ページに広告が含まれる場合があります。
肩こりの原因とその対策についてお伝えします。この記事を書こうと思ったのは、こんなお便りをいただいたからです。
肩こりがひどくて頭痛がします
いつも筆子さんのブログ拝見しています。
筆子さんが、木枕で肩こりが良くなったとブログで書いていたので、私も購入しました。
私も肩こりや首こりがあり、頭痛までします。木枕にして、どの位で肩こりが改善してきたなと感じましたか?
日中30分ぐらい、木枕をして床に横になっているのですが、夜寝るときに使った方が良いでしょうか?
Sさんにはすぐにお返事を出しました。確かに私は木枕で肩こりが改善されました。ですが、頭痛がするほどひどい肩こりだったわけではありません。
Sさんのように、ひどい肩こりの場合、いったいなぜそんなひどい肩こりになってしまうのか根本的な原因を考えるべきだと思うのです。
思い当たる要因を1つ1つ取り除く努力をすれば、木枕を使う効果も倍増しますよ。
ストレッチや肩こり体操をすれば、そのときはすっきりするかもしれません。ですが、これは根本的な解決策ではないですね。
肩こりの原因
多くの病気と同様、肩こりの原因は「これだ!」と一言で言えるものではありません。人によって理由もさまざまです。そもそも、首や肩で重たい頭を支えている構造上の問題なのかもしれません。
代表的な肩こりの原因は以下の3つ(+番外)です。
1.姿勢の問題
姿勢が悪かったり、長時間同じ姿勢でいると、頭を支えている首や背中の筋肉に負担がかかり、血のめぐりが悪くなります。これが、首こり、肩こりを引き起こします。猫背もよくありません。
2.目の疲れ
眼精疲労が肩こりを起こすことがあります。頭痛や吐き気がする場合は、これかもしれません。
パソコンの画面をずーっと見ていると目が疲れます。目が疲れるということは、目玉を動かしている筋肉が疲れるということです。
詳しくはこちら⇒パソコンのヘビーユーザーは要注意。疲れ目の4つの理由とその対策
眼精疲労がたまってくるとそれが首や肩にまで波及します。目を動かしているのは自律神経だから、神経の乱れもあるでしょう。
3.ストレス。あるいは自律神経の乱れ
習慣的にストレスを感じていると自律神経がうまく働かなくなり、これが肩こりの原因になることがあります。
自律神経系は、呼吸、消化、吸収、循環、分泌などの活動を、人の意志とは関係なくやってくれているありがたい神経です。
自律神経には、交感神経と副交換神経があります。この2つの神経は同じところにあって、場合によってどちらかの神経の活動が優位になります。
交感神経は「昼の神経」です。人がストレスを感じると交感神経が血管を収縮させ血圧を上昇させます。戦うか逃げる準備をするために、心拍数をあげて、闘争モード、あるいは元気な感じになります。
昼間は、交感神経が活躍して、ばりばり仕事ができますが、夜になると、副交感神経が働き、心臓の働きはセーブされ、消化器が活躍し、昼間疲れたからだの回復がうまくできる状態になります。
しかし、夜になってもストレスを感じていたら、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、ずっと活動モードで、疲れがとれなくなってしまうのです。
番外:寒さ
人は筋肉を動かして体の熱を作っています。外が寒いと、からだはその寒さに負けないために筋肉を収縮させます。冬場、体がちじこむのはこのせいです。
寒い冬場は筋肉が固くなりがちなので、これが肩こりの原因に。
寒さにふるえながら、パソコンに向かっていると肩こりしやすいので適度に暖かい部屋で作業することをおすすめします。
暖房を入れなくてもある程度は暖かく過ごせます⇒暖房なし。寒い冬に暖かく過ごす5つの方法
また、代謝をあげ、冷えない体にしておくことも有効です。
冷え性改善法⇒冷えとり靴下に頼らなくても、冷え性を改善できる、シンプルで簡単な方法とは?
