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やめたいと思うことをちゃんとやめるステップを提案します。
コンフォートゾーン(自分が居心地よくいられる空間)から出たくない私たちは、何をするときにも現状維持を好みます。
そのため、何かを始めるときにかなりエネルギーが必要ですが、始めるのと同じくらい、何かをやめるのも苦手です。
全然使っていないものを、いざ捨てようとすると、「もったいない」「そのうち使うかも」と思ってしまうのは、その品物と縁を切るのに抵抗があるからです。
いろいろなことを意識的にやめるのを続けると、いらないものをズルズル持ち続ける生活から脱出できます。
ステップ1:やめたいもの・ことを見つける
まず、自分が付き合いをやめたいものや、もうやめたいことを探します。
何をやめたいのかわかっていないと、やめることができません。
やめたいものを見つける作業をするとき、ただ心の中で考えるだけでなく、紙に書き出してください(写真に撮ってもOK)
ものに関して
もうかかわるのをやめたいものは、わりとすぐ見つかるでしょう。
過去記事でもさんざん書いています。
・全然着ない服
・もらったまま箱や紙袋に入っているギフト
・心が離れてしまった思い出グッズ(文集、卒業アルバム、写真など)
・最後に使ったのが、いつだか思い出せない品物
・人にあげようと思ったまま、しまいっぱなしになっている家電や調理ツール
自分の人生から切り離したい、そういうものを思いつくままどんどん書き出してください。
生活習慣に関して
やめたい生活習慣や、自分でも「悪習慣だ」と思っているものを書き出します。
それは、買い物依存やギャンブル依存のように、人生に大きな影響を与えるものばかりではありません。一見、無害に思えるものでは、やめたほうがいい生活習慣はたくさんあります。
たとえば
・もうやめたい趣味
・喫煙
・飲酒
・甘いものの食べ過ぎ
・コーヒーの飲み過ぎ
・物の買いすぎ
・テレビの見すぎ
・SNSのやりすぎ
・スマホの使いすぎ⇒スマホやYouTubeがクセになってしまう行動様式を知り、悪習慣を改める(TED)
・ゴシップ記事に興じること
・おせっかいのしすぎ⇒よけいなおせっかいはやめて、自分の問題にフォーカスするすすめ。
・他人の動向のチェックのしすぎ
・他人と自分を比べること
・なまけぐせ
・望ましくない人間関係を続けること⇒人間関係の整理:捨てるのではなく、かかわり方を変える(前編)
考え方のくせ
思考のくせにも、手放したいものがあるかもしれません。
・うじうじ迷うこと
・優柔不断なこと
・ネガティブ思考
・先の心配ばかりすること
・誰かをうらみ続けること
・自分にダメ出しをすること⇒自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
「性格だから仕方ない」とよくない思考パターンで生き続ける人がいますが、考え方は変えることができます。
ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
やめたいことをやめるときに重要なのは、本当に自分がやめたいと思っていることや、関係を断ちたいものを探しあてることです。
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主体的に「やめたい」と思う気持ちがないと、どんなテクニックを使ってもやめることができません。
だから、ステップ1はとても重要です。不用なものを手放すために、折にふれて何度も行ってください。
ものの断捨離に関しては、このステップを行うだけで捨てられるものもたくさんあるでしょう。
不用品を捨てられないのは、ガラクタをガラクタと認識していないだけですから、一度、ガラクタだとわかれば、ちゃんと捨てることができます。
ステップ2:やめると手に入るものを考える
次のステップでは、それを手放したり、その習慣をやめたりすると、手にはいるものを想像します。
手放すことが嫌いな人は、何かを捨てることや、やめることは、失うことだから、自分にとって大きなマイナスになると考えます。
しかし、何かを取り去ってしまうと、得られるものもあります。
ものを捨てると得られるもの
不用品を捨てると、こんなものが手に入ります。
・これまで、それを管理するのに使っていたスペース、時間、お金、心のエネルギー
・元をとるためにいろいろやっていたこと
2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
・「捨てる・捨てない?」と迷うのに使っていた時間と心のエネルギー
不用品管理に使っていたさまざまなリソースが浮くので、そのリソースを新しい活動に向けることができます。
私は、「不用品を捨てると新しい風が吹く」と言っていますが、これまで、たいして価値のなかったものに向いていた意識が解放されるので、新しい風が吹いていることに気づけるのです。
運は風のようにいつも身近にある⇒運をよくするために小さなリスクを取ろう(TED)
悪習慣を捨てると得られるもの
よくない習慣を捨てると得られるものは簡単に総ズオできます。
健康、時間、お金など、わりと重要なものが手に入ります。
悪習慣になっていることは、すごくやりたいからやっているわけではなく、ただ習慣になっているからやってるだけですよね?
