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新型コロナウイルスのせいで、前より外出が減ったのに、ネット通販で服ばかり買ってしまう。
こんな読者からメールをいただきました。
たぶん、この人は、ストレスが多いか、ひますぎるかのどちらかです。
ほかにもそんな方がいらっしゃるかもしれませんね。
必要性の低い服をうっかり買わない方法は、過去記事にも書いていますが、特にストレスが原因で服を買いすぎるときの防止策をお教えします。
初回は、傾向を調べるすすめです。まず、最初に心構えを書きます。
心構え:習慣を変えるつもりで行う
べつに必要ないのに、何かをやたらとたくさん買ってしまうのは、そういう習慣がついているからです。
先日、甘いものをやめたい方のメールを紹介しましたが⇒砂糖断ちしているあなたに贈る現実的なアドバイス。私も甘党でした。
この人は、これまで、必要以上に甘いものを食べていて、すっかりそれがくせになってしまったのです。
必要のないものの摂取をやめて、本来すべき生活に戻せば、問題の解決に近づきます。
洋服の買いすぎも、これと同じです。
一般人は、そんなに服はいらないし、多くの人は、すでに十分すぎるほど衣類を持っています。
冷静に考えたら、大事なお金を使って、新しい服を買う必要なんてどこにもないのです。
それでも買ってしまうのは、過剰に服を買う生活や文化という汚濁にどっぷり染まっているのです。
繰り返します。
汚濁です。汚れています。
本来のあなたは、汚れた人ではありません。
たまたま汚れがついて、それがどんどん積み重なって、頑固な油汚れやしみになっているだけ。
少しずつ取っていきましょう。
なお、本人に、「習慣を変えたい」という気持ちがない限り、いくら「買わない方法」を読んでも効果がありません。
まず、本気度の確認をお願いします。
本気ですか?
では、続きを読んでください。
買い方の傾向を調べる
どんなものを、いつ、どのように買っているのか、自分の買い方の傾向を調べてください。
この時、衣類だけでなく、靴、アクセサリー、バッグといった服飾小物や、下着もチェックしましょう。
というのも、服だけを着る人っていませんから。
たいてい、靴下や靴も一緒に身に着けますよね?
バッグをたくさん持っていて、それぞれのバッグに雰囲気のあった装いをしたいから、服を買う人もいます。
洋服ノートを作ってみると、傾向がよくわかります⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
傾向がわかったら、なぜ、そういう買い方をするのか、理由を考えてください。
まあ、習慣だから、たいてい無意識にしているのですが、そもそもそういうことを始めたときに何らかの理由があったはずです。
その買い方をやめない理由も考えてみるといいですよ。
よくある理由を紹介しますね。
気分転換したくて買っているなら
ひまで退屈だから、イライラしたから、つまらないから、さみしいから、ちょっと気分を上げたくて買っている。
よくあることです。
実は、服を買わなくてもいくらでも気分転換できます。
散歩はどうでしょうか? 読書は? お茶を丁寧に淹れて飲むのは? ブレインダンプは?⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
家事もいい気分転換になります。
今度、買い物で気分を変えたくなったときに代わりにやることを、あらかじめ考えて、手帳に書いておき、ショップにアクセスしそうになったら、べつの気分転換をしてください。
紙に気分転換の方法を書いておき、スマホで写真を撮って、ホーム画面の壁紙にすると忘れませんよ。
友人と横並びになりたいから
友達が買ったから自分も買う。
女性によくある理由です。
解決法は簡単です。
人が着たいものではなく、自分が着たいものを着てください。
そのために、まず、人と自分を比べるのをやめます⇒オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)
次に何をするときも、できるだけ自分の希望を優先します。
食べたいものを食べ、やりたいことをやり、行きたいところに行き、着たいものを着る。
横並びになるためにずっとがんばってきた人は、やりたいことがわからなくなっているかもしれません。
自分の気持ちに素直になるところから始めるといいでしょう。
参考⇒自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
