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スキマ時間にちゃちゃちゃっと捨てる小さな「捨てプロジェクト」を紹介する、プチ断捨離シリーズ。
第22回は、秋の夜長にちなんで、寝室を片付けてみましょう。
寝室に物を置きすぎると眠れない
質のよい睡眠を得るためには、寝室はとても大切です。よけいな物がいっぱいあると気が散ってぐっすり眠ることができません。
今の人は、眠れないと快眠グッズなどの物に頼ろうとします。
すると、そいういう細かいものがベッドルームの中で増殖し、視覚的ノイズを生み出し、かえって眠れません。逆効果なのです。
こういう寝室にごちゃごちゃとある細かい物を集中的に捨てます。
枕元にある本や雑誌など紙ものを捨てる
以前の私の枕元には、いつも本が何冊か重なっていました。Kindleを使うようになったら、もう何も重ならなくなりましたが。
もし枕元に、本や雑誌、新聞紙が山を作っていたら、すべて撤去してください。
寝る前に本を読む習慣がある人は1冊だけ置けばいいです。その瞬間に2冊、同時に読むことはできないのですから。
枕元にノートを置く人もいます。夢を見たら、朝、すかさずメモをするためです。また、モーニングページを寝床で書く人は、それ用のノートがベッドサイドにあるでしょう。
モーニングページとは?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
このような紙ものがたくさんあったら、本当に必要なものだけを残して、捨てるか、しかるべき場所に移動させてください。
ベッドサイドの細々としたものを断捨離(今回の肝)
人は、実にさまざまなものを枕元に置きます。たとえば
●目覚まし時計(2個も3個も置く人あり)
●古い携帯電話(目覚まし時計代わり)
●充電器(携帯電話やスマホ用)
●水
●ぬいぐるみやマスコット(2個も3個も置く人あり)
●薬
●ヘアバンド、ヘアピン
●コスメ類
●スマホやタブレット
●メガネ
●ラジオ
●ホワイトノイズを出す機械(ホワイトノイズの説明はこちら⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり)
●防災セット(中身は懐中電灯、簡易スリッパ、笛、軍手、スペアのメガネ、予備の薬など)
●スニーカー(災害のときこれをはいて逃げる)
●快眠グッズ(アロマやよく眠れるためのツール)
快眠グッズとは、眠りをさそうアロマ入りの小さな羊のぬいぐるみとか、よい香り(しかし合成香料入り多し)を発する何かなど、市販のものです。
また、眠りを誘うといわれる食物(玉ねぎ、リンゴ)や炭を置く人もいます。
さて、こういうもの、本当に必要でしょうか?
防災グッズを起きたい人に置くなとはいいません。ですが、枕元にたくさん置いていると、地震でゆれたとき、頭に当たったり、寝ぼけまなこで立ち上がったとき、大きなリュックにけつまずくなど、二次災害の恐れがあります。
スマホを枕元に置いくと、アラームで地震を教えてくれるから便利、と言う人もいます。しかし、身の危険がありそうな大きな地震のときは、大地がしっかり揺れるから、ふつうの人はそれで目が覚めます。
目覚まし時計を何個も置いて、時間差でアラームをかけないと朝起きられない人、スマホのスヌーズ機能に頼っている人は、そもそも睡眠不足なのです。
スヌーズ機能を使わないほうがいい話⇒疲れが取れないと悩むより、疲れない方法を知る。元気で暮らす7つの秘訣。 「5.スヌーズボタンを使わない」をお読みください。
昼間の仕事や家事、趣味や遊びを見直し、やることを断捨離し、夜、まともな時間に眠れるように、スケジュールを調整したほうがいいです。
スマホやタブレットと快眠グッズを枕元に並べることは、ブレーキを引きながらアクセルを踏むようなもの。
スマホやタブレットは、ブルーライトを発するため、寝る前に見ていたら脳が刺激を受けてしまい、快眠もへちまもありません。
本当に夜しっかり寝たかったら、こんなものを夜間見ていてはいけないのです。
ブルーライトの話⇒夜なかなか眠れない時の対処法。4つのものを捨てれば解決する。 「2.寝る前のスマホいじりをやめる」をお読みください。
