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本は文化財だから、捨てないほうがいいという意見がありますが、どう思いますか?
この質問に回答した記事に、たくさん感想をいただきましたので、順番に紹介します。
発端になった記事⇒本は貴重な文化財だから捨てるべきではない、という意見に私が思うこと。
今、読書の秋ですし、本との付き合い方を見直すきっかけにしてください。
では、着信順に紹介します。
まず、百日紅さんのお便りです。念のため書いておくと、百日紅は木の名前で、サルスベリと読みます。
厳選して所有しています
件名:ブログを拝見して
本を捨てることについてですが。
わたしも本好きで子供のころから本を沢山持っていましたが、不要な本は買取に出して、本棚には精選した残したい本しかありません。
なので「不要な本は手放す」のは同意です。捨てるよりもブックオフやメルカリで別の人に読んでもらう方がいいとは思いますが。
ただし、筆子さんのこの文には同意できませんね。
>それに、読んだだけでは、本に書いてあることを役立たせることができません。
本は役立たせるために読むのではないと思いますよ。
実用書やハウツー本は別で、文学書はほとんど生活の役に立ちません。でも深く沢山読めば、知らず知らず、その人の血となり肉となり、心の支えになります。
もちろん本人はそんな事を意識して読むわけではないですけどね。
わたしは教師をしていましたが、本を読む子と読まない子では人間的な深みが全く違います。
勉強の成績や要領の良さには関係ありませんよ。
本を読む子は大抵国語の成績は良いけれど他の教科も優秀とは限りません。でも本を読み、想像して自分の頭で考える子は、そうでない子とは顔つきから変わってきます。
わたしの経験では、本好きの子は親御さんも本好きが多いですね。デジタル世代でも本を読む子は読みますが、昔より読む子と読まない子の二極化が激しいです。
役立たせるとか、そんな事を意識せずに「読むだけ」でいいのです。これは大人もです。
百日紅さん、はじめまして。お便りありがとうございます。
ブログをよく読んでくれているんですね。うれしいです。
百日紅さんも、本は、厳選して所有しているんですね。
>それに、読んだだけでは、本に書いてあることを役立たせることができません。
この文章ですが、私の書き方がまずかったかもしれません。主に、片付け本や自己啓発書のことを書いておりました。
過去にも書いていますが、
いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
自己啓発書(片付けや貯金の本)を読んでも何も身につかず、本ばかり買ってしまう問題。
本を読んだだけでも、なかなか現状が変わらないことがあって、変えるためには、行動(読んだことを何らかの形でアウトプットすること)が必要だと筆子は思う、という意味です。
それと、文学書は生活の役に立つと思います。生きるのに役立つというか。
だから、「参考にしよう」と思って読むのもありではないでしょうか?
小説を読むといろいろな人の人生を追体験できるし、なんとなくもやもやと悩んでいることが、言葉になって書かれていたりしますから、行動の指針になります。
それに、ある小説を読むと勇気づけられることもあります。
でも、本を読まなくても、ほかのことから、生きる糧を得ている人もいるはずです。
私の娘は全く本を読まず、ほとんどの時間を仕事に費やし、趣味はジム通い(重量挙げ)です。
だからといって、娘が浅い人間かといったら、そうでもないと思います。
仕事で、課題を解決しなければならない機会がたくさんあるせいか、私よりよほど生きる力があります。
英語で言うところの、problem-solving skills(問題解決能力)があるんです。
では、百日紅さん、これからも、お元気でお過ごしください。
次は、アズ茶さんのお便りです。
好きな本は手放さない
件名:9月20日の本を捨てる話について
今日の本を捨てる話、本好きな私には相談者さんの気持ちも、筆子さんの回答も、とてもよくわかります。
我が家にも天井まである複数の本棚に、絵本含め恐らく総計1000冊以上の本があります。
私は昔から人にひかれる位本が大好きです。
これまで生きているうちに、いろいろ考えが変わったり、生活環境が変わったりして、何度かまとめて(数十冊単位で)本を手放しました。
それで思いました。
もう絶対に自分が読まない本、自分が興味のなくなった本は持っていないほうがいい。
理由は複数あるのですが、物理的な面は筆子さんも何回も書いてらっしゃいますから、私が言うまでもないでしょう。
私の本棚には、相談者さんのように、絶版でもう手に入らない本もたくさんありますし、院の頃に研究していたテーマで貴重な文献もあります。
それらは貴重だとか文化的だの以前に、私の好きなものなので手放そうとは思いません。
また、手放した本は、「自分が」必要としていないだけなので、私はブックオフなどに買い取ってもらっています。
本の寿命がここで途切れるのは、本好きとしては忍びないですもんね。
ただ、以前100冊近く1度に買い取ってもらったとき、少し寂しくなってしまって、もちろん今は寂しい思いはないですし、後悔もしておりませんが、私の場合は物を手放す際、本に関してはよく考えたほうがいいなと思いました。
実はこの頃は、「本も手放したほうがいい。どんどん行くぞ」と張り切っていた時代です。
筆子さんも度々書いていますが、物を捨てる時は自分と向き合ってよく考えたほうがいいですね。
ただ、これは本当にその人次第なんだなと思います。本に全く思い入れのない人もたくさんいますし、そういう方は、読んだ本は家に置かずに売る、全て図書館で借りるという人もいますね。
