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新しい年になり、今年こそ、汚部屋から脱却したいと決意を新たにしている人も多いでしょう。
そんな人のために、部屋をスッキリさせるコツを3つ紹介しますね。
1.目標を立てる
まず、目標をたてて、実行プランを考えます。
目標を立てるとは自分の目的地(行き着きたいところ)や、手にしたい結果を明確にすることです。そのためには、まず現状をチェックしなければなりません。
年初に目標を立てても、そのとおりにできるわけがないから、私は目標を立てない、という人もたくさんいます。
昔の私もそうでした。
一説によると、世の中の8割の人が目標を立てないそうです。
ですが、自分の現状に目を向けず、目的地も確認せず、計画も立てずに、行き当たりばったりに、日々のできごとに反応しながら進んで何かに成功する人が、はたしているのでしょうか?
そういう、天才型の人もいるかもしれませんが、あなたはそういう器(うつわ)の人ですか?
私は、「目標を立てる派」なので、この記事でもまずは目標を立てることをおすすめします。
正月に考えた抱負や目標に早々に挫折するのは、目標の立て方がまずいからです。
片付けや断捨離が目標であるとき、気をつけることを3つ書いておきますね。
1.どうやったら達成できるか考える
「汚部屋脱出!」「部屋をきれいにする」「実家を片付ける」という目標を立てたら、では、どうやったら、その状態を達成できるか考えてください。
具体的に自分が何をすれば、そういう状態になるか考えて、それを一つひとつ実行に移していけば、より目標に近づくことができます。
たとえば、毎日15分断捨離するとか⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
部屋がきれいになる習慣を1つだけ身につけるとか⇒スッキリと片付いた家にするための10の習慣(前編)。 https://minimalist-fudeko.com/how-to-get-an-organized-house/
とりあえず、流しだけはいつもきれにしておくとか⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
何か1つ、軸にしたい行動や習慣を考えて、定期的に行うようにしてください。
私は、今年はもっとフランス語の聞き取り力をアップしたいと考えています。
その場合、聞き取るスキルのつきそうな教材やら素材を見つけて、毎日それに取り組むというのが具体的な行動となります。
2.現実的な目標を立てる
昔の人が、「空を飛べたらいいなあ」と夢みたいなことを考えたから、いま、飛行機やヘリコプターがあります。だから、夢を見ることはいいことだと思います。
しかし、片付けに関しては、具体的で現実的な目標を立てたほうがうまくいきます。
「部屋が片付いたらいいなあ」と思っていれば、そのうち、お掃除をしてくれる妖精がやってきて、自分が会社に行っているあいだに、きれいに片付けてくれる、なんてことは、何年待っても起きません。
大きな夢はべつの方面で見て、部屋の片付けに関しては現実的に対処してください。
3.紙に書き出す
目標やアクションプランを立てたら、忘れないために、手帳やノートに書いておきます。
デジタルのほうが使いやすい人は、スマホのアプリやパソコンのソフトを使ってもいいです。
頭の中で考えているだけだと、24時間もすれば忘れます。
2、3日は物を捨てる行動を続けられても(特にいまは仕事が休みの人が多いでしょうし)、仕事が始まると、忙しくなってやらなくなり、ふと気づくと1月も下旬になります。
そして、筆子ジャーナルで、ハウツー記事を見たとき、「そういえば、私は、今年は断捨離するつもりだったんだ」と思い出し、またお正月に考えたことを、一から考え直すはめになります。
紙に書き出すだけでなく、信頼できる人や、自分が長時間、いっしょに過ごしている人(たいていは家族)に、伝えておくと、その人がリマインダーの役割を果たすこともあります。
去年私は、買わない挑戦をしていましたが⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
娘にはその旨、伝えてありました。
秋頃、ちょっと欲しいと思ったものがあり、「これがあると便利だと思っているんだ」と娘に言ったら、娘に、「でも、ママ、今年は物を買わないんでしょ?」と返され、買うのを思いとどまったことがあります。
目標を立てたあと、のちに、軌道修正をする必要も生じますが、そのときも、紙に書いたものがあったほうが、修正や調整をしやすいです。
その他、上手な目標の立て方は以前書いているので参考にしてください⇒新年の誓いをより効果的に立てる7つのコツ。確実に実現に近づくために。
2.とにかく始める、今すぐ動く
次におすすめしたいのは、少しでいいから今この瞬間から捨て始めることです。
毎日、このブログを読んでいても、実際に手を動かして捨てる、という行動をしない人がたくさんいます。
読んだだけで満足したり、読んでもすぐ忘れたり、自分ごととして読んでいなかったり、と理由はさまざまです。
2000年の4月に、辰巳渚さんの『捨てる技術』という本が発売され、Wikipediaには、100万部以上売れたとあります。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんは中学生のときにこの本を読んで大きな影響を受けたそうです。
近藤麻理恵さんの『人生がときめく片付けの魔法』もミリオンセラーになったし、やましたひでこさんの本だってそれぐらい売れているはずです。
つまり、不用品を捨てるというコンセプトが世に出てから、もう20年たっています。
メディアでも話題になっているし、いまでも、生活誌には、毎号、片付けの特集記事がのっているのにもかかわらず、捨てないでためこんでいる人がたくさんいます。
なぜなのでしょう?
