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50代主婦筆子が、物を持たないミニマリストになっていった過程をつづっています。
雑誌の定期購読をするといたずらにモノが増えてしまうことに気づいた私は、すべての定期購読をやめました。
すると、多少は物が減りましたが、まだまだです。というのもお菓子作りの道具やレシピ本、好きな文房具や雑貨をぽつりぽつりと買っていたからです。
物を買う生活と物を捨てる暮しを続けながら、私はシンプルライフをめざすとき、絶対買ってはいけない3つのものに気づきました。
「持たない暮し」をめざす人が絶対買ってはいけない3つのもの
1. 値段が安いだけのものは買ってはいけない
筆子は節約系貧乏主婦ですから、高いものは買いません。でも、物は高かろうが、安かろうが、物理的に場所をとり、管理を要し、筆子の気力と体力、時間を奪うのに変わりはありません。何かを所有してしまうと、絶対仕事が増えるのです。
むしろ、多少高くても、へそくりをためて、自分が本当に欲しいものだけを買ったほうがいいのです。
たとえばTシャツを5枚千円で買うより、お気に入りのTシャツ1枚のみを、5千円で買ったほうが、そのモノに対する満足度は高いはずです。心が潤うと言いましょうか。
「安物買いの銭失い」と言いますが、「値段が安いのにたくさん入ってる」、というモノを買っていると、そのモノを買った理由、そのモノに価値を認めたところが「値段だけ」になってしまって、心があまり満たされないのです。
だから5枚千円のTシャツを買うときは、「はたしてこのTシャツが1枚5000円でも私は買うのだろうか?」と自問自答すべきでしょう。
この質問は100円均一ショップで買い物をしているときもしたほうがいいですね。100円の品物でも所有してしまうと、あとが大変です。
2. 頒布会(はんぷかい)の商品を買ってはいけない
頒布会とは、月々決まった代金で、あるシリーズ、テーマのもとに商品を1つずつ送る、通信販売の伝統的な販売方法です。
筆子の母は、結婚当時、ノリタケの食器の頒布会に入っていて、毎月同じ柄だけど、用途の違う食器を買っていました。
母は新婚当時、本当に何も持っていなかったのです。昭和30年前後のことですから、世の中にそんなにまだモノがありませんでした。
このノリタケの頒布会で買った茶碗蒸しセットが、60年以上、使われないまま母の手元にありまして、去年2人で断捨離しました。
頒布会も雑誌の定期購読と一緒で毎月確実に届いてしまうので、「持たない暮し」をめざす人はやらないほうがいいです。
筆子は若いころ、頒布会で、ものすごくいらないモノを増やしました。その頒布会の名は「フェリシモ」です。最初はハイセンスという名前でしたが。
フェリシモの場合は、カタログに、「こんなものが届く」というサンプルの写真がのっていて、実際、その月、どの商品が届くのかはわからないのです。
たとえば、マグカップの会に入ったとして、「この赤に白い水玉のマグカップがほしいな」と思って待っていても、なかなかそのマグカップが来ず、それが届くころまでには、青いマグカップ、紫色のマグカップ、黄土色のマグカップなど、趣味に合わないものが、毎月確実に1つずつ増えていってしまうのです。
「何が届くのかわからない」物に、お金を払うなんて、「いったい頭のネジはどうなっているのだろう」、と思うわけですが、「何が届くのかわからない」ゆえに、「自分で自分にサプライズの贈り物をしている」幻想の世界に入ってしまうのです。しかしその現実は、お金を払って無駄なものを購入し、ガラクタを増やすことにほかなりません。
筆子はTシャツの会、オーデコロンの会、パジャマの会、靴下の会、パンツ(ボトムス)の会、ピアスの会、レターセットの会、ジャケットの会、シューズの会、バスタオルの会、絵葉書とグリーティングカードの会、スヌーピーの雑貨の会、
ミッフィーのタオルの会、カチューシャ(ヘアアクセサリー)の会、マグカップの会、白い食器の会、リボンの会などなど、たくさんの会に入って品物を届けてもらっていました。
