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片付けや家事をがんばっているわりには、今ひとつ進まない、だらだらやっているうちに1日が終わる。
そんな人に必要なのは集中力です。
主婦は家族の秘書やマネージャーみたいな役割をはたすため、自分のやりたいことにガッツリ集中する時間を見つけるのは難しいかもしれません。
けれども、何かに取り組んでいるその時、たとえ短時間でも、できるだけ集中することを意識すると、何も考えていないときよりずっとパフォーマンスがあがります。
2回に分けて、仕事に集中するコツを3つずつ(全部で6つ)お伝えします。
1.気を散らすものは、すべて撤去
集中できない最大の要因は、周囲に自分の気を散らすものがあまりにも多いことです。
スマホやパソコン、テレビ、音を出す電化製品などなど。ありとあらゆる物が、次々と脳に刺激をよこします。
勉強をするときと同じで、家事タイムも気をそらすものを極力まわりに置かないようにすれば、目の前のことにもっと意識が向きます。
私の娘は試験勉強をするとき、「iPhoneを預かって」と私のところに持ってきます。iPhoneがあると勉強に集中できないことが自分でもわかっているのです。
気を散らすものは人によって違うので、自分の集中力をそいでいるものを探してみてください。
私は、仕事中、こんなものに邪魔されないようにしています。
スマホやインターネット
これは自明ですね。スマホによけいな時間をとられないように、以下のことをしています。
●本当に必要なアプリだけをダウンロード
●暇つぶしには使わない(使うときは、今から15分だけスマホを用いてだらだらしよう、と思って使っています)。
●できるだけ機内モードにしておく
ネットにつながっていないほうが、よけいなことをやらずにすみます。健康にもよいのではないでしょうか?⇒電磁波の健康リスクが気になるあなたへ。日常生活で簡単にできる基本的な対策。
●パソコンのブラウザのタブを開けすぎない
いつもパソコンでブログを書いていますが、ブログを書いているときは、基本的にその作業に関係のある画面しか開きません。
具体的には、投稿画面、ダッシュボードとあと1つ~2つのタブです。リンクする過去記事を探しながら書いているので、4つぐらい開いているわけです。仕事中はネットサーフィンをしないようにしています。
目の前に余計な物を置かない
作業スペースに気が散る物を置かないことも有効です。
私は、1日が終わったら机の上はきっちり片付けて、朝、何もないデスクに向かって、仕事を始めるようにしています。
一応ミニマリストなので所持品は少ないのですが、本箱や引き出しの中はけっこう物が入っています。すべてを何もない環境にする必要はなく、自分がいまその仕事をする場所だけをきれいにしておけばいいのです。
デスク、キッチンのカウンター、ダイニングテーブルあたりをきれいにしておくと気が散りません。
机の上の片付け方⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
気になっていることはすませておく
「ああ、あれをやらなければ」と気になっていることがあるなら、先にすませておいたほうが、目の前のことに集中できます。
私は水曜日を先延ばししていた用事を片付ける日にしています。やらなければならないのに、なんとなくめんどくさくて、後回しにしていたちょっとした用事を片付けるのです。
全部はできなくても、1つでも2つでもやっておくと、心の軽さが違います。
後回しにしていることを集中してやる日を作るススメはこちら⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
頭に浮かんできたことは付箋に書いて外に出す
作業に完全に集中しているときはよいのですが、始めてすぐの、まだ没頭してない時間、フローに入ってない時間は、いろいろ関係ないことを思いつきます。
そういうときは、すぐに用件を付箋に書いて、とりあえず頭から出しています。
こんなふうに、デスクの上に付箋が常備していますよ。
フローって何? という人はこちらを⇒人を幸せにするのはお金ではなくフロー状態。ミハイ・チクセントミハイ(TED)
一般に、余計な物を持たないようにすると、気を散らすものも減っていきます。常日頃から、不用品を抱え込むのをやめると、集中したいことに集中できるようになると思います。
たとえばこんなことをしてはどうでしょうか? ⇒何もない部屋をめざして。ミニマリスト主婦の7つの工夫
2.自分のパフォーマンスのあがる時間や環境を選んでやる
その人の体質、性格、生活環境によって、家事がどんどん進む時間帯と、停滞してしまう時間帯があります。また、ターゲットとする作業がやりやすい場所とやりにくい場所もあります。
「なかなか効率があがらない」と思ったら、時間帯や場所を変えてみるのもおすすめです。
自分にとってベストな時間と場所を見つけて、一気呵成にやってください。
ベストタイムは人それぞれ
私は朝型なので、頭を使う仕事は朝集中してやり、夜は考えなくてもできる事務作業や、軽作業を行っています。
また仕事の合間に気分転換として家事をしています。
主婦が何かをやりたいときは、何の邪魔も入らない早朝が向いていると思いますが、すべての人がそうであるともいえません。
先日、朝、30分早起きして1ヶ月モーニングページを書いていたが、つらくなってきたからやめた、というメールをいただきました。なにも、わざわざ早起きしてモーニングページを書く必要もないと思いますが、この方は、きっとすでに昼間はほかのことで忙しく、時間をとれなかったのでしょう。
モーニングページとは? ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
朝に弱い人は、べつに、朝何かを書いたり、バリバリ働く必要はないです。
夜寝る前に、日記をつけたり、感謝ノートを書いたりするのもいいと思います。その日あったことの中から、3つだけありがたいと思えることを書くと、ハッピーな気分で眠りにつけるでしょう。
中には、朝も夜も落ち着いて何かを考えられる状態ではない、私に残されている時間は、通勤時間だけ、という人もいるかもしれません。
そういう人は、通勤時間中に、家事の割り振りなどを頭の中でシミュレーションしておくと、いざ家事をやるとき、スムーズにできます。もし座席に座れたら、手帳にTo-doリストを書くのもいいと思います。
1日24時間ありますが、それぞれの時間が独自の性格を持っています。自分のやりたい家事にあった時間を探してみてはどうでしょうか?
