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TEDの動画から、居住スペースを小さくして、より幸せになった人の動画をご紹介します。
グラハム・ヒルによるLess stuff, more happiness (ものは少なく、幸せは多めに)というタイトルのプレゼンです。
TED Talks のビデオは日本でも人気があるので、ご存知の方も多いかもしれませんね。断捨離初心者には、気づきの多いビデオだと思います。
「ものは少なく、幸せは多めに」TEDの説明
Writer and designer Graham Hill asks: Can having less stuff, in less room, lead to more happiness? He makes the case for taking up less space, and lays out three rules for editing your life.
ライターでデザイナーのグラハム・ヒルはこう問いかけます。「より小さな場所に、より少ない物をもつことが、もっと大きな幸せにつながるのではないでしょうか?」
ヒルは人生を改善するために、小さな場所でくらす3つのルールを紹介します。
長さは5分49秒。短いです。
日本語字幕がありますので、英語が苦手な方も大丈夫です。プレーヤー右下の赤い吹き出しのところから字幕で出したい言語を選んでください。
万が一、動画が見れない場合は、最後にリンクしているLangrichのページの和訳をごらんください。
※トランスクリプト(Transcript)はこちらから見られます⇒Graham Hill: Less stuff, more happiness | TED Talk | TED.com
※TEDの説明⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
いかがでしょうか?物の少ない暮しのよさをとてもわかりやすく語っていると思います。
消費社会がストレスを生む
冒頭の話にあったように、アメリカはすごい消費社会です。まあ、豊かな国ですからね。
カナダも似たようなものです。みんな、「もっと、もっと」というライフスタイル。上昇志向と言うんでしょうかね。よく言えば前向きなんですけど。なんでもプラスするやり方です。
きのう紹介した「ミニマリストは10着しか服を持たない」の第6章の主旨も、「マテリアリズム(物質至上主義)を否定してみよう」というものです。
この本には、「アメリカ人がいかに服をたくさん買うか」書かれています。このあたりは日本人も同じでしょう。だから「10着」にみんな心ひかれるわけです。
さて、ずっとそういう消費社会で来たけれども、みんな必ずしも幸せではありません。ヒルさんは、「昔と比べてストレスは同じくらい」と言ってましたが、むしろストレスレベルがあがってるんじゃないですかね。
だって、「物をたくさん買って所持すること」が幸せなら、何かの事情で物が買えなくなると、一気に不幸になるわけですから。
今は昔より物があふれてますから、そのぶん「○○が買えない状態になる」可能性も増えています。
そこで、「物が変える状況」を維持するために、みんな必死に働きます。働けばストレスレベル、あがりますね。
アメリカ経済は昨今、好況のようですが、所得が増えたのはもともと金持ちだった人だけで、貧乏だった人は相変わらず貧乏なんじゃないですか。
こちらの記事に書いているように、私はものがたくさんあっても幸せは得られないと思います⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった
幸せにはなれないのに、みんなそれを知らないから、「あれ、おかしいな。もっと買わなきゃだめなのかな?」と買い続けるんです。
小さな暮らしを実現する3つのルール
グラハム・ヒルは「少ないことがより幸せにつながる」から、「小さな暮し」をしてみようと言ってます。それを実現するために彼が提案しているのが以下の3つのこと。
1.無駄をはぶく
余計なものを買わず、自分を幸せにしてくれるものだけ買う。
2.小さいものを選ぶ。
「小さい=セクシー」。セクシーはこの場合は「クール」と言い換えることができます。要するに小さいほうがいいし、かっこいいんだ。時代は今「小さい」だよ、ということ。
コンパクトに収納できるものや、デジタル化できるものを選びます。
3.多機能なものを選ぶ。
ミニマリスト筆子はこの3つともすでに実践しています。
1に関しては、ここ何年も「物買わない挑戦」を継続中。今月は今のところ紙の本を1冊買っただけ。今年はまだ服は買ってないです。
先日、ダウンジャケットを断捨離したので、冬に買う可能性がありますが、それまでは何も買う必要はありません。
デジタル化はキンドルを利用。
⇒私がキンドルを4つも持っている理由 4つは多いですけどね。
多機能家具の話は、いかにもアメリカ人らしいです。彼らはあくまでベッドが必要みたいですね。
床に寝ればそんな心配いらないのに。
参考⇒ミニマリストの寝床~床に毛布をひいて寝るようになって4ヶ月、こんな変化あり
420スクエアフィートをGoogleに計算してもらったら、だいたい39X39メートル。小さいです。ふだんは壁になっていて、寝る時引っ張り出せるベッドを使っています。
このアパートの様子を紹介する動画をこちらの記事で紹介しています⇒小さな暮らしの始め方~グラハム・ヒルに学ぶ(TED)
体験から感じる小さな場所に住むメリット
去年の秋、我が家はそれまで住んでいた家の60%ぐらいの大きさのアパートに引っ越しました。3ベッドルームの家から2ベッドルームのアパートに移ったのです。
引っ越し前は、なかなか次の家が決まらず、大変なストレスをかかえていました。ですが、
- より便利な場所
- より安い家賃
- より少ない物(引越し前に大量に断捨離した)
- より少ない余計な仕事
こんな結果が得られて、トータルで「より幸せな暮し」「よりうれしい気持ち」を手に入れました。だからこの引っ越しは成功だったと思っています。
断捨離とかシンプルライフ、ミニマルライフといったライフスタイルへの変換にはいろいろなアプローチがあります。その中でも「今より小さい家(部屋)に引っ越す」、いわゆるダウンサイジングはとても効果のあるやり方です。
独身ならいざしらず、家庭があるとなかなか住まいを簡単に変えることはできませんが、1つの選択肢として、知っておくといいのではないでしょうか?
余談:TEDの動画で英語の勉強
最後に語学の話です。
英語の学習をしたい方は、下のページのInteractive Transcript というところをクリックすると、しゃべっている箇所に下線がひかれて、表示されます。
Graham Hill: Less stuff, more happiness | Talk Video | TED.com
こちらは語彙の説明などもあるワークシート。
MP3の音源もダウンロードできます。
TED Lesson / Graham Hill: Less stuff, more happiness (グラハム・ヒル「ものは少なく、幸せは多めに」) | Langrich Library
TED Talksのビデオはよく英語の教材に使われます。
すべてスクリプトが提供されているので学習に便利です。
ポッドキャストもあります
語学だけでなく、プレゼンテーションの仕方とか、構成の持って行き方とか、参考になる点が多いですね。
このような動画がたくさん無料で見れてしまうなんて本当によい時代です。
私が学生のとき、生の英語を聞くのに大変苦労しました。FENの聞ける関東地方に引っ越ししたいと本気で思っていたこともあります。