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プチ断捨離の記事では、捨てるのが苦手な人に、スキマ時間にすぐに捨てられるものを紹介しています。
今回は、いつか、そのうち…と思いながら、ずっと処分を先送りしていたものを捨てるすすめです。
「いつか」も「そのうち」も来ません
なぜ、いつか、そのうち、と思っているものを捨てるのかというと、「いつか」も、「そのうち」も、来ないからです。
「いつか」が、コンスタントに来ていたら、とっくの昔に、必要なものだけが、必要な分だけあるスッキリした家になっているはずです。
「そのうち」は、辞書を見ると、「それが実現するまでに、それほど時日を要しないことを表す語、近いうち」と書いてあります。「そのうち雨が降るだろう」という例文が添えられています。
ですが、こと、片付けに関していえば、「そのうちどうにかしよう」と思っていることは、そんなに簡単に実現しません。
雨が降るのは自然現象なので、異常気象にならない限り、高い確率で、また雨が降ります。
しかし、「そのうち何とかしよう」と棚上げしたことは、自分が動かない限り、何ともならないのです。
未解決のことがらを、定期的に片付けていくと、ガラクタがたまりすぎることがありません。
いつか、そのうち、と保留されがちなガラクタを5種類紹介します。
1.そのうち使おうと思っているもの
いまは使ってないし、過去数年間も使っていなかった。だけど、そのうち、使うことがあるかもしれないから。
こんな理由で、とってあるものの中には、ガラクタ予備軍がたくさんあります。
たとえば、読んでいない本、使わないレシピの切り抜き、撮りためた番組録画、集めすぎたマスキングテープやラッピンググッズなど。
私も、先日、こうした「そのうち使うと思っているもの」を捨てました。スヌーピーの日めくりです。
こちらに画像あり⇒理想の自分になるために買った物を捨てるすすめ
こういう、他人からみると、実にしょうもないものに、人は執着し、捨てるのをためらうのです。
また、「いつか、そのうち使う」と思ってそれをしまいこみ、すっかり忘れてしまうこともあります。
今朝、デスクの引き出しの奥にある、フランス語の単語カードを引っ張り出してみたところ、すでに覚えてしまった単語がいっぱいあることに気づきました。
その単語カードには作った日付も入っています。なんと、2009年の6月に作っていました。10年前です。
この年、ラジオ講座でフランス語の独学を始めました。始めたばかりだったので、ものすごく基本的な単語をカードに書いていました。
単語カードは、作ったあと、何度も見て、覚えるべきものですが、私は作りっぱなし、しまいっぱなしで、10年放置していたのです。作った当時は、多少は使いましたが。
早速、もう覚えてしまった単語のカードを50枚捨てました。明日も、引き続き、単語カードを見直して、覚えたカードは、どんどん捨てます。
「いつか」は、来ない話⇒いつか使うかもしれない物こそ、いま捨てる物
2.なんとなく取ってあるもの
べつに使うつもりもないし、さしあたって使いみちも思いつかない、だけど、積極的に捨てる気になれないので、なんとなく取ってある。
このように、処分を保留したものが汚部屋にはたくさんあります。
たとえば、手紙、年賀状、各種おまけや粗品、記念品など。
日本には、おまけ文化があるため、「ちょっとした物」がたまりやすいのです。
国土が狭く、居住スペースも狭いのに、細々とした景品で、貴重なスペースを埋めていることに気づくべきです。
なんとなくとってあるものを手放すコツは、ごく簡単です。自分の生活にとって意味のある物だけを残す、と決めるだけです。
なくてはならない物だけを持つ、と決めるとさらにいいです⇒スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。
すると、「あってもいいけど、ないほうがもっと生活はスッキリする物」は持たなくなります。
物があふれそうな引き出しや押入れを開けて、「これは、なぜ、この家にあるのか?」と1つひとつ自問していくといいでしょう。
プチ断捨離なので、たくさん捨てる必要はありません。
1日1つだけでOKです。ただし、この問いかけを、毎日、続けてください。1回の所要時間は2分ぐらいでしょうか?
