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シンプルライフを目指す人のために、基本的な断捨離のやり方を7つお伝えします。これまで全く断捨離をしたことがない人を想定して書きますが、捨てることが停滞している人にも参考になると思います。
不用品を捨てることは現代人に必須の技術
先日、「46年間、片付けられないまま生きてきた」という方からメールをいただきました。メールをしたら何か変われるかもしれないと思ったそうです。
そうですね。メールしても、物は自動的に片付かないでしょうけど、断捨離に向けて何らかのアクションをすることは意義のあることです。
決意表明とか。
最初の一歩を踏み出せば、半分断捨離できたようなものかもしれません。
物を減らすと、いろいろと暮らしやすくなります。持ち物が少なければ、掃除、整理整頓、収納など、物の管理にまつわるすべての作業が軽減され、ストレスも減ります。
すると、より時間ができて満足感もアップ。
不用品を持ちすぎると、物理的にも心理的にも重荷になりストレスが増えます。これは家庭でも職場でも同じです。
昔の人はそんなに物を持っていませんでした。時間もゆっくり流れていました。テレビもスマホもなかったですからね。だから、よけいな物を捨てる必要もなかったと思います。
ところが、現代はストレス社会なので、ふつうに生きていても、過度のストレスを感じてしまいます。その理由はこちら⇒ストレスでいっぱいなら、今日から捨て始めよう。「持たない暮らし」が自分らしい生き方を実現する理由とは?
こうなると、もはや不用品や余剰な物を捨てて、できるだけシンプルに暮らすことは、今を生きる人に必須の生活技術ではないでしょうか?
多くの人は、ちょっと不用品を片付けたほうがよさそうだ、ということはわかっているものの、なんだかんだと言い訳して断捨離を始めません。
どこから手をつけたらいいのかわからない、何をしていいのかわからない、こんなふうに思ってしまい、なかなか重い腰があがらないのです。
そんな人のために、この記事では、断捨離の基本原則、グランドルールをまとめてみます。
☆断捨離の7つの基本原則
1.まず自分の部屋の片付けから始める
人生をシンプルにしたいなら、自宅から始めることをおすすめします。会社のデスクがすごくきれいだけど、自宅がぐしゃぐしゃです、という人は少ないのではないでしょうか?
自分の部屋がぐしゃぐしゃなら、たぶんオフィスのデスクや、車の中、バッグの中も同様にぐしゃぐしゃだと思われます。
マザー・テレサも「愛はまず家庭から始めましょう」と言っています。「家庭の中で不幸な人を救いなさい」というわけです。断捨離前の「不幸な人」は自分自身です。
ガラクタでいっぱいの部屋に住んでいたり、毎晩汚部屋で寝ていることは、あまり自分を大切にはしていない行為です。
そこで、まずは自分の部屋の片付けから始めてください。
2.少しずつ片付ける
物は何年も時間をかけてたまっていますから、一晩で片付けることは無理です。不用品はこれまでの人生における先延ばしの集積です⇒今すぐやる人になる6つの方法。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
一気に片付けばこんな楽なことはありませんが、長い時間を経てたまったものは、やはりそれなりに時間をかけて捨てるしかありません。
ここは忍耐が必要です。
1日たった1つ捨てるだけでも、違いを生み出すことができます⇒4月がチャンス。捨てられない人が「1つだけ片付け」で自分を変える方法
3.片付けたあとの生活をビジュアライズする
片付けたあと、どんなふうになりたいか、究極のゴールをビジュアライズしてください。ビジュアライズとはイメージするということです。
人によって、何が目的かは違ってくるので、自分自身の夢や希望、理想の暮らしを思い描くことが大事です。
最近私はお金をためたあとの理想の暮らしをよく考えています。「8年計画で、こんなふうになりたい」とか。目標はできるだけ具体的に思い描くとうまくいきます。
近藤麻理恵さんも物を捨てる前に「理想の暮らし」を考えることをすすめています。片付けの目的を考えずに進めてしまうと、リバウンドするとのこと。詳しくは⇒全部「ときめく」ときはどうする?こんまり式で失敗しないコツ
片付けに限らず、何か成し遂げたいことがあったら、目的意識を持つことは大切ですね。
4.1つずつ確認する
一気にやるにしても、少しずつやるにしても、たいていの人は捨てる前に、物を確認することになります。私は、引っ越し前、あまりの物の多さに、もうすべてまとめて捨ててしまいたい、と何度か思いました。
ですが、こういうやけっぱちなことはしないほうがいいです。なぜなら、必要なものまで捨ててしまうからです。面倒でも、1つずつ目視して、要不要を確認してください。
今使っているもの、自分の人生にとって必要なものは取っておき、使っていないもの、理想の暮らしに貢献しないものは、いさぎよく捨てます。
衝動捨てにご用心⇒いくらミニマリストになりたくても衝動捨てはするべからず
5.物に定位置を与える
残した物には、一定のしまい場所を設定してください。押入れの奥から出して、「あ、これはまだいる、使うから捨てないでおこう」と思った物を、また押入れの奥に戻すのはおすすめできません。
見えないところに入れてしまうとガラクタ化します。私はいろいろしまいこんで、ガラクタを増やしてしまいました⇒モノを減らす一番の方法は収納しないことだと気づく:ミニマリストへの道(55)
今でも、クローゼットに入れてある箱の中身の詳細は、どんどん記憶から失われつつあります。たまに引っぱり出してみると、「あ、こんなものがあったのか」と新鮮な気分になります。
「物の定位置を見つけるのが難しい」という人がいますが、それはまだまだ物が多すぎるからです。
6.片付け中は物を増やさない
初めて断捨離をやる人は、1週間とか10日だけ集中的にやる期間を設けるといいと思います。拙書を参考にしてください⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
なぜ、期間を決めるといいのか?
断捨離中はできるだけ家の中に物を入れないほうがいいからです。断捨離の「断」の部分も心がけるということです。そのためには、もらい物や買い物をやめるべきですが、こういうのは期間限定でやったほうが効果的です。
ミニマリストの中には1年間、お金を使わないチャレンジや、物を買わないチャレンジをする人がいます。
しかし、これは一般人にはハードルが高いし、あまり現実的ではありません。
1週間だけ、いつもなら買い物に使っていた時間を片付けにあてれば、断捨離の「断」も「捨」もできるのです。
7.「そのうちいるかもしれない」と思ったら捨てる
捨てられない理由でよくあるのが、「これ、そのうち使うかもしれない」「将来、必要になるかもしれないから、念のためにとっておこう」というものです。
ですが、「いつか使うかも」の「いつか」は来ません。なぜなら、それはあくまで「いつか」というぼんやりとした未確定の日付だからです。
使う時がわかっているものだけ残してください。
「いつか王子様が…」とぼんやり願っていても、王子様は来ません。白雪姫のところには来ましたが、あれはお伽話です。
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今回は、断捨離の基本原則のみお伝えしました。まずは何か1つ捨てることから始まります。
自分の物に向き合って捨てる作業をすると、自分が望んでいることが見えてきたりして、苦しい中にもいろいろ楽しみもあります。
ほんの少し捨てただけで、気持ちが変わるし、所持品が半分ぐらいになると、だいぶ気持ちが楽になりますよ。