけです。

税金関係など、取っておかなければいけない紙をファイルして、ずっとそのままになっていたら、捨てるようにしています。

結局のところ、紙をためないコツは、

1.家に入れない。
2.家に入れてしまったらいかに早く捨てるかを強く意識。

この2つだと思います。

紙は捨てるために、家に入れるわけではありませんが、「終わったら捨てる」ということを意識していると、そのうち無意識に、用済みのものを捨てることができるようになります。

多くの人は、「終わっても捨てない」から、紙がたまるのです。

捨てても大丈夫です。今、情報はくさるほどあるのです。必要になったら、インターネットでいくらでも見つかります。捨てたほうが身のためです。

こんな暮らしを心がけるようにしたら、紙の山の前にうずくまることがなくなりました。

☆次の「ミニマリストへの道」はこちら⇒古い日記帳は捨てるべきか、残すべきか?:ミニマリストへの道(71)
=======

私の知人にも、「もういらないんだけど」と言いながら、たくさんの紙ものを持っている人がいます。不思議ですね。なぜ、「もういらない物」を持ち続けるのか?

ですが、こういう不思議な行動をしている人は、たくさんいます。

だからこそ、最初から家に入れないほうがいいのです。仕事の関係で、紙がたくさん入ってしまう人は、出すフローもしっかり作っておくべきでしょう。





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