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捨てても困らないものがわからないので、教えてほしい、という質問をいただきました。
いわゆるガラクタや不用品は捨てても困りませんが、「何がガラクタなのか、わからない」ということなんでしょうね。
そこで、捨てても困らないもの、きょう捨てても大丈夫なものを7つのカテゴリーに分けて紹介します。
1.いまの生活で使っていないもの
ふだんの生活で全然使っていないものは、「あってもなくてもいいもの」、「あってもなくても、自分の生活に何の違いもの生み出さないもの」なので、捨てても大丈夫です。
違いを生み出さない、というよりも、逆にそれがあることで、生活の質が落ちているもの、と言えます。
たとえば、食器棚の奥のほうにずっと入れっぱなしの食器、とか。
押入れとか引き出しを開けて、「最近、あんまり使ってない物、ないかな?」と探してみてください。
使っているか、使っていないのか、それすらもわからないときは、中身を箱か袋にすべて開けて、別の場所に置いてくだあし。
必要になったら、1つずつ取りに行き、使ったら、もとあった引き出しなり何なりに戻していきます。
半年~1年、この作業をやれば、中身を入れた箱や袋の中に残っているものは、「使わない物」だとわかります。
洋服ダンス、キッチンツールを入れている引き出し、ドレッサーの引き出しなど、雑多な物がたくさん入っている場所の片付けをしたいときに効果を発揮する方法です。
くわしいやり方はこちら⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話
2.使い切れないもの
数が多すぎて、使いたくても使い切れないものは、捨てても困りません。ほかにいくらでも使うものがあるからです。
以前、私は、たくさん文房具を持っていて、とても1人では使い切れないとわかったので、半分以上捨てました。
ボールペンやノートなどです。
そのときの話⇒大量に文房具を断捨離したあと、筆記具は手持ちのものを使い切る方針へ
私は、来年60歳になるので、長生きできても残り30年ぐらいです。
その30年で、こんなに使えるかなあ、と考えたら、たぶん使わない、とわかりました。
文房具のほかに、家の中で増殖しやすい物を書いておきます。
・ヘアゴム
・趣味の材料。クラフトの材料。
・レジ袋、ショップの袋
・傘(傘を持たずに出て、雨が降るたびに、100均で、ビニール傘を買っている人がいると増殖します)
・化粧品(メイクアップ用品)
・エコバッグ(エコバッグに限らず、日本ではあらゆる袋物が増殖傾向にあります⇒なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?)
・ハンガー(クリーニング屋さんがくれるワイヤーハンガー、チープなプラスチックのハンガー)
・タオル
・服(服を買うのが好きな人の場合)。
・タオル
・アクセサリー
3.付属品やおまけ
本体を買ったときに一緒について来たものは、捨てても困りません。必要なのは、本体の方ですから。
たとえば、物を買ったときに入っていたダンボール箱やビニール袋、包装紙は付属品なので、捨てても困りません。
「今度引っ越しするとき、箱がないと困る」という人もいますが、そういう人に限って、引っ越しの予定など、まるでなかったりします。引っ越しが決まったときに、荷物を入れる箱の心配をすればじゅうぶん間に合います。
先の心配をしすぎないほうがいい話⇒取り越し苦労をやめる7つの方法。先のことを心配して物をためこむあなたへ。
そういえば、のし紙を捨ててもいいのか、と聞かれたことがあります。のし紙は人にさしあげる品物に、「贈り物ですよ」という印でつける紙です。
贈る側が、マナーとして、つけているものであり、リボンみたいなものですから、捨てても問題ありません。
逆に「そんなもの取っておいて、どうするんですか?」と聞きたいぐらいです。のし紙を使い回すつもりなのでしょうか?
雑誌の付録もべつに捨てても困りません。
付録目当てで買ったのなら別ですが。ただ、付録目当てで買ったとしても、その付録を実際に、活用している例は少ないのではないでしょうか?
