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家族の人数はさして多くないのに、家の中には物がいっぱい。
こんな状況になってしまう理由を検証しています。
今回は、使い終わった物をすぐに処分しない問題を解決しましょう。
終わった物をタイムリーに処理すれば、全く稼働しない物に、大事なスペースを取られることはありません。
処分を先延ばししてしまうよくある理由と対処法を紹介します。
1.使い終わった物を手放すことを知らない
使い終わろうが、なんだろうが、いったん手に入れた物は、決して家の外に出してはいけない。
何が何でも、キープしなければならない。
こう信じていると、物がどんどんたまります。
その結果、引っ越し、リフォーム、介護ホームへの入居、災害の後片付けなど、生活の大きな転換点に立ったときに、ようやく捨てます。
使い終わっても捨てない人は、実際は、そこまで強い信念はなく、ただ、なんとなく、捨てずにしまい込むだけです。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
今度、使い終わったものを、どこかにしまいそうになったら、
「なぜ、私はこれをしまおうとしているの?」
と自問してください。
しまう積極的な理由なんて、何もないことがわかるでしょう。
2.めんどくさいから現状維持
シンプルライフ、持たない暮し、断捨離。
こうした言葉も、その意味することも知っているけれど、なんとなくめんどくさいから、使い終わった物や、もう出番が来ない物も、全部そのまま放置。
こんなめんどくさがりやさんは、終わった物を外に出すことがなぜそんなにめんどくさく感じられるのか考えてください。
なんとなく大変な作業になりそうだと思っているなら、この記事をどうぞ⇒物を手放すことに対する不安や恐怖に向き合う(その1)~どこから始めたらいいの? という不安。
特別な準備が必要だと思っているなら、それは誤解です。
あなたが用意すべきものは、1.時間(1日15分)、2.ゴミ袋。
この2つです。ものによっては軍手やひもがあったほうがいいけれど、とりあえず、時間とゴミ袋があれば開始できます。
自分には不用品を捨てる能力がない、とか、ずっと以前から片付けが苦手だ、という気持ちのせいで、めんどくさく思っているのなら、マインドセットを変えましょう。
自己認識を変える方法。「私は片付けられない人」というセルフイメージが汚部屋を作る。
3.忙しい・時間がない
「毎日、とても忙しいので、物を捨ててる時間なんてありません」。
こんな人には2つの解決策をお伝えします。
1.)本当に忙しいかチェックする
どんな人にとっても1日は24時間です。
その24時間を、どう使っているかざっくりログを取ってください。1週間ぐらいやってみるといいですよ。平日と休日で大きくスケジュールが変わる人は、両方のパターンを出しましょう。
いつ、何をやっているか表にしたら、本当に、15分の捨て時間を捻出することができないか、考えてみましょう。15分ぐらいなら取れるんじゃないですか?
「やはりそんな時間はない」と思うなら、やらなくてもいいことをバッサリ切ってください。
不用品を捨てることは、やらなくてもいいことではなく、やるべきことです。
そうしないと、時間がたてばたつほど大変な思いをします。
2.)作業を細分化
何度も書いていますが、どんなに大きなプロジェクトも、今、この瞬間しかできない小さな作業の積み重ねによりできあがります。
すごく大変そうに思える捨て作業は、今すぐできる小さなタスクに分解し、1つずつ行いましょう。いつか必ず終わります。
細分化の仕方⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です
4.障害が多い
終わった物をすぐに捨てたくても、それをはばむ要因がたくさんある、だからできない、というケースです。
時間がないのも、障害の1つですが、他に、
・家族が捨てるのを嫌がる、片付けていると、何か言われる
・分別が大変
・捨てる体力がない
こんな障害を感じている人もいるでしょう。
「こんなことや、あんなことのせいで、できるわけがない」。
こう思っている人には、「たっぷりあるマインド」になることをおすすめします。
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
同じような環境にいても、やたらと障害や問題点、困難なこと、トラブルに目がいく人と、「こんなことをすれば、こんな生活になれそうだ、いいね~」と楽しいことに目が向く人がいます。
片付けができずに悩んでいる人はたいてい障害に目が向いています。
しかも、その障害は、自分が頭の中で予想しているだけで、実際にはまだ起きていません。
まだ起きていないのに、先回りして心配し、「終わった物をすぐに捨てることなんてできないのだ」と結論づけ、いつまでもガラクタを家に置いたままにし、「片付かない、物だらけだ、なんかうまく片付ける方法はないかしら」と思いあぐねるのです。
あなたが総理大臣か大統領で、斬新な法案を国会で通したいと思っているなら、たしかにいろいろな障害が予想されます。
しかし、ここで問題にしているのは、「ただ単に使い終わった物を、すぐに捨てる」というタスクです。
このタスクを完徹するのに、いったいどんな障害があるというのでしょうか?
