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服や化粧品の断捨離が停滞しているので、もっと捨てる方法を教えてほしい。
この質問に回答しますね。
まずメールをシェアします。もちさんからいただきました。
残っているのは着る服ばかり
初めておたよりいたします。30代後半の、もちと申します。
買い物依存気味でした
メルカリで毎日何かを買う、毎日何かが届く、という買い物依存症の自分に恐怖を覚え、ネットサーフィンをしている中で筆子さんのブログにたどり着きました。
スパッ!と一刀両断される感じが爽快で、自分も両断されたつもりで、自分流のゆるめの…買わないチャレンジや、ノートへの書き出しなどを行い、山のような服を断捨離しております。
いつも断捨離してはまた大量買いし、リバウンドしているため、タメコミアンの夫の目は冷ややかです。
夫は、「買うなら捨てなきゃいいじゃない」が口癖です。本人はゴミを捨てられない人です。
しかし、今回は買わないチャレンジも行っているため、あれだけ毎日届いていた宅配が届かなくなり、自分も胸を張って、家族を見返してやろうと思っている次第です。
断捨離が減速
さて、衣替えを最小限にしたい!という目標で、断捨離を日々少しずつ進めておりますが、服というのは押し込んだら結構収納できてしまうもので、ゴミ袋10袋ほど捨てましたが、なんとなく見た目があまり変わりません。
少しは風通しもよくなり、衣装ケースも1つ分余白ができ、あふれていた子どもの服を収納することが出来ました。
それでも、まだまだ「多いな」と感じます。
量をかなり持っている割に、毎シーズン着ない服はもうなく、それなりに気に入って着ている服ばかりのため、なかなか停滞しております。
過去のブログ記事も毎日読み、日々勉強しており、似たようなお便りもあったかと思いますが、今一度、停滞した、それなりに気に入っている服やコスメなどの処分基準など、アドバイスがありましたら、教えてくださると嬉しいです。
過去記事の引用でも大丈夫です。
日本は季節の変わり目で、体調も崩しやすい季節です。筆子さんもお身体にお気をつけて、ブログ更新楽しみにしております。
もちさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
買い物依存気味だったのが直ったんですね。
よかったです。
「買うなら捨てなきゃいいじゃない」というご主人の言葉、もっっともですね。
でも、タメコミアンに私は言いたいことがあります。「取り出したいときにすぐに取りだせないなら、持っている意味がないじゃない」、そして「どこに何がああるのかわからないなら持っている意味がないじゃない」と。
さて、服の断捨離が停滞しているもちさんに、もっと服を捨てるためにできることを5つ提案します。
1.具体的な目標を決める
もちさんは、衣替えを最小限にしたいから、今、服を捨てているんですよね?
でも、最小限の衣替えって、意味があいまいです。
それって、具体的にどんな状況なんでしょう?
これまで、衣替えをするのに、1時間かかっていたから、30分で終わるようにしたい?
季節外の服をいつも衣装ケース2つに入れているから、1つですむようにしたい?
衣替えはいっさいしなくてすむようにしたい?
こんまり流、衣替えをしない収納とは?秋こそ服の断捨離のチャンスです
今の目標を見直して、どこまで服を減らすのか、もっと具体的な目標を立ててください。
たとえば、季節外の服を衣装ケース1つにおさめたいなら、気に入っている服だって、捨てなければおさまらないでしょう。
そもそも、気に入っている服を全部持とうとするから、服の数が増えすぎてしまうのです。
「気に入る、気に入らない」よりも、「しっかり着るのか、着ないのか」で判断して、キープする服を決めてください。
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。 このトークでは、「どの服も30回は着よう」と言っています。たぶん、購入してから捨てるまでに30回だと思うので、30回じゃ少なすぎると私は思います。
一応、目標を30回だとすると、1年に1回しか着ない服を30回着るためには、30年持ち続けることになります。もちさんがお気に入りだという服たちは、どれも、これから30年持ち続けたいと思う服ですか?
2.所有している服をすべて書き出す
手持ちの服をすべて書き出して、どんな服がどのぐらいあるのか把握してください。
そして、今後このワードローブを携えて生きていきたいのか考えてください。
過去記事で、洋服ノートを作ることをおすすめしています⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
こんなノートに全部書き出してみるといいでしょう。
数が多いときは、スプレッドシートに入力したほうが早いかもしれません。
この記事には、手持ちの服を把握するための方法をいくつか書いています⇒徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
今は、頭の中だけでなんとなく「私はこんな服を持っていて、どれも気に入っているんだ」と思っているだけですよね?