3.処分に困ってそのままになっているもの
ポイっとゴミ箱に捨てるわけにいかず、処分がおっくうで、そのままになっているものを捨てます。
たとえば、先日、読者のメールを紹介しましたが、パソコンはデータの処理をしなければならないので、捨てるハードルがなんとなくあがります⇒こんなふうにして古いパソコンと携帯電話を処分しました
このように、「捨てるのがめんどくさそうだ」「処分が難しそうだ」と思うものは、なぜ、めんどくさいのか、そのめんどくささの正体を、具体的な言葉にするととうまく捨てられます
自分がどこにむずかしさを感じているのか、1つひとつ、具体的に書いていけばいいのです(細分化)。
パソコンだったら、データを削除しなければいけない、とか、どこに持っていっていいのかわからない、と書きます。
分別がわからないから、捨てにくい、と思っているものもあるかもしれません。
めんどくさい、おっくうだ、と思うその理由をすべて、具体的な言葉で書き出すと、課題や、次にとるべき行動が明らかになります。
その後は、その課題を1つひとつ解決していけばいいのです。
いま、インターネットがあるからなんでも調べることができますし、分別方法がわからないときは、役所に電話して聞くこともできます。
処分が難しいものは、その日に一気に捨てなくてもいいです。1日15分ぐらい使って、1つずつ課題をクリアしていけば、ほどなく、目的を達成できます。
4.そのうち修理しようと思っているもの
道具や電化製品など、どこかがこわれていて、修理しようと思って、そのままになっているものもガラクタ予備軍です。
修理するか、あきらめて捨てるか、決着をつけてください。
洋服のボタンやホックが取れている程度なら、すぐに直せますが、ほかにも服がたくさんあると、直さずずっとそのままになってしまうものです。
そもそも、何かがこわれて、ずーっとそのままになっているということは、それは、自分の生活には必要ではない、ということです。
必要なら、とっくの昔に修理して、使っていますから。
こわれているものをずっと持っていると精神衛生にもよくありません⇒ガラクタをためこむ7つの弊害:不用品があなたをむしばんでいる~カレン・キングストンに学ぶ
私はDIYをしないので、何かがこわれたら、いさぎよく捨てるほうです。
しかし、手先が器用な人は、「直せば使える物」をたくさん持っています。本当に修理する気があるのか、修理をしたあと、使う気があるのか、今一度、自分の気持ちを確かめてください。
「やっぱり直して使う」と決めたら、できるだけ早く、直してください。「いつか」ではなく、4月25日の夜、直す、と予定を決めてしまったほうがいいです。
5.やりかけ・作りかけのもの
やりかけて、そのままになっているものの処遇を決めます。
ウエスにするために、古タオルや古着を大量にためこんで、そのままになることがあります。
ウエスとは?⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
毎日、拭き掃除をしていると、ウエスはどんどん消費されますが、それでも、限度があります。
ウエスにできる現実的なラインを見極めて、残りは寄付、燃えるゴミ、資源ゴミなどに回してください。
誰かにあげるつもりで、着ない服や使わないおもちゃをずっと持っていることもあります。
メルカリなど、ネットで売るつもりで、不用品がいつまでも家からなくならない、という読者もいました⇒少しでもお金にしたい、と思う貧乏性なので不用品を捨てられない。
捨てるというアクションの途中で止まっているので、最後まで完遂(かんすい)するよう、努力します。
作りかけのものは、趣味の編み物や、レース編み、ソープカービング、プラモデルなど、手作り作品の中にひそんでいます。
現在進行中の作品を捨てる必要はありませんが、もう何年も止まっているなら、本当に完成させる気があるのか、考えてください。
参考記事⇒もう作る時間なんてない。趣味の物や材料を捨てるススメ:プチ断捨離24
もっとプチ断捨離の記事を読む方はこちらから⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次
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今回は、いつか、そのうち片付けようと思っていたものを捨てることをおすすめしました。
もうすぐ元号が変わるので、これを機会に、生活を一新したい、と考えている人も多いでしょう。
ずっと据え置きになっていたことや、未解決のまま放置していたものを片付ける、いい機会ですね。