必要なものなら、(付録になるのを待たずに)必要になったタイミングで、製品版を買っているはずですからね。
私も、付録目当てで、雑誌を買ったことがありますが、いかにその付録を活用したらいいのか、頭を悩ませる結果となり、よけいな時間とエネルギーを使いました⇒2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
ほかにも、ノベルティや粗品、サンプルなどおまけでもらう品は捨てても大丈夫です。
だって、おまけなんですから。
もちろん、使っている物まで捨てろとは、いいません。たいてい使わずに、どこかにしまってあるんじゃないでしょうか?
洗面所の引き出しや棚に、化粧品のサンプルがいっぱいたまっている人も多いと思います。こういうのは、今日捨てたからって、全然困りません。
以前、懸賞によく応募していたとき、ノベルティでもらったTシャツがたくさんたまり、ほとんど断捨離する結果となりました。
懸賞応募時代の話⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
ノベルティでもらうTシャツは、サイズも色もデザインも選べないので、不用品になってしまうのです。
ほかに着る服はちゃんとあるのですから。それに、ノベルティですから、わりとチープなものが多いです。
おまけでもらったTシャツは、新品できれいだから「捨てちゃだめなもの」に入ると思いがちですが、持っていてもしかたがないものの代表です。
ほかにも、店や企業の名前がついている雑貨、よく知らないキャラクターの顔がぼんとついているキッチン雑貨などあったら、捨ててください。
おまけの素材で多いのはプラスチックです。
一度、家にあるプラスチック製品をチェックしてみると、もう捨てたほうがいい物がたくさん見つかるでしょう。
さらに、キャラクター商品も、調べてみると、おまけでもらった物が出てくると思います。
キャラクターグッズとシンプルライフは相性が悪い話⇒いかにして私はキャラクターグッズを卒業したか~大量の「かわいい物」を断捨離して得た境地とは?
4.古いもの
自分の物になった年月が古い物の中には、もう必要でない物がたくさん含まれています。
たとえば、高校生の子供が昔使っていたベビー服やおもちゃ、とか。
手持ちの物を調べて、「これ、いつ私の物になったのかな?」「何年、この家にあるのかな?」と考えてみると、古い物が見つかりやすいでしょう。
もちろん、いま使っている物は捨てなくていいですよ。使っている物を捨てると困りますからね。
古い物の例をあげておきます。
・本箱の片隅で眠っている古いレファレンスブック
地図、地図、目録など、参考にするための本です。情報が古いので、捨てても困りません。
・古いくすり
・期限の切れたスパイス
・VHSテープ・カセットテープ
私もたくさん持っていました⇒捨てれば捨てるほど思い出が豊かになるカラクリとは?~カセットテープを断捨離して気づいた真理
・年賀状やグリーティングカード
そろそろクリスマスカードや年賀状のシーズンですね。
古い手紙類はなくても全く困りません。
思い出の品として取っておきたいなら、厳選してほかは捨てるといいですね⇒年賀状の整理と断捨離の方法~実録・親の家を片付ける(9)
・駅弁についていた醤油のパック(数年前の旅行のさい入手)。
本当にこういう物を何年も持っている人がいます。
私の夫もそうです。このジャムの小さなパック、ずーっと冷蔵庫の中に入っています。
たぶん、ファーストフードの店で、ベーグルか何かを頼んだらついてきたジャムです。
夫は、これをパンに塗って食べるために、冷蔵庫に入れているのでしょう。それなら、なぜ、さっさと食べないのでしょうか?
