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感謝できる人になると、部屋にも心の中にもそこまでよけいなガラクタはたまりません。
ちょっとしたことに感謝できるようになると、毎日楽しくなるし、余計な買い物をしなくなるので、後の断捨離の苦労から逃れられます。
だから、これまで、感謝ノートを書くことや、たっぷりあるマインドを持つことをおすすめしてきました。
ところが、「感謝することなんて何もない」「毎日、ためいきばかりついています」、「どうしたらたっぷりあるマインドになれますか? モーニングページと感謝ノートは書いているけど、みじめで泣きそうになります」というメールをいただくことがあります。
足りないものやできないことにばかり目を向けてきた年数が長いと、そう簡単には、たっぷりあるマインドにはなれないかもしれません。
そのような人が、多少なりとも、感謝できる人になる方法を書くことにしました。
今回は、リマインダーとして感謝ノートを書くことをおすすめします。
リマインダーとしての感謝ノートとは?
すでに自分が持っているものを思い出すために、感謝ノートを書きます。
感謝ノートって何? という人はこちらをどうぞ⇒感謝ノートの書き方と女の子のよいところ(Q&A)
忘れていたものを、記憶の中から引きずり出して、紙に書き留める要領です。
足りないものに目を向ける人は、自分がいかに恵まれているのかすっかり忘れています。
忘れているから、人のことがうらやましくなったり、ぶつぶつ文句を言ったり、人生に絶望したり、自分を嫌いになったりするわけです。
忘れてはいても、実際は、感謝できることは、自分の脳の中にたくさんあります。
それらを思い出して、すでに持っているものや、できていることを書き出します。
何度も思い出す
すでに自分が持っているもの(形のあるものもないものも)や、自分の中に備わっているもの、誰かに与えてもらったもののことを、1日に1回は思い出すようにしてください。
人間は忘れる生きものなので、意識的に思い出さなければなりません。
洋服や雑貨、化粧品をどんどん買ってしまうとき、自分がすでに持っているもののことを忘れています。
買ってそのまま放置して使わないからです。
物を使いながら、何度もその存在を確認していれば、脳は、「あ、これは大事なことなんだな」と理解するので、それを所持していることを、忘れません。
何度も思い出すと記憶が定着する話⇒部屋にある大量のいらない物が象徴する3つの心の闇とは?
すでに子供が1人いるのに、その子のことを忘れて、「子供がほしいから養子縁組の問い合わせをしよう」なんて考える人はいませんよね。
いったん子供が生まれると、ある程度大きくなるまでは、毎日子供にかかわる必要があるので、その存在を忘れないのです。
物も子供と同じで、買ったあと、ちゃんと使えば、それがあることを忘れないから、新しいものをどんどん買ったりはしません。
自分がすでにもっているもの(つまり、感謝できることも)同様で、リマインダーに書きながら、何度もその存在について考えれば、たっぷりあるマインドに近づくことができます。
ふつうのことを感謝してみる
「感謝ノートに書くことがありません」という人は、何か特別なことがないと、感謝できないと思いこんでいます。
誕生日だった、パーティがあった、恋人ができた、テストでいい点をとった、人にプレゼントをもらった、就職が決まったなどなど。
このようなスペシャルなことに感謝しても、もちろんいいのですが、スペシャルイベントがなくても、日常よくあるふつうのことから感謝できることを見つけてください。
すると、感謝ノートを継続できます。
きょう、ラッキーだと思ったこと、自分のいいところ、自分のためにいろいろなことをやってくれた人のこと、少し前より進んだと思ったこと、家にある素敵なもの、自分が楽しめるもののことなど、探せばいくらでもあります。
無理やり感謝しない
「感謝ノートを書いてるけど、みじめな気分になります(こんなはずではないのに)」、という人は、無理に感謝するのをやめてください。
先にも書いたように、これはリマインダーなので、感謝がふつふつとわいてこなくても大丈夫です。
