ページに広告が含まれる場合があります。
夏が終わるからでしょうか?最近、「捨てることに着手できず、悩んでばかりいる」という暗い相談メールをよくいただきます。
こういう人は、なぜ片付けられないのか、その理由を明らかにし、その問題をクリアする方向に動いてください。
そうすれば、もう少し、毎日が楽しくなると思います。
今回は、断捨離を困難にさせている原因を探すヒントを5つお伝えします。
1.悩むのは手持ちの時間の3割ぐらいにする
悩んでばかりいると、それで時間も気力も使い果たし、部屋は汚いまま。意識的に、悩む時間を減らしてください。
悩んでも何も解決しません。
もちろん、「もう!いくら掃除しても、ちっとも片付かないじゃん」「どうしてこの部屋、いつもこんなにくしゃくしゃなの?」「捨てても、捨ててもきれいにならないし!」「なぜ、私は片付けられないんだろう(うじうじ)」と思うことは、人間のごく自然な反応です。
しかし、このように、怒ったり、不満に思ったり、うんざりすることで、手持ちの時間をすべて使い切ってしまうのは避けてください。
いくらそんなふうに思っても、汚部屋はきれいにならないのですから。
理想は、いつも前向きに考えることですが、そんなことはできないので、持ち時間の3割程度を目標に、悩む時間を減らしてはどうでしょうか?
残りの7割の時間は楽しいことを考えたり、これからの計画を考えたり、問題解決に向けて動く時間にすれば、暮らしの質が向上します。
タイマーを15分か30分にセットして、思いっきり悩む時間をもうけておくと、えんえんと悩み続けることから逃れられるものです。
ひとしきりくよくよしたり、どんよりしたあとは、気持ちを切り替え、もっと建設的なことを考えてください。
2.まず問題を明らかにする
問題を解決するためには、何が問題になっているのか、明らかにしなければなりません。
断捨離で言えば、自分が片付けられない大元の原因が問題である、と言えそうです。
意外とこの「本当に解決すべき問題」を突き止めるのは難しいのですが、とりあえずは、なぜ、うまく捨てられないのか、その原因を追求してください。
断捨離する意志があるのに、片付けに着手できない人は、何が、自分の行動を阻止しているのか考えてみるといいでしょう。
先延ばしなのか?⇒今すぐやる人になる6つの方法。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
完璧主義なのか?⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
忙しすぎるのか?⇒忙しすぎて断捨離できない人が「忙しさ」を手放す方法
すでに捨て始めているのに、行き詰まったり、うまく捨てられないと感じているのなら、どうして、ガラクタの処理が困難なのか、その理由を考えてください。
捨てる判断基準がわからないのか?⇒年末こそ断捨離に決着を。私が物を捨てられた4つの判断基準とは?
もったいない、と思ってしまうのか?⇒お金がもったいないから不用品を捨てられない問題の解決法。
原因を特定できれば、あとはその問題のクリアに向けて、策を講じるだけです。
3.紙に現状を書いてみる
問題を見つけるためには、考えなければなりません。それは悩んだり、罪悪感を感じることとは違います。うじうじ考えるのはとりあえず横に置いて、状況を客観的に見てください。
何が問題なのかわからないときは、紙に書いてみると、頭の整理ができます。
別に理路整然とした文章を書く必要はなく、思ったことをつらつらと書けばいいのです。
ポイントは、少し深く考えてみること。
たとえば、ゆうべ、「いる物といらない物の、仕分けが思うようにできない。だから箱に入れてよけただけで終わった。何かいい方法はないか」という質問をいただきました。
この質問など、取っ掛かりとしてはいいと思います。
ただ、これだけでは、いったい何が問題なのかよくわかりません。
いただいた質問メールは文字数にして117文字。これには、顔文字が2つに、クエスチョンマーク(?)が9個含まれています。ツイートやチャットのような文章です。
「何かいい方法は?」と聞かれても、何を解決するための方法なのか、あいまいです(本人にはわかっているのかもしれませんが)。
ここからさらに掘り下げるべきです。
仕分けができないその原因は何なのか?
いる物といらない物の区別ができないのか?
箱に何か入れたようなので、いる物といらない物を分けることはできたのだと思われます。
では、捨て方がわからないのか?
仕分けしたあと、どこに物を置いたらいいのか、それがわからないのか?
不用品の処分方法がわからないのか?
不用品の処分の仕方⇒上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる
こんなふうに、今、自分が直面している問題をすべてリストアップしてください。問題は1つだけとは限りません。
アナログの紙に書かず、ブログに自分の気持ちを気ままに書いてもいいと思います。
4.人に相談してみる
考えがまとまらないときは、人に相談するのもいい方法です。
家族や友達に、「今、こんなことに悩んでいるんだけど」とざっくばらんに話してください。
人に話すときの最大のポイントは、聞き上手な相手を選ぶことです。
ただ、「ふん、ふん」とこちらの話を聞いてくれ、タイミングよく、別の視点から物を見られるヒントとなるような、相槌を入れてくれる人がベストです。
説教を始めたり、自分の意見を押し付ける人、他人の家庭に口出しする人に話すと、問題解決どころか、新たな問題が発生します。
意外と、親しすぎる人ではなく、全く利害関係のない人のほうが、素直に話すことができるかもしれません。
この段階で、問題の解決の糸口を見つけられなくてもがっかりしないでください。
頭を整理するために相談をするのですから、別に解決策を教えてもらう必要はないのです。
その意味では、生きている人間に話さなくてもいいかもしれません。ペットやぬいぐるみに向かって話すのに抵抗がない人は試してください。
墓参りに行って、もう亡くなった人に話しをして気持ちのふんぎりをつける人もいます。
そばにいない人にでも、この世にいない人にでも相談できます。「こんなとき◯◯だったら、どういうふうに行動するかな?」と想像してみると、考えがまとまることもあるのです。
5.ネガティブな言葉を使わない
文章を書くときも、人と話すときも、ふだん考えているときも、ネガティブな言葉を使わないようにしてください。
便宜上、この記事では「問題」と書いていますが、それは「課題」であり、挑戦やチャレンジ、またはよりよい暮らしに変わるよい機会です。
無理にポジティブな言葉を使う必要はありませんが、できるだけニュートラルな言葉を使うことをおすすめします。
ネガティブに考えれば考えるほど、問題が大きくなるし、いい考えが浮かびません。
なぜならば、きのうも書きましたが、私たちは、周囲で起きることをきわめて主観的に見ているからです⇒なぜ運動するのを面倒に感じるのか?あるいは断捨離を始められないのか?(TED)
「片付けようと思っているのに、片付けられない。私ってだめな人」と思うのではなく、「私は、今、汚部屋解決にむけて、前向きに努力している」と考えてください。
ポジティブな態度を養うコツを3つあげておきます。
◯ふだんからポジティブな言葉を使うようにする
できない⇒やってみよう
難しい⇒繊細な問題だ
無理だ⇒ひょっとしたらできるかもしれない
◯できないことに意識を向けず、すでにあるもの、できることにフォーカスする⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
◯けなさず、ほめる
相手が自分の場合は、自分を責めない。
ただし、自分にやさしくする、ということは甘やかすことではないので気をつけてください。
~~~~~
「片付け方がわからない!」「捨てることができない!」「断捨離を始められない!」と言いながら、頭の中でぐるぐると悩んでばかりいる人は、何が問題になっているのか、そこがわかっていないのだと思います。
感情的な反応をするのはほどほどにして、一步下がって、自分の部屋を見てください。
きっと何が問題なのかわかります。問題を見つけることが、解決の糸口なのです。