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多くの読者の方が楽しみにしている読者のお便りコーナーです。今回は2017年9月半ばにいただいたメールより3つ選びました。
●ゴミ屋敷断捨離体験
●賃貸が好きな理由
●「木は誰のものか」後日談
以上の3通です。
まず2度もゴミ屋敷の断捨離をしたMさんからです。
肉親のゴミ屋敷を片付けて思ったこと
件名:孤独死はかまわないが、孤立死を避けたい
筆子ジャーナルを愛読しています。「排水管の詰まり」で訪れて、多岐にわたる内容と、抑制のきいた文章に魅了されました。
「ものごとを先送りする心理」と「怒りの感情」についての記事は特に興味深く拝読いたしました。
肉親のごみ屋敷の片付けを2度経験しています。床が見えるうちは、ごみ屋敷とは言わないそうです。1度目は、26年前で、亡父の住居の片付けでした。2度目は、1年前の兄の孤立死現場でした。
父、兄共に高学歴ですが、ものごとを先送りするタイプで、「明日できることは、今日するな」、「そのうち、いつか」がモットーでした。特に兄は医療も介護も拒否し、セルフネグレクトだったかもしれません。
生前、掃除をした形跡がなく、ごみとダンボール箱がサンドイッチのように堆積して、埃とタバコのタールで屋内のすべてがセピア色でした。
しかし、現金や証券がごみの中から出てくるので、いきなり整理業者を呼ぶわけにもゆかず、喘息の吸入をしながら(ハウスダストアレルギーのため)、苦しい片付けでした。
いまは、ごみ屋敷から解放されて、天国のようです。
私自身は70歳になり、生前整理の段階です。弁護士により遺言書も作成しましたが、死ぬまでは生きているわけで、仕事を続けたく思います。
孤独死はかまいませんが、孤立死を避けたいので、自宅を開放して、近所の方々と、「いきいき100歳体操」を週2回、開催しています。100歳体操は高知県から始まったそうで、YouTubeで見ることができます。
私は町医者ならぬ、田舎医者です。日頃思うことは、死の戸口に立ち、こちらの生の世界を眺めたとき、命より惜しいものなどあるだろうかと。かけがえのない命をなし崩し的に費やすなど、もったいなさすぎると。
Mさん、メールありがとうございます。
なるほど、床が見えるうちはまだゴミ屋敷ではないのですね。まあ、たいてい床から埋まっていきますが。
お父さまとお兄様の家の片付け、大変でしたね。でもいまは、とても楽しい毎日を送っておられるようでよかったです。
お便りを拝見し、やはり、物ごとを先延ばししていると、物もたまっていってしまうのだな、と改めて思いました。
確かに死ぬまでは生きていますから、人生まだまだこれからですよね。Mさんはお医者さんですから、孤独死や孤立死にはならないと思います。
大勢の人を助けるお仕事をされていますから。
これからも元気でご活躍ください。
☆孤独死に関する記事はこちらです⇒カナダでの子育て体験、英語の学び方、孤独死に関することなど読者の質問に答えます。
☆先送りを戒める記事はたくさんあります。たとえばこちら⇒人が先延ばしする4つの理由とその対策
☆怒りの記事はこちらです⇒怒りっぽい人は要注意。怒りの感情のせいで失ってしまう3つの大切なもの。
次は狭いアパート生活が好きだというあづきさんからです。
私も賃貸派です
件名:3回目の投稿です
1回目はピアノの処分について、2回目は物をなるべく買わない生活についての投稿を紹介して頂いた、アラフォーのあづきです。
最近は、こちらに訪問しない日はありません。それ程ブログを拝見するのが毎日の楽しみになっています。
ところで、今日もブログを拝見したのですが、筆子さんが家を持たない賃貸派であることを知りました。以前のブログを隅々まで読んでいないので今までわからなかったのですが、実は私も賃貸派なんです。
理由は簡単です。
1 家を持つことのリスクは賃貸に比べて大きすぎる。
2 維持管理に莫大なお金と労力が必要である。
1について。
まず、自然災害の多さ。