中には、「睡眠時間を記録するアプリを使っているから」と寝床にスマホを持ち込む人がいます。寝る時間と起きる時間を決めれば、記録しなくてもわかります。
高い快眠グッズを買うより、生活習慣を整えて、まともに寝られるようにしたほうが、お金もかからないし、ずっと健康にいいのです。
どうしても必要なものだけ残して、あとは捨てましょう。
余分な枕と枕カバーは捨てる
頭は1つだけなのに、枕を複数持っている人は、意外といます。少しでも、寝心地のいい枕がほしい、と追い求めているうちに、たまってしまうのです。
新しい枕を買ったら、古い枕を捨てるべきです。
枕は基本的に燃えるゴミ。まだまだきれいならリサイクルに出します。
木枕を使えば、一生1個で足ります⇒木枕でウソのように肩こり解消~健康にいいし、小さいし、床に寝るミニマリストには理想の枕です
木枕はコンパクトで軽いので、旅行先でも会社でもどこにでも持っていけます。
枕カバーも必要以上はいらないので、余っていたら、ウエスにして、掃除に使ってください。
カナダでは(たぶんアメリカも)袋タイプの枕カバーが多いので、ハロウインのお菓子を集めるのに使う子供たちもいます。
使っていない寝具もばっさり処分する
次は寝具です。寝具は「プチ」と呼べないかもしれませんが、いい機会なので余分なものは捨てましょう。
お客さん用の布団のみならず、古い寝具をためこんでいる人もいます。具体的には毛布、シーツ、布団など。
以前紹介した「物を捨てられないお母さん」のように、「将来使うかもしれない」と考えるのはやめたほうがいいです。
捨てられないお母さんの話⇒物をためこむ母親にスッキリ断捨離してもらう方法。実録・親の家を片付ける番外編
布団は日替わりで使うものではありませんから、そんなにいくつも必要ないのです。
先のことより、今の生活を大事にして、ふだん使っていない寝具は捨てましょう。
寝具は布でできているから、「打ち直したらまだ使えるかも」「何かにリメイクできるかも」「こたつ布団やひざかけにできるかも」と考えるかもしれません。
ですが、こういう人に限って、こたつ布団もひざかけもたくさん持っています。
「敷布団は重いから、捨てるのが面倒だ」と思ってしまうかもしれません。しかし、かさばっていて、廃棄が難しいものほど、捨てると、大きなスペースがあき、心底すっきりできます。
余分なものは、体力のあるうちに捨てておきましょう。
敷布団を断捨離すると、かなり生活がラクになります⇒敷布団もマットレスも断捨離~ミニマリストのふとんはこれだけあればよい
大きいものを捨てる余裕がある人はこちらもどうぞ⇒これは捨てよう。ミニマリストなら持っていない物、寝室編
タオルをたくさんためていても仕方ない
寝室にタオルがあるのか、と聞かれると微妙ですが、布団を敷いて寝ている部屋には必ず押入れがあります。布団をしまう必要がありますからね。
この押し入れの布団の横で、タオルの箱が重なっていたら、ちょっと整理してください。
粗品やお歳暮でもらった、ブランド物だけど、柄が派手すぎて使えないタオルはありませんか?
バスタオルとフェイスタオルがセットになってリボンがかかっているようなセット物です。物によっては、リネンウォーター(シーツにふりかける水、合成香料入り多し)のボトルが入っていたりします。
使わずに箱に入れたままにしているのなら、今日から使うか、リサイクルやバザーに出してください。
新しいタオルをおろしたら、古いタオルはウエスにするといいでしょう。
ウエスの作り方⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
プチ断捨離の記事をもっと見たい方はこちら⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。
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ベッドルームは人が眠る部屋。細々したものの倉庫ではありません。眠るために関係のないものはどんどん撤去したほうが、「眠る」という目的を達成しやすくなります。
先にも書きましたが、快眠グッズに頼る前に、生活習慣を整えて睡眠の質を改善したほうがいいです。
物をプラスするのではなく、マイナスすることをおすすめします。