ページに広告が含まれる場合があります。
食事をするときに、ダイニングテーブルの上によけいな物がのっているのがいやだ、片付けたい、という方から質問をいただきました。
この質問に回答します。
まずメールをシェアします。ネコさんからです。
テーブルの上が散らかる
件名:お礼を言いたくてご連絡しました (1つ質問があります)
40代半ばのネコと申します。筆子さんのブログは2年くらい前から読んでいます。
ミニマリストに憧れていろんな方のブログを読んでいますが、付録目当てで雑誌を買ったりしていたことなど共感することが多く参考になります。
////質問に関係のない部分は省略します////
1つ質問です。
小4と小1の息子たちがリビング学習しているのでテーブルの上がいつも散らかっていてイライラします。
本棚に片づけたりすると、勉強するテキストを用意していたのにとか、分からなくなったなどと逆に主人に怒られたりするのがとても嫌です。
勉強を見てくれることには感謝しているのですが、勉強道具を端によせて食事をとるのが普通になっていてストレスを感じています。
いい方法があれば教えてください。
ネコさん、ご質問ありがとうございます。
長い間、ブログを読んでいただき、うれしく思います。
3つアドバイスしますね。
1.ゴールと現状を明確にする
過去記事に何度も書いていますが、ご自身のゴールと現状を明確にし、その間のギャップを埋めていく方法をおすすめします。
ねこさんは、テーブルの上が散らかっていてイライラするし、勉強道具を脇によせて、食事をするのがストレスだと書いています。
イライラするのはわかったのですが、ではどうしたいのですか?
イライラが少なくなればいいのでしょうか?
食事に関係のない物は何も置かない状態を保ちたいのでしょうか?
それとも、食事をするとき、勉強道具がのっていない状態を作るのがゴールですか?
どれも同じだ、と思うかもしれません。
ですが、いつも散らかってイライラしているのなら、基本的にテーブルには何も置きたくないのだろう、とも思えるし、食事をするとき、余計な物がのっていなければ満足なのかもしれないな、とも思えます。
さらに、勉強道具を本棚に片付けるとご主人に怒られるのが嫌だとも書いています。
自分はいったい何にイライラしているのか、そこをよく考えて、達成したいゴールを1つだけ選んでください。
ダイニングテーブルは自分1人のものではないので、きれいに保つには、家族の協力が必要です。現状では、ご家族は平気で散らかしているようですから、きれいにするためには、交渉をしなければなりません。
自分の求めているものがよくわかっていないと、交渉がうまくいかず、よけいストレスがたまります。
2.家族で話し合う
仮に、食事のときダイニングテーブルに勉強道具がのっていない状態を作ることがネコさんのゴールだとします。
目的を達成するためには、ご主人に、自分は、そういう状態にしたいことと、その理由を伝えなければなりません。
たぶん、今は、ご主人は、ねこさんの気持ちをご存知ないのだと思います。
さらに、きれいにするための方法も提案し、テーブルがきれいだと、家族にどんなメリットがあるのか伝えるといいでしょう。
交渉するときは、相手の身になって行ってください。一方的に自分の要求だけをつきつけると、うまくいかず、交渉は決裂します。
私は、この「交渉決裂」を何度も体験しています。
昔、夫が、ダイニングテーブルの上に、植木鉢をのせていたことがあり、私はこれがひじょうに不快でした。
当時のことを書いています⇒断捨離に非協力的な夫にはこう対処した~ミニマリストへの道(33) 「食卓にも夫の物があった」のところです。
植木鉢があると、虫がよってくるし、土が食卓に落ちる、ここに置かないでほしい、と私は夫に言ってみました。自分では、とてもまっとうな意見だと思っていました。
しかし、無視されたので、勝手に植木鉢を別の場所に置いたら、数時間後には、テーブルの上に植木鉢が戻っていました(もちろん夫が元に戻したのです)。
そこで、私は前より、きつい調子で、「いい加減、この汚らしいもの、どっかにやってよ。邪魔だから」と夫に言いました。
夫は、機嫌を損ねて、意地でも植木鉢を取り除こうとはしませんでした。
ご主人の性格や、ふだんの2人の関係にもよりますが、あくまで、「お願いする」という形をとったほうが、うまくいきます。そのさい、そういう状態を作るためには、自分はこんなことができる、とアピールしてください。
交渉の仕方⇒人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。
食事中だけ、テーブルがきれいであってほしいなら、食器をセットする前に、大きなトートバッグや、箱に勉強道具を入れて、隣の部屋や、キッチンのカウンターの上にのせておけばいいですね。
食事が終わって、食器を下げ、テーブルをふいたら、箱から勉強道具を取り出して、勉強できる状態にします。
ご主人の言う「わからなくなった」とは、どういう意味なのか、それこそわからないのですが、どのページを勉強していたのかわからない、という意味なら、付せんを貼っておけばいいんじゃないですか?