昨今の自然災害は尋常ではないですよね。連日のように、台風や地震のニュースをしています。自分の家がいつ被害に遭うかわからない。何が起きても不思議じゃない。
近所トラブルもあるかもしれない。例えば、近所に引っ越してきた人が鳩をたくさん飼っていて、うるさいし異臭が漂っている。こんな迷惑行為をしている人がいても、賃貸ならどこかに引っ越せばいいが、持ち家はそうもいかない。
2について。
実は私の実家は山が近い田舎にあるのですが、異様に敷地が広く、雑草や庭木の手入れが大変なんです。
10年位前までは、祖母が元気だったので、庭木も雑草もきれいにしてくれていましたが、その祖母も亡くなり、親も病気になり、弟も昼間は仕事でなかなか庭仕事もできず。
その結果、庭木は家の前の道路にはみ出し、草は伸び放題。
今日はお彼岸の前なので実家にも寄ったのですが、裏庭で栗拾いをしようと栗の木に近づいたら、木にツタの葉?みたいな、何にでも巻き付く草木、あれが栗の枝に巻き付いて引っ張って枝が折れそうになってたんですよ。
毎年の栗拾いを楽しみにしている私にとって、来年から栗拾いができなくなったら困る!と思って、巻き付いた葉っぱを刈り取ってはきましたが・・・
と、ちょっと話がずれましたね、すみません。
それに敷地だけでなく、家も広いので田舎といえど固定資産税もたくさんかかるし、使ってない部屋はかび臭くてただの物置になってるし、建ってから40年くらいなので色々とガタがきてるし。
蔵の中は、昔の食器とか、絨毯などが埃まみれです。
祖母が亡くなった際、何でも処分してくれる業者さんにコンテナ2杯分のゴミを処分してもらったのにまだまだ要らないものがある(笑) ちなみにコンテナ1杯分で6万円だったと弟が言っていました。
家が無駄に広いので何でも置けるから気軽に買い物をするし、代々続く家って、引っ越しをしないので物が増えるんですよね。ごみの処分って本当にお金がかかります、かかる時代です。
ということで、話がずれてきたのでこのあたりで止めます。
とにかく、私にとって賃貸生活は快適です。狭いアパートに帰ると落ち着きます(笑) 掃除が楽ちん。草刈りもしなくていい。エアコンが壊れたら管理人さんが取り替えてくれる。何かあったら引っ越せばいい。
長文失礼しました。綺麗好きでズボラなあづきでした。これからも応援しています。
あづきさん、メールありがとうございます。
田舎にある古い家の管理は、大変そうですね。今は弟さんが面倒を見ているのでしょうか?
持ち家にするか賃貸にするかは、人それぞれですね。
いまは、全体的に人が長生きになっているので、若い時に買った家が、一生そのままの状態を保つ続けるとは考えにくいです。
そこで、自分のライフステージに合わせて、住居を替えるという選択肢を残したいなら、賃貸のほうがフットワークは軽くなるでしょう。賃貸の場合、一生家賃を払い続けますが、その分気楽です。
家のように大きなものでも、クリップのように小さなものでも、いったん自分の物にすると、それを管理する義務が発生します。
「家は資産」という考え方もありますが、そのわりには、大事な家にどうでもいい物を溜め込んで、住宅ローン以外の心労をかかえている人も多いです。
私の友だち(カナダに来てから知り合った日本人)は、韓国系カナダ人と結婚して、数年後とても大きな白い素敵な家を郊外に建てました。彼女は、「家をもつのが夢だった。夢のためにずっとがんばってきた」と言ってました。
ですが、結局、その家に5年も住まなかったと思います。家族でご主人の親類がいるオーストラリアに移住したからです。
夢もどんどん更新されていくから、住むところにあまり強いこだわりを持たないほうがストレスをかかえないかもしれませんね。
☆マイホームは持たない話はこちら⇒家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?
☆あづきさんの1通目はこちらで紹介⇒仕事が忙しくて大変な私の小さな片付けを積み重ねる作戦。
☆2通目はこちらです⇒なぜ、カバンや便利雑貨が際限なく増えてしまうのか?
