お片付け

断捨離テクニック

最終更新日: 2017.09.3

片付けられない人でも大丈夫。部屋を片付ける6つのステップ

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部屋の中がいつもくしゃくしゃ。片付けたいけど、どうもうまく行かない。

そんな片付けが苦手な人が、ちゃんと片付けられるコツをお伝えします。

どんな部屋を使うときにも使えるやり方ですが、今回は例としてリビングルームを片付けることを想定しました。

これは、特に片付けられない人のメソッドですが、どんな方にも使っていただけると思います。

片付けられない症候群にかかっていたとしても、順番に1つ1つのステップを確実にやれば、部屋はきれいになります。



ステップ1:片付ける前にゴール設定をする

片付けをしたあと、どんな状態の部屋にしたいのか、片付けたあとの理想の状態をイメージしておきます。

ゴールを決めるときは、できるだけ現実的で、具体的なものにしてください。ただ、なんとなく「きれいな部屋」とか「スッキリした部屋」では、ゴールとして弱いです。

たとえば

– 大枚はたいて買った北欧風サイドボードの上が物置になっているので、ここがすっきりして、一輪挿しを置けるような部屋にしたい。

- 徹底的にモノのないミニマリストみたいな部屋にしよう。家具はテーブルとソファだけ。

– 部屋の真ん中で、腕立て伏せができるぐらいのスペースがあるといいな。

- 床の上には何も置いてなくて、突然お客さんが来ても笑顔で迎えられるような部屋づくりがしたい。

できれば、紙に書くことをおすすめします。絵が得意な人はイラストで表すのもおすすめ。





ステップ2:小さなところから片付ける

これまで片付けたくても片付けられなかったのは、いきなり、部屋全体を一気にきれいにしようとしたからです。

まずは小さな場所から片付けます。一箇所きれいにして、成功体験を積み重ねることを繰り返し、脳に「片付けをする行動」の神経回路を作ります。

うまく片付けられないのは、そういうことをする神経回路がないだけです。

これは、料理をするとか、犬を散歩に連れて行くとか、自転車に乗るといった行動と同じです。

今までやったことがないことや、自分にとって難しいことをやるときは、できるだけタスクを小さく、簡単なものにするのがコツです。

小さな場所の片付けも、そのゴールを意識してやるようにします。

ただなんとなく「片付けよう」と思っても、脳は動き出せません。脳には具体的な指令をだしてください。

小さな目標の例はこんな感じです。

- 子供のランドセルと洋服が出しっぱなしになっているからそれを片付けよう。

- ソファの上にモノがいっぱいあって座れないからそれをどけよう。

- とにかくテーブルの上のごちゃごちゃを何とかしよう。
参考:テーブルの上の片付け方⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない

- 窓のまえに置いてある本箱の上にモノがいっぱいのっていて、日差しが入らないから、本箱の上をきれいにしよう。

そもそもどこを片付けていいかわからない、部屋の真ん中に立つと、右も左も不用品がいっぱいで、無力感にさいなまれる、そんなときは、こちらの記事を参考にしてください⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん

ステップ3:片付けが終わった後のごほうびを設定しておく

片付けを始めるまえに、片付けが終わった後のごほうびを考えておきましょう。

こんなものがなくても片付けられる人はいいのですが、片付けられない人は、インセンティブ(やる気を起こさせてくれる刺激)があったほうが片付けに成功しやすいです。

たとえば、この引き出しを片付けたら、好きなテレビ番組を見る、とか、このサイドボードの上をきれいにしたら、趣味の読書をする、といったことです。

ごほうびは何でもいいですが、新しいクッションを買うといった、片付けを困難にするようなごほうびは、その部屋の片付けが完全に終わるまで控えます。

すぐに消費できる食べものは大丈夫です。

ステップ4:気を散らすものはすべて排除

片付けに集中するために、スマホやテレビ、パソコンなど気を散らすものの電源は切ることをおすすめします。

電話は留守電にしておきます。

家族に邪魔されないように、1人でいるときにやってください。

ステップ5:タイマーで時間を切る

タイマーで10分、30分、45分、1時間など好みの時間を設定します。

最初はできるだけ短い時間がおすすめです。

タイマーがない場合は、時計を見ながらやってください。ここでわざわざタイマーを買いに行こうとすると、片付けという行動から逸脱するのでやめましょう。

タイマーをかけるのはその時間に、片付けに集中するためです。持っていない場合は別の機会に100均で1個買っておいてください。

タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?