「毎日、モーニングページと感謝ノートを書いているのに、ちっともハッピーになれない」という人は、「感謝ノートを書くとこうなるはずだ」という望ましい結果を最初にがちっとイメージしています。
そして、そうならないとき、そのギャップに苦しみます。
断捨離しているのに、いいことが起きません、という人も同じです。
頭の中で勝手に、スタンダード(標準)や、目標値を作り上げて(しかも、そのスタンダードが現実離れしている)、そうならない自分に、はがゆい思いをする。
これも考え方のクセの1つです。
無理に感謝しようとか、たっぷりあるマインドになろう、そうならないとだめだ、とは思わず、ただ、自分が持てるものを思い出すためだけに、感謝ノートを書いてください。
人といっしょにやってみる
1人で毎日、感謝ノートを書くのもいいのですが、効果がない、と思うなら、感謝できることを他の人と話し合ってください。
ほかの人と出し合っていると、「あ、そういえば、そういうこと、私にもあるわね」と気づくことができます。
夕食のとき、家族と話し合ってもいいし、子供を寝かしつけるまえに、子供に聞いてもいいでしょう。
家族や友人など、ふだん自分がよく会う人とする会話を振り返ってみると、パターンがあると思います。
お互いに足りないマインド同士だと、いつも言い争いになって終わる、いつも特定の人の悪口で盛り上がる、いつも不満やぐちを言い合って終わる、こんな形になります。
このパターンをこわすために、ふだんとは違う質問を相手に投げかけましょう。
「最近、何に感謝してる?」と、ストレートすぎる質問をすると、「は?」と相手はぎょっとします。世間話ふうに切り出すといいでしょう。
質問の例:
最近、何かいいことあった?
最近、お子さん、何かおもしろいことした?(子供は、大人の考えつかないような、変なことをします)
最近、何か笑っちゃったことあった?
自分に感謝カードを書いてみる
感謝カードは英語でいう Thank you note (サンキューノート)のことです。
何か人にお世話になったときや、親切にしてもらったときに、お礼の気持ちを表すために出すカードで、最初から、カードに Thank You と印刷してあり、まわりに花や可愛い動物のイラストがついています。
このカードを自分に宛てて書いてください。
1枚のカードに3つ、自分に対して、ありがとうと言えることを書いて、自分宛てに、毎週出す、というのを半年ぐらいやってみてはどうでしょうか?
アマゾンにも、「感謝カード」は売っています。
これは24枚入りだから、24週間、つまり、半年分です。
こちらは10枚入りのカードです。
「自分宛てに出せ」と書くと、「切手代がもったいないからいや」という人が、必ずいます。が、日本の封書の切手代、84円ですよね?
24枚出しても、2016円、最初に紹介したカードが、1299円(2000円以上の合わせ買い対象品だけど)だから、合わせて3315円。
3000円ぽっちの投資で、後ろ向き思考から、前向き思考に変われるなんて、すごくお得ですよ。
たっぷりあるマインドになると、ストレス発散のための無駄遣いが減るので、3000円なんて、すぐに元がとれます。
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私の朝のコーヒーを可能にしてくれたすべての人に感謝する旅(TED)
幸せはすぐそこにある:自然と美と感謝と~ルイ・シュワルツバーグに学ぶ(TED)
なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
「足りている」「充分」と思うと、本当に心身・経済ともに豊かになれるのか?←質問の回答。
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持っているものを思い出すツールとして、感謝ノートを使うことを紹介しました。
モーニングページにしても、感謝ノートにしても、合う合わないがあるので、自分に合わないものを無理に続ける必要はありません。
ですが、もし、まだ1度も、感謝ノートや感謝日記みたいなものをつけたことがなかったら、だまされたと思って1度書いてみてください。
専用のノートを用意する必要はありません。いつもつけている日記や、手帳や家計簿の備考欄にちゃちゃっと書くなら、すぐに始められます。
それでは、この続きをお楽しみに。