たぶん、人間は、無意識(潜在意識)の中では、所持品を捨てたいとは思っていないのです。手にした物はずっと持ち続けて、できればあの世にも持っていきたいと思っているんじゃないでしょうか?
人間は、恒常性を保つ性質(ホメオスタシス)があるので、新しいことに取り組むことを無意識に避けます。
ましてや、不用品を捨てることは、自分の過去や今の生活を変える、自己否定みたいなものですから、物のおかげで、自分のアイデンティティを感じている人ほど、捨てるのはいやだと思います。
だから、いつまでたっても捨て始めません。
捨てたいと言いながら、片付け本を買い集め、ろくに物を捨てずにここまできました。
こういう人に必要なのは、始めることです。
「もったいない」「あとで使うかも」「そのうちいるかも」「捨てたら困るかも」といろいろ思うのは、無意識の部分が抵抗しているだけです。
「気のせいだ」と思って、捨て始めてください。
■参考記事
3.使うことを意識する
3つ目は物を使うすすめです。
ここまで読んでも捨てられない人は、今年は家にある物を使うことを意識してください。
物は使うために開発、製造、販売されます。
観賞用の物もありますが、観賞用の物は、見て楽しむためにあり、箱に入れて押入れの中にしまいこむために買ったわけではないでしょう。
物はいっさい捨てなくていいですから、一度、押入れや物入れ、たんす、クローゼット、机の引き出し、本箱の中に、どれだけの物が使われないまま置いてあるか、調べてください。
そして少しずつ使い始めます。
長年しまってあった結婚指輪を使い始めた、というメールを読者の方からもらったことがあります⇒卒業アルバムと育児日記を捨てて、区切りがついた。 3つ目のお便りです。
貴金属をしまいこんでいる人は多いと思いますが、なぜ使わないのでしょうか?
その理由を考えてください。
冠婚葬祭用のパールのネックレスだって、もっとふだん使いしたほうがいいと思います。
昔、20代のころ、絵葉書をためこみすぎたので、便せんがわりに使って、友達に出したことがあります。
友達は、「絵葉書を使うなんてもったいない」と返事をよこしました。
ですが、私は使ったほうがいいと思っていました。「もったいない」から、しまいこんでいても、絵葉書はどんどん黄ばむだけです。
私が絵葉書だったら、誰かにメッセージを書いてもらい、それを受け取った人が、「ほ~、きれいな風景ね~」と一瞬でも、喜んでくれたほうが、うれしいです。
暗い、かびくさい箱のなかで、他の打ち捨てられた仲間たちと一緒に少しずつ黄ばみ、ときには、シミ(紙を食べる虫)に這い回られるより、ずっとましです。
私は塗り絵が趣味ですが、去年は他のことに時間を使っていたので、ほとんど塗り絵はしませんでした。
けれども、塗り絵用に買ったカラーペンをモーニングページなどに使っていました。
水性のインクは寿命が短いですから。
複数あった使いかけのノートも、もらいもののボールペンも、印刷に失敗した紙の裏面も、全部、モーニングページや、メモに使い切り、いま、残っているのは2枚だけです(紙ばさみにはさんで使用中)。
持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ
私はたまたま紙やペンをたくさん持っていましたが、人によっては、やたらと食器があったり、コスメがあったり、冷凍食品があったりすると思います。
そういうものを今年はどんどん使ってください。
物を大事にすることはしまいこむことではなく、実際に使うことです。
ストックが多すぎると、使うのが大変だと感じるでしょうから、おのずと新たに買うことは控えるでしょう。
関連記事もどうぞ
確実に汚部屋から抜け出す方法。小さな行動目標を立ててクリアしていく。
気持ちのいい新年のスタートを切りたいあなたにおすすめの記事。
なぜ人は新年に抱負を語るのか、はたしてそれは効果があるのか?(TED-ED)
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カナダも2020年になりました。
改めて、あけましておめでとうございます。
今年、私の10年日記は、最後の年となります。
日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
自分で書いた文章を判読するのに苦労しているので、今年はもう少し読みやすい字で書こうと考えています。
そのためにどうするか?
落ち着いて、ていねいに書くようにします。
素晴らしい1年でありますように。