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買い物したあと、後悔したことがありますか? という質問をいただきました。
この質問に答えると同時に、後悔にさいなまれたときの対処法、及び、後悔しても、たいして自分のためにならないことをお伝えいたします。
まず、質問をシェアします。質問はメールの後半にありますが、全文まとめて紹介しますね。
hanさんからいただきました。
買い物の後悔
件名:ピアノを処分しました。
私はhanと申します。55歳の主婦です。
50歳を過ぎてから、多くの物が人生の重荷になっていると感じ、物を捨てつつ片付けを始め、ふとした事から筆子ジャーナルを知り、毎日更新される記事を参考にミニマリストを目指すようになりました。
筆子さんの、飾らない正直な人柄が思い浮かぶ文章が大好きです。
先日、いわゆる「野望ガラクタ」であるピアノを捨てました。
あちこちの買い取り業者に見積りを依頼しましたが、電子ピアノは家電と同じ扱いだそうで、年式が古い物は買い取れないとのこと。
人に譲るかお金を払って処分するしかありません。
早く処分したかったのと、筆子さんの「埋没費用はどのみち回収出来ない」という記事を思い出し、惜しいとは思いましたが、業者さんにお金を払って(一万円)処分して頂きました。
お世話になったピアノに触れて「今までありがとう」と言ってお別れをしました。
私が幼い頃、両親にピアノを習いたいと言った時、習わせてもらえなかったので、娘たちにその夢を押し付けていたんだと思います(ピアノ教室に行け、と言ったのは私です)
「無理に習わせてごめんね」と言うと「音感が良くなったからいいよ!」とけろっと言われて、肩の力が抜けました。
ピアノが占拠していたリビングの一画が空き、広々と使えるようになり、掃除もしやすくなりました。
ところで、筆子さんはミニマリストになってから買って後悔した物はありますか?
私は
①ポータブルTV…筆子さんの影響でテレビをほとんど見なくなった。
②空気清浄機…まめに掃除をして窓を開けて換気するだけで充分だと気づいた。
2つ共、私にとっては高い買い物でしたので、大変後悔しました。
これからは、いる、いらないの判断をもっと慎重にしていきます。
これからも記事を読んで、自分にもできそう!と感じたことは即実行していきたいです。
hanさん、お便りありがとうございます。
ブログがお役にたっているとお聞きし、うれしく思います。
ピアノを処分できてよかったですね。
ポータブルTVと空気清浄機は、まだご自宅にあるのでしょうか?
埋没費用を回収できないという考え方は、買って後悔した物にも使えます。そう考えて、さっさと処分したほうがいいかもしれません。
私が買って後悔したもの
ミニマリストになってから、買って後悔したものですが、ないです。
そもそも、ここ数年、高額の物は何も買っていません。
シンプルライフを心がけるようになってから、あまり物は買わないようにしています⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
しいていえば、去年、塗り絵をするために買った、色鉛筆やマーカー、ゲルペンは「こんなに買わなくてもよかった」とは思っています。
去年は、まめに塗り絵をしていましたが、今年は別のことで忙しいため、画材の出番が少なくなりました。
けれども、もう使いそうにないものは断捨離し、ゲルペンはモーニングページを書くのに使用してどんどん使い切っているので、後悔している、というほどではないです。
モーニングページとは?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
お金を損した、と思うことはある
こんな物、買うんじゃなかった、と強い後悔にさいなまれることはありませんが、ふだんの食料品の買い物で、「ああ、こんな高い食材を買ってしまって、ばかだよ、あたしゃ」と思うことはたまにあります。
以前、空港でクロワッサンとハーブティを買って、高くついて後悔した話を書きました⇒買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
セール品のトレイルミックス(ナッツやドライフルーツが入っているスナック)だったのに、レジでセール価格で打たれておらず、定価で買ってしまい、その事実を翌朝、家計簿をつけているときに見つけたときは、がーんとしました。8月のできごとです。
オーガニックフードの店のトレイルミックスなので、値段が高く13ドルもしました。
あるいは、全品10%引きの日だったのに、割引されていなかったとか(割引の日だと知らずに買っていて、帰宅してからお店のメールにそう書いてあるのを発見しました)。
そのような、「本当は得するはずだったのに、得していなかったこと」を発見すると、一瞬、「え~~~っ!」と思ってしまいます。
