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ガラクタがない、スッキリとした家で暮らす方法をお伝えしています。
その1では
・よくばらない
・いい人をやめる
・安いだけのものを追い求めない
この3つを紹介しました。
今回は、使ったらすぐにしまうこと、つまり、出しっぱなしをしないことをおすすめします。
ただ、いつも出しっぱなしが当たり前の人に、「使ったらすぐにしまいましょうね」と言っても、出しっぱなしは改まりません。
すぐにしまうことも、出しっぱなしにすることも、習慣だからです。
出しっぱなしにする習慣を、ちゃんとしまう習慣に置き換えることを意識すると、うまくいきます。
方法を4つ考えてみました。
1.30日間チャレンジ
よくない習慣を望ましい習慣に置き換えるとき、1ヶ月だけやってみる30日間チャレンジが効果的です。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
私自身、こんな習慣を見につけたいけれど、手強そうだな、と思うときは、まずは、30日間だけやってみます。
ターゲットを決める
「よし、5月は、何かを使い終わったら、すぐ片付けよう!」と思っても、片付けられる人にはなりません。
しまいっぱなしをやめるものを、具体的に決めてください。
ふだん、よく出しっぱなしにするもの、出しっぱなしにするから汚部屋化が進むものを考えてください。
食事をしたあといつまでも食器を下げない、とか、流しに食器を入れたあといつまでも洗わない、なんて習慣があると、キッチンがスッキリしません。
帰宅して、服を着替えるとき、脱いだ服を、どこにもしまわず、床の上に放置したら、部屋が散らかります。
郵便受けに入っていた手紙やカタログ、定期購読している雑誌を室内に持ち込み、とりあえず、ダイニングテーブルのはしっこにのせてしまう、という習慣があると、いつもテーブルの上に物がのっています。
化粧をしたあと、洗面所やドレッサーに化粧品を出しっぱなしにすると、ごちゃごちゃ感が高まります。
ふだんの自分の行動を考えたり、実際に家の中で出しっぱなしになっているものを確認したりして、「終わったらちゃんとしまうもの」を決めましょう。
戦略を立てる
次に、どうしたら、しまいやすくなるか、考えてください。
例をあげます。
食器をさげる
食事のあと、さっさと食器をさげる、という目標を立てたとしましょう。
ふだん、食事のあと、自分が何をしているか考えてください。
食べ終わったら、15分~30分ぐらいは食休みする人が多いと思います。
とはいえ、ただじーっとしてるわけではないでしょう。テレビを見たり、家族と話し込んだりしているのではないでしょうか?
テレビを見ているのなら、15分から30分以内で終わるものを選び、それが終わったら、食器を下げる、と決めるといいでしょう。
最近、テレビのモニターに、YouTubeを写して見ている人も多いもの。食後は、できるだけ短めの動画を軽く見てください。
洗濯ものをたたむ
リビングルームーのコーナーに、取り込んだ洗濯ものをためてしまうから、その日取り込んだ洗濯ものは、その日のうちにしまう。
こんな目標を立てたとします。
なぜ、洗濯ものを、部屋の角に放置するのか考えてください。
置き場所があるから、置いてしまうのかもしれません。
洗濯ものを置いてしまう場所に、置きたくても置けない仕掛けをしておくといいかもしれません。
たとえば、そこにテレビを置いてしまえば、洗濯ものを置けばテレビを見ることができないので、ここには置かなくなるでしょう。
まあ、テレビを動かすのは大変なので、観葉植物などを置くといいかもしれません。
ほかのものや場所がターゲットのときも、出しっぱなしにしてしまう理由や、しまう代わりに自分がしている行動を考えると戦略を立てやすくなります。
この考え方については、こちらの記事を参考にしてください⇒いらない物を捨てているのに、部屋のごちゃごちゃが解消されないときの片付け方(前編)。
2.数を減らす
物の数が多すぎると、出しっぱなし、しまいっぱなしが促進されます。
食器がたくさんあると、いちいち洗わなくても、べつの食器を出して使えばいいので、洗わないまま放置される食器が増えます。
私の娘は、使った食器をすぐに洗わず、ダイニングテーブルやキッチンのカウターに放置する傾向があります。娘は、食事をするたびに、きれいな皿を取り出して使い、きれいな食器がなくなると、ようやくすべての食器を食器洗い機に入れて洗浄します。
