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子供の服や物を捨てるのにとても苦労しているらしい、読者の質問に答えます。
子供の物って増えがちですよね。
では、まずメールをシェアします。Hさんからです。
子供の物がなかなか手放せない
件名:子供のものの手放し方、フリマの参加について
筆子さんの文章を書き出し、励みに片付けに取り組もうとしています。
以前よりよくなってはいるのですが、まだまだで、この状況10年も続いています。
筆子さんに出会ってから、むやみやたらに、なんとかしなくてはと焦って、人に頼まなくなりました。
時間があれば片付け、頭の中も片付け、職場に行けば家の状況が頭から離れず、劣等感でいっぱいです。
ブログを読んで、皆さまが改善しました。頑張りました。とメールを筆子さんに寄せられていらっしゃるのをみて、皆さんすごくていらっしゃるなぁと思っております。
今週フリマによく出品されている方が、私の現状は知らないのですが、誘ってくださったのですが、売ろうとせず捨てたほうが(エコに寄付するなどしていたのですが)、私の場合いいのか迷ってしまいました。
子供の小さい時の洋服や帽子や雑貨などです。
中々捨てられません。
大きい段ボール2箱ぐらいは募集していたので団体に送ったりしましたが。ある程度は手放すつもりですが 中々手放せないものがたくさんあります。
自分で決めるべきことを伺い恥ずかしいですが、アドバイスをお願いいたします。
Hさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつもブログを読んでいただき、うれしく思います。
フリマとは公園など屋外で行うフリーマーケットですよね? 最近、フリマアプリを使って、不用品を売る人も多いですが。
GWは、フリマ日和ですね。いつフリマがあるのかわからないので、早めにお返事することにしました。
友達とフリマに参加するのはいいアイデア
まず、フリマですが、いいチャンスだから、参加してみてはどうですか? 自分ひとりで店を開くのはおっくうなものですが、友達と一緒なら、いろいろ教えてもらいながら、楽しく出店できると思います。
売れればお小遣いもできます。お客さんとお話するのも楽しそうです。
子供の物は、大人の物とは違って、まだ充分きれいで使えるけれど、子供が成長したから不用になった、というケースが多いですよね? そういう物は、使ってくれそうな年齢の子供のところに回したほうがいいでしょう。
それにHさんの家にあるものは、きれいな物が多いと思います。物をたくさん持っている人は、1つひとつはしっかり使いませんから。どれも市場価値のある物じゃないですか?
私のように着たきりだと、服や靴はとことん消耗しますが、ここまで着込む人は、少数派でしょう。
私自身は、フリマで売るより、寄付するほうを選んでいますが⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる、そのほうが結果的に、早く捨てられるからです。
けれども、Hさんの場合、次のフリマで売れば、同じように早く片付けることができますよね。
子供の物を捨てられない理由を考えてみる
次に、子供の物の手放し方ですが、なぜ手放せないのか、その理由をご自身で考えて、原因を1つひとつ解消してはどうでしょうか? これは、私がよくやる方法で、ブログにもしばしば書いています。
「ああ、手放せない」「だめだ、捨てられない」で止まっているから、いつまでたっても、物が減らないのです。
「できない!」と思った段階で思考停止してはいけない、ということです。
「できない。じゃあ、どうしたらできるんだろう?」ともう一歩、押し進めて考えるのがコツです。
状況を改善したいときは、その問題が生じる理由を見つけるとうまくいきますよ。Hさんの場合は、捨てられない理由ですね。
子供の物を捨てられない理由は、いろいろあります。人によって、状況はさまざまですが、よくある理由と対処法を6つ書いておきます。
1.子供の物は人の物だから勝手に捨てられない
これは確かにそのとおりなのですが、Hさんの場合、お子さんはもう大きいようですから、お子さんが小さいとき着ていた服や帽子を捨てるのは、全く問題ないです。
本人は、もう着られないのですから。
誰も着ない服を家に置いておいてもしょうがないですよね?
きのう、洋服をミニマルにする記事を書きました⇒マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)
ジーンズ1本作るのに、どれほど環境に負荷がかかるか紹介した動画もあるので、見てください。これだけのリソースと人の労力をかけ、環境も汚染してできあがった服を、そのまま、家の中に眠らせておくなんて、申し訳ないですよね?
雑貨に関しては、お子さんに、捨ててもいいか、聞けばいいですね。たいてい、「もういらない」と言うでしょう。
子供は、自分が小さいとき使っていた物に執着しません。
私の娘は、小学生のとき、「私、もうベイビーじゃないから、これいらない。◯◯ちゃんにおげて」と自主的におもちゃを手放したことがあります。
連休中に、一緒に断捨離してもいいですね。
参考記事もあります⇒ぬいぐるみの捨て方。連休中に子供とやる断捨離プロジェクトにおすすめ
2.物がたくさんありすぎて心理的に圧倒されている
あまりに物がありすぎるので、気持ちで負けて、無気力になり、捨てることができない状況です。
Hさんは、10年以上、物がたくさんある家にお住まいのようなので、心も相当疲れているかもしれません。
この場合は、頭を冷やして、少しずつ捨てればいいだけです。毎日、少しずつ片付ければ、いつかはきれいになります。
よく、「物が増殖する」と言いますが、冷静に考えれば、物は細胞分裂したり、猫のようにたくさん子供を生んだりはしません。住人が何らかの形で家に持ち込んだから物が増えただけです。
よって、家の中に入れるほうをちょっとお休みし、処分するほうに時間とエネルギーを注げば、片付きます。
タスクを細分化して、毎日少しずつ片付けるやり方をお試しください。細分化の方法はこちら⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法
3.子供の物に親が執着している
子供が小さいとき使っていた物は、子供の成長の記念品だから捨てたくない、と親のほうが執着しているケースです。
思い出がたくさん詰まっているから手放せない、と思うなら、思い出品の断捨離の記事を参考にしてください。
以下のような考え方を書いています。
◯思い出は物ではなく心の中にある
◯思い出品はそんなにたくさんいらない
◯思い出そのものも、そんなにたくさんいらない
◯昔の思い出を保存することより、いま、ぐしゃぐしゃな部屋をなんとかするほうが優先順位が高い
子供の作品の捨て方⇒春休みがチャンス。子供の作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ
思い出のある物の捨て方はたくさん書いていますが、新し目の記事を3つリンクしておきます。
思い出のある品物も適当なところで処分しないと遺品整理する人が苦労する。
祖母の思い出のアルバムが見つからない。ない物に執着する気持ちを手放すには?
