ページに広告が含まれる場合があります。
断捨離中の人が捨てにくいと感じるものの1つに、野望ガラクタがあります。
野望ガラクタは、「これがあれば、こんな私になれるんじゃないか」と思って手に入れた物です。
この手のガラクタを捨てやすくするために、物がなくても、希望を持っていられる方法を紹介しますね。
野望ガラクタとは?
まず、新しい読者のために、野望ガラクタについて説明します。
野望ガラクタは、「これを手に入れて、こんな私(いまの自分とは違う私)になろう」と思って入手したものの、ろくに使わないまま眠らせている物です。
詳しくはこちら⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
かつて私は野望ガラクタをたくさん持っていました。
編み物がうまくなりたいから、とりあえず、編み棒セットを買って、何十年も編まずに放置しました。
英語がうまくなりたいから、とりあえずよさそうな参考書や問題集を買って、ほとんど手つかずのまま、カナダに留学する前に、どさっと友人にあげました。
使いもしないクッキー型やケーキ型をたくさん買ってしまったのも、「これがあると、素敵なお菓子が焼けるかも」と、道具に夢をたくしていたのだと思います。
私の場合、「こんなふうになりたい」と思って買った物(買うとき、そう意識していたかどうかは別にして)は、ほとんど手つかずでガラクタになりました。
「なりたい自分」と本来の自分とのギャップが大きすぎたせいです。「物を買えば、なんとかなる」という幻想を抱いて、肝心の努力をしなかったのも、ガラクタにしてしまった一因でしょう。
私以外にもこの手のガラクタを持っている人は多いと思います。
捨てにくい野望ガラクタ
野望ガラクタは捨てにくい不用品の1つです。
その代表的な理由は以下の3つ。
・使っておらず新品同様で、手放すのがもったいなく感じる
・いつか時間ができたときに使う、と感じる
・捨ててしまうと、「こんな私になりたい」とか、「こんなふうになれるんじゃないか」という希望まで捨てるような気がする
特に最後の、希望を捨ててしまうような、夢をあきらめてしまうような気分が、一番、野望ガラクタを捨てにくくさせているのではないでしょうか?
以前、手芸の材料を捨てることができないというメールを、読者、夢子さんからいただきました⇒ビーズや刺繍糸という野望ガラクタを捨てたいのですが、捨てられません。
夢子さんが、手芸の材料をなかなか捨てられなかったのは、捨ててしまうと、「素敵な主婦作家になりたい」という願いまで、あきらめることになると思っていたからではないでしょうか?
野望ガラクタを捨てても希望が残ると信じられるなら、未練は感じません。そこで、物ではない何かに希望を見い出す方法を4つお伝えします。
1.夢やゴールを言語化する
「こんな私になりたい」「こんなことができるようになったらいいな」という夢やゴールがあるなら、具体的な言葉にしてください。
きのう、やりたいことをブレインダンプで出す方法をお伝えしましたが⇒やりたいことを絞り込む方法~優先順位をつけられない人へ。
この要領で、手に入れたいものや、実現したらいいなと思うこと、これからやってみたいことをリストアップするといいでしょう。
頭の中でぼんやりと、「こんなふうになったらいいわね~」と思っているよりも、言語化したほうが実現する可能性があがります。
人は自分が欲しいものや求めているものを見つけるようにできているので、強く願っていることがあるなら、言葉にしておいてください。
もちろん、物理的に実現は無理という事柄もあります。
しかし、そういう事柄は、そもそも、いくら物を手に入れても実現しませんから、物を買うことで実現させようと思っていた状況は、言語化によって、かなり高い確率で近づくことができると私は考えています。
言葉にしてみると、「こんなふうになりたいと思っていたけど、本当は違った、私が求めていたのは、これじゃなかった」と気づくこともできるので、無駄な買い物を防げます。
ブレインダンプとは?⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
2.ゴールに向かって具体的に行動する
次にゴールの達成に向けて具体的に行動します。
その行動には、「これがあればこんな私になれるかも」と思って何かを買うことも含まれるでしょう。
しかし、買うだけで終わってはいけません。
買うだけでは何も変わりません。
買ったらちゃんと使ってください。
私の例で言えば、編み棒を買ったら、すぐに何かを編むべきだったのです。
