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部屋に物があふれている読者の方から相談メールをいただきました。この記事で回答します。
毎日忙しくて、部屋の片付けまで手が回らないそうです。
このような人は頑張りすぎているのです。頑張りすぎない方法を6つ伝授します。
まずメールをシェアします。マメ子さんからです。
毎日の家事・育児に追われ片付けまで手が回らない
件名:汚部屋まではいかないけれど、、、
いつもブログ拝見しています。
完璧主義まではいかないけれど、、そういう部分もあって、まずは知識から入れようとしてしまいます。
片付けを始める前に片付け本を読んでしまいます。
片付けを始める前に片付けブログを見てしまいます。
人にメールを送るのにも、学校や保育園の役で文章を書かないといけないときも、通知表のコメント欄だって、毎日の保育園の連絡帳だって、きちんとやりたいので、時間がかかります。
全体を見て、パパッと要領よく物事をこなすことも苦手です。
同時進行も苦手です。
片付けが終わらないと出かけてはいけない、と思っていて、なかなか外にも出られません。
なのに、人からはちゃんとしてると見られたいです。
筆子さんの完璧主義の記事を読んで、、これだ!と思いました。
本当におっしゃる通りで行動に移すことができないのです。
おうちは、汚部屋というほどではありません。
子どもが一番上が3年生で3人いて、男女いるために物が多く、家も広く、頂き物もものすごく多いので、とにかくあふれています。
日々の生活に追われ、なかなか片付けることができません。
そういえば、ごはんを作るのにも時間がかかります。主人も家にいるので3食作ります。
洗濯して、買い物行って、ゴハンを作って、こどもの園やおけいこの送迎に、宿題チェック、、そんなことをしていたらあっという間に一日が終わっています。
ただ、ありがたい?ことに人が集まる大きな行事があるので、そのときはちゃんとキレイです。友人家族とのホームパーティーもやったりします。
わたしの心も変えないといけませんが、空間も変えたいです。
理想が高いからか、視覚からのストレスが大きすぎます。。ひとまず、台所の写真を送ります、、写真は公開しないでください。
マメ子さん、メールありがとうございます。
写真を添付した、とありますが、実際には写真は添付されていなかったので、公開したくてもできません。
ご安心ください。
さて、ご自身で「完璧主義というほどでもない」と書かれていますが、メールを拝見した限りでは、立派な完璧主義です。それも筋金入りです。
その理由もご自身でわかっていらっしゃいますね。
「人からちゃんとしていると見られたい」
この気持ちが強すぎるのです。
この調子で生きていくと、遅かれ早かれつぶれます。心か身体が壊れてしまうでしょう。
いまはまだ若いから体力があるけれど、私ぐらいの年になる頃にはガタガタかもしれませんよ。
すぐに、やたらと頑張りすぎるのをやめてください。
頑張りすぎない方法を6つ書いておきますので、できることからやってみてください。くれぐれも、頑張りすぎるのをやめるのを頑張りすぎないように。
1.完璧主義を手放す
何もかも100パーセントやろうとせずに、6割あたりで止めてください。
完璧主義の記事を読んでいただいたそうなので、もうわかっていると思いますが、完璧主義だと、部屋は片付かないし、罪悪感や焦燥感にさいなまれ、精神状態が悪くなるだけです。
本当に大事なことだけに時間とエネルギーをさくようにしてください。
保育園の連絡帳なんて、「きょうはちょっと熱があります」とか、「卵の入ったお菓子を食べさせると湿疹がでます」といった、重要なことだをけ書けばいいんじゃないですか?
連絡帳は何のためにあるのか考えてください。
お子さんが、保育園で安全かつ楽しく過ごすためですよね?
保育園の先生に、「◯◯子ちゃんのお母さんは、とても教育熱心なのね」とか「愛情にあふれたお母さんだわ」「几帳面な方だわ」と思われるために書くのではありません。
何かをやるときに、それをやる理由を考えて、やらなくていいことはどんどんやめます。また、やるべきことは、それを行う本来の目的が達成できればよしとします。
これでかなり楽になるんじゃないでしょうか。
何もかも100パーセント完璧にやるのは無理です。そんなこと誰にもできません。できないことをやろうとしているから疲れて、片付ける余裕がなくなるのです。
いろいろなことをたくさんやることを目標にせず、大事なことだけをやればいいのです。
量より質です。
この記事を参考にしてください⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
完璧主義の手放し方も読んでください⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
2.何もしない時間を無理やりにでも作る
現在、毎日の生活でいっぱいいっぱいで息をつく時間もないとお考えだと思います。
しかし、そこをあえて、休息する時間を作ってください。
私は、去年、一昨年と働きすぎた(ブログを書きすぎた)ので、今年は、仕事を早めに切り上げて、自分のための時間を多めにとるようにしています。
パソコンを早く切ることを今年の最大の目標にしました⇒シンプルライフを目指す私の今年の目標(前編)
スケジュールを変えて2週間ほどですが、それで、日々の生活が崩壊したか、というとべつにそんなことはなく、好きな読書時間が増え、前より楽しく生きています。
心と身体を休ませる時間を作らないと、パフォーマンスが落ちるし、肉体的にも疲れるし、気持ちも落ち込みます。
何もしない時間を作ってぼーっとしたり、「なぜ、自分はこんなに何でも頑張ってしまうのか?」と考えてください。
先ほども書いたように、マメ子さんはこのままいくと、何かのタイミングで、ポキっと折れます。
「休憩する時間なんてない!」と思い込まずに、いまやっている何かを捨てて、コンスタントに休んでくださいね。
人間はロボットじゃないので、休息が必要なのです。生きることには、睡眠をとったり、時々休むこともしっかり入っています。
この記事を参考にしてください⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
3.仕事を省力化する
家事や仕事など、自分がやっている作業を見直し、手間や労力を省いてください。
どうしても、メールや、通知表のコメント欄、保育園の連絡帳に細々と書き込まないと気が済まないのなら、テンプレートを作っておくと楽になります。
毎回、一から文章を考えずに、定型文書を見ながら、必要なところだけ変えて書けば、時間はそんなにかからないでしょう。
私は長年ブログを書いているので、書くことを決めて、書くべきこと(素材)を用意し、アウトラインを考えて書き始めないと、とても書くのに時間がかかる、とわかっています。
ほんのすこしでもベースがあれば、すごく早く書けますのでお試しください。
特にメールは雛形をコピペして、部分的にアレンジするだけです。手書きならば、できるだけ大きな字で書けば、連絡帳の欄なんてすぐに埋まります。
子どもの宿題のチェックも、すみからすみまでやらなくていいです。子どもはちょっと放任したほうが、しっかりした子になります。我が家の場合はそうでした。
保育園やお稽古ごとの送迎は、ほかの保護者とカープールしてはどうでしょうか?