パフォーマンスがあがるスペースとは?
時間同様、作業するスペースを変えてみることもおすすめです。
掃除や料理の場合、作業する場所はある程度限定されますが、片付けものやノートパソコンに向かってやる仕事は、多少、場所の自由がききます。
邪魔が入らず、誘惑も少なく、楽しく作業をできる場所を探してください。
通常、日当たりのいい部屋で作業すると気分も上向きます。音楽が流れているほうが、作業がすすむ人は、音楽を聞きながらやってもいいでしょう。
私は音がないほうが、気が散らないので、作業中は音楽を聞きませんが。
また、作業する場所をしっかり確保すると集中しやすくなります。
物をたくさん出して行う家事は、スペースがゆったりしている場所のほうがやりやすいです。
たとえばお皿拭き。我が家では、ふだんは流しの横に洗った皿を立てかけています。こんな感じ⇒水切りカゴは使わない、三角コーナーと洗い桶もなくても大丈夫
クリスマスなどに夫が七面鳥を焼くので、とんでもなく洗い物が増えます。彼は調理をしながら使った道具を洗うという発想がないからです。しかも調理中、スプーンやフォークを何本も使います。
そのようにあまりにも洗い物が多いときの片付け作業は、ダイニングテーブルを使います。テーブルの上にふきんを敷き、そこにすべての食器を並べて、のんびりと1つひとつ拭いてからしまいます。
ひろびろとしたスペースで家事を行うほうが、気分よくできます。
「家事を楽しくやりたいから」という理由で、お気に入りの道具を買い揃える人が多いのですが、実は物よりスペースを確保したほうが気分よくできることが多いのです。
3.タイムリミットをもうける
集中するコツ、3つめはタイムリミットをもうけることです。
「いつでもできる」と思っていると、いつまでたってもできません。「いつでも」とは要するに、「そのうち」「いつか」であり、未来の不定な時です。
「いつか」は来ないというのが、断捨離の世界の原則です。
「いつか読もう」と思っている本がいつまでたっても読めず、「いつかやろう」と思っている教材にいつまでたっても取りかかれないのは、多くの人が体験からわかっていることでしょう。
「いつか」はあまりに漠然とした時。、いくら、「いつか、いつか」と言ったところで、脳にはまったくピンと来ず、それは「いつでもない」と解されてしまうのです。
「いつでもない時までにできればいい」とは、「別にできなくてもいい」ということ。これでは、全く集中できません。
「いつか」ではなく具体的にいつまでなのか決めると、自分でも思いがけないほど集中力を発揮できます。
たとえば、今から15分だけ片付ける、とか⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
毎朝7時半から8時までは、クローゼットの断捨離をがんばる、とか⇒もう潮時だ。今年中に捨てたい10着の服:プチ断捨離27
年内に、食器棚の片付けをやってしまおう⇒うんざりするほどあった食器はこんなふうに断捨離(写真つき)~実録・親の家を片付ける(8)
などなど、時間制限をもうけてください。
自分でタイムリミットを決めると、自分は何をやろうとしているのか作業の目的を確認できるし、大きな作業は細分化できるので、より仕事がすすみます。
「なんだか集中できない。すぐに気が散る」という人は、15分~30分だけタイマーをかけて仕事をすることをおすすめします⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
時間制限があるほうが集中力が増すので、やたらと時間のある人よりある程度忙しい人のほうが早く家が片付くかもしれません。
だらだら断捨離していて、いつまでたってもきれいな家にならないのは、「この日までにどうしても断捨離するぞ!」と決意がないからではないでしょうか?
目標、と言ってもいいと思います。ゴールを思い浮かべながら、タイマー片手にやってみてください。
☆後編はこちら⇒すぐに気が散るあなたへ。片付けや家事にしっかり集中する秘訣(後編)
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今回は集中して片付けや家事、仕事に取り組むコツを3つお伝えしました。
個人的にもっとも効果があると思うのは、邪魔者を取り除くことです。
「いったい全体、なんで私はいつも集中できないんだろう?」と考えてみると、自分の気をそいでいるものが見つかることでしょう。
それでは後編をお楽しみに。