ページに広告が含まれる場合があります。
読者のHさんの質問に答えます。部屋がすごく汚いので、片付けのとっかかりがつかめないそうです。
過去にも、似たような質問に答えています。そこで、過去記事のリンクを記載して返信したら、メールが戻ってきました。よってこの記事で回答します。
まずメールをシェアしますね。
片付けるとっかかりがつかめません
件名:うんざりするくらい汚い!だけど‥‥‥
まさに、汚すぎて片付けようと思っていても、どこから手をつけてよいかも分からない状態になっています。
結婚して子供もいますが、とっかかりというかきっかけというか、なかなか進まず、筆子さんに道を進めて頂きたくメールしました。助けて下さい。。。
Hさん、メールありがとうございます。
どこから手をつけていいかわからないほど汚部屋のときは、どこから手をつけてもたいして変わりません。
何から捨て始めても、必ず、いまよりきれいな部屋に一步近づきますので、とにかく始めてください。
自分の家なので、自由に片付ければいいです。ルールはありません。
一応、こんなふうにやるといいかもしれない、というポイントを9つ紹介します。Hさんの家を拝見していないので、どの汚部屋でも当てはまりそうなことです。
すべてを一気にやる必要はありません。今週(今月)は1番の方法、来週(来月)は2番の方法というように1つずつタックルしてください。
■始め方
1.特に気になる場所から片付ける
自分がふだん長く時間を過ごす部屋のまんなかに立ち、あたりをじーっと眺めてください。
特に気になるものがあると思います。それから捨ててください。
キッチンなら、ダイニングテーブルの上に、何かよくわからないものがぐしゃぐしゃとのっているかもしれません。
そのあたりから片付ければいいのです。
テーブルの片付け方は具体的に記事にしています⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
この方法はダイニングテーブル、勉強机、パソコンデスク、居間にあるテーブルなど、机状のものなら何でも使えるし、ベッドや床など平らな表面にも使えます。
表面は意外ときれいだけど、クローゼットに服がぎっしりあってうんざりするなら、衣類から片付ければいいです。
衣類の片付け方もたくさん書いていますが、こちらのやり方はどうでしょうか?⇒洋服の断捨離ができないときに効く、残す服の選び方。
どれを片付けていいのか選べないときは、部屋を1つ決めて(そのぐらいはできますよね?)入り口から時計回りに順番に片付けていってください。
2.かんたんな物から捨てる
捨てやすい物から捨ててください。
一番捨てやすい物とは?
真正ゴミです。
紙くず、空のペットボトル、賞味期限が切れた食品や薬、もう読んでしまった新聞や雑誌、子供には小さくなった服。
こんなものから捨てます。
3.1日15分、1ヶ月捨て続ける
きょうから、1日15分だけでいいので、いらない物を捨ててください。
以前、「ガラクタ置き場になっている離れをどうやって片付けたらいいのかわからない」というお問い合わせをいただいたことがあります。
1日15分捨てるのを継続することをおすすめしたら、その後とてもうまく捨てられるようになった、というメールをもらいました。
試してください⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる
まずは1日15分、1ヶ月だけでいいので続けてください。今から始めれば、年末の大掃除のころには、だいぶきれいになっていると思います。
4.片付けをする時間を決めてスケジュールに組み込む
片付けをする時間を決めて、その時間が来たら、有無を言わさず、片付けに着手します。
いつかやろう、時間ができたらやろう、と思っているといつまでたってもできません。
主婦の場合、早朝、あるいは寝る前がいいと思います。他人の邪魔がはいらない15分をきっちり確保してください。
習慣になるまで、忘れないように、朝起きたら、すぐに目につく場所に、「片付け、15分!」と書いた付箋を貼っておくといいでしょう。
5.少しずつ、だけど着実に捨てる
1年ぐらいかかるかもしれないことを覚悟の上、毎日少しずつ捨ててください。
これまで長い時間かけて、汚部屋になったのですから、1日、2日で片付くと思わないほうがいいです。
いま、足がずぼずぼとガラクタの山の中に入ってしまうような汚部屋ではないですよね? お子さんがいるから、普通の生活はできていると思われます。
ちょっと物が多いだけなので、毎日15分コツコツ片付けていけば、1年もかからず、部屋はきれいになると思われます。
捨てているうちに、だんだん決断も早くなってくるので、もっと早く終るかもしれません。
以上、5つ、どれでもいいのでやり始めてください。
もし、うまくいかないことがあったり、つまづいたら、状況を詳しく書いてまたメールしてください。この記事を読んでも、捨て始めることができないなら、先延ばしをしている理由を教えてください。
そのさいは、メールアドレスをかえるか、パソコンからのメールを受信できる設定にしてください。
Hさんは、@docomo.ne.jp のメールアドレスをお使いですが、こうしたキャリアメールのアドレスは、パソコンから送ったメールが届かないことが多いです。
■捨て方と捨てているとき注意すること
次に、片付けがうまくいくコツをお伝えします。
6.捨て方がわからないときはこうする
捨て方がわからなくて片付けられないという人もいます。
その場合は、とりあえず、捨てたいもの、自分の家から出したい物をだーっとゴミ袋に入れて、あとで分別してください。
