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断捨離のペースを落としたほうがいい時を、5つ紹介します。
ガラクタを捨てるとハイになり、どんどん捨ててしまうことがあります。
やりすぎると、あるときどーんと落ち込んだり、生活の質が落ちたりするので、ペース配分を考えながら取り組みましょう。
以下のようなことが起きていたら、少し休んだほうがいいですよ。
1.肉体的に疲れているとき
疲れていたら休憩するべきです。
以前、いろいろな片付けルーティンを一気にはじめて、睡眠不足で疲れている人からメールをもらったことがあります。
こちらで紹介⇒日々の片付けルーティンをこなすのに疲れてきたらどうするか。
この方は、自分の決めたルーティンをちゃんとできないことに苛立ちを感じていました。
こういうときは、少し断捨離のペースを落としましょう。
自分が疲れれいるかどうかわからないときは、最近、何を考えているか、ふりかえってください。
疲れているときは、たいていネガティブなものの見方をします。
友達や家族の何気ない言葉や行動に、ものすごくイライラしたり、空が曇っているだけで、気分がふさいだり。
ものごとを必要以上にひねくれて受け取ったり。
そんな自分に気づいたら、きょうは別に何も捨てなくてかまいません。おいしいものを食べて早く寝てください。
2.張り合ってしまうとき
捨てた物の数、所持品の数、自分の捨て活動、部屋の様子などを、人と比べ、張り合い、一喜一憂することにエネルギーを使っているときは、ちょっと断捨離を休憩してください。
ソーシャルメディアがあるから、比べる対象はごまんとあります。
たぶんそのせいで、昔ならもっとマイペースで生活できた人も、今は、意味のない競争をしつつ、あまり楽しくない毎日を送ってしまうのです。
スポーツの競技大会のように、競い合うルールがちゃんとある上で、競争をしているならわかります。
しかし、インスタグラムのフォロワーの数、持っている所持品の数、どれだけ部屋がスッキリしているか、その人の幸福度なんてものは、何のルールも競い合う枠組みもありません。
ところが、こういう事象で、他人に勝手にライバル意識を燃やす人がたくさんいます。
自分と年が同じだ、生活環境が似ているなんて理由で。
こういうこと、私の趣味の塗り絵の世界でもあります。
私、大人の塗り絵を始めて4年目ですが、この間に、塗り絵を楽しむ最大のコツを学びました。
できばえを人と比べないことです。
まあ、あたりまえのことですよね。
ところが、上手な人の塗り絵を見て、自分の塗り絵のしょうもなさに落ち込む人はたくさんいます。かつて、私もそういうことがありました。
私の場合、落ち込むといっても、「もうどうでもいいや」と投げやりになり、ものすごく雑に塗る程度なので、そこまで実害はありませんが。
作品のできばえ以外にも、カラーチューバー(塗り絵について発信しているYoutuberのこと)は、塗ったページ数や、チャンネル登録者の数を比べることもあります。
不毛な競争をしているかどうかは、その人がしゃべっていることや、コメントに書いていることを見ればわかります。
なぜ、こういう不毛な競争をしてしまうのかというと、結局、自分に自信がないからです。
自信がないから、他人の承認を求めるのです。他の人や世間が使っている尺度で測って、自分がそこそこ上をいけば安心できるというわけです。
しかし、他人の尺度では自分の生活を測ることはできません。
こういうときは、物の断捨離はちょっと休んで、心の中の片付けをしてください。
3.捨てるのがとてつもなくつらいとき
断捨離をしているとき、捨てる・捨てないの判断をするのに、ものすごく時間がかかるし、ようやく決めて、いざ捨てようと思っても、そこでもまた、寄付するか、売るか、捨てるかで、ものすごく迷う。
こんなふうに、迷いに迷うことが多いなら、1000個捨てなんかはやらなくていいです。
捨てなくていいから、買う方ともらう方を控えてください。
たとえば、無駄な物を買わないチャレンジをするとか、必要な物を必要なタイミングで買うことを心がけるとか。
無駄な買い物をやめる7つのコツ(私の買わない挑戦、5月の結果)。
いつもなら、服の複数買いをしているところを、1着だけ買うとか。
