ページに広告が含まれる場合があります。
私はいつも緊張しているからリラックスする方法を教えてください、というお問い合わせをいただきました。
この記事で回答します。まずメールをシェアしますね。くりさんからです。
いつも緊張しています
件名: 一人でいる時も緊張してしまいます。
こんにちは。
初めてお便りいたします。筆子ジャーナルを読むことが仕事の昼休みの楽しみになっています。
私は現在37歳で一人暮らしをしています。筆子様の記事を読んでから断捨離をし、沢山の物を捨てることができました。ありがとうございます。
ですが心の断捨離はなかなか上手く行っておりません…。
すごく個人的なことですが書かせてください。
私は12歳の頃から全身が毛深くなりずっと悩んできました。明るかった性格も見る影もなく暗くなってしまいました。
毛深いことがバレていじめられないかとか、誰かがコソコソ話していると自分の毛のことを言ってるんじゃないかとかビクビクして過ごしてきました。
自分に自信など持てるはずもなく人の目を気にして人を避けて生きてきました。人に嫌われないようにしてきたので本当の自分も分かりません。
ですがどうしても毛をなくしたかったので医療機関のレーザー脱毛、針脱毛を繰り返し、現在はもうほとんど毛はない状態になりました(針脱毛には現在も年に数回通っていますが)
…毛がなくなれば昔の明るかった自分を取り戻せるかと思ったのですが…毛はなくなっても心は変わらずで暗いままでいます。
一人でいる時もなぜか常に気が張って、心も身体もこわばってしまいます。リラックス方法というか、リラックスしている状態が分かりません。
リラックス状態とはどのようなものでしょうか? またそうなるにはどうすればいいでしょうか?
ものすごく個人的な内容で読みづらく長くなってしまいすみません。
お返事いただければうれしいです。
毎日のブログの更新を楽しみにしています。
くりさん、お便りありがとうございます。昼休みにブログを読んでくださっているのですね。
毎日、いろいろな相談メールをいただきますが、「リラックスしている状態がわからない」と書いてきた人は初めてです。
私はわりといつもリラックスしていると思うのですが、あらためてこの状態を説明するのは難しいですね。とはいえ質問をいただきましたので、今回は以下の3つについて書きますね。
・リラックスしている状態とは?
・なぜ人は(ここさんは)緊張するのか?
・緊張をほぐす方法
リラックスしている状態ってどんなの?
リラックスしている状態は、緊張している状態と逆のモードです。
くりさんは、いつも緊張しているそうなので、緊張している状態はわかりますよね? その逆を想像してください。
気持ちがゆったりとくつろいでいる状態です。のんびり、ぼんやりとした感じと言えばわかるでしょうか?
くりさん、お風呂に入りますよね? お風呂に入っているときも緊張しているんでしょうか? もしかしたら、手足を見て、「あ、まだ、ここに毛がある! 取らなきゃだめだ」なんて考えているんですかね。
お風呂や温泉に入って、ぼーっとしているとき、たいてい人は、リラックスしています。
仕事から戻って、自宅でお茶を飲んでいるときとか。そういう状態、本当に全くないんですか? ちょっと信じられないのですが。
「緊張の糸が切れる」という言い方をしますが、糸がぴーんと張るように、心や身体が、警戒態勢に入っているときが緊張状態であり、何も警戒してないときがリラックス状態です。
緊張しているときは、たいてい、ストレスを感じています。怒り、不安、恐怖の感情をいだいていて、気持ちが高ぶっています。
すごく緊張していると、口の中が乾いて、心拍数があがり(心臓がドキドキする)、手に汗をかいて、場合によっては手足がぶるぶる震えたりしますが、リラックスしているときは、そんなことはありません。
なぜ人は緊張するのか? 原因を知ってとりのぞく
次にここさんが緊張する原因を考えてみましょう。
先に書いたように、緊張の原因はストレスです。
身の危険がおびやかされるような緊急事態に出会うと、身体は「戦うか逃げるか反応(fight-or-flight response)」と呼ばれるモードになります。
のんびり森を歩いていたら、いきなり向こうから大きなクマが出てきた。こんなとき、人は自分の命を守るために、その場から逃げるか、クマと戦うことができる態勢を整えます。
ストレスホルモンが血中に放出され、からだのすべての部分が逃走か闘争をできるように準備するのです。
この反応については、ブログの過去記事のそこかしこに書いているので、ご存知かもしれませんね。
初耳なら、こちらを読んでください⇒副腎疲労(ふくじんひろう)とは?やる気が出ないのはこれのせいかも
人は不安や恐怖を感じると、とても緊張しますが、恐れる対象がクマやトラのように具体的でないこともあります。
人前で何かしゃべるとき、たいていの人は緊張します。恐怖を感じているからです。
途中で話すことを忘れるんじゃないか、失敗するんじゃないか、聴衆に笑われるんじゃないか、まったく無視されるんじゃないか、バカだと思われるんじゃないか、など、いろいろな気持ちがないまぜになって、恐ろしさを感じるわけですね。
で、ここさんは、いったいなぜ、ずっと緊張しているのだと思いますか?
べつに、近所に動物園があって、いつトラが脱走するのかわからない、家に来るかもしれない、それが怖い、というわけじゃないですよね?