最後はすみれさんからです。
人が動くのを待つより自分でやったほうがよいとわかった
すみれさんは、以前、「バルコニーの木は夫のものか、自分のものか?」という質問を下さった方です。その後日談を送ってくださいました。前回は椿さんという名前だったのですが、なぜか今回はすみれさんです。
前の記事をご存知ない方は先にお読みください⇒後片付けをしないだらしない夫とケンカせず仲良く暮らす3つの秘訣。
件名:木は誰のものか?【続き】
お便りするのは久し振りです。以前、木の所有権で相談させていただいた者です。
断捨離を頑張ってしていたのですが、家の隅々まで見直すとまだまだゴミがたくさんあったことに驚いています。
私の場合はクローゼットを後回しにしていた(わけではないのですが、捨てる決心ができず、まだゴミを大切にしていた)ので、なかなかスッキリ感が湧きませんでした。
…が!!!
今回、思い切って捨ててみました。
もっと気に入った物を見つければいいのだ、と必死に言い聞かせて。で、捨ててみたら、スッキリ感がムクムクと湧いてきました。
この夏、旅行で友達の家でお世話になりました[…ここから、複数の友だちのきれいな家やクローゼットを見た話が書かれていましたが、木の話題ではないので、省略させていただきました…]。
私も見習いたいと思って、断捨離を再度復活させました。
たまに筆子さんの「なんとかブギ」を実行しているのですが、それも思い出した時だけでしたので、定期的に実行することを実践します。
あと、モーニングページとは違いますが、日記のようなものをつけ始めました。モーニングページへと発展すればいいな、と期待しています。
掲題の木ですが、今年は私がサイズに切って、白いペンキを塗って、思い通りに仕上げることができました。
バルコニーが汚れていたら私が掃除して、その代わり「掃除してくれ」とお願いするのをやめました。
バルコニーは夫の領域だと思っていた頃は意地でも掃除はしたくなかったのですが、(いったいいつ掃除するのだろう?)と苛々するのも嫌だったので、ここは自分のストレスを軽減させるためだと思うことにして。
でも、やってみたら「なぜもっと早くにこうしなかったのか?」と思うくらい何でもない事だったのです。
結局、依存心が強いと人に頼るし、頼ってやってもらっても思い通りではないので苛々していたのだと気付きました。夫を頼らなければいいのです。いないものと思って。
実際、木を切ってもらう時も夫より私のほうが役に立ちました。夫は男たるもの日曜大工くらいできて当たり前と思っているので人に聞くのを恥じるのです。でも、私は女なので聞きまくり、結局、お店の人も親身になってくれてました。
きっと聞かない夫を頼って任せていたら、出来の悪さにまた、イラッとしていたことでしょう。
断捨離、いろいろな事が勉強になります。
たぶん、リバウンドしないためには一生必要なことなのだと思います。でも、疲れたらやめて、また、やりたくなったら始めて、少しずつでも前に進めたらそれで成功なのでは?と思っています。
これからも参考になる記事、楽しみにしています。
すみれさん、メールありがとうございます。バルコニーの木にまつわる問題はこれで解決した、ということですよね?
たいていの場合、誰かがやるのを、ただ黙って待っているより、自分からアクションを起こしたほうが、ストレスが少なくありません。今後も、自主的に動いたほうがいいと思います。
しかし、ご主人はちゃんと存在しているのですから、無理にいないと思いこむこともないでしょう。
「バルコニーは夫の領域だから意地でも掃除したくない」という気持ちはよくわかります。私もそう考えるほうです。特に私の夫は、私が何かさわると怒りますから。
けれども、何度もケンカしたあげくわかったことは、一緒に住んでいる場合、どうしてもお互いの領分をパキっとわけることができない、ファジーな部分が出てくる、ということです。国の国境問題と同じです。
先日もゾーンの話を書きましたが⇒訪問介護に行く家がゴミ屋敷で困っています←質問の回答、臨機応変な対応が求められます。
椿さんのご主人はカナダ人なので、自己主張をする女性に慣れているでしょう。ですから、たまには自分の意見をはっきりめに言っても、気にしないのでは?
時には意見をいい、時には黙ってやる。その場その場でバランスを取りながら、シンプルライフをめざすのがベストだと思います。
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いつもたくさんのお便りありがつとうございます。
本日、プレゼント企画の最終日です。日付が変わるまで応募を受け付けていますので、忘れていた方はご応募ください⇒プレゼント企画:あなたの一押し記事を教えてください。
読者のお便りコーナーとTEDの記事が好きだと書いている人がたくさんいます。中には、「一押し記事を教えて」という企画なのに、ある読者のお便りを推薦している人がいます。私の記事ではなく。
これからは、TED記事とお便り紹介を強化することを検討中です。