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毎日、忙しくて、めいっぱい動いているのに、よくよく考えてみると、大事なことや肝心のことができていない。
こんな状況になってしまう原因と対策を紹介します。
部屋の片付けは終わったのに、相変わらずスケジュールがびっしりだ、という人はわりといます。
これを機会に、時間の使い方を見直してください。
1.よくばりすぎている
あれもやりたい、これもやりたいとよくばってしまって、いろいろなことに手を出し、すごく忙しくなって、何がなんだかわからなくなり、気づくと、今年も7月になっていた。相変わらず汚部屋だわ。
よくあるパターンです。
以前、読者の方からも同様のメールをいただきました⇒やりたいことがたくさんあって、気持ちが休まらないときの対処法。
インターネットの服屋を見ていて、「あれも欲しい、これも欲しい」と思ってしまうのと同じです。
ケーキバイキングで、そこにあるすべてのケーキを食べたいと思ったり。
人の持っているものや食べているものが次々と欲しくなったり。誰かがやっているのを見て、すぐに自分もやりたくなったり。
すべては、よくばっているから起きることです。
特に今、インターネット、スマホ、SNSがあるから、ほしくなったり、やりたくなったり、行きたくなったりするきっかけには事欠きません。
もちろん、上をめざすことや、野心的になることは大事なことです。欲がなかったら、文明の進歩なんてありませんから。
対策:無意味によくばらない
よくばりすぎて、スケジュールがびっしりになっている人は、その欲が自分のためになっているかどうか考えてください。
自分を成長させるとか、暮らしの質がよくなるのに、ちょうどいい具合によくばっているか、チェックするわけです。
日々の行動と、それによって得た結果を見てみれば、ためになっているかどうかわかるでしょう。
あれもこれも欲しいとよくばった結果、預金が増えず、汚部屋になっている。スケジュールを詰め込みすぎたために、すべてが中途半端に終わり、疲れているだけ。こんなときは、欲しいものを1つか2つにしぼってください。
価値観を見直して⇒自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
本当に欲しいものを手にすれば、あれもこれもたくさん追いかけなくても、満足できます。
2.予定を管理していない
何をするにも行き当たりばったりで、風の吹くまま、気の向くままに過ごし、まったく予定を管理していないケースです。
この場合、「どうでもいいさほど重要でない用事」をやることに時間を使ってしまい、やりたかったことをしないままその日が終わります。
カレーを作るとき、まずスーパーへ行って、肉や野菜などの材料を買います。
これは、何もないところから、カレーができあがった状態へたどりつくまでの道すじが、ある程度、頭の中にあるからです。
そういうルートがわかっていないと、いきなり鍋を火にかけて、それから、野菜がないことや、その日はスーパーが休みだったことに気づき、結局、鍋が焦げるだけで、カレーはできあがりません。
料理において、こんなミスをすることはまずないですよね?
