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自信をなくし、落ち込んでいる読者からメールをいただきました。
この記事で返信しますね。
同じように、自信をなくしている人の参考になればうれしいです。
では、まずメールをシェアします。差出人は、はなさんです。
自信がなくて不安がいっぱい
件名:誰かに聞いて欲しくて
いつも、ブログの更新をありがとうございます。なるほど、と思うことばかりで、筆子ジャーナルに出会えて良かったです。
筆子さんにお送りすることお許しください。
今、私は自信がなく、不安になることが多いです。
周りの人が優秀で、あれもした方が良かったのか、こっちよりもあれをやった方が良かったなど考え出したらキリがないです。
作業が遅いので、おしゃべりもせずにがむしゃらに仕事をしていますが、回りは楽しそうに雑談したり、ときには笑いながら仕事をしています。
私は、相手の話より自分の話を優先してしまいます。
こんな私に、周りは距離をおいてしまうと思って、更に落ち込みます。
筆子さんのブログで、駄目な自分も受け入れると良い(セルフコンパッション)とあったので、少し救われています。
私は完璧主義で承認欲求の強い人だとわかりました。
そして、自分がどうしたいか、自分の好きなものがわからないこともわかりました。
日記を今年2月からつけ始めました。モーニングページは、やっていません。これがいけないのですね。勧められたことをせずに自分流。こうして書いてみると、わかりやすいですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
筆子さんが楽しくなれない内容だとわかっていながらお送りして本当にごめんなさい。謝るくらいなら送らなければいいのにお許しください。
はなさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
はなさん、何をそんなにあやまってるんですか?
あやまる理由なんて何もないのに。
確かに、はなさんのメールを読んで、特に、楽しくはなりませんでしたが、別に、つらくも、悲しくもなっていません。
「あ、読者からお便りが来た」と思っただけです。
お便りをいただくことはうれしいことなので、どちらかというと、ポジティブな気持ちになりましたよ。
とりあえず、今日から、無意味にあやまるのをやめてください。
いつもあやまってばかりいると、謝罪の価値がさがります。「ここぞ!」というときだけ、あやまってください。
さて、はなさんは、誰かに聞いてほしかっただけで、べつに私のアドバイスなんて求めていないと思います。
ただ、聞いてほしい。よけいなことは言わないでくれ、そっとしておいてほしい、何も聞きたくない、私はずっと私の世界(コンフォートゾーン)に閉じこもっていたい。きっと、こんな心境でしょう。
しかし、私は、はなさんにもっと人生を楽しんでほしいので、仕事が原因で落ち込んでいるときの立ち直り方を7つ書くことにしました。
読みたくなければ読まなくていいですが、落ち込むのに飽きたら、読んで、実践してください。
1.気持ちを観察する
まず、いつも書いていますが、今の状況や自分が感じていることをそのまま、何もジャッジせずに客観的に見てください。
方法は3つあります。
1)静かな場所で考える
自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
2)紙に書き出す
いつも、ブレインダンプやモーニングページをおすすめしていますが、形にこだわらず、そのへんの紙に自由に書いてもいいです。
ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
モーニングページ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
3)心を許せる人に話す
2.いい面に目を向ける
はなさんは、自分は、職場の他の人より、仕事をする能力が劣っていると思っているようですが、本当にそうでしょうか?
単に、失敗や、よくないできごとに意識を向けているだけじゃないですか?
完璧主義の人は、わりとちゃんとできているのに、「まだまだ、こんなんじゃだめ」と自分にダメ出しをしがちです。
実際は、ふつうにできていたりしますので、できていることに目を向けてください。
欠点や失敗に意識を向けすぎると、自分のできの悪さをより強烈に感じて、ストレスが増える一方です。
そういう思考のまま、毎日暮らしていると、メンタル疾患にかかる恐れがあるので、今すぐやめましょう。
得意なことや強みに目を向ける時間を強制的に作ってください。
1日5分ぐらい、よかったできごとを、無理やり考えましょう。
これまで、人からほめられたことを思い出してください。
私の場合で言うと、以前も書きましたが、以下のできごとがありました。
・幼稚園のとき、先生(保母さん)に、おはしでグリーンピースをつまむのがうまいと言われた
・小学生のとき、父親に、「夜、早く寝るところだけはいい」とほめられた
・学生のとき、知人に、歌手のイルカに似ているから、「なごり雪」を歌って、と言われた(これはほめ言葉ではないかもしれませんが、イルカは、やさしい感じがするので、ほめ言葉としてインプット)
・学生のとき、「落語がうまい」と言われた
・OLのとき、知人に「笑うとかわいい」と言われた
・OLのとき、職場の人に「仕事が丁寧かつ早い」と言われた
・夫に「足がきれいだね」と言われた
・娘が幼いとき、友達に、「私のママは、クモを素手でつかめるんだよ!」と自慢していた
このうち、「笑うとかわいい」と、「足がきれい」は、自分では思ったこともなかったので、そう言われたとき、「えええっ!! 何言っているの?」と思いました。
しかし、今は、私のほめ言葉コレクションの中に入っています。自分では思いもよらないことが、チャームポイントとして他人に認識されるよい例です。
はなさんも、こんなふうに必ず、ほめられたことがあるはずです。全力で思い出してください。
それから、1週間や1ヶ月など、期間を決めて、人からほめられたり、ポジティブなことを言われたら、すべて記録しましょう。
人は探しているものを見つけます。ほめ言葉や、やさしい言葉を探せば、どんどん見つかります。
はなさんは、「私は作業がおそいから、だまって仕事をしている」と書いていますが、これは、「無駄口をたたかず、真剣に全力で丁寧に仕事をしている」ということです。
それって、いいことですよね?
