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部屋に物がたまって困っている読者の質問に回答します。
この方は、いったんしっかり断捨離しましたが、その後、物を買い直したので、また散らかっているようです。
しかも、前の失敗にこりて、捨てることがおっくうになっていると言います。
こんなときどうしたらいいのでしょうか?
また捨てるしかありません。不用品を捨てない限り、スッキリ環境は手に入りません。
では、メールを紹介しますね。エルマーさんからいただきました。
断捨離がおっくうになりました
件名:断捨離しすぎ経験
以前からブログを拝読しております。
筆子さんのご著書を拝読したものの、即実行できず、ブログ拝読でもぞもぞしております。
実は、パンデミック直前に大々的な断捨離を敢行、かなり家や部屋をすっきりさせたのですが、その後の生活を送る中で「捨てなきゃよかった」「譲らなきゃよかった」「結局買い直し」という経験に再三ぶつかり、すっかり片付けやものを減らすことが億劫になってしまったのです。
一昨年、オフィスのレイアウトを大々的に変え、仲間のインテリアコーディネーターに素敵なキラキラオフィスにしてもらったのも束の間、1年半の間に汚部屋まではいきませんが、書類が高積み、本棚パンパン生活になってしまいました。
こんな私へのアドバイス、何かいただけないでしょうか?
エルマーさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
ブログや本をご愛読いただき、とてもうれしく思います。
以前断捨離したときは、一気に捨てたのでしょうか?
いつも書いていますが、一気に捨てるとリバウンドしやすいんです。
エルマーさんも、そのケースだと思います。
エルマーさんが、不用品の片付けに熱意がもてなくなったのは、必要なものまで捨てて買い直したという失敗をしたからですよね?
次もまた同じ失敗を繰り返すなら、やっても意味がないという無力感や、また大事なものまで捨ててしまうかも、というう不安が、やる気になれない原因だと思います。
しかし、現在、部屋の中に、物が増えてきています。このまま放置すると、どんどん暮らしにくくなり、また一気にがーっと捨てることになるかもしれません。
それこそ、同じ失敗を繰り返してしまうでしょう。
以下のように取り組んではどうでしょうか?
1.失敗から学ぶ
失敗すると、誰でもがっかりしてやる気がなくなるものです。
しかし、失敗には、学びの材料を提供してくれるというすばらしい利点があります。
なぜ失敗したのか、原因をさぐり、そこから学びを得て、次の断捨離にいかせば、成功する確率があがります。
どんな物を買い直したのか、覚えている限りリストにして、前のものを捨てたときの状況を思い出してください。
何も考えず、衝動的に捨てると、あとで買い直すはめになりますが、ちゃんと考えながら捨てましたか?
こちらに、「捨てては、買う」を繰り返していた人の相談にこたえているので参考にしてください⇒ネットショップでの無駄遣いをやめるために、頭の中の片付けに取り組もう。
2.どんな暮らしにしたいのか、を明確にする
人が断捨離をするのは、暮らしやすい環境を手に入れて、自分らしく生きるためですが、このゴールを忘れてしまい、捨てることが目的になっていると、失敗しやすくなります。
片付けをするゴールや、自分の理想の暮らしを明確にすると、必要なものまで捨てません。
断捨離で叶えたいもの、得たいものを、文章にしてどこかに書いてから、捨て始めてください。
断捨離のゴールは人によって違います。
私がはじめて不用品を捨てたときは、物がいっぱいあって息苦しい状況を変えたかったからです。
ほかにもこんなゴールがあるでしょう。
・仕事に集中したいので、必要な物だけを置いたスッキリオフィスにしたい
・片付けものや、捜し物に追われない生活をしたい
・必要な物だけを過不足なくもつ身軽な暮らしをしたい
・買い物ばかりする暮らしから抜け出したい
・見た目のごちゃごちゃをなくして、ストレスを減らしたい
・これ以上、物の管理に時間を使わなくてすむ暮らしにしたい
ゴールを考えてみれば、物の増殖を放置するのはよくないとわかりますので、やる気になるでしょう。
3.計画を立てて少しずつ捨てる
前回、一気に捨てて失敗したのなら、今回は少しずつ捨ててください。
1日15分だけ、捨て作業にあてるなら、そんなにハードルは高くないし、すぐに始められるんじゃないですか?
