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食料品や日用品の買い物にキャッシュを使い始めて2年4ヶ月たちました。それ以前は基本的にいつもクレジットカードを使っていました。
できるだけ現金を使うようになってから変わったことを6つお伝えします。メリットばかりで、特にデメリットは感じていません。
時代に逆行していると言われるかもしれませんが、お金の管理が苦手な人には、迷わず現金を使うことをおすすめします。
変動費の支払いに現金を使用
現金払いがモットーですが、クレジットカードを全く使わない、というわけではありません。
日用品や食料品などを、実店舗で(対面で)買うときは、現金を使っています。
通信費(スマホ)やサーバー代などはクレジットカードを使っていますが、カードを使うものは、ほとんど金額が一定です。歯医者の支払いもクレジットカードでしますが、3ヶ月毎のクリーニングの代金はいつも同じ。
インプラント代は特別費です。
要するに、変動費の支払いに現金を使っています。
現金払いに変えたきっかけは、そのほうが管理しやすいし節約できると思ったから。2014年の秋にジェニファー・L・スコットの本を読んでキャッシュオンリーに変えました⇒『フランス人は10着しか服を持たない』から学んだ節約術
キャッシュばかり使うようになって、こんなことができるようになりましたよ。
1.予算を立てられるようになった
それまで予算を立てるということを意識していませんでしたが、現金で支払うものに関しては予算を立てられるようになりました。
ふだんの買い物の支払いをキャッシュに変えてしばらくは、買ったものをGoogleのフォームを使って記入していました⇒家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
フォームに入力していたときは、入力しっぱなしで、合計を出したり、使いすぎていないかチェックしたりということはしませんでした。
とにかく、買ったものを記録するのに慣れようと思っていたのです。
もちろんたくさん買い物をすれば、入力する分が増えるので、今月は買い物が多いなあ、と気づきましたが、パソコンに入力するのは、今ひとつリアリティがありませんでした。
2016年の5月から手書きで家計簿をつけ始めました。
現金で買ったものと、クレジットカードを使ったときの記録をつけています。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんの「年収200万円からの貯金生活宣言」を読んだのがきっかけです。
この本では、1週間毎に予算を立てることと、どんなものもできるだけ現金払いすることをすすめています。
そこで、1日20ドル、1週間140ドルという枠を作ってやってみました。
最初は週160ドルという金額でしたが、160ドルだと少し余裕があったのと、日割りできるほうがわかりやすいのでほどなく1日20ドルに変更しました。
家計簿をまともにつけたのも、現金払いの分だけにせよ、ちゃんと使う枠を決めたのもこれが初めてでしたが、10ヶ月続いています。
2.お金の使い道に意識が向くようになった
手持ちのお金がいったい何に使われているのか、つまり支出に目が向くようになりました。
昔はどんぶり勘定でしたからこれは大きな前進です。
ふだん現金で支払っている分はもちろんのこと、クレジットカードの明細も見やすくなったので、把握できるように。
以前、クレジットカードばかりを使っていたときは、どれだけ使ったか特に控えていなかったので、明細を見て、「思ったより使っている」と驚くことが多かったのです。
しかも明細に記載されている行数が多いので、1つひとつをじっくり見る気になれませんでした。これからしなければならない支払額と行数の多さに気持ちが負けていたのです。
現在はクレジットカードを使って決済したら家計簿に書きこんでいるし、カード会社の明細もしょっちゅうオンラインで見ているため、「え、こんなに使ったの?」というショックはありません。
これはひじょうに心臓によいです。実際、ストレスも減ったので、現金払いは心臓の健康のためもよい、と信じています。
ストレスが心臓に及ぼす悪影響はこちらで説明⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?