同じ事象に対する見方は、プラス面とマイナス面の両方あります。今、はなさんは、マイナス面しか見ていないので、プラス面を見る練習をしましょう。
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
3.人と比較しない
これも、いつも書いていることですが、他人と自分を比較して、落ち込むのはやめてください。
自分とまったく違う人間を、比較することなんてできませんから。
オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)
はなさんの目には、ほかの人は優秀に見えるかもしれませんが、それぞれ前提条件が違うので、一概に他の社員が優秀とは言えません。
その人は、はなさんより経験豊富なだけ。
たまたま偶然にできただけ。
その人は運がよかっただけ⇒人生において運が果たす役割とは?:バリー・シュワルツ(TED)
たまたま、そういうことが得意だっただけ(偶然にも、適材適所の人材だった)
こんなこともありうるし、一見、幸せそうに見えても、心の中では、すごくみじめな人もいます。
他人は幸せそうに見えるでしょうが、みな、それぞれ、悩みや問題をかかえています。
人間は苦しむのがデフォルトみたいなものです。
そう思えないときは、もっと小説を読んでください。
古典文学という位置づけがなされている小説(海外文学でも国内文学でもOK)を読むといいでしょう。
こういう小説は、パブリックドメインなので、電子書籍はほぼ無料で読めます。
4.他の人から学ぶ
他人と自分を比べずにはいられないなら、少し視点を変えて、他人の行動から学んでください。
「ああ、あの人は、仕事ができる。それに比べて私はだめだ」ではなくて、「どうやったら、あんなふうに仕事ができるのかな。何か真似できそうなことはないかな」と考えるようにしましょう。
そして、できそうなことは積極的に取り入れて、実際にやり始めてください。
そうすれば、他人と自分の仕事ぶりを比べることから、プラスの結果を得ることができます。
5.メンターや上司に相談する
特定の仕事がうまくできない。いつも同じところで失敗する。
そんなふうに、失敗のパターンがわかっているときは、その仕事をもっとうまくできるように、メンターや上司に相談してください。
同僚や先輩でもいいです。職場にサポートチームみたいなものがあったら、積極的に利用しましょう。
そして、向上させたほうがいいスキルをアドバイスしてもらってください。
今、はなさんは、ものすごくざっくりと、「私はほかの人みたいに仕事ができない。だから、私はダメ人間だ」と考えています。
しかし、実際は、何か特定のスキルが足りないだけではないでしょうか?
つまり、自分という人間には何も問題はないのです。
ただ、仕事で求められる特定のスキルが少し不足しているだけです。
そこで、足りないスキルを見極め、そのスキルを向上させれば、もっと仕事ができるようになります。
向上させたほうがいいスキルを冷静に分析し、1つずつ身に着けていってください。
6.ハードルを下げる
はなさんは、ご自身に、完璧主義的傾向があるとわかっています。
それなら、その思考を手放すために、具体的な行動を積み重ねてください。
完璧主義は、往々にして、マイナスに働きます。
「そこそこできればいい」とハードルを下げたほうが、精神衛生のためにはいいです。
完璧主義を改善する方法は過去記事に書いています。
7.具体的な行動を起こす
自信をなくして、うじうじしていても、誰のためにもなりません。
不安になる時間があるなら、どんなに小さなことでもいいので、行動することを心がけてください。
すでに書いたように、今できることはたくさんあります。
たとえば、
・誰かに相談する
・気持ちを書き出す
・足りないスキルの洗い出し
・スキルを身に着けていく(ベイビーステップ)
・仕事の仕方を変える
・他人の仕事や生活のチェックをやめて、自分の仕事と生活に集中する
・タスクを削って、1つひとつの仕事の精度をあげる
・ミスをしない方策を考えて実践
・コミュニケーション能力を向上させる
など。
はなさんの具体的な仕事がわからないので、一般的なことしか書いていませんが、やれることはもっといろいろあるでしょう。
番外:セルフケア
日常的にセルフケアを心がけてください。
セルフケアは、自分をケアすること。自分にやさしくすることです。
疲れているなら早く寝る、好きな音楽を聞く、ゆっくりお風呂に入る。
好きな本を読む、好物を料理して食べる、散歩する、趣味の時間を楽しむ、好きな人と過ごす、ペットと遊ぶ、など。
睡眠不足だと、ネガティブ思考になるので、ぐっすり寝ることをおすすめします。
感謝できることを探すのも、精神衛生上、とてもいいです。
それでは、はなさんが、できるだけ笑顔で過ごせることを祈っています。
自信を喪失しているとき読んでほしい過去記事
自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
自己嫌悪を手放す方法~過去のできごとにこだわるのは自分が選んでやっていること。
本当はすごいのに、なぜ私たちは「だめだ」と思ってしまうのか?(TED)
ネガティブなセルフトークを変えて、前向きに行動しよう(TED)
仕事の失敗でいちいち落ち込まない方法。親切で、優しい成功哲学(TED)
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職場で自信をなくした時の対処法を紹介しました。
自信がある・ないは、現実をどう解釈するかで変わります。
多くの場合、勝手に自信をなくしているだけなので、できるだけ物事をポジティブに考えるか、それができないなら、せめてニュートラルに考えるようにしてください。