どんな状況で、何をテーブルの上に置いて勉強しているのかわかりませんが、勉強道具をテーブルに常駐させなくても、いくらでも勉強できます。
私の娘も、大学に入るまで自分の机を持っていなかったので、よくダイニングテーブルの上で勉強していました。
バックパックから、ノートやらを取り出し宿題をし、終わったら、またバックパックに入れて、部屋に持っていったので、消しゴムのカスのほかは、テーブルの上には何も残りませんでしたよ。
お子さんにも、勉強が終わったら、用具はいったん、専用の箱やバッグに入れるように指導したらどうでしょうか?
実際、学校でも、そうしているはずなので、その気になればちゃんとできます。学校では、ランドセルや机の中に入れますよね。
テーブルのすぐそばに本棚があるなら、そこにしまってもいいと思います。できるだけ本人たちにやらせたほうがいいです。
3.きれいに保つ工夫
ここからは、ダイニングテーブルをきれいに保つ、ごく一般的なコツです。よかったら参考にしてください。
1)机の上は物置きでないことを、家族に納得させる。
テーブルは食事、勉強、料理、その他の作業に使うためのスペースであって、物置きではありません。
ここを物置きにしてしまうと、そこで行う作業をスムーズにできないし、部屋が散らかって、見た目も悪く、家族のストレスになります。
表面をきれいに⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)
2)関係のない物を置かないシステムを作る
ダイニングテーブルの上に散らかっている物を観察し、そういう物がテーブルの上に行き着かない工夫をします。
・郵便物、学校のお知らせなどの紙類⇒DMなど、不要な郵便物は即捨てする。重要な郵便物は専用の入れ場(引き出しとか)を設定し、そこへ直行させる。
書類の整理のコツ⇒家中に紙がたまる5つの理由。これがわかれば、書類の整理は簡単になる。
・新聞、雑誌、刊行物⇒絶対テーブルの上に置きっぱなしにしない。読んだら所定の場所(本棚とか)にしまう。
・子供のおもちゃ⇒使ったらおもちゃ入れに戻す。
・洋服、バッグ⇒椅子やテーブルの上に置かず、(ちょい置きもしない)、専用のフックや、しまい場所に直行させる。
3)物全体の量を減らす
物が多いと、テーブルやソファの上を侵食します。不要な物はどんどん捨て、安易に家の中に物を入れないようにします。
日本は勉強道具が多いですよね? 各科目ごとに教科書やワークブック、プリントなどありますから。
私の娘は、大学に入るまでは自分の教科書がなかったので、たまりませんでした。
小学校低学年のときは、先生の手作りのリーフレットを使い、中学年以上で教科書が必要なときは、図書室にあるのを、4、5人のグループで1冊を見ていました。
中学、高校では、教科書を使っていましたが、図書館から借り、学期が終わったら返却しました。自分で買ったのは、数学のワークブックだけです(書き込みで問題を解くタイプ)。
自分の教科書ではないから、書き込みしないので、蛍光ペンなどもそんなに必要ありません。
大学では、教科書を買っていますが、使い終わったら、必要な人に売っています(Facebookにテキストを売買する専用のページがあります)。
「自分専用の物」をあつらえると、どんどん増えてしまうので、持たなくてもいい物は最初から持たないほうが家が散らかりません。
おもちゃが散らかるのも数が多すぎるから、という理由があると思います。
おもちゃを減らすには?⇒子供のおもちゃを減らす方法。すでにたくさんある場合
4)毎晩リセットする
テーブルの上が散らからないように、毎日、リセットしてください。夜やるといいでしょう。
上に乗っているものを片付けたら、きっちり拭き上げると翌日気持ちよく使えます。
テーブルの上をきれいにするのに役立つ記事
今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。
なぜあなたの部屋はいつも汚いのか? 部屋が片づかない10の原因と対処法。
*******
私の夫は、大きなデスクを使っていますが、表面積の90%以上を物が占めていて、見た目がひじょうに悪いです。完全に物置き場です。
しかし、本人の部屋にあるので、私は何も言いません。
私とシェアするダイニングテーブルには、フルーツ以外は絶対置かせません。余計な物が出ていたら、私の判断で、ユーティリティスペースの奥にある物入れにしまったり、夫のスペースに戻しています。
共有スペースでは、出しっぱなしは許さない、というルールを作るといいでしょう。