お片付け

断捨離テクニック

片付けられない人でも大丈夫。部屋を片付ける6つのステップ

ページに広告が含まれることがあります。

 

部屋の中がいつもくしゃくしゃ。片付けたいけど、どうもうまく行かない。

そんな片付けが苦手な人が、ちゃんと片付けられるコツをお伝えします。

どんな部屋を使うときにも使えるやり方ですが、今回は例としてリビングルームを片付けることを想定しました。

これは、特に片付けられない人のメソッドですが、どんな方にも使っていただけると思います。

片付けられない症候群にかかっていたとしても、順番に1つ1つのステップを確実にやれば、部屋はきれいになります。



ステップ1:片付ける前にゴール設定をする

片付けをしたあと、どんな状態の部屋にしたいのか、片付けたあとの理想の状態をイメージしておきます。

ゴールを決めるときは、できるだけ現実的で、具体的なものにしてください。ただ、なんとなく「きれいな部屋」とか「スッキリした部屋」では、ゴールとして弱いです。

たとえば

– 大枚はたいて買った北欧風サイドボードの上が物置になっているので、ここがすっきりして、一輪挿しを置けるような部屋にしたい。

- 徹底的にモノのないミニマリストみたいな部屋にしよう。家具はテーブルとソファだけ。

– 部屋の真ん中で、腕立て伏せができるぐらいのスペースがあるといいな。

- 床の上には何も置いてなくて、突然お客さんが来ても笑顔で迎えられるような部屋づくりがしたい。

できれば、紙に書くことをおすすめします。絵が得意な人はイラストで表すのもおすすめ。





ステップ2:小さなところから片付ける

これまで片付けたくても片付けられなかったのは、いきなり、部屋全体を一気にきれいにしようとしたからです。

まずは小さな場所から片付けます。一箇所きれいにして、成功体験を積み重ねることを繰り返し、脳に「片付けをする行動」の神経回路を作ります。

うまく片付けられないのは、そういうことをする神経回路がないだけです。

これは、料理をするとか、犬を散歩に連れて行くとか、自転車に乗るといった行動と同じです。

今までやったことがないことや、自分にとって難しいことをやるときは、できるだけタスクを小さく、簡単なものにするのがコツです。

小さな場所の片付けも、そのゴールを意識してやるようにします。

ただなんとなく「片付けよう」と思っても、脳は動き出せません。脳には具体的な指令をだしてください。

小さな目標の例はこんな感じです。

- 子供のランドセルと洋服が出しっぱなしになっているからそれを片付けよう。

- ソファの上にモノがいっぱいあって座れないからそれをどけよう。

- とにかくテーブルの上のごちゃごちゃを何とかしよう。
参考:テーブルの上の片付け方⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない

- 窓のまえに置いてある本箱の上にモノがいっぱいのっていて、日差しが入らないから、本箱の上をきれいにしよう。

そもそもどこを片付けていいかわからない、部屋の真ん中に立つと、右も左も不用品がいっぱいで、無力感にさいなまれる、そんなときは、こちらの記事を参考にしてください⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん

ステップ3:片付けが終わった後のごほうびを設定しておく

片付けを始めるまえに、片付けが終わった後のごほうびを考えておきましょう。

こんなものがなくても片付けられる人はいいのですが、片付けられない人は、インセンティブ(やる気を起こさせてくれる刺激)があったほうが片付けに成功しやすいです。

たとえば、この引き出しを片付けたら、好きなテレビ番組を見る、とか、このサイドボードの上をきれいにしたら、趣味の読書をする、といったことです。

ごほうびは何でもいいですが、新しいクッションを買うといった、片付けを困難にするようなごほうびは、その部屋の片付けが完全に終わるまで控えます。

すぐに消費できる食べものは大丈夫です。

ステップ4:気を散らすものはすべて排除

片付けに集中するために、スマホやテレビ、パソコンなど気を散らすものの電源は切ることをおすすめします。

電話は留守電にしておきます。

家族に邪魔されないように、1人でいるときにやってください。

ステップ5:タイマーで時間を切る

タイマーで10分、30分、45分、1時間など好みの時間を設定します。

最初はできるだけ短い時間がおすすめです。

タイマーがない場合は、時計を見ながらやってください。ここでわざわざタイマーを買いに行こうとすると、片付けという行動から逸脱するのでやめましょう。

タイマーをかけるのはその時間に、片付けに集中するためです。持っていない場合は別の機会に100均で1個買っておいてください。

タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?

ステップ6:実際に片付ける

いよいよ片付けに入ります。 段ボール箱か袋(ゴミ袋、レジ袋、大きな紙袋など)を2つ用意してください。

部屋に散らかっているものを3つに分類しますが、3)のカテゴリーに入るものと、場合によっては1)のカテゴリーにあたるものを入れるためです。 

自分が片付けたい場所に散らかっているものを、1つ1つ手にとって、以下の3つのものに分類します。

1)部屋に残すもの
その部屋でひんぱんに便利に使っているもの。
これは所定の位置にしまいます。しまい場所がないなら、定位置を設定します。

2)部屋から移動させるもの
便利でよく使うものではあるが、その部屋では使わないもの、その部屋には属していないもの。

たとえば、お茶を飲んだあとの、ティーポットやマグカップがあったら台所に持っていきます。

3)家のどこにも置くべきではないもの
このカテゴリーに入るものは不用品です。

たとえば、カップヌードルを食べたあとの容器や、空のペットボトル。こういうのはゴミですから、ゴミ箱に捨てます。

ゴミを再利用することは考えないでください。

再利用しないほうがいい話⇒リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?

