ページに広告が含まれる場合があります。
ミニマリストのように、できるだけシンプルに暮らしたいけれど、何から始めたらいいのかわからない。
そんな方へ、きょうからできるミニマルな生活を7つ紹介します。
元号が変わって、ライフスタイルを見直したいと考えている人も多いでしょう。これまで、断捨離や不用品を捨てる暮らしと無縁だった人でも大丈夫なプランを考えてみました。
1.ミニマリズムで叶えたいことを考える
ミニマルな暮らしをすることで、叶えたいこと、手にいれたい生活を考えて、手帳やノートに書いてください。
そもそも、なぜ、私は、ミニマリストみたいに暮らしたいのか?
この質問に自分で答えるわけです。
生活のテーマや基本方針、ゴールが定まっていると、うまくいかないことや障害(家族が、どんどん物を増やすとか、仕事が忙しすぎて片付ける時間がないとか)があっても、大きく軌道をそれることなく、前に進むことができます。
ミニマルライフは大事なものを大事にする暮らしなので、いろいろなものが手に入ります。
たとえば、
・もっと豊かな人間関係
家族との時間を増やしたい、会いたい人にどんどん会いにいけるフットワークの軽い自分になりたい、地域の人との交流を深めたい、など。
・経済的な安定
所持品を減らして、できるだけシンプルに暮らすと、今よりお金が残るようになります。
こんな人もいます⇒ガラクタを全て売り払い、借金を返し、旅に出て、自由に生きている男の話(TED)
私がミニマリストになったのも、あまりお金がなく、老後が心配だったからです。
・もっとスッキリした環境
部屋の中がぐしゃぐしゃで、生活しにくいから、ミニマリストになって、物を減らしてみる、というのでもいいです。
・忙しすぎない暮らし
かかえているものが多すぎて、毎日忙しく、疲れる生活をやめたくて、シンプルライフを選ぶ人もいます。
2.余白を確保することを意識する
暮らしの中で、余白を増やせるところはないか考えて、少しずつ確保していきます。
「よし、きょうから断捨離だ! シンプルライフだ!」と、いきなり、そのへんの物をがんがん捨てることができる人がいる一方で、
「いったい何から始めたらいいの?」「何を捨てたらいいの? だって、みんな大事なものだよ」と考え込んで、動けない人もいます。
すべてが大事なものに思える人は、捨てるのではなく、家の中にあるスペースをできるだけ増やすことを意識したほうがうまくいきます。
たとえば、床の上にある物の山を1つずつ、クリアしていく、
窓際にびっしり並んでいるプラント(植木鉢に入った植物)を、いくつか間引きして隙間を作る、
冷蔵庫の扉にたくさん貼ってある紙切れを減らして、白い部分を増やす、といったことをします。
冷蔵庫の扉をきれいにする話⇒シンプルライフ、何から始める?~まずは冷蔵庫の表面をきれいにするとうまく行く
私は流しをきれいにすることから始めましたが⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
流しをきれいにしたら、次第にその周囲もきれいにしたくなりました。
「何かを捨てよう」と思うのではなく、「スペースを増やそう」と考えると、結果的に不用品を捨てることになります。
物理的なスペースだけでなく、スケジュール帳の予定を書くらんや心の中も、余白を取るようにすれば、次第に暮らしはシンプルになります。
余白を取るすすめ⇒シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
3.使うか、手放すかの二択制を取り入れる
ミニマリストは、基本的に、使わない物は持ちません。
所持品をできるだけ使うことを意識してください。
使うことができない物は手放します。
家の中を眺めてみると、意外と使っていない物がたくさんあります。
使っていない物の例
・昔はよく使っていたが、いつのまにか使わなくなった物
・使っていた人が家を出たとき、そのままになった物
・もらったまま、すぐに押入れや引き出しの中にしまわれた物
・途中まで使って放置されている物
・買ったまま、忘れてしまった物
使っていない物の見つけ方
片付けたい部屋を1つ決めて、はしっこから順番にそこにある物を向き合い、「私はこれを使っているか?」と自問します。
使っている物⇒元に戻す
使っていない物⇒使うか、捨てるかどちらかに決める
使うことに決めた物⇒今月中に使う(季節物は、その季節が巡ってきたら使うことにする。忘れないようにカレンダーやスケジュール帳に、「◯◯を使う」と書いておく)。
捨てると決めた物⇒できるだけ早く処分する
4.重荷になっているものを取り去る
たくさん集めすぎて、負担になっているもの、心の重荷になっているものはないか考えてください。見つかったら処分します。
どんなものでも数が増えると、管理が大変になって、重荷になります。
管理せず、放置すれば、それはそれで重荷になります。
私は、子供が生まれてから、3歳ぐらいまで、アナログのカメラで写真を取っていました。
フィルムを使い切ったら、スーパーストア(大型スーパーマーケット)で現像してもらい、その写真とネガを写真屋の袋に入れたまま、本箱のはしっこに押し込んでいました。
緑色が目立つ、写真屋の袋がどんどんたまっていくのを見るたびに、心が重くなっていました。
とうとう、あるとき断捨離しましたが⇒子どもの写真の断捨離と整理の方法~ミニマリストへの道(17)
それまでは、本当に気持ちの負担になっていました。
30歳前後のころ、読まずにためこんで、ベッドの下に積んでいたNewsweek(雑誌の名前)も重荷になっていました。
今でも、雑誌が積み重なっているようすが、ありありと頭に浮かびます。
心に重くのしかかっているもの、足かせになっているもの、気持ちに影を落としているものは、自分でわかっているはずです。
結婚アルバムが重荷になっていた人もいました⇒ずっと重荷に感じていた結婚アルバムを捨てた。
こういう物を見つけ出し、決着をつけてください。
捨てるととてもスッキリします。
5.重複しているものを1つにする
家の中に、同じ用途のものや似たようなものが、2つも3つもあることがあります。
そういうのを見つけて、できるだけ1つに絞ってください。
まあ、物によっては、スペアがあったほうがいい物もあります。なのであまり無理しなくてもいいのですが、1つだけにしても命にかかわらない物ってありますよね?
