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根管治療(歯の根の治療)から始まり、長かったインプラントの治療も、2016年8月に義歯を入れて一応終わりました。歯の根の炎症からくる激しい痛みを感じてから、インプラントが完了するまで6年半かかっています。
支払いはクレジットカードでしたので、治療代がすべて引き落とされるのは来週です。
きょうは、これまで歯に関して書いた記事、私の苦闘の歴史をまとめます。
歯と歯茎の健康に関する記事、根管治療の記事、インプラントの記事の3つに分けました。
治療体験は、時系列にまとめますので、興味のある方はこの順番でお読みください。
歯と歯茎の健康の部
私は歯が悪いだけでなく、歯茎もあまりよくなく、歯肉炎を患っております。
電動歯ブラシとリステリンは今も使っています。リステリンはいいのか悪いのか、正直よくわからないのですが、主治医の指示に従っています。
確かに、歯茎の状態は一時期よりよくなったのですが、3ヶ月毎にクリーニングに行っているから、当然とも言えます。
それに劇的によくなったとも思えません。
歯肉炎やリステリンについて詳しく書いています。
私がかかっている歯茎の病気、歯肉炎と、それがひどくなるとかかる歯周病についてさらに紹介。
歯肉炎は知らないうちにかかってしまう恐ろしい病気です。
しかし、よく考えると、私、かなり若いときから、リンゴをかじると歯から血が出ていたのです。いつもそうだったから、「これがあたりまえなんだ」と思っていたという笑えない人生のつけを今払っているのです。
歯茎から膿が出ていても、最初は痛みがないかもしれません。しかし、膿が出るということは、歯の根に細菌が大量に繁殖しているということ。
激痛が走るのは時間の問題です。
できるだけ早く歯医者に行くことをおすすめします。
もちろん、ものすごく免疫が強かったら、細菌を殺してくれるかもしれません。しかし、50歳過ぎていたら、あまり期待できないでしょう。
私も、ずっと前から細菌がいたと思いますが、長年免疫システムががんばって細菌の大々的な繁殖を抑えていたのです。
若い頃から、風邪をひくと、歯がうずくような痛みを感じていました。これまた、「そういうもんなんだろう」と放置していました。
しかし、現在、うずくような痛みを感じる頻度は劇的に減りました。まあ、あまり風邪をひかなくなったので、比較できないかもしれません。
痛みがあるということはどこかで炎症が起きている、ということなのです。
私の歯茎やほっぺたがぶわっと腫れて、ものすごい痛みに襲われたときは、オーバーワーク気味で、疲労がたまっていたときでした。
この痛みと、その後の展開(多大な時間とお金と労力を使っての治療の数々)に懲りたので、今は、何があっても、最低限の睡眠時間は死守して、疲れすぎないようにしています。
歯の健康を守る基本的なアクションと言えば、歯磨き。歯磨きを軽んじてはいけません。歯磨きは、プラークをこすり落とすこと。お口のエチケットとか、そういうライトなものではありません。
甘いものは歯によくない、と思っている人が多いのですが、こんなものもよくないのです。
ワンタフトブラシについて詳しく紹介しました。
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にできるポケットのような溝です。細菌が原因でできますが、いったんポケットができると、このポケットの中に、さらに細菌がたまるという恐ろしい代物です。
歯の手入れにに関する読者のメールを集めています。
根管治療の部
私は痛みに強いほうだと思いますが、これはとっても痛かったです。
この施術も自分的にはダメージが大きいものでした。ですが、後日やった、骨造成のほうがきつかったです。
共に、すでに痛みは忘却の彼方ですが。
こんなふうにほっぺたが腫れたのは初めてだったので衝撃を受けました。しかし、骨を造成したときは、人相が変わってしまったので、この腫れはまだマシだったと言えましょう。
この時、保険適用後で、1088ドルも払っているんですね。もちろん、インプラントのほうがこの何倍もお金がかかりましたが。
処方された抗生物質のせいで湿疹が出ました。ほかに思い当たる理由がないので、薬のせいだと思います。
たぶん、必要な菌までみんな殺されて、免疫が低下していたのでしょう。
この頃は、まだふつうに甘いものを食べていたので、そのせいもあったかもしれません。
なぜ根管治療をするはめになったのか、もともとの原因について書いています。さらに私の症状も詳しく紹介。
ここまで悪くなる人も少ないと思います。
しかし、歯医者(いつも行く方)によると、私より歯が悪い人は、たくさんいるそうです。恐ろしいです。
おたふく風邪のようにほっぺたが腫れて、またまた激痛に襲われました。歯の根に細菌がたまると本当に、すごく痛いですよ。
今でもたまに、「筆子さん、歯は抜かないほうがいいですよ」というご心配のメールをいただきます。
ですが、ここまで来たら抜くしかないのではないでしょうか?