何もありません。
ただ、捨てればいいだけです。
それでも、いろいろな困難が頭に思い浮かぶ人は、障害と思われることを、全部紙に書き出してください。
おすすめはブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
全部書きだしたら、それぞれの項目を、事実と思い込みに分けてください。
客観的な事実は、わりと少なくて、ほとんど自分の思い込みではないでしょうか?
思い込みは、考え方を反転すれば、それはもう障害ではありません。
分別が面倒くさいと思う人は、この記事を読んでください⇒ゴミの分別があるのでスムーズに断捨離できない、と思ったら。
5.もったいない精神
使わない物はすぐに捨てたほうがいいと知っているけれど、捨てるのは、なんだかもったいない。
この思考のせいで、家がガラクタだらけになっている人もたくさんいるでしょう。
逆に言うと、もったいない、と思わなければ、捨てることができます。
今日から「もったいない」と思うのをやめてください。
誰に何と言われようと、自動的に「もったいない」と思う人は、まず過去記事を読んでください。
たとえば、これ⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
使い終わった物に焦点を当てるのではなく、自分の暮し全体を俯瞰するのもおすすめです⇒不用品を捨てるのが苦手な人にすすめる、全体像を見る練習。
「もったいない」と言うけれど、その品物は、ふだん使ってないし、今後も使わないし、ただ、そこに置いてあるだけですよね?
つまり、限りなくガラクタに近いものですよね?
見た目はまだきれいで、ガラクタには全然見えないかもしれませんが、ガラクタですよね?
「これ、自分の今の生活に、何か価値を提供してくれているかな?」 と考えてみると、何の価値も与えてくれていないし、むしろ、大切なスペースや自分の意識や時間を奪うという、負の価値をもたらしています。
不用品をいつまでも持っているほうが、いろいろなリソースの無駄遣いにつながります。
たとえば、
・心理的な負担
・不快で不便な生活(探しものばかりする)
・視覚的ノイズ
・自分の生活を自分でコントロールしていないという不幸な気分
・未完了のタスクがあるという不快感
・管理するためにいつまでも払い続けなければならないお金
使い終わった物を、すぐに捨てておけば、このようなリソースの浪費を防げるのです。
6.使い終わったことがわからない
マッチは、マッチ箱の側面の茶色いザラザラしたところに当てて、シュッとすれば、ボッと火がつき、その火を消せば、使い終わったことがはっきりわかります。
だから、使い終わったマッチ棒はすぐにゴミ箱に捨てられます。
しかし、所持品の中には、使い終わったのか、終わってないのか、はっきりしない物もたくさんあります。
終わったかどうかわからない物については、自分で、「使い終わった目安」を決めてください。
たとえば、
・読み終わった本は、もう使い終わったもの
・1年着ていない服は、もう使い終わったもの
・半年以上冷蔵庫に入っている瓶詰めはもう食べ終わったもの
・3年履かない靴はもう履き終わったもの
・もらったけど使わないギフトは、もう使い終わったもの
ルールを決めるとき、「正解を出すこと」にこだわりすぎないように。
自分で決めるのですから、自分がそう思えば、それが正解です。
使い終わりをはっきりさせるという気持ちを持つだけで、終わった物の処分が進みます。
■この続きはこちら⇒買った物を使わない問題~家の中にうんざりするほど物がある理由(その3)
■初回の記事はこちら⇒なぜ家の中にうんざりするほど物があるのか?(その1)~買い物のしすぎ。
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終わった物をすぐに捨てないから、家の中に物がたまる話をしました。
パッケージに賞味期限が書いていないものも、使うタイミングがあります。
そのタイミングを逃してしまったのなら、もうあきらめて手放してください。