私が母と実家を断捨離していたときは、たいていこの方法をとっていました。
母にいらない物を全部畳の上に出してもらって、私が、母に聞いたり、名古屋市のホームページを参照しながら、指定のゴミ袋に入れていきました。
何回かやれば、何が可燃ごみで、何が資源ごみなのか、といったことがわかってきます。
ほとんどの自治体がホームページにわかりやすい一覧表を作っているし、電話で問い合わせることもできます。
捨て方を調べて、望ましい方法で捨てるのは、やってみればべつに難しいことではありません。ただめんどくさいだけです。
めんどくさいですが、日本語がわかれば誰でもできることです。
7.片付けをがんばっているときは、余計な物を家にいれない
すでに家にうんざりするほど物があるのですから、ある程度すっきりするまでは、余計な物を家にいれないようにしてください。
特に気をつけるのは、収納グッズです。「収納グッズを買えば、きれいに片付く」と思うかもしれませんが、収納しようとするから、いつまでも片付かないのです。
その理由はこちら⇒物が多すぎる時、整理整頓や収納は何の解決にもならない理由
すでにある収納スペースにおさまるようになるまで、安易に収納グッズを買わないほうがいいです。
8.1つひとつの捨て作業を完了させる
捨てようと思ってゴミ袋に入れたものは、必ずゴミ収集場に出してください。そこからまたひっぱりだして、しげしげ見たりしないこと。
もちろん、分別は必要ですが、分別をしたあとは、できるだけ早く(最短時間で)、それぞれのゴミの目的地まで必ず送り届けてください。
捨てようと思ったものをいつまでも家においておくと、その上にまた別のゴミがたまっていきます。
捨てるところまできっちりやって、片付け作業が完了します。
9.なぜ片付けにすぐとりかかれないのか考えてみる
もし余裕があったら、なぜ自分は、すぐに片付けを始められないのか、その理由を考えてください。
わりとささいなことが原因で、スタートできないものです。
よくあるのはこんな理由です。
片付けるのはすごく大変だと思い込み、怖気づいている
毎日コツコツ捨てていれば、意外と片付くものです。いきなりすべてを片付けようとせず、まずは目の前にある小さなガラクタを捨てることから始めてください。
「作業を細分化したら、うまく片付けられた」というメールをもらったことがあります。できそうならタスクの細分化を試してください。
細分化のやり方⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です
やり方がわからない
単に不用になったものを捨てるだけです。あまり難しく考えすぎないほうがいいです。
物がたくさんありすぎて頭がくらくらする
部屋全体を見ると気持ちがめげるなら、目の前の引き出しや棚一段だけをきれいにすることに集中してください。
英語に One day at a time (ワン・デイ・アット・ア・タイム)という表現があります。
先のことに心をわずらわせずに、まずは、今できることを確実にやる、目の前のタスクをやる、きょう1日を着実に生きる、という意味です。
この精神で片付けをしてください。
忙しい
Hさんはお子さんがいらっしゃるので、ほかにもやることがたくさんあるかもしれません。しかし、忙しいことを言い訳に、いつまでも片付けを後回しにしていると、ますます忙しくなるだけです。
物が少ないほうが家事は確実にラクになるからです。
「忙しい」と言い訳する傾向が強いならこちらの記事を読んでください⇒忙しすぎて断捨離できない人が「忙しさ」を手放す方法
忙しい、忙しいと思っていても、意外と片付ける時間はあるものです⇒忙しい日は1日5分の断捨離を~5分で片付けられる10の場所
無意識に自分以外の人が片付けるのを待っている
部屋が汚いのは、ほかでもない自分のせいであり、自分で片付けるしかありません。ところが、この事実に直面するのがいやで、いつまでたっても片付けない人がいます。
心の底では、自責の念があるので、毎日気分はどんよりしています。
このような日々を送るのは、状況やガラクタに振り回されているだけです。
「自分でやるしかない」と覚悟をきめて、ほんの少しでも何かを捨てれば、自分が状況をコントロールする側にまわるので、無力感が消え、もう少し毎日が楽しくなります。
関連記事もお読みください
この記事を読んでも意味がよくわからなかったり、全くやる気にならなかったり、やってみたけどうまくいかない場合は、関連記事も読んでみてください。
片付けたほうがいい場所、捨てたほうがいい物を具体的に書いています⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん
ゴールと現状を照らしあわせ、ギャップを埋めていく方法などを紹介しています⇒何から片付けたらいいのかわからず、動き出せないときはこうしてみる(汚部屋改善)
流しをきれいにすることを心がけたら、ほかもきれいになった人たちの証言を集めています⇒効果的な片付けの始め方~シンクを磨くと生活が一変する
片付けスイッチをカチっと入れるには?⇒今すぐ片付けスイッチを入れる簡単な方法~断捨離モチベーションがわかないあなたへ
********
今回は片付けるきっかけを見つける方法を紹介しました。
不用品の引き取りにお金がかかったり、業者を探すのが面倒だ、というメールもいただくのですが、それは仕方がないことです。
自分が買った物の面倒を最後までみる体験を積み重ねると、今後は不用意な買い物をしなくなります。1日でも早く片付けを始めたほうがいいのです。