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たいして仕事がないはずなのに、よく残業している同僚が気になって、自分の仕事に集中できません。
どうやったら、自分の仕事に集中できますか、という相談に回答します。
まずメールをシェアします。Mさんからいただきました。小見出しは私が入れました。
仕事に集中できません
件名:教えてください
でも、筆子さんならどう考えるのか知りたくて思い切って書いてます。
仕事がないのに残業する人
4年前に会社に入ってきた人が、本当は別の仕事のパートさんとして面接をしたのですが、急きょ辞める人が出て繰り上げ当選のように本来ならパソコンが出来ないと困る立場のパートになられたんです。
そのことは上の立場の人が決めたことなので、なんとも思ってなかったのですが、その人がパソコンが使えないので、できない仕事が私にまわってきました。
仕方ないのかなと思って引き受けたままなんですが、その人がパソコンの仕事をしないのに残業するんです。
つまり、今までのその立場の人がやってた仕事の半分ぐらいなのに残業するんです。
私とは担当が違うので、仕事内容を全部把握してるわけではありません。
でも、やってる仕事は少なくなってるはずなのに、何故残業するほどになるのか不思議でたまらないのです。
そのパートさんには上司が別にいるわけだし私が何故残業するんですか? と聞くのもおかしいので、聞いてないんですが、気にする私がおかしいんでしょうか?
残業するのは能力がない証拠だ
私は残業に対して、残業することは仕事ができないということを表していると考えます。
つまり、仕事に対する能力が低いから仕事が終わらなくて残業しているという考え方です。
残業することは、自分の評価をさげるし、恥ずかしいことだと思ってるので、私はどんなに仕事が増えても残業せずに終わらすためにどう仕事を終わらせていくか考えます。優先順位ややり方の工夫などです。
そうやって早く終わらせても、残業する彼女の評価が下がって私の評価があがるわけではありません。
給料だって、残業する彼女のほうが残業代がついてます。
これは、私が他人軸で生きているから気になるのでしょうか?
もっと自分の仕事に向き合いたい
どうやって彼女を気にせず、増えた仕事をこなしもっと自分の仕事に丁寧に向き合えるようになれるか知りたいのです。
自分の仕事に丁寧に向き合うことは、彼女は関係ないのかもしれないけれど、こなしてる自分が損してると考えてしまいます。
長く書いてしまいまして、すいません。ブログを読ませていただいて、捨てられるものが増えました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてます。
Mさん、こんにちは。お問い合わせありがとうございます。
メールを引用してもいいとのことなので、記事で回答しますね。
タイトルに書いたように、結局、Mさんは、仕事ができないパートの方(仮にKPさんとします。「繰り上げ当選したパートさん」の頭文字です)のせいで、自分の仕事が増えて、不満なのですよね?
>気にする私がおかしいんでしょうか?
「おかしい、おかしくない」の問題ではなくて、他人のことを気にしても何もいいことはないので、やめるべきです。
もし本当に、不思議で不思議でしょうがないなら、KPさん本人に残業する理由を聞けばいいのです。聞いたところで、Mさんが、その答えに納得するとは思いませんが。
>私が他人軸で生きているから気になるのでしょうか?
はい、そう思います。主体的に仕事をしている人は、このような悩みは持ちません。
「自分ばかり損している」と思うのは、Mさんが、足りないマインドの持ち主だからだし、そもそも、Mさんは、自分の感情をうまくコントロールできていません。
本当に仕事ができる人は、そう簡単に状況に振り回されません。
メールの3行目の内容がちょっとあいまいですが、KPさんは、入社4年ということですよね?
この4年間、KPさんは、パソコンの仕事を覚えず、すべて、Mさんに回ってきているのだと思います。
Mさんは、いま、不用品を捨てていらっしゃるから、一緒に、心のガラクタも捨てると解決しますよ。
自分の心の中にすくっている、自分の人生のためにも、職場環境のためにも全く役立たない思考を捨てれば、人のことなど気にならず、自分の仕事に集中できます。
いまは、考えても仕方がない非生産的なことをうだうだ考えているから、そちらにエネルギーをとられて、自分の仕事に向き合えないのです。
捨てる最良の方法は、四の五の考えず、実際に行動することです。
きのう、行動するコツを書きました⇒すぐに片付けを始められるようになるには?:部屋に物があふれている理由(その5)
この記事を参考に、同じことを試してください。
どうなったら自分は満足するのか考える
まず、ゴール設定をしてみましょう。
現在、不満やイライラをかかえているMさんは、この世界がどうなったら満足するのでしょうか?
KPさんがさっさとパソコンの仕事を覚えて、Mさんに仕事がまわってこない状態ですか?