歯科インプラントの部
インプラントの専門医のクリニックに行ったのは、2014年12月半ばのことです。
最初の見積もりでは、治療費は全部で16000ドルほどでしたが(最後の義歯部分はのぞく)、実際はもう少しかかりました。この記事では、計算しやすいように、1カナダドルを100円としていますが、現在は、78円ぐらいです(2016年9月)。
2015年の春頃は本当に100円あたりでしたが、原油価格が下落したので、カナダドルも安くなりました。
カナダでもしかるべき保険に入っていれば、インプラントも少しは保険でカバーされるようです。しかし、私は夫が会社で入っている保険に入っているだけなので、あまりカバーされませんでした。
インプラントする前に抜歯をしました。せっかく生えているものを抜くのは残念ですが致し方ありません。
この記事の「後書き」は私から皆さんへおくる魂のメッセージです。
抜歯はうまくいきましたが、その後の止血がうまくいかず、ムダに血を流した体験をつづっています。
「どのぐらい血が出たら、出血多量で死ぬんだろう」とインターネットで調べたぐらいです。
この施術は、今までで一番つらかったかも。出産も痛かったけれど、わりと早く終わったし、昔のことだから忘れてしまいました。
サイナスリフトのあと、人相が変わり、しばらく引きこもっていました。マスクやサングラスで顔を隠せばいいので、これから施術する人は、用意をしておくとよいです。
インプラントのスクリュー部分を埋め込んだ体験記です。もちろん麻酔をかけてやりますが、それでも口の中全体に衝撃が走る瞬間がありました。
ヒーリングキャップ(たぶん)をつけた体験。何をやっていたのか具体的にはよくわからなかったのですが、血がたくさん出たことだけは確かです。
インプラントの最終工程である義歯をつけた体験。一応これで今回のインプラントは終わりです。
この後、チェックのようなものはありません。インプラントのクリニックにおける次回の検診は1年後です。
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インプラントは一応終わりましたが、私の歯の治療は終わったわけではないのです。今、右下の詰め物のはしっこが欠けていて、その下が虫歯になっている疑いのある歯があります。
本当は、早急にこの歯を治療して、クラウンをかぶせるべきなのですが、8月にインプラントの義歯を3本入れる直前に、保険の枠がいっぱいになってしまいました。
義歯を入れる部分は全額自己負担になり、その後、1回、クリーニングにも行っております。今年はこれ以上歯の治療にお金を出したくないので、治療するのを来年まで待っています。
さらに、数年前から、クラウンにしたほうがいい、と言われている歯がもう1本あります。
そこら中、詰め物だらけなので、死ぬまで歯の治療が続くと思われます。
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追記(2016/09/19)
読者の方から、日本で治療すればそんなにお金はかからない。帰国して保険証を発行してもらい安く歯科治療をしている人を何人も知っている、というメールをいただきました。
差出人のメアドも書いてなかったし、ブログに引用するな、ということなので、ここに書くわけですが、カナダから日本に帰る飛行機代を入れると、とんとんになるのではないでしょうか?
私はずっと貧乏で飛行機代が払えないため、5年に1度しか里帰りしていません。歯の治療のためだけに、そんなにまめに日本に帰ることはできないのです。
確かにカナダで治療すると高額なので、メキシコに行ってインプラントする人は多いみたいです。