ステップ6:実際に片付ける

いよいよ片付けに入ります。 段ボール箱か袋(ゴミ袋、レジ袋、大きな紙袋など)を2つ用意してください。

部屋に散らかっているものを3つに分類しますが、3)のカテゴリーに入るものと、場合によっては1)のカテゴリーにあたるものを入れるためです。 

自分が片付けたい場所に散らかっているものを、1つ1つ手にとって、以下の3つのものに分類します。

1)部屋に残すもの
その部屋でひんぱんに便利に使っているもの。
これは所定の位置にしまいます。しまい場所がないなら、定位置を設定します。

2)部屋から移動させるもの
便利でよく使うものではあるが、その部屋では使わないもの、その部屋には属していないもの。

たとえば、お茶を飲んだあとの、ティーポットやマグカップがあったら台所に持っていきます。

3)家のどこにも置くべきではないもの
このカテゴリーに入るものは不用品です。

たとえば、カップヌードルを食べたあとの容器や、空のペットボトル。こういうのはゴミですから、ゴミ箱に捨てます。

ゴミを再利用することは考えないでください。

再利用しないほうがいい話⇒リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?

片付けはこの作業の連続です。これをタイマーが鳴るまでやります。タイマーが鳴ったら、ゴミをすべて捨てます。

実はゴミもいくつかに分類することができます。

・寄付する
・売る
・捨てる

片付けられない人が、この作業を片付けながらやろうとすると頭が混乱します。

明らかなゴミだけ捨てて、あとは袋に入れたままにして、後日、この分類だけをやる時間を取ってください。

片付けられない場合は売ることはあまり考えないほうがいいかもしれません。片付けに付随した作業はできるだけシンプルにしたほうがいいからです。

関連⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

ステップ2に書いたように、1回のタスクはできるだけ小さくシンプルなことにするのがコツです。

この片付け作業で、障害になりそうなのは、1)のその部屋にあるものを定位置に戻すことです。

定位置がないからこそモノが散らかっている場合が多いからです。

定位置を決めたくても、どこもかしこもモノがいっぱいで定位置を作ることができない。そんな時は、1)のカテゴリーに入るものを、箱か袋に入れておき、翌日、定位置にしたい場所の断捨離を先にやりましょう。

ADHDといって、片付けられない人の病気があります。しかしそういう人でも、以上のステップをとり、小さなタスクから始めれば、必ず片付けることができます。

時間はかかるかもしれませんが、部屋は確実にきれいになるので、あきらめずに粘り強く取り組んでください。

ADHDについてはこちらをどうぞ⇒汚部屋を片付けられないのはADHD(注意欠陥他動性障害)のせいだと言う娘

片付けを成功させるために心がけておくべきこと

タイマーがなったらすぐにやめる
やりすぎると疲れます。タイマーがじりじりなったらやめて、ごほうびをもらってください。

できるだけ毎日やる
毎日やると習慣になります。習慣になれば、家がどんどんきれいになります。

暮らしのダウンサイジングを心がける
できるだけモノを増やさないこと。モノが少なければ少ないほど、片付けは楽になります。

片付けが苦手な人はそもそもたくさんのモノ持つべきではないのです。

ある程度、自分の理想の状態になるまでは、できるだけモノはもらわず、買わないようにします。

捨てるときに迷ったら?
迷ったら捨ててください。

たくさん捨てれば捨てるほど、将来、楽になります。これは誰でもそうですが、片付けられない人の場合特にそうです。

「これ、もしかしたら、いつかいるかも?」と思っても、現在めったに使っていないのなら断捨離します。

いくら「使えそうなもの」を持っていても、部屋がごちゃごちゃなら、それが必要なとき、見つけることは困難です。

もし必要なときに、見つけることができないのなら、持っていないのと同じことです。

収納しようとしない
理想の状態になるまでは、こった収納をしようと試みてはいけません。

部屋に残す本を、カテゴリーごとに分けようとか、形ごとそろえようとか、この段階では考えないでください。

それは部屋がスッキリした次の段階で考えるべきことです。今は、「片付ける」というタスクに徹してください。

*******

これでかなり片付けることができると思いますが、どうでしょうか?

実際にやってみて、うまく行かないことがあったら、なぜ失敗したのか、考えてください。

物事には必ず原因があります。その原因さえ取り除くことができれば、次はきっとうまく行きます。





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