何か不安に思っていることや、恐れていること、心配ごとがあるのでしょうか? 緊張する原因に思い当たることがあるなら、その原因を取り除けば、よけいな緊張はしなくてすみます。
リラックスする方法
最後にリラックスする方法をお伝えします。
1)ストレスの原因を取り除く
たいていの場合、ストレスのせいで緊張しているので、まずその原因を取り除いてください。
ここさんの緊張の原因がなんであるのか私にはわからないので、具体的な方法をお伝えすることはできません。
ただ、いつも書いているように、世の中は、すべて自分の捉え方で決まりますから、いろいろなことをネガティブに受け取る傾向があるなら、その考え方を変えるといいでしょう。
手始めに、きのう書いた記事を読んでください⇒幸せになるコツを知りたい、そんなあなたにおすすめします。
考えても仕方がないことを心配して、勝手にストレスを感じている人もたくさんいます。ご自身の不安や恐怖は、客観的にみて妥当なことなのか、検証してください。
ストレス解消法を書いた記事です⇒やたらとストレスがたまる人へ。頭の中のごちゃごちゃを捨てて心の整理をする方法。
この記事もおすすめです⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。
2)考えていることをノートに書く
ストレスマネジメントの代表的なやり方として、ノートや紙に自分がストレスを感じていることを書く、という方法があります。
毎日、心にひっかかっていることをすべてノートに書き出してください。これだけでかなりスッキリすると思います。
ブレインダンプやモーニングページを利用していただいてもいいです。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ストレスをノートに書き出す方法はこちらに詳しく書いています⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
3)ヨガや瞑想をする
ストレス解消にはヨガがいいとよく言われておりますね。ヨガに興味があったら、教室に行ってみたり、自分でDVDを見てやってください。
私のように身体が硬すぎて、ヨガをやろうとするとかえってそれがストレスになる場合は、ストレッチをおすすめします。
瞑想は、今すぐ簡単にできるのでとてもおすすめの方法です⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED) べつに10分やる必要はなく、2分や3分で大丈夫です。
4)深呼吸する
深く呼吸をすると気持ちが落ち着きます。
こちらの記事にも、手軽にできる緊張のほぐし方を書いているので参考にしてください⇒大学受験で緊張しない11の方法。自信を持つことがすべて
5) 睡眠をしっかりとる
身体が疲れていると、それだけでストレスになります。夜はしっかり寝てください。
6) 休憩をとる
四六時中仕事をして、まったく休憩しない人がいますが、これも大きなストレスになるので、適度に休憩してリラックスタイムをもうけてください。
中には休むことに罪悪感を覚えて、休まない人もいますが、休まずに突き進むと、病気になって、結局、会社や周囲の人の迷惑になります。
7) 自分が楽しいと思うことをする
人間、嫌なことばかりやっているとストレスがたまるので、純粋に楽しいと思うことをやってください。
私は最近、塗り絵をやっていますが、わりと楽しいのでおすすめです。好きな音楽を聞くのもいいですね。
ポイントは、本当に心の底から楽しいと思えることをすることです。個人的には、読者や語学もとても楽しいと思います。創作もいいですね。
掃除や片付け物もやりすぎなければ楽しいです。庭の雑草抜きとか。ここさんは一軒家に住んでいないかもしれませんが。
8) 運動する
散歩やジョギングなど、運動をすると、身体にもいいし、気分も上向きます。外に出るので、太陽の光をあびて、セロトニンの分泌も増えるので一石二鳥です。
9) 身体に悪いものを食べない
あまり刺激的な食品は食べず、身体にいいものを食べてください。塩分やカフェインのとりすぎは、身体に負担がかかります。
砂糖など甘い物のとりすぎもよくないです。血糖値が安定しないからです。
10)親しい人とおしゃべりする
家族や友人など、気心の知れた人とおしゃべりをすると、リラックスできます。
あくまで楽しい、他愛のない話題を選んでください。仕事の話や人生相談みたいな話題を選ばないように。
11)シングルタスク・ゆっくり動く・プライベートタイムはスマホを切る
意識的にスローダウンして、1つひとつ、だいじなことをていねいにやってください。
現代社会は、何かにつけて忙しいので、ストレスを感じている人が多いです。
コンピュータやインターネットのおかげで、情報処理が早くできるようになりました。そのせいで、人は暇になったかというとそうではなく、逆に1日に処理する仕事の量がどんどん増えています。
おまけにスマホがあるので、余暇やすきま時間も、スマホを見て、いろいろな情報・本来なら不用な情報に身をさらしたり、チェックしている人がたくさんいます。
こういう生活はとても疲れます。
そのほか、ストレスの対処法やリラックスするやり方は過去記事にもたくさん書いています。
こちらの記事には、おだやかなシーンをイメージしてリラックスする方法を書いていますよ⇒夜中に目が覚めたあと、またすぐに眠る方法。寝ようとしないのがコツ
ここさん、過去記事をどの程度ごらんになっているでしょうか? よかったら全部読んでください。記事を読んでいるときは、緊張しないと思います。
もし、さしたる原因がないのに、緊張してしまうなら、自律神経が乱れていると思われます。健康診断をうけたり、お医者さんに相談してください。
***********
いま、梅雨時だからでしょうか?
毎日のようにネガティブで暗いメールが届きます。まあ、人間、うまくいっている時は、わざわざメールなんて書かないですよね。
問題があるからこそ、相談メールを書くのでしょう。
そういうメールを書く人に言いたいのは、人間どうせ死ぬまで生きなければならないのだから、後ろ向きに考えて、自分や周囲をどんより暗くするより、さっさと前を向いたほうがいい、ということです。