毎月3千円以上買うとプレゼントがもらえるので、1つの会で「失敗した」と思っても、また別の会に入ってしまうのです。
長年フェリシモに落とし続けたお金を貯蓄しておけば、今頃大金持ちになっていたと思います。
こうしてためたモノは、結局あとになって苦労の末、すべて断捨離しました。フェリシモで買ったもので、今も使っているのは、1つもありません。
3. 福袋は絶対買ってはいけない
シンプルライフを目指す人が絶対買ってはいけないもののきわめつけは、福袋です。
福袋はこれまで書いた、
1. 値段が安いのにたくさん入ってる
2. 中身が何か買うまでわからない
という不用品を増やす恐ろしい要素を合わせ持っています。
浪費家だった筆子は、もちろん福袋が大好きでした。
関連⇒元浪費家のミニマリストが教える衝動買いの心理とそれを防ぐ5つの方法
若い頃はお正月にブティックの福袋を買いました。昔の福袋は本当に中身をさっぱり予測できませんでした。
せいぜい、あるブランドの物が入っている、ということがわかるぐらいです。
福袋は買って開けるまでが至福の時で、袋を開けると無口になってしまいます。それでもせっかく買ったので、なんとか着られないか頭をひねります。
この変な模様のついているトレーナーは部屋着にしよう、この丈が長すぎるスエットパンツは、母に裾上げしてもらって、散歩のときはこう、これは、〇〇さんにプレゼントすると喜んでもらえるかも、と。
6点入りの福袋で6点すべてが気に入ることはまずありません。必ず気に入らないもの、自分で使いそうにないものがあり、すべての商品の使い道を考えなければならないのです。
あるいは、「そのうち使うかも」と押入れやクローゼットに押し込んでしまいます。
私はシンプルライフにめざめてからも、時々ネットショップで福袋を買っていました。雑貨の福袋です。今から10年ぐらい前のことでしょうか。ネットショップの場合は、完全闇福袋ではなく、内容がわかるものも多かったです。
「必ずこれは入っていて、あと2,3点は何が届くかお楽しみ」とか、「中身はこれがすべてです、ただし色、柄は指定できません」、とか。それに今は福袋のネタバレをしているブログや掲示板もたくさんあります。
無印良品の福袋の中身のネタバレなど、よく見ていました。あれは抽選に当たらないと買えないのでかえってよかったです。
しかしそういう福袋も結局、無駄が出てしまうのです。福袋はよく売れ残りが入っているといいますが、多少なりとも売れ残りや、福袋の中身にするために仕入れているものが入っているのは、否めないと思います。
何より福袋のよくないところは、1度の買い物で、どっとモノが増えてしまうことです。
「福袋を買うのはまずい」
ようやくこの事実に気づいたぼんやり者の筆子は、6,7年前に雑貨屋で買った福袋を最後に、2度と福袋には手を出していません。
☆福袋のワナについてはこちらに詳しく書いています⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
☆☆前回の記事はこちら⇒「持たない暮し」をめざすとき絶対してはいけないこととは?~ミニマリストへの道(21)の続きです。
☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった
☆この続きはこちら⇒まさかの断捨離リバウンドで家の中がまたぐしゃぐしゃ、それにはこんな深い理由があった~ミニマリストへの道(23)
きょうのまとめ:
モノを減らして生活をシンプルにしたい人が買ってはいけない3つのもの
1.値段が安いだけのもの
2.頒布会の商品
3.福袋
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物の入った福袋を買うのもやめたあとも、紅茶やお香の福袋など消耗品の福袋を買っている時期がありました。
しかしこれも今はやめました。紅茶でも、自分の口に合わないものはまずいのをがまんして飲むことになります。それに紅茶は新鮮なほうがおいしいです。
お香にいたっては使い切れずにたくさん断捨離するはめになりました。
たとえ消耗品でもストックを持ちすぎるべきではありません。