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何年も着てなくて、ただ、家にあるだけの服を処分しない理由を検証しています。
不用なのに捨てない理由20は、
そのうちメルカリ(フリマ、ガレージセール)で売るから。
これです。
いつの日にか、全然着ていない服を売って、お金を得るから、今は捨てない。
あなたもそうですか?
「損したくない」、「買うのに使ったお金を取り戻したい」とジタバタしない考え方を5つ紹介します
1.本気で売るつもりなのか?
「全然、着ていないんですけど、メルカリで売れば、私のお小遣いになるかな」と思って。
こう言って、不用な服を手放さない人がたくさんいます。
あなたもその1人なら、本当にその服を売りたいと思っているのか、考えてください。
「本当に売りたいのです。これが私のしたいことです」。そう言うのなら、なぜさっさとその行動を起こさないのでしょうか?
やりたいと思っていることを、先延ばししてしまうのは、優先順位の高い「やること」がほかにあるからです。
売りたいと思って、いつまでも出品していないとしたら、メルカリで服を売る行為は、あなたにとって、かなり優先順位の低いタスクなのです。
これまで優先順位が低かったタスクを、実際にするためには、その優先順位をぐっと上にあげなければなりません。
どうやって、優先順位をあげるか、「メルカリで古着を販売する」というタスクの代わりに、どのタスクの優先順位を下げるか、考えたことがありますか?
または、今、考えていますか?
ただ、「売りたいんです」と思っていても、実現しません。
貯金や断捨離のやり方の記事で書いていますが、ゴールに到達するために、地道に行動を積み重ねていく必要があります。
貯金したいときにやるべきこと⇒今日からできる貯金につながる行動。今年は貯金できなかった。来年こそがんばると言うあなたへ。
あなたは、そうする覚悟ができていますか?
2.本当にお金が欲しいのか?
「メルカリで売って、お小遣いにする」と言って、不用品を捨てない人は、たぶん、お金が欲しいのだと思います。
ですが、本当にお金が欲しいのでしょうか?
本当にお金が欲しいのなら、もっと早く売っていると思いませんか?
服は、新しければ新しいほど、高値で売れます。
特に、日本人は新品が好きなので、いったん、誰かの手に渡ったものは、それだけで価値が下がります。
新品信仰について⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。
新品同様のものでも、ずっとタンスや押入れに入れておくと劣化します。たとえ、まったく着用しなくても。
白い衣料は黄ばむかもしれません。
革製品は、かびくさくなるかもしれません。
合成皮革の服は、表面がべたつくかもしれません(コーティング剤が、水分、光、熱などによって変化するため)。
衣類についた汗や皮脂が酸化して、匂いがきつくなっていくかもしれません。
ウールやカシミヤだと、虫に食われる恐れもあります。
あなたが、「お金が欲しい、だからメルカリで着ない服を売るつもりなのだ」と本気で思っているのなら、さっさと売っているはずだし、何らかの事情ですぐに売れないときも、押入れやタンスに入れっぱなしにはしないでしょう。
風通しのいい場所におき、時々、日に干し、必要ならクリーニングするなどのケアをしているはずです。
着ない服をびっしりと、たんすに入れっぱなしにしたままで、1つひとつの服が、どんな状態なのか、検討がつかない人は、その服を売って、お金にしたいとは思っていません。
ただ、なんとなく、「売ってお金にしたい、損をしたくない」という気持ちでいるだけなのです。
失ったものを取り戻したいと思うな:部屋が物だらけになる理由(その7)
3.本当にお金が欲しいなら
本当にお金が欲しいのなら、古着を売るより、もっと手っ取り早く、確実な方法があります。
仕事を1つ増やせばいいのです。
バイトでもパートでも。
私の娘は、たまに、地元の掲示板(ネット)に、不用なものを出品して、売っています(最近、娘は忙しいのでやっていません)。
娘は、「どうせ捨てるなら、売って、お金にしたほうがいい。いくらかで売れれば、もうけものだ」ぐらいの気持ちでやっていると思います。
つまり、「売れたらうれしいけど、売れなかったら、それはそれでいい。その時は、ヴァリュービレッジ(寄付センター。娘の住まいのすぐ近くにある)に持っていこう」、と思っています。
本気でお金を稼ぎたいときは、娘は、給与の支払われる仕事を増やします。
メルカリを利用している人の多くも、私の娘のように、「古着を売って、がっつり稼ごう」とは思っていないでしょう。
処分することが目的で、ついでにお金になればうれしいな、ぐらいのスタンスではないでしょうか?