片付けはこの作業の連続です。これをタイマーが鳴るまでやります。タイマーが鳴ったら、ゴミをすべて捨てます。

実はゴミもいくつかに分類することができます。

・寄付する
・売る
・捨てる

片付けられない人が、この作業を片付けながらやろうとすると頭が混乱します。

明らかなゴミだけ捨てて、あとは袋に入れたままにして、後日、この分類だけをやる時間を取ってください。

片付けられない場合は売ることはあまり考えないほうがいいかもしれません。片付けに付随した作業はできるだけシンプルにしたほうがいいからです。

関連⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

ステップ2に書いたように、1回のタスクはできるだけ小さくシンプルなことにするのがコツです。

この片付け作業で、障害になりそうなのは、1)のその部屋にあるものを定位置に戻すことです。

定位置がないからこそモノが散らかっている場合が多いからです。

定位置を決めたくても、どこもかしこもモノがいっぱいで定位置を作ることができない。そんな時は、1)のカテゴリーに入るものを、箱か袋に入れておき、翌日、定位置にしたい場所の断捨離を先にやりましょう。

ADHDといって、片付けられない人の病気があります。しかしそういう人でも、以上のステップをとり、小さなタスクから始めれば、必ず片付けることができます。

時間はかかるかもしれませんが、部屋は確実にきれいになるので、あきらめずに粘り強く取り組んでください。

ADHDについてはこちらをどうぞ⇒汚部屋を片付けられないのはADHD(注意欠陥他動性障害)のせいだと言う娘

片付けを成功させるために心がけておくべきこと

タイマーがなったらすぐにやめる
やりすぎると疲れます。タイマーがじりじりなったらやめて、ごほうびをもらってください。

できるだけ毎日やる
毎日やると習慣になります。習慣になれば、家がどんどんきれいになります。

暮らしのダウンサイジングを心がける
できるだけモノを増やさないこと。モノが少なければ少ないほど、片付けは楽になります。

片付けが苦手な人はそもそもたくさんのモノ持つべきではないのです。

ある程度、自分の理想の状態になるまでは、できるだけモノはもらわず、買わないようにします。

捨てるときに迷ったら?
迷ったら捨ててください。

たくさん捨てれば捨てるほど、将来、楽になります。これは誰でもそうですが、片付けられない人の場合特にそうです。

「これ、もしかしたら、いつかいるかも?」と思っても、現在めったに使っていないのなら断捨離します。

いくら「使えそうなもの」を持っていても、部屋がごちゃごちゃなら、それが必要なとき、見つけることは困難です。

もし必要なときに、見つけることができないのなら、持っていないのと同じことです。

収納しようとしない
理想の状態になるまでは、こった収納をしようと試みてはいけません。

部屋に残す本を、カテゴリーごとに分けようとか、形ごとそろえようとか、この段階では考えないでください。

それは部屋がスッキリした次の段階で考えるべきことです。今は、「片付ける」というタスクに徹してください。

*******

これでかなり片付けることができると思いますが、どうでしょうか?

実際にやってみて、うまく行かないことがあったら、なぜ失敗したのか、考えてください。

物事には必ず原因があります。その原因さえ取り除くことができれば、次はきっとうまく行きます。





お金節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい前のページ

知っているようで知らない、ホルモンとは何?わかりやすく解説しました次のページ水を飲む女の子

ピックアップ記事

  1. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。

  2. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…

  3. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。

  5. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…

関連記事

  1. 捨てられない理由を考える人

    断捨離テクニック

    いま汚部屋でも大丈夫。捨てられない理由を解決して確実に捨てていく。

    あるべき物がちゃんとあるべき場所にある。そんな暮らしを夢見ているのに、…

  2. スニーカー

    断捨離テクニック

    断捨離でリバウンドしたあと、捨てる生活に戻るコツ。

    片付けをやりすぎると、淡々と捨てるリズムがくずれます、と記事に書いたら…

  3. 迷う人。

    断捨離テクニック

    もう迷わない。いらない物をバシッと捨てられる決断力をつける方法。

    断捨離していると、捨てようかどうしようか迷うものが多いと思います。「捨…

  4. 服を持って考えている女性

    断捨離テクニック

    収納する場所があるから、捨てなくてもいいんじゃない?~捨てない言い訳(その2)

    断捨離中に頭に思いうかぶ典型的な捨てない言い訳と、その言い訳に打ち勝つ…

  5. 読書

    断捨離テクニック

    捨てられない英語の教材を今すぐ捨てられる7つの考え方

    昔買って、ほとんど手付かずの英語の教材を持っていませんか?TOEIC、…

  6. クローゼット

    断捨離テクニック

    そのうちどうにかしようと思っていたものを捨てる:プチ断捨離(39)

    プチ断捨離の記事では、捨てるのが苦手な人に、スキマ時間にすぐに捨てられ…

文庫本『それって、必要?』発売中。
「50歳からのミニマリスト宣言!」
ムック:8割り捨てて二度と散らからない
ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」
「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)
筆子のムック(第5刷)
筆子の本、『書いて、捨てる!』
更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,848人の購読者に加わりましょう
新しく書いた記事を読む
  1. 空を見る女性
  2. 使わない鍋屋フライパン
  3. 集中している女性
  4. 棚を整理している人
  5. スマホで買い物中
  6. 捨てる服を選んでいる女性
  7. 本の山
  8. 洋服の片付け
  9. 古し写真を見る人
  10. 日記を書いている人
筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事
  1. おもちゃ
  2. オフィス
  3. 考えている女性
  4. 失恋した女性
  5. 玄関
  6. 机の上にある『それって、必要?』文庫本
  7. ラップトップ
  8. ゲームをしている子供
  9. 洗濯物
  10. 衣類のチェック
過去記事、たくさんあります♪
PAGE TOP