何かを買わないと始まらない場合は、買い物以外のことも、必ずセットで行うようにしましょう。
スキルを身につけるために参考書や問題集を買ったのなら、必ず読んで問題をとく
仕事ができる人になるために手帳を買ったのなら、ちゃんと使う
素敵なママになるために買った化粧品は、その日から顔に塗りたくる
料理上手になるために買った特殊なスパイスも、無理やり夕食に使ってみる
こんなふうに。
なかには、「あ、だめ、これは使えない」と思うものもあるかもしれません。その時は、寝かしたりせず、使うことができる人にゆずってください。
3.身近に希望を探す
物じゃない何かに希望を見出す練習をしましょう。
探してみると、希望はそこら中にあります。
特に希望を発見しやすいのは、自宅の庭、公園、近所にある校庭など自然の中です。
今は、再生の季節である春なので、1年で一番希望を探しやすい時期だと思います。
外に出よう:自然にふれて、もっと楽しく健康に暮らすコツ(前編)
日本に帰って、制服姿の中高生を見ると、私は、ノスタルジーと希望を感じます。
カナダの学校には制服がないので、街なかで、制服姿の学生を見ることがありません。私立の学校には制服があるらしいですが、私は見たことがありません。
ところが、日本に行くと、そこら中に制服姿の学生がいるので、とても新鮮で、「ああ、この子たちには未来があるね。どんな未来が待っているのかなあ」と思うわけです。
ほかにもいろいろなところで希望は見つかります。たとえば、読んでいる本の一節、映画やドラマのワンシーン、聞いている音楽、電話で聞くお母さんの声、友人のやさしい言葉や眼差しなど。
物にしか希望を見いだせない人は、買い物や物集めに夢中で、ほかのことに目を向けていないだけです。
30日間チャレンジで⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
1日1つは希望を見つける練習をするといいでしょう。
4.前向きに考える
ふだんから、できるだけ前向きに考えてください。
野望ガラクタに限らず、不用なのに物が捨てられないとき、多くの人は、失われるものにだけ意識を向けています。
しかし、何かを失うと必ず新しい何かが手に入ります。
未読本という野望ガラクタがぎっしり詰まった本棚から、ガラクタを一掃すれば、スペース、視覚的ノイズのない光景、時間、心の余裕というすばらしいものを得られます。
こちらに目を向けてください。
おすすめはたっぷりあるマインドの採用です⇒たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
限界ではなく、可能性に目を向けるようにしましょう。
前向きになる方法
ポジティブでいる方法は、過去記事に何度か書いていますが、簡単なものをいくつか紹介します。
・得意なこと、自分の強みに目を向ける(足りないものや、できないことばかり探さない)
・ポジティブな言い方をする
毎日を楽しく過ごす簡単な方法。それは言葉遣いに注意すること。
禁句:「どうせ」「私なんて」「無理に決まってる」
・感謝ノートを書いてみる
朝一番か、夜寝る前に書いてみてください。昼休みでもいいですけど。
・ちょっとした親切をする
大がかりなことでなくていいので、小さな親切を毎日1つはしてください。
たとえば、
– 誰かをほめる
– 誰かをねぎらう
– ちょっとしたボランティア
– ちょっとした贈り物(手紙やサンキューカード、小さな花束など)をする
– 誰かにお茶をいれてあげる
– 荷物を持ってあげる
– お礼を言う(感謝の気持ちを伝える)
– 座席や順番をゆずる
– 話を聞いてあげる
参考⇒成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)
野望ガラクタ・過去記事
野望ガラクタを捨てるコツ:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(4)
半期に1度の野望ガラクタ捨て祭りのススメ。今日こそ現実と折り合いをつけよう。
手放して前に進む:野望ガラクタを手放したら、生活がいい方に変わった。
すごく高かったけど野望ガラクタをさっぱり捨てて次へ行きます!
趣味の道具を見直してみたら、たくさん野望ガラクタが出てきた。
*****
野望ガラクタと決別するために、物じゃないものに希望を見出す方法をお伝えしました。
思い出と一緒で、希望や願望も心の中にあるので、物を捨ててもなくならないので安心してください。