3.収入がどれぐらいあるのか把握できるように
どんぶり勘定時代は収入の金額も、支出の金額もあまり気にしていませんでした。
確定申告するときになって、「ああ、これだけ収入があったのだ(いったいどこにいってしまったのか)」と気づく始末です。
家計を立て直したり、お金を貯めるためには、収入以内で暮らすことが必要です。ところが、どんぶり勘定の人は、収入の金額も支出の金額も実にあいまいな理解のまま生きているのです。
少なくとも私はそうでした。
家計簿をつけるようになったので、収入にも目がいくようになりました。
その結果、自分の時給について考えることもあり、これまた大きな進歩です。自分の時給を把握しておくと、お金の使い方にシビアになります。
時給を把握する重要性についてはこちらにも書いています⇒買い物好きのための、衝動買いで後悔しない5つの方法
4.お金の使いすぎがなくなった
収入と支出が把握できるようになったので、収入の枠内でお金を使う、という基本的なことができるようになりました。
「お金はある分しか使えないに決っている」と思うかもしれませんが、クレジットカードがあるので、ないのに使ってしまうことは、短期的にせよ、起こります。
毎月きっちりカードの支払いをしているのならともかく、リボルビング払いを導入すると、自分がどれだけお金を借りているのか次第にわからなくなってきます。
カードで何かを買うときは、つけで買っている、つまり借金をしているのですが、レジでカードをスワイプしたり、オンラインショップでクリックするだけですから、借金している気分になりません。
誰からも怒られないし、嫌な顔をされることもありません。
むしろカード会社は喜んでいるし、ネットショップも、「上得意様」と持ち上げてくれます。
カードは使いすぎるようにできているのです。
クレジットカードの恐ろしさについて⇒クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由
その点現金だと、限界があるので、なくなればもう使えません。
その週の現金がなくなったら、基本的におろさないので、使いすぎることがなくなりました。
どうしても必要なときはクレジットカードを使うこともありますが、その場合は次の週に調整しています。
5.貯金もできるようになった
「年収200万円からの貯金生活宣言」には、週ごとに予算をたてて、余った現金はインスタントコーヒーの空き瓶などに貯めておくように書かれています。
小銭貯金です。ある程度たまったら、好きなものを買ったり、ちょっと贅沢をするようにという指示もあります。
ガラスの空き瓶だと中が見えるから励みになるそうです。
私は空き瓶を持っていなかったので、わざわざバルクバーンでキャンディやナッツを入れるキャニスターを買ってきました。
なるほど、中が見えると貯めたくなるものです。
私は買わない挑戦をしているので、必要ないものは何も買わないから貯まる一方です。たまに娘にお金をせがまれて渡すぐらいです。
娘は何を買うにもデビットカードを使うので、現金の持ち合わせがないようです。
6.パントリーチャレンジが進む
パントリーチャレンジとは、家にある食料品の在庫を食べつくすチャレンジです。
詳しくはこちら⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
1週間分のお金がなくなったら、もう買わないので、家にあるものを工夫して食べるようになりました。
日用品で必要なものがあったとしても、「家であるもので間に合わせられないかなあ」とか「使わずにすませられないかなあ」とか「今買わなくてもいいかも」と考えるきっかけになります。
これは物を増やしたくない人にとっては大きなメリットです。
クレジットカードを使うと、買い放題ですが、その分無駄も出ますし、もちろんあとで支払いが生じます。
欲望のままにお金を使ってしまう人は、意識的に制限をもうけると、がまんするくせがつくのではないでしょうか?
人間は少しばかり制限があるほうが、幸せを感じます⇒私たちが幸せを感じる理由~制限がある方が幸せ?ダン・ギルバート(TED)
現金払いに関する考察、こちらもどうぞ⇒筆子がカード払いより現金払いを好む5つの理由。
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カード派の人は、現金を持ち歩くと盗まれることがある、といいますが、財布をすられたらクレジットカードだって盗まれます。
「せっかくポイントが貯まるのに損している」と言う人もいますが、「ポイントが貯まるから」という理由で、余計な物を買えば、そっちのほうがよっぽど損ですし、買ったものが物理的な物なら部屋が散らかります。
ミニマリストは薄くて小さな財布を持ち、カード払いやケータイ払い、Apple Payというイメージもあるかもしれません。
ですが、財布なんて、そんなに邪魔になるものでもありません。
私の現在の財布の写真はこちら⇒五十路主婦ミニマリストの持ち物のまとめ(後編)
小銭が重いのが嫌だ、という人もいますが、たまったらまめに銀行で預金すればいいのです。日本では郵便局をはじめ、複数の銀行のATMで硬貨を入金できるのですごく便利ですね。
カナダの銀行で硬貨が入金できるATMを持っているところは、あるにはあるらしいのですが、ひじょうに限られています(見たことがありません)。
現金払いはスマートじゃない、レジでもたもたするのはかっこ悪い、という人は完全に他人軸です。
クレジットカードで支払っても、管理がきちんとできるならべつにカード払いでいいと思います。ですが、お金の管理が苦手だ、まったく貯金できない、もっと節約したい、という人は、1~2ヶ月、現金払いに徹してみてはどうでしょうか?
きっといろいろなことに気づきます。