そうした習慣を手放せば、本当にやりたいことをやることができます。
よくない考え方のくせを捨てると得られるもの
望ましくない思考パターンを捨てると、より健全な考え方ができるようになり、日々の幸福度があがります。
このブログを開設し、いろいろなお便りをいただくようになって気づきましたが、わざわざ自分が苦しむ結果になる考え方をする人がたくさんいます。
誰に強制されたわけでもないのに、自分で勝手に、暗いほうへ、暗いほうへ考えるのです。
たぶん、これも、そうした考え方が、くせになっていて無意識でやっていることだと思います。
自分の現実や、人生だと思っているものは、自分の身に起きたことの解釈で成り立っているので、よくない思考パターンを手放すと、人生が変わります。
悪習慣の捨て方のテクニックとしては、マインドフルネスと、習慣の3つのループ(きっかけ⇒行動⇒報酬)に手を加えることをおすすめします。
悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
「買わない暮らし。」という本に、買い物習慣を変える方法を書いていますが、「買い物」を自分が正したい行動に置き換えれば、習慣を変えるのに活用できます。
筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
ステップ3:やめなかった未来を考える
3つ目のステップは、その品物や習慣を捨てないとき、起こりそうな未来を想像することです。
仮に捨てなかったらどんなことが起きるか考えてください。
3ヶ月後、半年後、1年後、3年後、5年後、7年後、10年後ぐらいのスパンでイメージするといいでしょう。
それが本当に捨てたいものや、やめたいことであるなら、持ち続けてしまうと、暗い未来になります。
もちろん、この先、何が起こるかは誰にもわかりません。しかし、縁を切りたいと思っているものと、ずっと縁をつないでしまうと、どんなに自分をだまそうとしても、よい結果にはなりません。
というより、今日、すでにかなり重荷になっています。
今は、「これもういらないよね?」「このままじゃ、まずいかも」と、ぼんやり思っているだけなので、「よい結果にならない」ことを自分で認めずにすんでいるだけです。
これも、紙に書き出して、しっかり直面しましょう。
不用品を持ち続けるとこうなる
不用品をキープしてしまうと、どんな困ったことになるかは、過去記事にたくさん書いています。
代表的な問題は
・視覚的ノイズ⇒ストレス増大、集中できない、やすらげない
・管理に時間と手間暇がかかる
・部屋が狭くなる。家が倉庫状態になる
・いつまでも余計な買い物をし続ける(収納グッズ、関連グッズなど)
こんなところです。どれも生活の質をさげてしまう重要な問題です。
悪習慣を続けるとこうなる
長年の悪習慣が引き起こすものも、わかりやすいです。
不健康な生活により生活習慣病になります。しっかり病気にならなくても、体調が悪くなります。
睡眠不足や運動不足にもなるでしょう。
本当にやりたいと思っていたことをやらずに、どうでもいいことばかりに時間を使ってしまう生活が続きます。一生を棒に振る可能性もあります。
買い物依存やギャンブル依存は、経済的な困窮を招き、人間関係を悪化させます。
そこまでダメージの大きくない悪習慣でも、「やめたいと思っているのにやめられない私が情けない。私ってだめ」という恥の気持ちがつのり、自分をどんどん不幸にします。
よくない思考パターンが続くとこうなる
思考のくせを直さないとどうなるかも、想像しやすいと思います。
すでによくない思考パターンが及ぼす影響を、こうむっているはずですから。
端的に言って、ストレスの多い毎日が続きます。
今はいいかもしれませんが、いつもと違うことが起きると、ぽきっと心が折れてしまうかもしれません。
よくない思考パターンは、悪習慣にもつながります。
過度の飲酒や買い物、スマホ依存なども、もとはといえば、こころのバランスがくずれているから、起きることです。
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「気分転換に新しい雑貨や服を買いましょう」と雑誌には書いてあるかもしれません。
しかし、何かを捨てることも、現状を変えることですから、ちゃんとできれば、大いに気分転換になります。
悪習慣や考え方のくせを捨てれば、人生そのものが大きく変わり、それはもはや気分転換どころではありません。
やめることに、対してお金はかかりません。ぜひ、やめたいものを探してください。