思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?
4.忙しくて断捨離している時間がない
時間がない、お金がない、は現代人がよく口にする二大言い訳です。
生きている限り、誰でも1日24時間、時間はあてがわれていますから、片付けの優先順位をあげて、淡々と作業にいそしんでください。
べつに、何時間も片付けをする必要はないです。1日15分でも30分でも作業していれば、どんどん片付いていきます。
Hさんの場合、心配したり、迷ったりすることに時間をかけすぎているんじゃないですか? 劣等感を感じてばかりだそうですから、人と自分を比べることにも時間を使っているかもしれません。
そのような時間をすべて、片付けに投入してください。
5.正しい捨て方・処分の仕方にこだわっている(完璧主義)
「理想的な捨て方」「正しい捨て方」というあいまいなイメージにしばられて、行動できない人がいます。
子供の物を捨てたいと思う人の、一番の動機は、不用品を捨てて、部屋をスッキリさせることです。
ところが、よけいなことを考えて捨てるハードルをあげる人がいます。
「どうせなら家族や知人に使ってもらいたい」「どうせなら、大事に使ってくれる人に渡したい」「どうせなら、少しでもお金にしたい」と思ったり、「できるだけ早く、最短で断捨離を終えたい」「できるだけ簡単に作業を終えたい」「後悔しない断捨離をしたい」と考えたりするのです。
「手放したくない」という執着心がこういうハードルを作り出すのかもしれません。
ハードルがあがると、行動できないのは、これまでにも何度も書いています。
たとえばこの記事⇒大々的に変えようとしないこと。小さな習慣から始めよう(TED)
完璧主義の人は、「完璧な◯◯」「理想の〇〇」「こうあるべき状態」を脳内で作り出し、自分で行動のハードルをあげて、いろいろなことを先延ばします。
あれこれ悩んだりするのも、先延ばしの1つです。
悩んでいる間は行動しなくてすみますからね。
Hさんが、「自分はフリマに参加せず、捨てたほうがいい」と思う理由は私にはわかりません。ですが、完璧主義的傾向が捨てる邪魔をしていないか、一度考えてみてください。
完璧主義について⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
6.自分で決めない選択をしている
「捨てたいけど、捨てられない」と思って、捨てないとき、本人は捨てる決断をしない選択をしています。
本当は捨てたいけど、捨てると決めるのもいやなのです。
そこで、捨てる決断はせず、そのままにしたり(現状維持)、ほかの人(筆子とか)に決めてもらったりします。
そうすれば、自分で決めなくてすむし、人の指図どおりにやって、うまくいかなくても、それは他人の決めたことだから、自分のせいじゃないと思えます。
人生には、人の生死を決めるような、難しい決断をする局面があります。このような決断をするときは、医者など専門家に一任するほうが理にかなっていることもあるでしょう。
けれども、子供の服を捨てる決断は、そこまで深刻でも重いことでもないですよね?
少なくとも、私にとってはそうです。
だって、誰ももう着ていないし使ってない物ですよ。それが押入れからなくなったところで、何か大きな損失があるんでしょうか? 自分の暮らしが足元からガラガラと崩壊するようなことがありますか?
自分の物を捨てると、大変つらく、パニックになってしまう病気がありますが、Hさんはそうじゃないですよね?
捨てたら、押入れや部屋の中がすっきりして、暮らしの質があがりこそすれ、悪いことなど何もありません。
Hさんのように、自分で決められない人は、こういう簡単なことから、自分で決める練習をしたほうがいいです。自分で決めて、その結果を引き受ける体験を重ねれば、もっと自分に自信がつくし、強い劣等感にさいなまれることもないでしょう。
迷わない断捨離のススメ⇒迷わないようにしておく。それが断捨離を成功させるコツ
自分で決める人になるには?⇒決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)
子供の物の捨て方・関連記事
過去記事から、子供グッズの断捨離について書いた記事をリンクしておきます。参考にしてください。
もっと読みたい時はまとめからどうぞ⇒子供の物を捨てたいママに。子供と楽しむシンプルライフに関する記事のまとめ(1)
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今回は、子供の物の処分に悩んでいるママの質問に回答しました。
週末/次の連休、お客さんが来るからそれまでに家を片付けたい。アドバイスお願いしますという、メールをいただくことがあります。
期限が迫っているからこそ、せっぱつまっているのでしょうが、できれば時間の余裕をもって、質問してください。
ふだんからきれいにしておけば、直前に焦ることもありません。