これまで、断りきれなくて、もらってしまっていた物をしっかり断るとか。
せっせと捨てなくても、買ったりもらったりして家に入る物の数をコントロールすれば、全体的に物の数は減っていきます。
新しい服を買ったら、古い服を着るしかありませんし、着れば服は痛みます。
それに、長い目でみると、たくさん捨てることよりも、家に入るほうをおさえられる生活習慣を身に着けてしまったほうが、リソースやお金が無駄になりません。
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
4.捨てるより、買うスピードが早いとき
「物のない部屋にしたいと思っているけれど、いざ、物を捨ててしまうと、新しい物が欲しくなり、どんどん買ってしまいます」という読者がいました⇒ネットショップでの無駄遣いをやめるために、頭の中の片付けに取り組もう。
このように、せっかく不用品を捨てたのに、新しい物を買ってどんどんスペースを埋めるとか、新しい物を買うために、まだ使える物をどんどん捨てる、なんて事態が起きていたら、断捨離をやめてください。
捨てるのはやめて、今ある物を使い切ることにフォーカスしましょう。
死蔵品を使いながら、自分が本当にしたいこと、本当に求めている生活、大事にしたいことについて、考えてください。
モーニングページを書き、ブレインダンプをして、いろいろ考えた結果、やはり私はこれからも、買い物をして生きていきたい、いろいろな物をたくさん買って、ハッピーな人生を送りたい、と思うなら、断捨離はすっぱりやめて、買い物に邁進すればいいのです。
シンプルライフにしたいからと、断捨離をし、それと同時進行で、買い物をどんどんするのは、どっちつかずの状態です。
捨てたいのか、物を増やしたいのか、どちらか1つにはっきり決めたほうが、自分も苦しくありません。
自分で自分を偽る必要がなくなるからです。
5.捨てる物がなくなったとき
1年ぐらい、毎日、せっせと不用品を捨てていると、「もうガラクタはない、捨てるものはない」という日が来ます。
そうしたら、もう断捨離しなくていいです。
もう捨てる必要がないのに、続行しようとすると、取っておいたほうがいい物まで、無理に捨てるはめになります。
もともと、断捨離は、よりよい生活を手にするための手段ですから、ある程度、身辺がきれいになったら、別のプロジェクトをすることに、時間とエネルギーを使うべきです。
それは、新しい挑戦や仕事かもしれません。趣味を楽しむことかもしれません。この世界をよりよくするための活動かもしれません。
人によってやりたいことは違いますが、それが何であるかは、自分自身でよくわかっているはずです。
まあ、いったんきれいになったと思っても、生活している限り、また少しずつ不用品は増えていくので、「もう断捨離できないんだ、さみしい……」と思う必要はありません。
☆関連記事もどうぞ⇒今すぐ断捨離をやめたほうがいい4つのケース。
こちらもおすすめ⇒たくさん物を捨てたのに、ストレスが減らなくて苦しいときの対処法。
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不用品の片付けを休んだほうがいいときを、5つ紹介しました。
断捨離中に限らず、ストレスが多いときや、やたらとひねくれたものの見方をしているときは、心身ともに疲れているので、しっかり休憩をとったほうがいいですよ。
それと、断捨離は修行ではないし、苦しみながらやるものではありません。
確かに捨てる作業はつらいですよ。
私もいまだに、「ああ、こんなもん、買うんじゃなかった」「お金をどぶに捨ててしまった」と思うことがあります。
捨てるときに、胸がチクリと痛み、それは決してハッピーな感情ではありません。
ですが、捨てた後は、とても爽快なので、不用品の片付けはどちらかというと楽しい作業です。
ハムレットのように苦悩しながらする作業ではないと思います。
これが仕事だったら、苦しむことでスキルが身につき、人間性が磨かれることもあるでしょう。
ですが、目の前にあるセーター1枚を捨てるのに、何時間迷ったところで、得られるものがあるでしょうか?
家族とバトルを繰り広げながら、リビングルームにある新聞紙を捨てたからといって、いったい何を勝ち取れるのでしょうか?
ただ、疲れるだけだと思います。