しかし、手持ちの服を1枚1枚調べて、文字にして目視すると、自分の勘違いに気づきますよ。
たとえば、
・存在を忘れていた服があった
・実は着ない服があった
・似たような服がたくさんあって、複数持つ意味がない
・ケアに手間のある服があった
など。
在庫を把握したあとも、「うーん、やはり着る服ばかりだな」と思ったら、実際に着て出かけてください。
違和感があったら、その服はもういりません。
化粧品についても棚卸しをしてください。
3.プロジェクト333をやってみる
プロジェクト333は、3ヶ月間、33のアイテムのみを身につけるチャレンジです。
33のアイテムに含まれるのは、洋服、アクセサリー、靴で、パジャマ、部屋着、運動着、下着は含みません。
最初にこれから着るアイテムを33個選んで、残りはどこかにしまっておきます。
詳しくはこちら⇒ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
このプロジェクトをやってみると、実は衣料品はそんなにいらないことに気づきます。
ただ、このプロジェクトは生活をミニマルにしたい人向けですから、もちさんの場合は、もっとゆるく、3ヶ月50アイテムぐらいでやってみるといいでしょう。
4.環境への負荷を考える
環境への負荷を考えると、あまり着ない服は、持ち続けるより、着てくれる人の手に渡したほうがいいと納得できるので、結果的に手持ちの服の数が減ります。
実際に、プロジェクト333をやらなくても、数を集めることではなく、しっかり着ることにフォーカスすれば、服を減らせます。
似たような服があればあるほど、それぞれの服の着用回数は減りますから。
着用回数が少なければ、あまり着ることなく、いつか手放すことになりますよね。
すると、ゴミが増えます。
今、ゴミ捨て場にはろくに着用されなかった服がいっぱい捨ててあります。服はリサイクルしにくいからです。
この調子でいくと、ゴミの埋立地がなくなります。
仮に燃やすことができたとしても、二酸化炭素が排出され、温暖化が進みます。
ちゃんと分別せず、そのへんに適当に捨てると、土壌が汚染されます。埋立地からも、メタンガスなどが出ますから、環境が汚染されます。
合成繊維の服をそのへんに捨てると、長い時間かけて、マイクロプラスチックとなり、海に入り込み、それを魚が食べて、その後、人間の口に入ります。
マイクロプラスチックの説明はこちら⇒なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?
そんな地球を子どもたちに残したい人はいないと思います。
たまにしか着ない服をたくさん所有するより、よく着用する服を厳選してもつほうが、地球の汚染が進みません。
メーカーは、消費者が買うからどんどん作るという面がありますから。売れないものは製造されませんから、全員が、服を買う勢いを少し落とせば、結果的に環境への負荷を減らすことができます。
もちさんはすでにもう服を買ってしまったのですが、あまり着ないまま自分のクローゼットに入れておくより、今すぐしっかり着てくれる人の手に渡すほうが、地球のためにいいと思います。
服を必要としている人が、メルカリなどで、もちさんの服を購入すれば、新しい服は買わないでしょうから。
物を買うのをやめた私の、買わないための戦略とシンプルなルール(TED)
5.衣類・化粧品以外の物を捨てる
捨て作業に飽きるから、捨て活動が停滞することはよくあります。
最初はやる気があるし、目新しいから楽しくさくさく捨てられますが、そのうち飽きてきて、作業が進まくなるのです。
こんなときは、衣類や化粧品の断捨離はちょっと休んで、ほかの物を捨ててください。
たとえば、雑貨、食器、書籍など。
そういうものをせっせと捨てていると、そのうちまた飽きるので、そうしたら、また衣料品の断捨離に取り組むといいでしょう。
他の物を捨てれば捨てるほど、捨てる行動の経験値が増えるから、前よりもっと捨てられるはずです。
それでは、もちさんの断捨離が進むことを祈っています。どうぞ、お元気でお暮らしください。
もっと服を捨てる・関連記事もどうぞ
もっと服を捨てたい人へ。服の断捨離が加速する5つの捨て基準。
500着以上あった服を、80着に減らしてタンスも捨てた。さらに減らすにはどうしたらいい?
捨てるべき服がわからない:着ない服を捨てない理由とその対策(その7)
マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)
洋服を大事にするとはどういうことか? 着ないままクローゼットに詰め込んでおくのは違うと思う。
着るものを減らしているが、壁にぶつかってしまった。どうしたらもっと服を減らせますか?
いらない物をもっと捨てたいけど、うまく捨てられない。この悩みを解決する3つの基本的な考え方。
ほかにもたくさんありますので、少しずつ読んでください。
服を減らす記事はこのカテゴリーにあります⇒ファッションをミニマルにに関する記事一覧
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読者の質問に回答しました。
もちさんはもう買い物依存ではないそうですが、今、洋服の買い物依存気味の人は、早急に立ち直ってください。
服の断捨離も大事ですが、買い物への依存をやめることのほうがよほど重要です。
実は、スリフトショップのマネージャーをしている娘の新しいアシスタントのリサも、買い物依存症です。
リサは、お金の使い方の優先順位がおかしくて、家賃を払うお金がないのに、50ドルの臨時収入があると、勤め先のスリフトショップで服やら雑貨やらを買ってしまいます。
しかも、リサの父親は土建会社の社長で、リサはその会社でも働いているので、年収は娘より多いのです。
リサは、仕事はまともにするそうですが、私生活でさまざまな問題をかかえているので、絶対セラピーを受けるべきだと私は思います。しかし、「リサにセラピーを受けるお金なんてない」と娘は言います。
こんなふうになる前に手を打ってください。
買い物依存だと、「買っては捨てる」を無限ループで死ぬまで繰り返すことになりますよ。