このやり方は、汚部屋を作ってしまうので、まったくおすすめできません。
使い終わったらさっとゆすいでおくほうが、洗浄剤や水を節約できます。
娘がこんな生活ができるのも、1回の食事で使う以上の皿やユーテンシルを持っているからです。
洗濯ものをすぐに取り込まないのも、服がたくさんあるので、洗った服を放置しても困らないからです。
もし、「私は、必要以上に持っているかも?」とか、「うち、食器が多いよね」「服、持ちすぎだよね」と思うなら、思い切って、いまの半分の数に減らしてください。
べつに捨てなくてもかまいません(捨ててもかまいませんが)。
半分は、箱に入れて、どこか別の場所に置いておきます。
もし、必要になったら、箱から取り出すだけなので安心です。
『365日のシンプルライフ』の要領で行ってください⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話
数を半分にして、1ヶ月生活し、何が起きるのか、身をもって体験してください。
ポイントは、自ら体験してみることです。やってみないことにはわかりません。
「数が少なすぎて、かえって生活が不便になった」と思ったら、少し増やせばいいし、「意外とこのほうが、暮らしやすい。出しっぱなしも改善される」と思ったら、箱に入れた半分は、時期を見て、手放してください。
3.しまいやすい状態を作る
出したら出しっぱなしの人や、さっさと片付けない人に、「(さっさとしまったほうが、ずっと気持ちよく暮らせるのに)どうして、すぐに片付けないの?」と聞くと、「めんどくさいから」と答えるでしょう。
そこで、しまうのがめんどくさくないシステムを作ってください。
しまいにくい場所に、ものをしまっていたり、しまい場所があいまいだと、片付けが困難になるので、「めんどうだ」と思ってしまいます。
1番でターゲットにしたものをしまうとき、しまいやすいかどうか考えてください。
多すぎないか?
物が多すぎると、何でも、しまいにくくなります。
食器がたくさんありすぎて、手前にあるものをどかさないと、皿を棚におさめられない。こんな事情があるなら、ここでもまた、食器を半分ぐらいにして様子をみます。
複雑なことをしていないか?
片付けるシステムが複雑すぎると、しまいにくくなります。
タンスに服を立てて収納するため、ちょっと面倒なたたみ方をするとか、色ごとに並べるといった、細かい収納ルールを作っていませんか?
収納ルールが細かすぎると、作業が複雑になるので、しまうのが面倒になります。
参考になる記事⇒物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。
4.気分転換にしまう
何かを出したあとしまうことを、「めんどうな家事」「やらねばならない雑用」だと思うのではなく、「これは手頃な気分転換だ」と思ってください。
実際、そのとおりなのです。
私は、いつも家でブログや原稿を書いています。パソコンに向かって書いていて、ちょっと詰まったら、家の中をぶらぶらして、不用品を捨てたり、そのへんをきれいに整えたりします。
これが、とてもいい気分転換になっています。
出ているものを、元あった場所に戻すとき、何かをじっくり考える必要はありません。
というか、何も考えなくてもできる単純作業です。
単純作業をやっていると、リラックスできますよね? 無心になれるというか。
難しい仕事で頭が疲れたときの休憩や、気持ちを切り替える作業として、物をしまうことを取り入れてください。
続けていると、部屋の中が整ってきますよ。
参考になる記事⇒めんどくさい仕事や家事を楽しんでやる7つのコツ。
初回の記事はこちら⇒意外と気づいていない、ガラクタのない家で暮らすコツ(その1)。
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出したらすぐにしまう人になることをおすすめしました。
繰り返しますが、「これからは、ちゃんとしまおう」と思っても、何も変わりません。
「使ったら、しまう習慣を身につけよう」と決め、30日間チャレンジで取り組んでください。
5月、1ヶ月間やってみて、うまくいかなかったら、6月はべつのチャレンジをして、また7月にやってみる、というやり方がいいと思います。
応援しています。