肩こりの解消法
日常生活に取り入れやすいものからやってみてください。
1.首の骨のゆがみを治す枕(木枕など)を使う
木枕は首の骨(頚椎骨 けいついこつ)のゆがみを取るのを助けてくれます。
詳しくは⇒木枕でウソのように肩こり解消~健康にいいし、小さいし、床に寝るミニマリストには理想の枕です
木枕が硬くて寝られない人は、同じく頚椎のゆがみを取るのをサポートするサーヴィカルピロー cervical pillow 頚椎安定指示枕 というのを試してみるのもいいでしょう。
サーヴィカルピローは、そばがら、羽、ウレタンなど素材もいろいろあり、やわらかめ、かためと好みで選べます。ただ、パーツが多いものは枕カバーがいるし、値段も高めなので、節約系ミニマリストにはおすすめしません。
2.仰向けに寝る
仰向けに寝たほうが背骨がまっすぐになり、うまく休ませることができます。昼間変な姿勢で、首の骨や背骨に負担をかけているなら、寝ているときぐらいは背骨を休ませましょう。
西式甲田療法では、板の上に寝ることを推奨していますが、別にふとんの上でもいいです。
私は昔、寝る時(寝始め)はいつも横向けでしたが、木枕を使うようになってからは、毎晩仰向けで寝ています。
3.パソコンのモニターを目の高さに持ってくる
椅子に深く腰かけて、前をまっすぐ見た時に、パソコンのモニターの真ん中ぐらいが見えるのがベスト。
モニターが下過ぎると、ずっと下を向くことになり、目や首に負担がかかります。また、首を突き出すような姿勢もよくありません。
私は、モニターの下に本を3冊置いて、高さを調節しています。
4.首の筋肉を鍛える
首の運動をして、首の筋肉を強くしてください。また、顎(あご)を引くと、自然に上半身がまっすぐになります。顎をつき出さず、常に引くように心がけてください。すると、頭が首の真上に来ます。
ストレッチも有効です。
これは職場でできる簡単な首のストレッチの動画です。
6.水を飲む
水と肩こりと何の関係があるの?、と思うかもしれませんね。実は深い関係があります。
首の骨(脛骨)や背骨は1つ1つの骨を椎間板(ついかんばん)という軟骨がつないでいます。椎間板は丸い板のような形をしており、真ん中がゼリー状になっています。
柔らかい椎間板のおかげで、人はわりと自由に首をぐるぐる回すことができるのです。
椎間板はほとんど水からできています。水分があるから柔らかくいられるのです。椎間板の働きをスムーズにするために水をたっぷり目に飲んでください。これは腰痛の人も同じです。
水はほかにもこんな効能あり⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
7.姿勢をよくする
姿勢が悪いと、首の骨に負担がかかります。特にパソコンをやるときの姿勢に気をつけてください。
スマホに向かって長時間ゲームをするのは、目、首、肩、すべての負担になるので、控えてください。たまにはデジタルデトックスをしましょう⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
8.コリをほぐす
首や肩で押さえると痛い部分があるのなら、その部分をマッサージしてほぐします。
9.首や肩に負担をかけない
抱っこひもは首に負担がかかります。あまり首に力がかからない位置に装着したり、負担の少ないデザインを選び、休み休み使ってください。
いつも同じ肩に重いショルダーバッグをかけることもよくありません。
肩こりがひどい人は、最低限のものだけをバッグに詰めるか、バックパックを使ったほうがいいです。
詳しくは⇒重いバッグは肩こりとストレスのもと~バッグの中身の断捨離は欠かせない
バックパックはたくさん入るせいか、ものすごく重い人がいますが、なるべく軽くするのは言うまでもありません。
10.全身運動をして血液の循環をよくし、筋肉を強くする
もしふだん運動を全然していないのなら、軽い運動を取り入れて、全身の筋肉を強化し、体温をあげることを心かげてください。
私はひどい肩こりでしたが、かなりよくなりました。それでも1日の仕事が終わる夜は、肩がこりぎみで、お風呂から出た後ちょっと伸びをすると気持ちがいいです。
そのまま木枕で寝てますが、朝は全く肩こりしていません。
私の肩こりがよくなったのは、
●木枕
●ミニトランポリン
●日々の運動
●やたらと休憩する習慣
この4つのせいだと思っています。特に、血液やリンパの流れがよくなるミニトランポリンはおすすめです。
ミニトランポリン⇒ミニトランポリン歴1年7ヶ月の私が伝える、7つの健康効果
デスクワークが多い人は、30分に1回は椅子から立ってそこらをのそのそと歩いてください。ちょっと立ち上がって動くだけでいいのです。
こうすると目の疲れもふせげます。
とにかく現代人は運動が不足しています。人間は動物であり、もともと「動く物」だったのです。「私運動が嫌いだから」なんて言っている人は、「人間でいることをやめたい」と言っているようなものです。
適度に運動を取り入れ、生活習慣を改善すれば、ひどい肩こりも解消するでしょう。