お金ができれば、おいしいものを食べたり、新しい服や雑貨を買ったりできるな、と皮算用しています。
「服を売って、お小遣いを作りたい」と思いつつ、売るための行動もしていないし、バイトや仕事を増やしてもいない人は、実は、お金はそんなに欲しくないのです。
4.売ろうと思っていると余計なものが増える
「いえ、私は、本当に売るつもりですよ。前にヤフオクとかで売ったことあるし」。
こう言う人もいるかもしれません。
売った経験がある人は、そうでない人より、メルカリを利用して、スッキリ生活に近づけるように思うかもしれませんが、逆に物が増えます。
以前、オークションやフリマアプリで、熱心に売っていたことがあったとしても、ずっと同じ熱量のまま、不用品を売り続けることはできません(仕事なら継続するでしょうが)。
このところ、出品できていないなら、何らかの理由で熱量がさがったか、ほかに優先順位の高いことができたのです。
熱がさめていても、売ったことがある人は、「そのうちまた売るかもしれない」と思って、いらない服を捨てません。
フリマを利用していたときのなごりで、梱包材などがまだ家に残っているでしょう。
古着を売ろうと思っていると、古着のみならず、梱包材まで捨てられません。
ついでに、書籍や雑貨なども、「売れるかも?」と思って、残しておくかもしれません。
「この服、いつか売るかも」と思っていると、古着、梱包材、雑貨が、家の中にとどまってしまうのです。
5.お金の代わりに差し出すもの
メルカリを利用して、「すごくお金になりました」という人は実際にいます。
このブログの読者の方にも、いらない服を売ったら、20万円以上になりました、という方がいました。
この人をA子さんと呼ぶことにしましょう。
A子さんは、古着をお金にするために、ほかのリソースを使っているはずです。
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
そもそも、A子さんが処分した一連の服は、高額なブランド物で、A子さんは、大枚をはたいて買っているかもしれません(多大な初期投資)。
さらに、高額の服だったせいで、あまり着ないときも、毎年、ほかの服と一緒にクリーニングに出していたでしょう。
今回、少しでも高く売りたいと思ったA子さんは、「メルカリ入門」とか、「すきま時間でメルカリで月3万稼ぐコツ」といった本を、ブックオフで購入し、時間をとって読み、研究した可能性もあります。
A子さんは、もともと写真に興味があって、手持ちの、わりと高い一眼レフカメラを使って、魅力的な写真を撮ったのかもしれません。
一口に、「高く売れた」と言っても、その裏で、バカにならないほど、いろいろなリソースを使っているのです。
A子さんほど、熱心にメルカリをしない人でも、出品、買い手とのやりとり、梱包、発送に手間と時間を使うことはさけられません。
そのリソースが工面できないから、タンスやクローゼットに、着ない服がとどまり続けているのではないでしょうか?
いずれにしろ、服が余っている今、「簡単に、古着が飛ぶように売れて、お小遣いが入って、ニマニマしてしまう」ということは起こりにくいです。
どうしても売りたいなら、一括で古着を買う業者に連絡して、すみやかに手放したほうが、部屋はスッキリするし、余計な管理の手間もなくなるし、「そのうち売らなくちゃ」という義務感からも解放されます。
このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
この続きはこちら⇒コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(20)
これまで取り上げた捨てない理由
1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配
17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから
18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安
19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない
これ以外に、捨てられない理由がありましたら、メールで教えてください。
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「この服はそのうち、売ってお金にする」
そう言いながら、いつまでもその服が家の中にとどまっている現状を変えるヒントをお伝えしました。
メリカリで売るつもりの人は、3月中に出品することにし、それができなかったら、処分する、と決めるといいかもしれません。
30日間チャレンジで、「メルカリで売ること」を目標にし、毎日、少しずつ出品準備をすると、販売までこぎつけることができるでしょう。
30日間チャレンジ⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
3月は、年度末だから、なにかと物入りで、お金を使う人が増えるので、売れやすいかもしれません。
年度末が関係ない人も、その雰囲気に影響されて、「自分も新しいもの買って、4月から新しい自分になろう♪」と、買い物をしそうな気がします。
税金の還付金も入りますしね。