ところが、予定管理に関しては、たとえ出たとこ勝負で対応していても、バタバタしていたら、その1日が終わり、「ああ、きょうもがんばったな」と、何がしかの満足感が得られます。
どんなに行き当たりばったりでも、1日は無事に終了するから、自分が無駄に時間を過ごしていることに気づくことができません。
対策:予定を立てて大事なことから行う
行き当たりばったり人生の人は、ものすごく簡単でいいので、その日1日、その週、その月、その年というタイムスパンで、どうしてもやりたいことを書き出し、大事なことから行うことをおすすめします。
このブログでは、ことあるごとに、「紙に書き出すといいですよ」と書いているから、たいていの人は、すでにTo-doリストを作ったり、スケジュール帳や、スケジュール管理アプリに、予定は書いていると思います。
To-doリストを書いたら、それぞれの作業をどこでやるのか、1日の予定表(タイムテーブル)に、割り振ってください。
参考記事⇒朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています。 「その日の予定(To-doリスト)を書く」の箇所です。
実際に時間を割り振ってみると、非現実的なTo-doリストを書いていることに気づきます。
複雑な管理システムを作ると続かないので、できるだけシンプルに管理してください。
おすすめ⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
3.マイナス仕事が多すぎる
マイナス仕事は、失敗したせいで発生するよけいな仕事です。
村川協子さんの本で知りました⇒村川協子の「アイデア家事の本」で学んだ家事の効率化の3つの柱~ミニマリストへの道(24)
カレーを作るつもりで材料を買ってきたけれど、肝心のカレー粉を買い忘れたから、またスーパーに往復した。この場合、2度めの買い物に費やした時間がマイナス仕事です。
マイナス仕事をすると、ロスタイムが発生します。
人間は失敗するようにできているし、想定外のできごとが起きるのもあたりまえのことです。
だから、マイナス仕事がなくなることはありません。
しかし、ちょっと気をつければ、防ぐことができるマイナス仕事もたくさんあります。
役所からの大事なお知らせの葉書をなくしたから、役所に行くはめになった。このマイナス仕事は、葉書を自分がわかる場所に置いておけば、発生しなかったでしょう。
しっかり確認せずに、伝票を入力したら、特定の品物のコード(番号)を、すべて間違えていたので打ち直した。このマイナス仕事は、最初にきちんと確認しておけば、しなくてすみました。
やり直しや買い直しは、たいていマイナス仕事ですが、事前に、確認する、落ち着いて作業をする、横着なことをしない、といったごく簡単な作業と心がけで、防止できます。
対策:管理する量を減らす
マイナス仕事が多い人におすすめなのは、自分が管理する物や用件を減らすことです。
物がたくさんあると、大事な物がどこかに行ってしまいます。
探しものも増えますよね?
実は私はわりとそそっかしいほうで、ありえないミスをすることがありますが、ミニマルライフにしてからは、そういうミスはかなり減りました。
所持品が少ないと、管理が楽だし、決断する回数も減るので、そんなに頭が疲れません。
というわけで、まずおすすめなのは、所持品を減らすことです。
次に、一度に管理する用件を減らすために、シングルタスクを取り入れてください。
その瞬間、管理するものを減らせば、もっと集中できます。
気が散っていると、マイナス仕事をしがちなので、集中しましょう。
物を減らすことがもたらす効果。ストレスが減って、リラックスも集中もできます。
4.余白の大切さをわかっていない
「忙しいことイコール生産的で素晴らしいこと」という思い込みがあると、どんどんスケジュールを入れてしまいます。
今はどちらかというと、忙しいことがいいことのように思われています。
忙しい人は、この社会において重要で価値のある人である、または、勤勉な人だ、と思われがちです。
ですが、よく書いているように、忙しければいいというわけではありません。適度に休息(睡眠)を取らないと、全体的なパフォーマンスが落ちます。
対策:考え方を変える
「いつもスケジュールがいっぱいじゃないと、よくないんじゃないか」、という思い込みがあるときは、考え方を変えてください。
忙しすぎると弊害のほうが多いです。ストレスが増えますから。
部屋だけでなく、スケジュールにも適度な余白が必要です。
シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
すばらしい思いつきは、ぼーっとしているときに出てきます。
いかに退屈が、すばらしいアイデアをもたらしてくれるか?(TED)
私は歩いているときにブログのネタを思いつくことが多いです。
漢字の変換ミスや、その他のちょっとした失敗も、歩いているときや、お風呂でぼーっとしているときに、「あ、あそこ、変な漢字書いてしまったかも?」などと思い出すのです。
余白や遊びの部分は、とても重要ですが、余白を取らない人には、その大切に気づくことができません。
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今回はスケジュールのシンプル化をおすすめしました。
タスクや予定も、なんとなく習慣で入れるのではなく、意識的に、自分にとって意味のあることだけを入れるようにすると、無意味に忙しい日々から抜け出せると思います。
まずは、余白を取ることを心がけてください。