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夏は暑いので、「ああ、何もかも捨ててさっぱりしたい」と、気分的にシンプルライフに移行しやすいです。
新型コロナウィルスの感染防止措置のため、行動を制限されたあとなので、これまでとは違った生き方をしたい、と思っている人も多いでしょう。
そんな人たちのために、もっとシンプルに暮らすために、このタイミングでやり始めるといいことを2個紹介します。
1つは、化粧にかけていたエネルギーを減らすこと、もう1つは巣の自分と向き合うことです。
1.化粧にかける時間とエネルギーを減らす
化粧をする頻度を落としたり、使うアイテムを減らしたり、全体的に薄化粧に変えたりします。
化粧に手間をかけるのをやめるのです。
今朝、フランスの若い女性は、だんだん化粧しなくなってきた、という記事を読みました。
スローコスメティック協会の調査によると、毎日化粧をする人は、5人に1人(21%)で、2017年の5人に2人(42%)という結果に比べて、かなり減った、とのこと。
とくに、若い人の化粧離れが進んでいます。
外出を制限されていたときは、会社に行かないし、人に会わないから、化粧せずにすみますが、制限がとかれた今も、あまり化粧をしなくなったのです。
その理由として、
・マスクをするから、口紅を塗らなくなった
・外出制限の期間、化粧品の消費について考える機会があった
この2つがあげられていました。
一方、日本では、「オンライン会議で映えるメイク術」とか、「化粧しなくても、美肌に見えるようにSnap Cameraとやフィルターを使おう」、なんて記事があって、日本人女性は相変わらず、化粧が好きだなあ、という印象です。
会社員は、テレビに出る芸能人や、バーのホステスではありません。「仕事ができればいいのであって、顔なんてふつうについていれば、それでいい」と思うのは、私が60歳を越えているからでしょうか。
まあ、私は20代のときも、あまり化粧をしておらず、会社の先輩に、「全然化粧してないの?」と言われたことがあります。
多少は化粧をしていたのですが。
「化粧しないと人様に会えない」というのは本人の思い込みにすぎません。
化粧品は、体や環境に悪いものがいっぱい入っていますが(自然派をうたっていてもそういうことがあります)、「化粧するのがあたりまえ」とか「化粧をしない人は女を捨てている」と思っている人は、そもそもそういう情報をシャットアウトするので、ここでは書きません。
一応、以前こんな記事を書いています⇒フタル酸エステル(環境ホルモン)の毒性とは?プラスチック、ヘアケア製品、化粧品に入っています
ばりばり化粧をするのが好きならいいのです。しかし、しぶしぶ化粧をしているのなら、やめる自由があっていいと私は思います。
化粧をすることに給料をもらっているわけではありません。化粧をしてなくても、ちゃんと仕事ができれば、周囲は評価してくれます。
化粧品を買うことや、化粧や化粧落としにかけている時間やエネルギーを、仕事に向ければ、パフォーマンスも向上するでしょう。
ブラック・ライヴズ・マター(黒人に対する構造的な人種差別撤廃を求める運動)の影響で、アメリカの大手の化粧品会社の中には、今後は「白くする」という言葉を使わない、と発表したところがあります。
ロレアルは、whitening (ホワイトニング 白くする)、lightening (ライトニング 明るくする)、fair(フェア 色白)という言葉を商品名に使うことをやめるそうです。
日本人のメイクの究極の理想像は、「白人のような顔になること」だと思いますが、世の中は、「今度こそ、本当に白人至上主義をやめよう」という流れなので、自分と化粧の関係を見直すいいタイミングではないでしょうか?