カープールとは相乗りのことです。親しい親御さんと相談して、送り迎えを当番制にするのです。
日本では、カープールはあまり一般的ではないかもしれませんが、ガソリン代の節約にもなるし、二酸化炭素の排出量もちょっぴり減ります。
家事に関しては、少し床の上を片付けて、お掃除ロボットを導入するといいかもしれません。
私は使う必要がないので使っていませんが、床面積が大きい家に住む人や、やたらと忙しくて掃除する時間がない人には、便利な道具だと思います。
野菜の宅配や生協を利用して、買い物に行かなくてすむ工夫もできます。
日々の家事をルーティン化して、ポイントを押さえてやれば、家事に費やす時間を短縮できます。
フライレディの記事などを参考にしてください。
主婦の家事手帳(コントロールジャーナル)の作り方。情報の一元化で家事を効率化
忙しいからこそ家事のルーティンが必要。汚部屋掃除の手順はこうして身に付ける
きのう贈り物を選ぶ時間の短縮法でも書きましたが、何事においても、定番やユニフォーム、雛形を用意しておくと、時間を短縮できます。
着るもの・日々の献立・その日やる家事、すべてそうです。
4.何もかも自分でやるのをやめる
頑張りすぎてしまう人は、仕事をかかえこみすぎる傾向があります。
マメ子さんのご主人はお仕事が忙しいのでしょうが、せっかく在宅なのですから、頼めそうなことはどんどん頼んでください。
そもそも、日本人男性は、働く時間が長すぎて、家事に時間とエネルギーを使わなさすぎます。
多少、家事をするのは、本人の人生の充実や、心身の健康のためによいのです。
多くの男性が、「仕事一筋で、気づいたら子どもはおおきくなっていた、もっと一緒に時間を過ごせばよかった」と後悔しています。
いつも同じことを同じパターンでやっているだけだと、クリエイティビティが失われ、発想も貧困になります。
これはご主人の仕事のためには、決してよくないので、ご主人を助けると思って、家事を頼んでみてください。
そのほか、マメ子さんがやっていることで、人に頼めそうな作業があったらどんどん頼みましょう。
友人、知人、親戚に頼んでもいいし、他人にお金を払ってやってもらってもいいです。
専業主婦の人は、外部に家事を委託することに、罪悪感を感じるようですが、仕事を外注し、望む状態を実現させるのも、主婦の仕事のうちではないでしょうか?
5.とにかく捨てる
物が多ければ多いほど、家事が大変になり、時間も取られます。
そのへんに散らばっている物を収納しようとせず、どんどん捨ててください。ものすごく楽になります。
マメ子さんのお宅は広いそうですから、「収納すればいいかあ」と思っていると、とてつもなく物が増えます。
とにかく捨てることをおすすめします。
「男の子と女の子がいるから物が多い」と書かれていますが、こういうのはすべて思い込みです。
実際、子どもがたくさんいても、物をあんまり持っていない人もいます。
物を減らす方法は過去記事に山のように書いていますが⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました
記事を読んでいる時間がもったいないので、いますぐ、そのへんにあるものからガンガン捨ててください。
6.セルフエスティームをあげる
マメ子さんは、人からよく見られたい、という心理があるから、いろいろなことをきっちりがんばってしまうのです。
そこで、人の承認がなくても、生きられるようにしてください。
自分で自分のことを認めればいいのです⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法。
自分が好きで、自己肯定感が高ければ、人のことはそんなに気にならなくなります。
過去記事からセルフエスティームをあげる方法を書いたものを4つあげておきます。1人で休息している時間に見てください。
本当の自分に出会う:セルフエスティームをあげるマニュアル(TED)
それと、人に与える人になってください。
与える人(ギバー)と奪う人(テイカー)について⇒あなたは与える人、それとも奪う人?:アダム・グラント(TED)
マメ子さんは、家族のためにフル回転で家事・育児をしているから、一見、与える人にみえます。
しかし、その動機が「人からよく見られたい」「人に賞賛されたい」であるならば、人から何かを奪う人です。
他人をコントロールしたり、他人から何かをもらおうとするのをやめて、自分の持てるものを、見返りは求めず、どんどん放出してみてはどうでしょうか?
ただし、上にも書いたように、自分の時間がなくなるほど与えすぎるのは禁物です。
きっちり与えるためには、自分の気持ちに余裕が必要だし、体調もよくあるべきです。
必要なところでは、周囲の人に助けを求めつつ、与えることを意識してください。
ギバーのほうが成功する、とアダム・グラントも言っています。