ほかにジャムの瓶があるから、そっちのジャムを塗っているのかもしれません。
持っていてもしょうがない物を持っている人って、たくさんいます。
古いものをたくさん持っている人は、「何のために、私はこれを持っているのか?」「その目的は妥当なことか?」と考えると、捨てられます。
5.使いにくいもの
「時々使っているような気がするけれど、使いにくいわ」と思うものは、遅かれ早かれガラクタとなります。
すでに、代替品を入手しているものの、使いにくいほうも、なんとなくそのまま持っているなんてこと、多いです。
たとえば
・切れないナイフ・包丁
・フタのないフードコンテナ(ジップロックみたいな製品のことです)。
・難のある食器
ひびが入っていたら、縁が欠けている皿や茶わんです。
他に食器がないならそれを使うしかないかもしれませんが、こわれかけてる食器を使うのは安全性が下がるのでやめたほうがいいです。
見た目も悪く、いかにもネガティブなエネルギーを発しています。
縁が欠けていたら、唇を切るおそれがあるし、ひびが入っていたら、そこに細菌が繁殖します。
電子レンジにかけると、ひびが大きくなることがあります。
まあ、ちょっとぐらいひびが入っている茶碗でご飯を食べたところで、すぐには病気にはならないかもしれません。
けれども、最近は仕事のしすぎや、ストレスのせいで、抵抗力が落ちている人が増えていますから、まともな食器を使ったほうがいいと思います。
骨董品として大事にしたい、と思うなら、食事に使うのはやめて、ケースに入れて飾るとかしておいたほうがいいでしょう。
・インクがかすれるボールペン
使うたびにストレスです⇒無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)
・サイズの合わない衣類や靴
こうした使いにくい物を捨てると、困るどころか、かえって気分が晴れやかになります。
6.忘れていたもの
「そこにあるのをすっかり忘れていた」。こんなものは、捨てても困りません。
忘れてしまうぐらい、自分のいまの生活には関係のないものとなっているからです。
わりと新しいものでも、人は忘れることがあります。
ためしに、先月、1ヶ月で買ったものを思い出してみてください。忘れているんじゃないでしょうか? きのう食べたものだって、なかなか思い出せない人がいます。
部屋の片隅に、なんとなく寄せておいた本や雑誌、クローゼットのはしのほうにごしゃっとかけてある服、デスクの引き出しの奥のほうにある紙束。
こうした物を1つひとつ確認してみると、忘れていた物がたくさん出てくるでしょう。
わりと持ち物の少ない私でも、引き出しの奥にある物のことなど、どんどん忘れます。
ほしいと思って買ったのに、もったいなくてすぐに使わなかった製品は、忘れられていたものの仲間です。
着るつもりで買ったけれど、よごすのがいやだから、クローゼットに入れたままになっていた白い服、とか。
旅行のおみやげで買ってきた高価なワイン、とか。奮発して買った上等のフェイスクリームとか。
普段使いするのはもったいない、と判断してしまった物たちは、せっかく買ったのに、家のあちこちで、忘れ去られようとしています。
結局、ほかに使う物があるから使わないのです。
ということは捨てても困りません。
7.人からもらったもの
たまたま人からもらったものは捨てても困りません。
自分が必要だと思っていたものではないからです。
頼み込んでもらった品物は別ですが。
「贈り物を捨てるのは相手に悪い」と思い込んでいる人が多いため、もらいものは、家の中にたまりがちです。
しかも、日本は、物を贈答する機会が多いです⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。
箱に入ったまま、何ヶ月も経過している引き出物は捨ててもまったく困りません。
「これって、どこからやってきたのかな?」と手持ちの物の出どころを確認してください。
「◯◯さんがくれたんだ」となれば、捨てても大丈夫なものです。
出どころ調べをするススメ⇒物の出どころを調べて、これ以上増やさないようにする方法。
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毎日の生活に使っていない品物なら、べつに捨てても困りません。
パスポートなど重要書類は別ですが、こういうものはちゃんと大事にしまってありますよね?
「私が生きるのに最低限必要なものって何?」と考えてみれば、不用品が見つかります。
私はこんなものが必要だと考えています⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
この記事も参考にしてください⇒スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。
人によって、なくてはならないものは違うので、自分でリストアップすることが重要です。
他人が「捨てても大丈夫でした」と言っているからといって、自分もそうだ、とはなりません。
とはいえ、日本の家庭の大半が物で膨張した暮らしをしているから、思い切ってどーんと捨てて、ちょうどいいぐらいかと思います。