こちらの記事を参考にしてください⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
そして、計画を立てながら捨ててください。
ノートや手帳(デジタルでもOK)に、まず、今回の断捨離で叶えたいゴールを書きます。
そのゴールにたどり着くために、どんなことをすべきか考え、少しずつやっていきます。
たとえば、エルマーさんのゴールが、キラキラオフィスになった状態に戻し、仕事に邁進することだとしましょう。
今、書類や本が増えているようですから、まずこうした物を捨てることにします。
とりあえず、5月は書類の片付けをすることにし、
5月の目標:書類の断捨離
と書きます。
次に具体的なアクションプランをたてます。
1日15分、書類の山を上から順番に見ていく。いらない紙は、シュレッダーにかける、必要な紙は、指定のフォルダーにファイルする
こんな具合でいいでしょう。
まずは、毎日15分チェックして、もういらない紙を全捨てしてください。
書類の断捨離については、過去にたくさん書いています。3つだけリンクしますね。
たくさんある仕事の書類をどうしても捨てられなくて困っています←質問の回答。
大事な書類もどうでもいい紙も床の上で堆積しているときの片付け方(汚部屋改善)
1ヶ月ごとに目標を立てるのはあくまで例で、3ヶ月ごと、季節ごと、お子さんがいらっしゃるなら、お子さんの学期こと、というように自分のやりやすいように期限を設定して、目標を立ててください。
4.書きながら進める
エルマーさんにおすすめしたいのは、捨て作業について書きながら進めることです。
3番で計画をノートに書くことをおすすめしました。
同じノートに、捨て作業をしたら、進捗具合とか、うまくいかなかったこと、うまくいったこと、捨てながら考えたこと、気づいたことを書いてほしいのです。
そして、1ヶ月の終わりには、目標の達成具合をチェックし、それも書きます。
不用品を捨てるとき、断捨離断捨離トレーナーや、整理収納アドバイザーを雇って、一緒に捨てると、指南役の人が、いろいろ言ってくれます。
「紙はすぐに処理したほうがたまらないですよ」とか、「こういう紙は捨ててしまって大丈夫なんですよ」「本箱、すっかりきれいになりましたね、この調子でがんばりましょう」、などと。
しかし、多くの人は、1人で捨て作業をします。
だから、捨てながら気づいたことを書き、自分で自分の方向づけをし、叱咤激励するべきなのです。
そうすれば、挫折しにくくなります。
自分の頭で考えないと書き出すことはできないので、書き出しながら進めれば、それは考えながらする断捨離になります。
5.買い物を見直す
部屋が散らかるのは、不用品が多すぎるからですが、不用品が増えるのは、買い物しすぎるからです。
いったん、しっかり断捨離したのに、また物が増えてしまうなら、買い物の仕方を見直してください。
家に入れるほうをしっかりコントロールできれば、ガラクタがたまりすぎることはありません。
買い物習慣を変える方法もたくさん書いています。
まとめ記事の1つ⇒よくない買い物のクセを見つけて修正する:余計なものを買わないコツ(その3)
ブログを読むのが面倒なら本をおすすめします⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
それでは、エルマーさん、実際にやってみて、つまづくことなどありましたら、またメールください。
方針を考えます。
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紙がたまるのは、すぐに処理しないからです。
その場で決断して処理できないなら、1週間、最長でも1ヶ月に1回は見直して、紙の山を作らないようにしましょう。
私の夫は、なんでもをギリギリまで先延ばしするので、大昔に処理すべきだった紙が大量にたまっています。
そのせいで、引っ越しが大変になり、部屋が狭くなり、いまは、毎日、シュレダーにかけるのに時間と体力を使っています。
早めにやっておけば、あとの苦労はなかったのに。
みなさんは、夫と同じミスをおかさないでください。
それでは、質問や感想などありましたら、お気軽にお寄せくださいね。お待ちしています。