私の化粧について⇒肌断食中のミニマリストが使っているたった1つの化粧品 去年から、ふだんは日焼け止めもつかっていません。
2.素の自分と向き合う
外にどんどん出ていけない時期なので、外部に何かを探しにいったり、新しい物を買ったりするのではなく、家にすでにある物を使ったり、そこにあるものと向き合うといいでしょう。
そこにあるものの代表は、自分自身です。
「自分探し」という言葉がありますが、自分探しは、自分さえいればできるので、海外旅行したりする必要はありません。
確かに、旅行に行くと、ふだんは見聞きしないものにふれることができるので、視点が増え、いままでとは、違った価値観を得られます。
しかし、発想を変えることは、家の中にいてもできます。
気づきや発想を得るために、この4つをやってみてください。
1)頭の中にあることを紙に書き出す
書く方法として、以下の3つをよくおすすめしていますが、
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
べつにフォーマットは何でもよく、ちょっとした空き時間に、そのへんにあるチラシの裏に、ささっと書き出してもいいし、何でも書く専用のノートを1冊作り、書きたいことができたとき、書いてみる、というのでもいいです。
私は、毎朝、モーニングページを書いていますが、それ以外にも、スケジュール帳や付せん、メモ紙にいろいろ書いています。
2)よかったこと、学んだことを探す
外に行かず、新しい物を買わなくても、日々、よいことや学びがあります。
以前、方丈記の話を書きましたが⇒この先の人生について考える指針(イチオシ記事紹介最終回)。 一番最後の、「人生は水の流れのようなもの」のところです。
毎日が同じように感じられても、いまと全く同じ瞬間は、2度とありません。
自分は瞬間、瞬間、成長しているので、きのうの自分では気づかなかったことに気づくことができます。
ただし、何も考えていないと気づくことができません。
人は、探しているものを見つけるので、意識的に探してください。
その日の夕方でも、夜でも、きょう、どんないいことがあったか、私は何を学んだか、この2つを考えてみるといいでしょう。
ふつうにしていると、人は、ネガティブな情報にフォーカスしますから、あえて、「いいことはなかったかな?」と考えてください。
ネガティブにフォーカスする話⇒幸せな脳:苦しむほうに向かう脳の傾向を克服する方法(TED)
すると、必ずいいことが見つかります。
きのうは知らなかった新しいことを学んでもいるでしょう。
探さないと、そのまま流れてしまうので、しっかり意識をむけてすくわなければなりません。
3)情報をためっぱなしにしないで活用する
私は、SNSはほとんど見ていませんが、毎日、SNSのタイムラインをチェックして、役立ちそうな情報を集めている人もたくさんいると思います。
そうした情報を集めるだけではなく、じっさいに活用してください。
家にキャベツがたくさんあって、持て余しぎみなので、「キャベツの使い切りレシピ」を検索して、見つけたレシピを使ってキャベツを料理して食べた。これは、情報を活用した例です。
このブログにしても、ただ読んでいるだけでなく、記事ですすめていることを、実際にやってみて、部屋が片付いたり、何かがうまくいかなかったり、いかなかったりすれば活用したことになります。
うまくいかなかったときは、その失敗から学びが得られるので、活用したと私は考えます。
もしあまり活用できないとしたら、集めた情報が多すぎるか、実は必要のないものをたくさん集めているのかもしれません。
実用的でない情報(すごく抽象的な話や、自分とは縁もゆかりもなさそうな話、今すぐはどうこうできない話)でも、とりあえず、自分の中に取り込んで、熟成させると、何かのタイミングで、「ああ、そういうことか!」と気づいたり、点と点がつながることがあるので、すべてを活用せよ、とはいいません。
そういう情報は、きっと新たな学びなので、先に書いた、「きょう学んだこと」として、夜、もう1回、思い浮かべてください。
4)死蔵品活用プロジェクト
家にすでにあるものを活用するプロジェクトです。
物理的な物でもいいし、デジタルなものでもいいです。
新しいものを入れるのではなく、すでにもっているものを使ってみてください。
死蔵品を活用するには? ⇒ 死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
ほかにも、買い物を制限したり、もういらない物を捨てたりすると、どこにもいかなくても、新しい視点や価値観を得られます。
買い物の制限⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
不用品を捨てる⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました。
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まだまだ移動しにくい今、シンプルライフにするためにやってみるとよいことを2つ紹介しました。
本当は10個ぐらいおすすめしようと思っていましたが、化粧の話が長くなったので、2つにしました。
化粧のところに、「女を捨てている」と書きましたが、これもちょっと変な表現です。
生物学的な性別は、女性か男性のどちらかですが、社会的な性別(ジェンダー)は、女性、男性、その他、といまは複数あります。
詳しくは⇒息子はピンクが好きなのに、「男の子は青」と決めつけられて困っている。
女性じゃない何かになっても、それは本人の勝手なので、人にとやかく言われる筋合いはありません。
私は化粧はしてないし、髪も染めてないし、服装は先日紹介しましたが、フェミニンとは言いがたく⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)
ピアスは両耳に1つずつつけていますが、私よりピアスをたくさん耳や鼻につけている男性はいっぱいいます。
そんな私ですが、これまで男性に間違えられたことはないし、これからもそんなことはまず起きないと思います。
もし、「女性に見てもらえないかもしれない」という心配から、厚化粧をしているのなら、「そんなことないです。大丈夫です」とお伝えして、この記事を終わります。