金額にしたら、そんなに大きな差ではありませんが、人間は、損をしたと感じたとき、得したと感じたときよりも、2.5倍、ダメージが大きいそうですから、私もそういうわりとどうでもいいところで、いちいちがっかりしているのでしょう。
損したときのダメージについて⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
ですが、冷静に考えると、8月は、歯医者に、トレイルミックスが60袋近く買えるほど、お金を払っているし、ほかのところで、もっともったいないことをしています。
なので、家計簿をつけながら、「ええっ!?」とショックを受けても、その後、考え直しています。
「ああ、やっぱり人間は、損すると、すごく痛みを感じるんだね」とか、「値段で買うものを決めるとこういうことになるのよね。まあ、ふだん、自分がブログに書いていることなんだけどさ」と思い、次にいくのです。
店のミスなので、レシートを持参し、事情を話せば、割引してくれると思いますが、時間がもったいないので、たいていやりません。
20ドル以上の違いなら、行くかもしれませんが。
以前、間違って、同じ食品を2回レジで打たれていたときは、店に行って、差額をもらったことがあります。1回は13ドルの食品、もう1回は、値段は忘れましたが、鶏肉かソーセージで、高かったので行ったのでしょう。
買い物して後悔したときの対処法
食品は多少高くついても、食べてしまえば、活かすことができますが、衣類、靴、家電など、もっと高い物については、「買って後悔した」と思うことは、ままあると思います。
人間は、現状に満足しないのがふつうなので、何を買っても買わなくても、後悔する人は、するんじゃないでしょうか?
しかし、後悔先に立たず、ということわざがあるように、後悔しても、あまり自分のためにはならず、後悔する時間やエネルギーがもったいないです。
私は、後悔するような買い物をしたら、次のように対処します。
1)気にしない
人は失敗するようにできているので、「完璧な買い物」ができなくても、気にしません。
もちろん、毎回のように無駄な物を買っていたら、行動を変えるべきですが、たまのことなら、べつにいいんじゃないですか?
2)余計なことをしない
買った物について不満を感じたとき、ネットでレビューを見たり、もっといい物はないか探したりたりすると、傷口が深くなります。
今の状況の改善につながることだけをしたほうがいいです。
3)返品する
買ってすぐなら、返品します。日本の人はあまり返品しませんが、北米の人は、まめに返品します。
通販ショップは、返品が簡単なところが多いから、さっさと返品すればいいでしょう。
私も、カナダのアマゾンに、これまで3回返品したことがあります。返品したのは、柄の折れたフライパン、色味の違うマーカー、落丁のあった塗り絵本です。
買い物の回数が少ないことを考え合わせると、かなり高い返品率です。検品が甘いのだと思います。
商品が届かなくて、チャットで申し立てをしたときもあります。キンドルファイヤ(タブレット)がすぐに壊れて、サポートと長い通話をしたこともあります。
4)売る
他の人が利用できそうな物は、売れば、少しお金を回収できます。
5)失敗から学ぶ
なぜ、失敗したのか考えて、今後の買い物に役立てます。
買い物で後悔しない方法は、
・衝動的に買わない
・値段で選ばない(セールだ、と喜んで飛びつくとたいてい失敗します)
・ニーズなのか、ウォンツなのか、時間をかけて吟味する⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
「これを買うと、こんな自分になれるんじゃないか」と思って物を買うと、のちのち野望ガラクタになる率が多いです。
野望ガラクタとは?⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
・すぐに買わない(ほしいと思っても、しばらく時間をおいてから買う)
・量より質を重要視する
・しまい場所や、捨て方について考える
・いつ、どこで、どんなふうに使うのか、具体的にイメージしてから買う
詳しくはこちらをどうぞ⇒買い物好きのための、衝動買いで後悔しない5つの方法
後悔に関する過去記事もどうぞ
いらない物を捨てたはずなのに、捨てたことをいつまでも後悔するのはなぜ?
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「捨てて後悔したものはありませんか?」という質問、たまに読者からいただきます。以前、雑誌の取材でも聞かれたことがあります。
これに関しては本当にありません。
捨てちゃうと忘れるからだと思います。買って後悔している物も、手放してしまえば、忘れるんじゃないでしょうか?
捨てることができないものについて後悔しているときは(たとえば、過去の自分の行動など)、起きたことの意味を再定義して、違う解釈をすればいいですね。