それとも、仕事の内容はそのままで、KPさんが残業をするのをやめることですか?
「Mさんすごいね、Mさん、仕事ができるから本当に助かるよ、いつもありがとう」と上司にほめてもらうことですか?
KPさんの仕事の半分を自分がやっているから、KPさんの給料の半分を、自分の給料に上乗せしてもらうことですか?
KPさんのことを気にせず、自分の仕事をすることですか?
自分が一番求めている状態を目的にしてくだい。
そして、そのゴールに到達するよう、できることから始めます。
自分のできることにフォーカスする
いつも書いていますが、自分がコントロールできることとコントロールできないことがあるので、コントロールできることを変えるよう努力してください。
KPさんの仕事の仕方(残業するか、しないか)は、Mさんにはコントロールできません。
だから、KPさんのことを気にするのは、時間とエネルギーの無駄です。
もし、Mさんが、KPさんの直属の上司なら、仕事ぶりをチェックし、やり方を指導するのも仕事ですが、それはMさんの仕事ではないです。
人の仕事までやる必要はありません。
KPさんの仕事の半分がまわってきて、手一杯なら、上司や人事課に言って、自分の仕事の内容を変えてくれるよう頼んでください。
あくまでも自分の仕事の内容です。人の仕事のことに口出しするのをやめます。口出しはしてないでしょうが、頭のなかであれこれ勝手な推測をしていますよね?
「KPさんの仕事は前の人の半分なのに残業するなんておかしい」とか。
KPさんには、KPさんの事情があります。いまの仕事に適性がないのかもしれないし、KPさんの前の人が、驚異的に仕事ができる人だったのかもしれません。
そういうことは、Mさんのコントロールできない世界にあります。つまりMさんには関係のないことです。
KPさんが残業するかどうかは、KPさんの考えることなので、KPさんの好きにさせてください。
「自分の仕事が正当に評価されていない」と思うなら、上の人にそう言えばいいし、もっと能力給のつく仕事に転職したり、自分でビジネスをするという方法もあります。
考え方を変えるなら
上司に相談することはせず、状況はそのままで、自分の考え方を変える方向に進むなら、以下のマインドセットを持つことをおすすめします。
たっぷりあるマインドをもつ
「あの人は、私より楽な仕事をしているのに、私よりたくさんお金をもらっている。それが許せない。私は損している」と感じるのは、足りないマインドを持っているからです。
足りないマインドは、「この世の中にある、幸せやお金には限度があるから、ほかの人が取ると、自分の分が減る」という考え方です。
詳しくはこちら⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?
足りないマインドを持っていると、人と自分を(比較しようがないのに)比較して、よけいなストレスを感じます。結局、自分のためにならないので、たっぷりあるマインドに変えてください。
そのやり方⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
こちらもお読みください⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
人の評価を追い求めない
Mさんは、KPさんは残業しているのに特に評価がさがらず、がんばって時間内に終わらせている自分の評価があがらない、と書いています。
この評価って、人事考課・人事評価みたいなものですか?
それとも、データや数字では表せない、まわりの人の評価・評判でしょうか?
評価は、他人(上司)がするものだから、評価を変えることは、これまた自分にはコントロールできません。
もし自分の評価をあげたかったら、自分の仕事をしっかりすることに尽きます。チームプレイヤーになることも必要でしょう。
先日の記事にも書きましたが⇒仕事が忙しいから汚部屋なんです、この言い訳をすっぱり捨てるすすめ。
他人に自分のすばらしさを認めてもらうために仕事をするのではなく、自分の成長や喜びのために仕事をするとよい結果につながると思います。
もしMさんが、承認欲求が強いタイプなら、自分で自分を認めるほうにシフトしてください。
職場の悩みに関する過去記事
自分が職場でどう思われているのかとても気になる、という相談に回答しました。
オフタイムに、うだうだと仕事のことを考えるのをやめる方法(TED)
人に認めてもらいたい気持ちを手放す7つの方法。もっと、シンプルに暮らしたい人へ。
仕事や家事がストレス?仕事を楽しくするためにやめたほうがいい3つの習慣。
すぐに人を批判するクセを手放す7つの方法。イライラの原因はこれで解消。
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ほかの人の仕事ぶりが気になって、自分の仕事に身が入らない人の質問に回答しました。
気になる対象を一方的に悪く思うのではなく、相手の立場に立ち、理解しようと努めると、憎悪の対象から、友人に変わる可能性もあります。
無理に仲良くなる必要はありませんが、「あの人は、仕事が少ないはず」と決めつけず、やさしさを持って接するのも、ひとつの解決法です。