しかし、その方は他に好きなものがあるわけで、例えば家具とかインテリア、洋服。私は家具などインテリアに全く興味がないので、サクサク手放せます。
今の私は、本に関しては無理して手放しません。
それと合わせて基本的には図書館で借りています。
もちろん、買う本もあります。以前は気になったら買っていたところもあるのですが、それこそ著者の意見に同意できない本は手放しますし、実用書なんかは一度読めば十分。
本棚には、まだ今でも今の私に必要のない本はありますが、気にしていません。
私は本が好きなので基本的には面倒を見る、と思っているせいもあります。
私ももう40代半ば、あとどれくらい本が読めるかなと考えます。
そのときの自分にとっていい本と出合うためにも心にもスペースがあったほうがいいんでしょうね。
ともあれ、自分が大事にしたい物を大事にする、位に思っていればいいかなと感じます。
(余談ですが、我が家には小学生が2人います。確かに2人ともよく本を読みます。)
アズ茶さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
アズ茶さんは、本が大好きなんですね。
思うんですけど、読書が好きな人と、本そのものが好きな人がいますね。
私が読めればそれでいいので、電子書籍で読むほうが多いんです。
紙本でもっているのは、何度も読む本です。
この記事であげている本のうち⇒文句や不満の多い生活から抜け出したい人におすすめの本、7選。
「ガラクタ捨てれば自分が見える」「人を動かす」「7つの習慣」「星の王子さま」は紙本でもっています(すべて原書)。
最初の3冊は本屋の実用書の棚にあると思いますが、繰り返し読んでます。翻訳本も読んでるし、オーディオブックまでもっています。
物と一緒で、大事な本や好きな本が少数あれば、私は満足できます。
その一方で、本がたくさん並んでいる光景が好きな人もいるでしょうね。
YouTubeを見ていると、本が図書館並にある書斎でしゃべっている人がいっぱいいます。
この人たちは、きっと引っ越しの予定はないのでしょうが、地震は怖くないのかな、と思ってしまいます。突っ張り棒かなんかでしっかり固定しているのかもしれませんが、本棚は倒れなくても、震度5ぐらいで、中の本は落ちてきますよね?
まあ、そんな心配より、本を家にたくさん置いておくほうが優先順位が高いのでしょう。
では、アズ茶さん、これからも本を読む生活を楽しんでください。
次は、チョコクッキーさんのお便りです。
そんなこと、初めて聞きました
いつも楽しく読ませていただいています。
今日の読者からのお便りを読み、筆子さんのコメントを読む前に筆子さんと同じことを思いました。
「この方は、本を捨てたくないのだろう。だから、捨てることに否定的な記事を探してしまうのでは?」ということです。
私はミニマリストや断捨離についての記事をわりと読む方ですが、この方のお便りにあった「本は貴重な文化財であり、知識・教養・文化の源である。だから本を捨てることは文化を軽視すること、知識・教養のない文化レベルの低い人間になること」というのは、初めて聞きましたし、全く同意できません。
(余談ですが、以前の読者のお便りの『食費1ヶ月2万円』というのも聞いたことありません)。
この件に関しては、筆子さんの意見に100%賛成です。
あと、ぜひ筆子さんの塗り絵の作品を見たいです。
よろしくお願いします♪
チョコクッキーさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
いつもブログを読んでいただき、うれしいです。
確かに、人は自分に都合のいい記事を探しますね。
だから、このブログを読んでいる人の大半は、「本は捨てるべきだ」という意見になると思います。
しかし、世間では、きっと、「本は捨てるな、置き場所があるなら(なくても?)たくさん持っとけ」という意見のほうが多いと思います。
塗り絵ですが、以前、キティの塗り絵を紹介したことがあります⇒質問とその回答特集(親にもらった物の処分方法、英語の勉強法、塗り絵)。
今回は、8月の終わりに塗ったミミズクの塗り絵を紹介します。
見てのとおり、何の工夫もない、ごくふつうの塗り絵です。
「もっと上手になりたい」と思っていた時期もあるんですが、そういうことを考え始めると、余計なストレスが増えるから、最近は、「色がつけばいいや、カラフルになれば」というスタンスで取り組んでいます。
では、チョコクッキーさん、これからもお元気でお暮らしください。
☆読者の皆さんの感想特集、続きはこちら⇒家に本がないと子供は読書好きにならない、という意見について:本の処分(その2)
エッセオンライン:不用品の手放し先
木曜の夜、エッセオンラインに新しい記事がアップされたのでお知らせします。
今回は、不用品の手放し方(どうやって処分するか)や、手放す先です。
50代からの不用品の手放し方。「なるべく早く処分」すべきワケ | ESSEonline(エッセ オンライン)
いろいろな処分方法がありますが、どれも手間がかかります。ゴミとして捨てることにしても、分別しなきければなりません。
これから、不用品の処分が難しくなることはあっても、簡単になることはないと思います。
ずっと気になっているものがあるなら、早めの処分をおすすめします。
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本を捨てる是非の記事の感想を紹介しました。
3通しか紹介していないのに長い記事になってすみません。
私が長々とコメントを書かなければ、もっとたくさん紹介できるんですけどね。
きょう紹介したお便りは、記事をアップしてすぐにいただいたものです。
その後、ゆるく募集したら、想像以上にたくさんのメールをいただきました。ありがとうございます。
順番にシェアしますので、どうぞお楽しみに。