色々なスタイルを試したい
まだ好きなスタイルが定まっていないとか、とにかく色々な色、デザインの服を着て、違う自分になってみたい。
インスタグラムに毎日、コーディネートの写真をアップしているから、いろいろな服がいる。
こんあ理由でたくさん服を買っているときは、以下の方法で服を調達するといいでしょう。
・手持ちの服を100%活用する
持っている服を使ってできる、ありとあらゆる組み合わせに挑戦してください。組み合わせを変えるだけで雰囲気が変わりますから。
・服を借りる
自分の服をとことん着つくしたら、友人や家族から服を借りて着てください。
ご主人の服を着てみるとか、子供に服を借りるとか。いつもと雰囲気が変わりますよ。
まあ、頼んでも貸してくれないかもしれません。最近、服を貸し借りするのはあまり一般的ではないですから。
ですが、たいていの女性は、服を持ちすぎているので、「貸してくれない?」と頼むと、「ああ、これ? もういらないからまとめてあげるわよ」と、どさっと古着をくれるかもしれません。
洋服のレンタルサービスもあります。月々いくらか払って、毎月新しい洋服を送ってもらうサブスクリプションサービスです。
・古着屋で買う
新しい服を買うのではなく、中古の服を買ってください。
1度に数枚買って、そのアイテムと手持ちの服を合わせてとことん着ます。 気が済んだら、買った古着を、同じ古着屋か、スリフトショップに持ち込みましょう。
SNSの影響
インスタグラムなどで、人が着ているのを見てほしくなるなら、SNSをする時間を減らすか、問題の元になっているインスタグラマーをフォローするのをやめましょう。
ソーシャルメディアは節度をもって利用してください。
節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。
セールの誘惑に弱い
安売りを見つけると買わないではいられない。
そんなあなたは、1ヶ月ぐらい、「セールで買わない挑戦」をしてください。定価なら買ってもいいことにします。
マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
セールで買っているものは、もともといらないものなので、1ヶ月ぐらい買わなくても生活に支障はありません。
それから、セールに対する考え方を見直してみましょう⇒続・人がセールで物を買うのが好きな理由とそれをやめる方法。
セールの利用は、本当に自分のためになっていますか?
これまでずっとセールを利用してきて、人生にどんなことが起きましたか?
違う自分になりたくて
この服を着ると、私はこんなふうになれるんじゃないか? こんな人に見られるんじゃないか?
そんな期待をして、服を買ってみるが、届いてみると、素の自分とあまりにかけ離れているので、結局、着ずにクローゼットにかけたまま。
自分を底上げするために、あるいは、もっと違う自分になりたくて、服を買うことが多いと人は、服に多くを期待しすぎています。
貧富の差が大きくあり、着る服がその人のステータスを表していたのは、ずいぶん前のことではないでしょうか?
今は、一般の人も、いろいろな服を入手できる時代ですし、個性や価値観が多様化しているから、「これを着れば、私はこうなれる」とはいきません。
それに、べつに今の自分がだめということはないと思います。
誰でも、いいところも悪いところもあります。
欠点も長所も、そのまま受け入れれば、服に助けを借りなくても、気分よく過ごすことができます。
なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
☆この続きはこちら⇒徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
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「ミニマリストへの道」シリーズを読んだ方はご存知でしょうが、私も若い頃は、たくさん服を買っていました。
ですが、10年ぐらい前に、服を買うのはほぼやめました。今もめったに買いません。
必要なときに、必要な分だけ買うようにしたら、いろいろな意味で、ストレスが減りました。
「筆子さんは60歳過ぎだから服がいらないのだ」とか、「ずっと家にいるから服がいらないのだ」言われることがありますが、60歳や70歳で、あまり外出しないのに、服をたくさん買ったり、大量に持ったりする人はいます。
余計な服を買わない暮らしは、年齢関係なくできることです。
それでは、この続きをお楽しみに。