たいていの物は、1つだけにすると、すがすがしい気分をもたらします。
私は基本的にボールペン1本生活ですが、以前、いろいろなボールペンをうじゃうじゃ持っていたときより、快適になりました。
1本だけだと、インクの減りが早いですが⇒7年持つはずのセブンイヤーボールペン・2017年に買った物、1本をちゃんと使い切り、なくなったらまた買ってきてそれを使う、という生活はとても気分がいいです。
これは体験してみないとわからないかもしれません。
スペアやストックをたくさん持つ人は、「なくなったら困る、途中でこわれたら困る」と思っているわけですが、これは、困りごとや心配の先取りをしているようなものです。
先取りして、心配ごとを増やすクセをつけると、いまを生きることができないので、なくなってから(こわれてから)心配したほうがいいんじゃないでしょうか?
ギリギリのところで次のを手に入れればいいだけだし、なくなっても、大丈夫なものもたくさんあります。
いまを生きる話⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
6.物を増やさない
ミニマルライフを始めようと思ったその瞬間から、物を増やさないようにします。
ミニマリストは物をあまり持ちません。
物を増やさない方法は3つあります。
・余計な物を買わない
・余計な物をもらわない
・余計な物を拾わない
拾わないのと買わないのは、そんなに難しくありません。自分でコントロールできますから。
買わないことは、物を捨てるより簡単でしょう。
もらわないことは、人によっては難しいかもしれません。
仕事の関係でもらわないわけにはいかない、とか、田舎に住んでいるからもらわないわけにはいかない、という人がいます。
物をもらうことは、ほかの人と円満な関係を保つために欠かすことのできないコミュニケーションである、というわけです。
そういう場合もありますが、「断ることなんて絶対できない」というのは、単なる自分の思い込みである可能性もあります。
ためしに、一度断ってみて、何が起こるか調べてください。
一度断ったぐらいで、村八分になって生命がおびやかされることはないと思います。
とても危険な目にあったら、次からは、もらってください。
7.何かをやめてみる
叶えたい生活に近づくために、やめたほうがいいことを1つ見つけて、1ヶ月だけやめてください。
なんでもいいです。
何を選んでも、1ヶ月間だけなので、危険はありません。
やめたほうがいいかもしれないことをいくつかあげておきます。
・SNS
・テレビの視聴
・あきらかに不健康な習慣(喫煙とか)
・スターバックスなど、外で、できあがったコーヒーを買うこと
・夜更かし
・文句を言うこと
・他人をジャッジすること
・人の悪口を言うこと
・他人のうわさ話
・他人を攻撃すること
・セールで物を買うこと
・クレジットカードを使うこと
・予定外の買い物
・なんとなく利用していた定額サービス
・言い訳すること
・長時間のスマホの使用
・先延ばしすること
・人と自分を比べること⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
・マルチタスキング⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ
・サービス残業
何かをやめることは、たいていお金がかかりません。むしろ、節約になることのほうが多いです。
失敗したくないから、といって挑戦しない人がいますが、別に失敗したっていいのです。ある程度失敗を繰り返さない限り、何かをなしとげることはできません。
★関連記事もどうぞ★
持たない暮らしを10年やって気づいたミニマルライフのよいところ。
30日間ミニマリストチャレンジのススメ。1ヶ月だけミニマル思考で暮してみよう
*****
今回はミニマルライフの始め方をお伝えしました。
どれも、べつに難しくないので、気軽にやってみてください。
やってみて、「自分に合わないなあ」と思ったらやめて、別のライフスタイルにすればいいだけですから。